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っう、わっ…………!
[生暖かい風がびょうと吹いて、ハナミズキの濃密な香りが舞い踊る。刹那。花びらの大群が誰かを食らう、そんなぼんやりとした、ただただ恐ろしい白昼夢を見た気がした]
[両の腕で顔を守っていたが、おそるおそる目を開けば、ほんのりと管理棟からもれていた光は今は見えず]
雨園君、平気? 何か、起こったのかな。
すごい、嫌な予感がする。管理棟、行かない?
[そう声だけかけると、ばたばたと管理棟へと駆け込んでいった**]
あれ、オッサン?
[管理棟へと向かう直前、こちらに来ていた義兄に気が付いてたたらを踏んで]
あ、良かった。今の、何かな。すごくすごく、気味が悪いよ。
管理棟に行こう。本当に、嫌な予感がするんだ。
[何か必死で伝えたとか**]
[大人たちの動線の邪魔にならない、それでも灯りが届く所。
ニキの隣、少しでも炊事場が隠れる位置に呆然と立っていた。
何度か慰めようとそろそろ手を伸ばすものの、何も出来ず]
………これ、夢? 一体、何が起こってるんだ?
[自分から飛び込んだものの、混乱してあまり覚えていない。ただ言われたことを言われたとおりにやっていた。印象に残っているのは、ちっぽけな灯りに赤くうつるモノ。飛び交う不穏な単語。ニキの悲しみの声。耳の奥で穏と鳴く動物の声と、花の香り]
………。
[ニキの嗚咽を聞いているうちに、徐々に寒気と恐怖が背筋をのぼって来ていて。ぼんやりとした灯りの中に父親の姿を認めれば、それを振り払うようにいつのまにかずっと彼を目で追っていた]
[親父が部屋を出て行くと、スイッチが入ったかのように動き出し、無言で手探りしながらいくつかティーバッグでお茶を淹れて]
………はい。飲む気になれないかもしれないけど、落ち着くから。せんせも、どうぞ。
[ニキとドウゼン、そして他にも飲む人にお茶を差出した。
周囲を取り巻く現実を、未だ現実と捉えきれないまま**]
[夢を、見た。無数の花びらからなる底なし沼。
人形のように立ち尽くし、少しずつ花に埋もれていく人々。
銀の毛並みになった自分。皆を早く引っ張り挙げようと、
近くの義兄の手を引くと、遠くで『ズボン』と音がした。
誰かが、完全に花にうずまった]
…………。腹、減った。
[目が覚めれば、もう義兄はいなかった。寝坊した。
ぽつり、呟くと持ってきていたスナックを手にふらふらと外へ]
[棒状のスナックを適当に齧りながら目的もなく歩いていると、
ふと目の前に黒い傘が目に入った。小走りになって、並んでみる]
おはよう。
…………食べる? 朝飯どうなるのか分からないし。
[昨夜のことについて話そうと思ったが、上手く言えず、
スナックの箱を軽く振って聞いてみた]
ん。
[自分が1本つまむと、スナックの箱を彼が取りやすいよう傾け。
そんな作業を繰り返しながら]
……あの、さ。昨日のって、本当だったんだよな。
あれってやっぱり、風の化け物なのかな。
そっか。伝承の通りなら、まだ続く、のかな?
それは、嫌だなあ……。
[ここに居るだろう人を指折り数えて]
犯人って、だって、化け物なんだよね?
それに、ここに居るのは俺の家族とその仕事仲間。雨園君と、医者のおっさん以外は女の人だし。あんまり想像できないなあ……。じゃあ何って聞かれても困るけど。
[そこまで言うと、魚の焼ける匂いにひくりと鼻を動かして]
……管理棟の方だ。少しはマシなもの、食えるかも。行く?
「そして誰もいなくなった」……?
でも、化け物とどうやって戦ったらいいんだろ。
俺、超能力とか使えないぜ。殺し合いなんて言語道断だしなぁ。
[首を捻りながら、管理棟の方へと足を延ばす。
彼の手に力が入るのを見れば、思い出したように]
そうだ。手、平気? 昨日、何だか痛そうにしてたけど。
[言いながら、到着した管理棟の扉をきぃと開けた]
おはよーございまーす。
儀式? 何かそれ、強そうだな。いつ、何をやんの? それ、大変? で、やったら、これ解決すんのかな。
雨園君の言ってた侵略者と、この人狼は一緒なんだよね?
[手の件で目をそらされると、「そっか」とただ頷いた。
管理棟に入って、割烹着の親父を見ると目を丸くして]
あれ、親父じゃん。親父が朝飯作ったん?
てか、その割烹着、親父が着るとシュールだなー。
[それでも心持ち弾んだ声でそそくさと席につく]
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