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『おーにごっこすーるひーと
こーのゆーびとーまれ』
ああ、オトハもかい?
[下駄の音に笑い声が混じる。
*今日はね、僕が鬼なんだよ*]
― 自宅 ―
[ガリガリガリガリ][ピタ]
駄目だ
[かしかしと頭をかいて、手紙を見る。]
今年もだ、今年も!!!
アレから一年、探したが手掛かりすらない!ムカイん所のも消えたらしいじゃないか、専らの騒ぎだ!
一緒に消えたってのは、確か
…………
[眉を寄せた後、フンと鼻を鳴らした。]
まあいいさ、今年もコレが、探す機会なんだろう?
[机を離れ立ち上がった時に感じたのは、軽い頭痛。また眉を寄せながらも、手紙を持つと、*祭へと向かう*]
[からん ころん]
『からん ころん』
[夏祭り会場へ向かう道、今年も変わらず藍染めの着物姿の少年。
くすりと笑ってしまって、あわてて口元を隠す。ゆっくり表情を鎮めた]
しかし本当に、これ、誰が書いているんでしょう?
[今年も送られてきた手紙で顔を仰ぐ、赤線で消された名前は3人分。想像することは一つしかない]
今年も神隠し……
神隠し。
…かくれんぼ。
……鬼はだぁれだ。
[手紙に並ぶ名前を繰り返し]
あ、リウさん!
……その様子だと、またこれ、来たんですね。
[手紙を振って、困ったように笑う]
ん――?
[ふと。認識したのは、目前の人影]
アン?!
おまえ何処行ってたんだよ、散々探し…
――ってなに呑気にヤキソバ食ってんの。
[パックのヤキソバをぱくつきつつ、アンが言った。
「今の所、あたしたち、「ここ」から帰れないみたいよ」
食べ終われば、アンは、「あっちでヨーヨー釣りしてくる」と告げ、あっさりと去って行った]
ヨーヨー?
そういやここ、夏祭り会場…っぽいけど…
……ちがう?
[海なりのように喧騒も聞こえ、屋台らしきものも目につくけれど。
現実のにおいはまるで無く、影のような人型が時折過るばかり]
この様子からすると、俺、神隠しされちゃったのかな。
ここって、異界とか霊界とか、もしかして[10年後]の[廃屋]だったりして?
あ…。オトハねーさん??
ねーさん、も……
[またここで明確に認識かなう相手を発見し、困ったように笑いかけた]
ああ、ムカイさんちのムカイ君か。
[出した声は掠れていて]
ん、ん。あー。
なんか久しぶりに声出した気がするわ。
[伸びをすると、こちらも困ったように笑った]
オトハさん?気のせいじゃないのかなあ…
って、デートなんてそんな!相手もいないんだし。彼氏の一人位欲しいんだけどね…アンちゃん?
[かすれた声に驚いてそちらを見るが、何も見えなかった**]
見つけて……仮に誘拐犯がいたとして、見つけてどうするつもりですか?
[フユキの勢いに息を飲み、ミナツを見やる]
何度も言ってる通り、私には何も心当たりはありません。
[冷静な顔で、『シロ』と書かれた手紙を*掲げはする*]
ん?……あ、シンヤ!
良かった、あのね…あ。その、手紙は。
…えぇ、きたわ。
やっぱりシンヤの所にも送られてきてたのね。
…ねぇ、シンヤはミナツ達にもう会った?
私、今日はまだシンヤ以外に会えていないの。
シンヤもまだ、なら。一緒に探しにいってくれない?
……また誰かいなくなってたら、いやだから。顔みえれば、安心だし。
ひさしぶりに声だしたんだ。
…。占いのお客さんとか、来なかったのかな。
[夏祭りの「ワルサーPPK9ミリ占い」のけったいなのぼりを思い出し。ぽつり、と。]
自動拳銃占いまだやってんの?
そんならちょっと、オトハねーさんと[劇団員 ソラ]の相性でも占ってみない?
[すべきこともみつからない所為か、そんな注文を*]
[きょとんと眼を瞬き]
あたしとソラさんの相性?そんなの占ってどうするの。
ムカイ君が好きな子と占えばいいのに。
そーよねぇ。
毎年ここで占いをしていたはずなのに。
あたし、いつからここにいるんだっけ?
[首をかしげながらも、注文に答えようとポケットを弄ると出てきたのは[ハイスタンダード22口径2連発デリンジャー]ひとつ]
―祭り会場―
[辺りを注意深く見回しながら、現れる。唇にのせた控えめな紅色は、化粧師の手になるもの。
救護テントの周辺に、手紙に名の記された人々を見つけ、足を速めて近づいた]
どうなさったんですか、フユキ先生?ユウキ先生と、何か…
…「誘拐犯」を、「見つける」?
[内容を聞き取ると、表情をこわばらせた]
……。
大人しく手を挙げろ。
[目の前の少年に向かって銃口を構え、引き金を引いた]
でました。
ムカイ君と[作家 フユキ]の相性は<80>%。
[上空一万メートル]で[お嫁さんを貰った]らラブラブ間違いなしよ。
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