113 【飛び入り歓迎】フィンランディア人狼騒動【R17】
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ー学者の家・自室ー
[村の隅にある小さな一軒家。その中は埃っぽく、とある一室にその男は居た。部屋から聴こえてくる小さな鼻歌。その調子から彼が上機嫌だということは分かる]
フン、フフフ……ふふっ。
[鼻歌が途中から小さな笑みとして零れ落ちる。そんな彼の手元には数々の美しい蝶の標本。最後の蝶にぷすりと虫ピンを刺せば恍惚の表情で愛する彼女らを見つめた]
………美しい。
[静かな部屋に、そっと響く声。彼は蝶の標本を完成させると鼻歌を再開させ、部屋から出て行った**]
(5) 2013/06/08(土) 18:26:23
学者 ニルスが接続メモを更新しました。(06/08 18:39)
学者 ニルスは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2013/06/08(土) 18:44:01
―自宅―
[部屋から出て、コーヒーを淹れ直す。どうやら標本作りに夢中になって冷めたようだ。淹れたばかりのそれを一口含めば、思い出したように窓の外を見た]
…そういえば。今の季節はあちらでは珍しい蝶が飛んでいたはず。
[そう言うなり手に持っていたマグをテーブルに置き、コート掛けに引っ掛けていた帽子を取って自宅を出た]
(13) 2013/06/08(土) 23:16:26[自宅]
学者 ニルスが接続メモを更新しました。(06/08 23:16)
―湖畔―
[いつもは静かな湖畔も夏至祭となれば賑やかになる。生まれ育った場所だというのに、男は夏至祭の存在をすっかり忘れていた]
…チッ。夏至祭か…。
[舌打ちを一つすれば周りを控えめに見回す。酒を飲み交わす者、催し事に興じる者、それぞれの方法で祭りを楽しんでいる。あまり人との交流を好まない男も、普段は見ない物に興味はあるようで…]
蝶よりは劣るが、まあ面白いだろうね。
見て回るか…途中で捜し物も見つけられるだろうし。
[そう言って表情は変えず、少しだけ胸を躍らせながら男は会場を回ることにした]
(16) 2013/06/08(土) 23:43:17[湖畔]
学者 ニルスは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2013/06/08(土) 23:45:54
[辺りを回り始めて直ぐのこと。男に声がかかる。なんだ、と興味もなさげに視線を声のもとへ向ければそこには二人の男の姿>>20>>22。一人は自称司書の男、もう一人は白杖を持った盲目の男だ]
…ああ、自称司書と、盲目の。
[淡白にそれだけ言うと作り笑顔すら浮かべずに続ける]
君達は酒でも飲みに来たのか?
[必要最低限の会話だけ。蝶以外に興味など無いのだから]
(23) 2013/06/09(日) 00:46:19[湖畔]
おや、失敬。
君があまりにも司書に見えないもので…自称なのかと。
[>>28 そう言えば初めて薄らと口元に笑みを浮かべる。ニルスという男はこういう奴なのだ。そして自分の質問に対し予想通りの答えが返ってくれば、そうか、とシンプルに相槌をうつ]
…僕が、飲みに?
とんでもないね。こんな騒がしい場所、夏至祭のことを忘れてなければ来ないさ。僕はこの季節に訪れてくる蝶を捜しに来ただけだ。
[司書の問いかけ>>29に呆れたように答える。内心、少しは祭りを楽しんでることが悟られぬようにポーカーフェイスで]
(32) 2013/06/09(日) 01:25:23[湖畔]
学者 ニルスは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2013/06/09(日) 01:32:36
学者 ニルスが接続メモを更新しました。(06/09 01:33)
[>>34 子供のように返ってくる言葉は彼の性格を表しているようだ。それにも淡白に反応すれば、蝶の話題を出される]
まだ来たばかりだけで見つけてはいないが…こんなに煩わしい場所、蝶も好んで訪れないだろうね。
[蝶はいないだろう、と遠回しに言う。そして夏至祭というニルスにとってはただの馬鹿騒ぎの催し事を皮肉ることも忘れずに。そう思っていれば司書に息抜きでも、と提案>>36されたが…]
酒は飲まない。飲んだくれは見ていて酷く滑稽だからな。ああはなりたくないものだ。
[可哀想に、とでも言いたげな表情で酒を飲む者たちへ視線を向ける。やがて司書が別の場所へ行くと告げれば>>37、良い祭りを、と無表情に言い残して二人が向かう場所とは別に歩き出した]
(51) 2013/06/09(日) 11:00:39[湖畔]
学者 ニルスが接続メモを更新しました。(06/09 11:01)
―湖畔―
[司書と盲目の男と暫しの間話したあと、湖畔辺りを彷徨いていれば見慣れない顔の人物>>43を見つける。あまり交流を好まないニルスだが、どうやら男の風貌と大事そうに持ち運ぶ籠が気になったようで軽く会釈をして声をかけた]
やあ、ご機嫌よう。
あまり見慣れない顔だが…観光客か何かかい?
