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─屋根の上─
[急停止した列車の上でほっと息を吐く。
残念ながら、同じく列車の上に乗っていた2名も無事な様子。
その手の銃とナイフを目に留めてやれやれと肩をすくめると両手を上げた]
抵抗しないよ。
撃たないで刺さないで。痛いの嫌い。
でも、官警に捕まるのも、アイツに秘宝取られるのもイヤなんだけど──うん。ロマネス家の秘宝だよ。
君たちが秘宝を手に入れるのを手伝うから、僕をかくまってくれない? 使い勝手いいでしょう? 僕。
[楽しそうに、こりと微笑んだ]
−屋根の上−
[飛んでいったレンズが落ちるような音は聞こえない。
もうずっと彼方に在るのだろう]
撃たないで、ときましたか。
[軽く肩を竦める。
まだ風は癖のある髪と長い外套を遊ばせていた]
…さて、どうしましょうね。
[軽く肩を竦めて、しゃがんだ体勢から立ち上がった]
うー……いてて……
[頭をさする。]
まったく、ひどい目にあったな……
トランプは皹入るしー、頭はぶつけるし、兆弾にあたりそうになるしお宝の場所はわからないし。
なんなんだよ、もう……
[ぶつぶつと文句を言っている。]
>>1
[レイヨの銃口に意識は置きつつも、笑顔を浮かべながらたたみかける]
何を悩むの? おにいさんは難しいことを考えすぎだね。もっとシンプルに楽しく行こうよ。
悪事なんだから楽しまないと損だよ。もてる力を非合法にどかんと使って、手に入れるから面白いんだよ。
[ぱーっと両手を広げる]
みんなそうやって考え込むから見つからないんだよ。
考え込む──? あ。きっとラウリだ。あいつなんか情報隠し持ってたんじゃないかな。
ウルスラも知っているかもしれない。
ああああ……あいつらに出し抜かれてると思うと、ほんとに腹が立つ。
[悔しそうに唇を尖らせる]
ラウリとウルスラの仲間じゃないだろうし。あのケチくさい組織がわんさか人を送るとも思えないし。
だから手伝うよ?
[一気呵成に話し終えると、くーとおなかが鳴った]
……まったくもう、おなかがすいたんだよ、僕は!
[おなかを押さえて途方にくれた様子だが、アイノのナイフや、止まった列車の喧騒には気を配っている。
いつでもどこでも、自分に有利なところにいけるように**]
いざっていうときは運がいいほうなんだけどな?
まったく、見落としとかで閣下の部屋にないもんかねー……
[のびをすると]
疲れたわ……
[のろのろ*歩き出した*]
…。
[女は炎を見つめていた。
兎の縫いぐるみから出てきた手紙。
灰となり崩れていくのをただ…]
…久々だったせいで、
暗号を解くのに随分と時間がかかってしまったわ。
[無意識に親指を口元に持っていき、きりりと噛んだ。]
(これを託された意味は…?)
正直、荷が重いわね…。
[ゆるゆると首を振った。]
…!?
[立ち上がって廊下を出ようとしたところで、
激しい揺れが。壁に強く叩きつけられた。]
[しばらく衝撃と、受けた痛みに耐えていたが、
ゆっくりと立ち上がり、]
…どうやら色々と出遅れてるみたい?
[そう言って、一等客車の方へと向かった*]
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