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[ネギヤから手渡されたきびだんごをもっきゅもっきゅと頬張り]
うん、きびだんご魅力的〜。少なくても[100年前][白い白馬の背中]で[「家政婦は見た」状態になった。]役をやるより魅力的〜。
[狂人として生きると宣言しながら寝返った? ワカバには]
でも狂人なら人間の振りをしながら智狼の役に立てるんじゃないかな?
[携帯ゲーム機版人狼の恐怖2の取扱説明書をぱらぱらと捲りながらそんな独り言]
[台本から視線を上げるヒナに戸惑いつつも]
そうなんですね。地味にエロチズムをも追求した、中々奥の深い台本なのですね。ヒナさんからご指南いただかなかったら、わたしはうっかり適当な台本だとばかり思い過ごすところでした。本当にありがとうございます。
[きらきらと輝く瞳から不自然に視線を外しながら、ルリは思いつく限りの精一杯の丁寧語を並べた。]
オーディションって何やるのかな。
[父親に貰ったらしい台本をぱらぱらと捲っている]
えっと。
「――それは[10年前]の事。
[天袋]では、[劇団員 ワカバ]が[カメハメハが出せるようになった。]」……?
[いつの間にか戻ってきて、渡された台本を読んでいる]
時は[10年後]。
工場主の娘[子役 ルリ]と恋に落ちた青年[劇団長の娘 プレーチェ]だったが、青年は戦争により[書斎]へ出兵することになってしまう。
悲しみに暮れる娘を優しく慰める男[劇団員 ワカバ]が現れた。
しかし、男は娘の父が経営する工場を乗っ取ろうと……。
うん、なんか昼ドラでよくあるよね、こういうの。
[その後、ルリはちょこんと座っているプレーチェに気付き、きびだんごの塔から一つきびだんごをネギヤに断りを入れず持ち去り]
こんにちは、プレーチェちゃん。
今日も見学に来たの? はい、これ良かったら食べて?
[きびだんごを差し出した。]
[ワカバはきびだんごを口にした。もぎゅもぎゅ・・・]
ああ・・・至高の味とはこのようなことを言うのだろう。
さすがはきびだんご様。
[智狼の役に立てる、とのルリの言葉に]
・・・そうだ、私は狂人。
お供として人に紛れながらいつかかならずや、きびだんごを智狼様のもとに!
[と言ったところでソラがかけっ放しにしていったBGMが丁度フェードアウト]
えええ。
すごいな、出せるようになっちゃったんだ……。
「そして、[100年後]、彼女は[犬 ゴロウマル]と出会い、[人の顔ががスカシカシパンに見えるようになった。]」
ふむふむ。
[きびだんごを頬張るルリに]
……白馬の上で「家政婦は見た」状態か。
王子様の浮気を発見した姫とかかな。
[白馬といえば王子という、貧困な発想力を披露しつつ]
おぉ。これは、これは。
[劇団長の娘さんと人形師のご婦人に、深々と会釈した]
何年生きてるの! スパン長いよ!
スカシカシパンこわいよ!!
[突っ込みを入れたところでルリに気付き顔を上げ]
うん、オーディションやるって聞いたから。
……おやつの時間なの?
[きびだんごを受け取り、首を傾げた]
[ルリの様子が少し可笑しい事に首を傾げる]
…どうしたの?
それも演技の練習か何かなの?
[唐突な敬語に、にこにこと問い掛ける。
が、脳裏に浮かぶのはもう一つの黒い思考。]
あまり根を詰めすぎないようにね?
[その思考の一端が言葉として零れた]
・・・ふぃ〜。
音楽かかるとさ、なんかノっちゃうよねっ。
えへへ、きびだんご美味しいね!も一つ食べようっと。
[きびだんごをもぎゅもぎゅ]
あ、プレーチェさん、ボタンさん、それからオーナー!
おはようございます!
[ぺこりっ。と元気よく頭を下げた]
[何故か敬礼し、斜め上の方向をみながら]
ほっ、ほほほっ!
本日、オーディションを受けさせていただきます!
相沢雛子です!!
[大声で挨拶、そして145度位のお辞儀をし]
宜しく御願いします!!
[やはり大声]
[こちらに意識を向けるヒナやネギヤに]
あ、……えっと、こんにちは。
ごめんなさい。
邪魔しちゃうかなって、挨拶しなくって。
えっと、続けてくださいね、
この「[寒がり レン]さんが[赤いマフラーを手ぬぐいにした。]」ところなんて、凄く楽しみだし!
オーナーさんもこんにちは。
そうそう! いつかきびだんごを智狼様の元に!!
[ワカバの声をなぞる様に声を張り上げ、フェードアウト]
そう。きっと王子様の浮気をお姫様本人が発見しちゃったのよ。でもあたしはお姫様じゃなくて、あくまで家政婦が見たをやりたいの。
[ネギヤの言葉にコクコクと頷き]
うん、今きびだんご様を奉りながらおやつの時間かな?
[プレーチェの疑問にやはり疑問系で返す。]
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