44 魔女の楼台村
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影の薄い キクコ
ま……魔力は……戻ったみたいですね。ムカイ先輩も……うん。
[青い蝶がふわりとヒヨコを運んでくるのに、窓を開けて中に入れる]
黒の魔法使い──魔法使いに害を成すものたちをさす言葉ですよね……はい。あたしは「魔法喰い」です。
[ゆらりと指先だけを消したりする]
分化されてしまいましたね……。
学生 リウ
約束だから、魔力をあげても良いよ。
いいよね？アンさん。
[複雑な表情をしているアンに向き直って尋ねる。キクコが黒の魔法使いになるということがどういうことか、よくわかってはいなかったけれども]
それで幸せになれるんだって、キクコちゃん。
[だから、もうあまり泣かないで欲しいな……と願って。そっと手を握った*]
私立探偵 ゾウサク
[息を少しあげながら上りきると、扉の向こうは、不思議の町でした。じゃなくて、いや不思議ではあるけども]
なんだなんだ。皆していいもの食べてるな。
ん、はじめまして・・・？
[ヘイケ、ガモン、ルリは初めて見る。
相手は知ってるような様子に不思議そうにしつつ、挨拶し]
頂いていいのかね、これは。
[と聞きながらちらし寿司を食べだした*]
養護教諭 小鳥 ヒナ
[次々現れた人々に微かに目を見開く]
あ……。
[それに気付くと、椅子を倒しそうになりながら立ち上がった。
両手を恐る恐る伸ばすと、青い蝶に彩られたヒヨコは宙を舞う。
顔をほころばせてそれを受け止めた]
おかえりなさい。
養護教諭 小鳥 ヒナ
[左手にヒヨコ、右手には携帯電話。
開いた待ち受け画面には――]
何これ。
[カメラ目線のアンの写真。
('A`) こんな顔で*がっくり*]
影の薄い キクコ
いやあの前世とかじゃないですよ……！
[何を思ったのか一生懸命否定する]
血が、そう言ってます。
[じゅうぶん*不思議発言*]
影の薄い キクコ
ああうう……血が伝えるから……。
強い魔法使いから魔法を奪うのは、目覚めきる前にっていうのが一番確率が高いんです。
……失敗してしまいましたけれど……。
[再びアンに睨まれて、びくっとなる]
ごごごご……す、すいません。
でも、もう、あたしの気配は分かりますよね。
楼台の魔女からも、紫の魔女からも、魔法は取れないし取りません。鉛白の魔法使いさんの魔法の指は……うらやましいです。
[大人気ちらし寿司に目を走らせる]
……冗談ですよ。
影の薄い キクコ
黒の魔法使いになったからには、［書斎］も［10年前］も選ばずに、［自分探しの旅へ行って来た］り、［紫の魔女 ヘイケ］は［参観者］よ！と叫んでみたり……どんな魔法使いだろう。
[さらに冗談を続けるうちに*よくわからなくなくなっている*]
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