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[気がつくと、真っ白い部屋にぶっ倒れていた]
……?
[ポケットから携帯電話を取り出して開く]
てっちゃんのバカーーーーーーーーーーーーー!
[画面を見て、腹から声を出した。
部屋を飛び出して、これまた真っ白な廊下を足音立てて早足で進んで行く]
[どことなく視線を感じて]
セクシーポーズでカメラ目線とかやった方がいいのかしら……
[真剣に悩んでいる]
[きょろきょろと辺りを見渡す]
それにしてもどこよここ。
この年で振袖着たら笑われると思う……
着物なんて、成人式でレンタルして着たきりだねぇ。
[突然、テンマの瞼に目玉を描きたい衝動がわいた]
てっちゃん、あたし……、あたしね。
[笑いを堪えて、声が震えている。
無理して描いたら、眉毛がギザギザになった]
目玉描きたくなっちゃった!
[自供開始]
どこかのアニメに出てくる悪役みたい……
で、やっぱ変だよ黒髪に茶色って。
[ぎざぎざ眉毛をしげしげ見つめて、笑いをこらえている]
[鞄にペンを仕舞うと、手帳が手に当たった。
視線を微かに泳がせてから、顔を上げて]
……てっちゃん知ってたの?
東京の同期に、事務所誘われてる、の……知らないよね?
[渡された書類に、順番に目を通す。二度繰り返した。
頭が酷く重い]
引き抜きとかそんな大層なことじゃない。
最近人手が足りないってだけで……
[折りたたんで仕舞うと、封筒をテンマの胸に押し当てて俯く]
どこでも行けばいいよ。
……引き止めてくれるか知りたかっただけなのに。
[ぎゅっと拳を握り、呟いた]
同じ職とかいらない。
[首を横に振り、涙をこらえて顔を上げる]
隠しごとすんな、バカ!!
[早業で取り出したペンで、テンマのデコに「ばか」と描いた]
そんな秘書持った覚えない!
離して。
[小さな声で言ってから、もう一度トーンを上げて同じ言葉を繰り返した]
センセイって呼べなんて一度も頼んでないでしょう……
てっちゃんが勝手に呼んだのに。
ぜっっったい待たない。
居場所なんて取っておいてあげない。
[負け犬のように捨て台詞を吐くと、床に落ちていた背広を投げつけて部屋を出て行った。
あの真っ白い部屋へと、*駆け抜けていく*]
何で着いて来るのー!?
[廊下の角からパンプスを投げ付けた。
テンマの額めがけて時間差で両足分。
最初の部屋に入り鍵をかける。
肩で息をして、扉の所で体育座り]
神様、仏様、流星群様、三毛ランジェロ様……
[膝を*抱え込んだ*]
[音も立てずに扉を開いた]
てっちゃん、ごめんね、おめでとう。きっといい弁護士になるよ。仕事は概ね早くて正確で物覚えいいし割り切るところわきまえてるし。でもたまな変なとこ真面目過ぎるから気をつけてね(早口)
デコの落書き消そうか。あんまりだ。
[ウエットティッシュを取り出し、反応の鈍いテンマに笑いかける]
テンマせーんせ?
[その声は、穏やかで*明るかった*]
。oO(噛んでるのはわざとですきっと……)
[セーラー服とかナース服がどこかのタンスに入っていそうな予感がした。
着るのは<<学生 ナオ>>だ!]
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