人狼物語 執事国


113 【飛び入り歓迎】フィンランディア人狼騒動【R17】

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【墓】 司書 クレスト

[大量に降り注ぐ雨の中、司書はそこにいた。

大粒の雨が肌を叩けばさぞかし痛かろう。
されど雨は司書の肌を叩くことなく、
地面へと、強く叩きつけられていく。]

………ミハイル?

[雨の冷たさも感じない。
寒さだって、感じない。

己が死んだというのなら、ミハイルは?
傍にいないその人の名を、不安そうに呼んで。]

(+3) 2013/06/17(月) 10:53:48[湖の底へ、]

【墓】 司書 クレスト

[たったひとり、大切なその人を探して、
司書はふらりふらりと、
ぼんやりと浮かぶコテージの明かりを目指す。

あそこに、居るだろうか。
否、居てほしいと。]

おいて、いくな………。

[か細い声は、今にも泣き出しそうな**]

(+4) 2013/06/17(月) 10:57:03[湖の底へ、]

【墓】 司書 クレスト

― 深い眠りについた後に ―

[水底に沈みゆく身体は、次第に上へとのぼる。

――いやだ、離れたくない。
とうに息は止まったはずなのに、死してなお、
司書の意識はミハイルのサーベルへ。

しかし身体は動かない。
抗うことすらできない司書の体躯はひとり、
湖のほとりへと打ち上げられる。]

(+5) 2013/06/17(月) 15:12:13[屋外→コテージ]

【墓】 司書 クレスト

[――誰か、
嘆きの声は、誰にも届かない、
…――ように思えた、その時に。

イェンニ>>3:274の声は、
轟とした雨音の中でも凛とひびく。]

[司書の身体は再び湖の水底へと沈んでいく。
ミハイルと同じ、黒を背負う彼女と共に。]


[己が跳ね除けてしまった手も、
あたたかなスープの味も、思えば彼女は
とてもやさしかった。そして、今も。

――ありがとう、

彼女に伝わることのない言葉は、
胸元からしずかにあふれる赤と共に、
水中にてかき消えた**]

(+6) 2013/06/17(月) 15:14:21[屋外→コテージ]

【墓】 司書 クレスト

― コテージ・玄関前 ―

[どうにも、中に入ることが憚られて。
しばらく玄関前で立ち往生。

死者の声を聴くことのできるマティアスと
遭遇してしまったら、どうしようかと。
だって自分は――人間を、]

 ………あいつ、ここに居んのかな。

[ドアを開こうとドアノブに手を伸ばせば、
その手はすり抜け、そのままドアの向こう側へ。

ああ、そうだ、死んだのだった。
壁に触れようとしてみても、やはり、すり抜ける。]

(+11) 2013/06/17(月) 20:12:08[屋外→コテージ]

【墓】 司書 クレスト

― コテージ・元自室 ―

[きょろりと周囲を見回して。
ミハイルが居るとすればどこだろうか、
一先ず自分が過ごしていた部屋へと。

――ふわり、風もないのにスカートが揺れる。]

[こんなことになるのなら、
ズボンまで身に着けておけばよかったと、
後悔してももう遅い。

白のパーカーの下に、小花柄のワンピース。
こんな格好がマティアスの目に映らなくて、
心底良かったと思う。]

(+12) 2013/06/17(月) 20:16:35[屋外→コテージ]

【墓】 司書 クレスト

[部屋にはミハイルの姿もなく、ため息ひとつ。
それならば何処に居るのだろう。

いない――なんて事は、無いと思いたいのだけれど。]

[>>+15 諦めて別の場所を探そうと振り返った瞬間、
聞き覚えのある、声が、]

   ………ミハイル?

[今まで見てきた格好と、違うから。
彼が居た事に安堵しつつも、問う声は不思議そう。]

(+16) 2013/06/17(月) 20:49:48[コテージ・元自室]

【墓】 司書 クレスト

[>>+18 上から下まで、ミハイルをじっと見て。]

 ………格好が変わってたから、驚いた。

[自分のこれも、
ズボンに変わってくれれば良かったのに。
物に触れられぬ今、毛布で隠す事だってできない。]

     俺だって、お前が――…!

