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[取り敢えずの注文を済ませ、
再び、真冬の道へと歩き出す。
時折強く吹く風に混じり、
何処からとも無く薫る、紫煙の残り香。
鼻先をくすぐられ、思わず身を竦めた。]
さむいなぁ…。
[悴む手でマフラーを引き上げて。
家までの道を、ゆっくりと辿った*]
―駐在所―
はい、天丼1つ。
[駐在員の前にあった机の上に弁当の包みを置く]
たまにはサラダも頼んでくださいね。
[節介を焼くような物言いで駐在員に言うと、彼は少し困ったような顔をした。
受け取った金額に違いがないことを確認すると]
毎度ありがとうございまーす。
またよろしくお願いしますね。
[そう笑顔を向けて乗ってきた自転車で駐在所を後にした]
[弁当屋へと帰ろうと自転車をこいでいると、車輪が何かをはじいた感触があった]
あれ?
[と思うも、よくあることで特に気にはとめない。
その正体が[ダーツセット]とは*気づかないまま*]
これ、落ちていたけれど。
[駐在所。
地面に散乱していたダーツセットを拾い集めて、顔馴染みの駐在員に渡す。
品物を見て訝しげにする相手に、小さく笑った]
聞かれてもわからないよ。
子供が遊んでいたんじゃないか。
[書類を差し出されて、椅子に座る。
自前のボールペンを手にして]
思ったより、面倒だ。
まあ、一割貰えるかもしれないのか……。
[欲しくもなさそうにそんなことを言いながら、
嫌がらせに職業の欄にうみんちゅと書いた]
[古めかしい町屋作りの建物。
軒下に掛かる『夢美堂』と彫られた木の看板。
いかにも、という店構えに相応しく、
怪しげな骨董品が所狭しと積まれている。
そんな店先に、着流し姿の男がひとり。]
暇だね、ハナシロ。
[椅子にだらりと腰掛けて、視線を横に落とす。
声を掛けたけれども、ひなたぼっこ仲間の白猫は、尻尾の先をはたりと揺らしただけ。]
…ああ、暇だなぁ。
[白猫との会話は諦めて、
売り物のはずのビードロを銜え、
ぽこんとひとつ*鳴らした*]
[風が運ぶ幾つかの音に、ふい、と視線を移ろわせ。
ポケットから出した携帯灰皿に、ととん、と灰を落とし込む]
……さて、んじゃ俺、煙草買いに行ってきますわ。
[呑気な口調でさらりと言って、歩き出す。
どこかで鳴っていた電話の音は、例え気づいていても、きっと素知らぬ振りのまま**]
ちりんちりん。
[自転車のベル]
おなかすいたー
[腹の虫の音]
でももう少し、が む ばる。
[シロツメクサの花冠
空き地で少女は花を摘む]
あんまりないねー
[あんまりじゃなくて、ほとんど咲いてない。まだまだ寒い冬の空き地。
ぐるりと見回して、見つけた白いものに駆け寄った]
……なんだこれ。
[首が大きく傾いた]
[空き地からの帰り道。
抱く羊のぬいぐるみの首には緑ばかりの花冠]
モコにもいっこ。
あれにもいっこ。
[靴はどろどろ。
指はくさくさ]
アンにもいっこ。
もういっこ、誰にあげようかなー
[少女の分はないけれど。
満足そうな表情で]
……は、はくしょーい。
[くしゃみをひとつ**]
―― 駐在所 ――
拾得物預かり一件。はいはい。
早朝と夜とに警邏。はいはい。
[本署の警官、駐在所員から引継ぎを受ける。]
…重点見回り箇所。はいはい。
そういえば、鉄条網でぐるぐるでしたね。
あれじゃ却ってあぶなかアありませんか?
子供なんざ、どう叱ったって入り込むでしょうに。
[本署の警官、傍らの窓から空き地を見遣る。]
以前に何かあったとか――…?
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