[被っていた帽子を外して胸にあて挨拶をする。そして初対面であろうとやはり笑顔は作らない。無愛想な面に話しかけられたその人物はどう思うだろうか。ニルスはちらり、と目の前の人物の持つ籠に視線を向けた]
(52) 2013/06/09(日) 11:10:38[湖畔]
学者 ニルスは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2013/06/09(日) 11:16:12
>>64
[笑顔を浮かべ丁寧な口調で挨拶を返すその人物。中性的な容姿だが、声色から男性だと分かる。トゥーリッキと名乗ったその男は旅芸人だと言う]
…ふむ。失敬、観光客ではなく演舞者だったのか。
僕はニルス。この村に住む昆虫学者だ。
[心底どうでもいいとは思っていたが、自ら話しかけた以上最低限のマナーは守る。そして自分の視線に気付いた彼が籠を少し持ち上げて問えば]
爬虫類?ああ、僕は大丈夫だよ。
専門分野ではないが人間よりは好きさ、彼らは多くを語らないからね。
[そう言って興味深げに眼鏡をくいっと上げ、更に籠に顔を近付けた]
(67) 2013/06/09(日) 17:44:33[湖畔]
学者 ニルスは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2013/06/09(日) 17:46:47
>>68
[ごあいさつなさい。彼がそう言って籠を開けてみせればニルスの目の前に白い大蛇が頭を覗かせる。爬虫類と聞いてある程度は予想していたものの、予想以上の大きさの白蛇にさすがのニルスも思わず驚き後ろに退く、が。崩れた表情をすぐに無へと戻せば、ずれかけた眼鏡を直しコホンと咳払いを一つした]
これは珍しい。白い大蛇、か。
…触れても?
[人間以外には興味がある。普段は見れない白い大蛇に、少しだけ手を伸ばし男に問うた]
(69) 2013/06/09(日) 18:33:29[湖畔]
>>70
[毒もないと聞き内心安堵のため息を洩らす。昆虫以外に触れるのは久しい。ゆっくりと相手を驚かさないように指を真っ直ぐに伸ばし、そろりと白い鱗に触れた]
…蝶ほどでもないが、白蛇もまた美しいものだね。
[犬や猫にするような所作で白蛇を撫でる。首からかけてみるかと問われれば、少し間を置き答える]
………折角の機会だ、少しだけ。
[そう呟いて蛇の扱いに長けているであろうトゥーリッキが白蛇を首にかけてくれるのを待つ]
(79) 2013/06/09(日) 21:54:19[湖畔]
―回想・少し前―
[司書と共に居た盲目の男、マティアスとも多少なり話した。酒でも飲みに来たのかと問えば彼からも予想通りの答えが返ってくる>>88。彼が酒好きなのは、あらゆる酒のある所で水でも飲むように口に酒を流し込む様子を何度か見かけた事があるので知っている。そんなマティアスに祭りを楽しもうと言われれば>>89]
…こんな馬鹿騒ぎは嫌いだ。
一周でも回って蝶が見つからなければ帰るさ。
[何となくだ、彼に心の底を読まれたような気がして寒気がした。盲目ゆえだろうか。たまにマティアスは何か心を読んだような発言をする時があって、ニルスは彼を不気味な人間、と他とは分別していた。手をひらひらと振られれば、それに応えるなどニルスがするはずも無く。二人とは別の道に向かった**]
(98) 2013/06/10(月) 00:03:38[湖畔]
学者 ニルスが接続メモを更新しました。(06/10 00:04)
学者 ニルスは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2013/06/10(月) 00:08:07
>>131
[蝶がお好きなのですね、と言われれば。無愛想なニルスの顔も僅かながら動いて口元が緩やかに笑みを結ぶ]
共に暮らす、か。…そうだね。
ああ、蝶は好きだよ。彼女たちはこの世で一番美しい。
[そう言えばニルスの口元はより笑みを増した。蝶を彼女と呼ぶのは彼の癖だ。そして蝶への褒め言葉をまるで女神に捧げる祝詞のように大切に呟く。その顔は普段の彼を知る者が見たら驚くほどに、穏やかなものだっただろう。やがて首に触れるであろう冷たい温度を待っていれば、白蛇の方からこちらへと来てくれた]
(137) 2013/06/10(月) 14:00:31[湖畔]
ふふ、気に入られたか。
人間に好かれるよりはとても有り難い事だ。
……ありがとう、良い体験ができたよ。
[暫し白蛇と戯れば、礼を言い優しい手つきでトゥーリッキの元へと帰す]
ところで君は演舞者だろう。
準備はしなくても大丈夫なのか?
[白蛇がいなくなり、手持ち無沙汰になったのでふと気になった事を問うた]
(138) 2013/06/10(月) 14:00:54[湖畔]
>>144
[ああ、そうでした。と手を叩いて思い出したように話し始める男。どうやら演舞のためにもこの国独特の風習や夏至祭について知識を深めたいとのこと。やはり人と話すのは苦手なので、話を聞いたらこの場を離れようと思っていたのだが…]
ほう、君は勉強家のようだね。
それでは夏至祭について一つ。
ユハンヌス…夏至祭はこの北欧近辺の国にとってクリスマスやイースター同様に盛大に行われる祭りだ。
何でもこの日は超自然的な事が起き易いようで、ナッキと呼ばれる水の悪魔も現れるとか。
そしてそれを追い払う役目が…コッコだ。
(146) 2013/06/10(月) 19:30:12[湖畔]
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