[側に居ないから焦った――と、
口から飛び出そうになった言葉を飲み込む。
そんなことを言ったら笑われそうだと。

それに、素直に言葉にしてしまうのは、すこし悔しい。]

(+22) 2013/06/17(月) 21:04:03[コテージ・元自室]

【墓】 司書 クレスト

 なっ…、  別にっ、思ってねーよ!!

[>>+24 嘘。すこしだけ、思った。
泣きそうになったのだって秘密だ。

こちらに歩み寄り、伸ばされるミハイルの手は、
さて、どこへ向かっていたか。
司書が気づいたときには、既に遅く。]


  は………、ふざけんなクソったれ!禿げろ!!


[大声を上げながら、ミハイルへと飛ぶのは握り拳。
頬は紅潮し、翡翠色の瞳には薄らと水の膜。

とても大きな声だったから、もしかしたら、
マティアスの耳にまで届いたかもしれない。]

(+25) 2013/06/17(月) 21:24:10[コテージ・元自室]

【墓】 司書 クレスト

 書いてねぇ、し。

[>>+29 図星を突かれ、うぐ、一度詰まる。
これ以上何かを言ったら墓穴を掘りそうだ、
話題を変えようとして――。

ミハイルへ拳が飛ぶことになったのは、その時。]

俺が全部引っこ抜いてやるから大人しくしてろ!

[拳は、何故か避けなかったミハイルの腹へ。
ふふん、得意げな表情の裏に、
すこしだけ、心配の色が見え隠れ。]

(+32) 2013/06/17(月) 21:43:50[コテージ・元自室]

【墓】 司書 クレスト

 もうお守りされるような歳でもねぇよ!

[>>+33 殴ることができたのだから、
髪だって引っこ抜けるのではないだろうか。
手をぐーぱー、引っこ抜く準備を。]

   あっ、クソ、逃げんな!

[気付いた頃にはすたこらさっさと、
壁を通り抜けて逃げられて。

慌てて追いかける司書自身もまた、
壁をするりと通り抜ける。
さて、その間誰の部屋を通り抜けたか。]

  …………イルマ、

[ミハイルの背に激突する寸前で、ブレーキ。
視線の先には、見知った少女>>+30の姿。
騒がしかった司書の口は、閉じられる。]

(+36) 2013/06/17(月) 22:04:43[コテージ・元自室]

【墓】 司書 クレスト

 俺の気が晴れる。

[>>+37 それだけ。

拳をお見舞いしてやったとはいえ、
司書の怒りはまだまだ収まらない。
コイツは何でスカートを捲ったんだ、ちくしょう。]

 ああ………まだ、一日か。

[旅芸人と、イルマが命を落としてから。
何日も経過していたような気がするのは、
司書自身に色々とあったからなのかもしれない。]

(+40) 2013/06/17(月) 22:27:45[コテージ・元自室]

【墓】 司書 クレスト

[>>39 トゥーリッキの名を聞いて、
一瞬だけ身体を強張らせた。

イェンニの背負う黒に気付いていたというのに、
その事を黙っていたのだから。
自分が殺したも同然だと、おもう。

だからこそ、誰とも顔を合わせないように、
大広間も避けて自分の部屋へと向かったのだが。]

[こっそりと。さりげなく。
司書はミハイルの背に隠れる。

イルマがどうとか、そういうのではなく。
ただ、この格好が物凄く恥ずかしいだけ**]

(+43) 2013/06/17(月) 22:44:39[コテージ・元自室]

【墓】 司書 クレスト

 違ぇ!!!

[>>+44 ミハイルの背から顔を出し、声を荒げた。

好きで着てる訳じゃない。
着替えられるのなら、すぐにでもしている。
赤い顔でぎゃんと吠え、抗議の意。

そんな間でも、ふわり、スカートはゆれる。]

(+46) 2013/06/17(月) 23:16:22[コテージ・元自室]

【墓】 司書 クレスト

 目覚めてたまるか、くそ…。

[>>+47 悔しげに吐き捨てる。
どうにかして着替える事ができないものか、
考えるも無駄な足掻きのようにしか思えず。]

  ……… おい、笑ってんぞ。

[恐らく、我慢しているつもりなのだろう。
けれどイルマの口元が緩んでいることに、
司書は気づいてしまった。

引きつった笑みを浮かべ、
彼女の頬をつねってやろうかと、手を伸ばす。]

(+50) 2013/06/17(月) 23:39:44[イルマの部屋]

【墓】 司書 クレスト

 笑うのが悪い。

[>>+52 むに、とイルマの頬をつまむ。
理不尽だと言われようが、
司書にとってこの格好はそれ程までに嫌なのだ。]

  あン?  ………あぁ、凄ぇな。

[>>+51 外へと視線を向け、頷く。
外に居たときはミハイルを探す事に必死だったから、
雨がひどい、それくらいにしか思わなかったけれど。

滝のように降る雨が、
暴風によって窓に叩きつけられる様に、
雪でなくともこれは外に出られないだろうな、と。]

(+54) 2013/06/18(火) 00:13:00[イルマの部屋]

【墓】 司書 クレスト

 傘は………差したら、飛んでっちまうな。
 ……本だって濡れちまう。

[雨の日には、本と傘。
ミハイルと初めて出会ってからは、雨の日の必需品。

この雨は村も襲っているのだろうか。
もしそうならば、自宅にある本達が気がかりだ。
湿気を含んでよれていたらどうしよう。
カビが生えてしまったらどうしよう。

もうあの本達も読むことはできないのに、
それでも、心配をしてしまうのは、
長年一緒に過ごしてきた存在だからか。]

(+56) 2013/06/18(火) 00:18:25[イルマの部屋]

【墓】 司書 クレスト

 ………全部、すり抜けちまうしな。

[>>+58 ミハイルの言うことはごもっともで、
傘も、本も、二度と司書が手にすることは出来ない。

もし自分が本と共に水底へと沈んだのなら、
今、自分の手には本があったのだろうか。
ため息を、漏らし。]

[眉を寄せるミハイルの不機嫌そうな表情に、
司書は首を傾げる。
機嫌の悪さだけが原因では無いように思えて。
聲の聞こえない司書には、
彼が眉を寄せた理由など、分からぬこと。]

(+67) 2013/06/18(火) 08:23:56[イルマの部屋]

【墓】 司書 クレスト

― 二階廊下 ―

[壁を抜け、去っていくミハイルを追う事はせず。
イルマに別れを告げてから、
司書もまた、行くあてもなくふらり。

部屋の並ぶ廊下の、一番奥。
窓を叩く雨を、風の吹き荒れる外を、
ぼんやりと見つめる。]


[薄らとした、ひどく昔の記憶。
『病弱な少年』はしとしとと降る雨のなか、
両親の糧となった。]

  ………にいさん、か。

[司書が兄のようにも思っていた、
たいせつな存在を思い出して。
細められた瞳は――琥珀の色**]

(+68) 2013/06/18(火) 08:37:36[イルマの部屋]

【墓】 司書 クレスト

[>>+71 気配すら感じさせず、
突然背後から抱きすくめられる。
一瞬身体が強張ったものの、
それがミハイルであると知れば、安堵の息を漏らした。

雨は身体を叩かないし、
空気の冷たさだって感じない。

それなのに、ミハイルだけは、あたたかくて。
背後からまわる彼の腕に、そっと触れる。]

 ―――― 、

[ちらりと、ミハイルを見上げる司書の瞳に、
かつての靄は映らない。]

(+72) 2013/06/18(火) 17:56:09[二階廊下]

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