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[落し物を探す事に気を取られ、下ばかり見て歩いていた為、おしゃべりしている女子高生には気が付かず。]
…うわっ!?
[はたと気が付いた時には、ショートカットの少女と接触寸前。
車同士だったら確実に交通事故に違いない。]
ムカツク…って…。
素敵という人がいるなら会ってみたい、ってだけなのに…ねー。
[クスクスと相変わらず笑っている。]
それともホントは素敵だなんて行ってくれる他人はいな…
[もう1つ馬鹿にしてやろうか、と言葉を探しているときに男が近づいてくることに気付く。
下を向いて歩いているのかこちらに気付いていない。]
……人とぶつかりそうになっておいて。
まず、驚きますか。
[男を冷たい目で見上げた。]
…あ、あぁ、ごめん。失礼。
急いでるんで。
[口先だけの謝罪を少女に返して、足早に立ち去ろう…として、くるりと振り向く。]
あぁ、君ら。
ケータイ、見なかった?
ダークグレーのストレート型で、シルバーダガーのストラップの付いた奴。
なっ…?!
[相手の紡ぐ言葉がチクチクと]
[いちいち癪に障ってしょうがないという顔]
あんたねぇ…いわせておけば…!
[が。]
[言葉も途中で、接触しそうになる現場を見て]
あっ…
[クチに手をあて、一歩引いた]
……
[どうやらぶつかりはしなかった様だが]
[その様子が面白かったのか、くすくすと笑い出し]
ふん……。
[謝られても満足してないのか。
視線を逸らして己の髪を触る。
笑い出している上原の姿に目をやり。
そのまま黙殺した。]
携帯は見てませんが。
[男にも淡々と答える。]
…そうか、ありがとう。
あぁ、邪魔してすまなかったな。
[二人の答えを聞くと落胆した様子で背を向け。
また丸めた背中で道端を探している。]
[背後からかけられた声に、びくっと振り向いて。
お団子…というかパイナップル団子の少女の言葉に瞬いた。]
いや、だが…君ら学生だろう?
早く帰れとは言わないが…こんな時間に付き合わせる訳には…。
[相手の視線がなんだか頭辺りを彷徨った気がした]
[しかし気にも留めず]
アタシは別にー。
ウチの親、ほとんど家に居ないし。
いっつも遅くまで外で遊んでるからさ。
家に帰ってもする事ないっていうかー。
[あはー、と笑い、彼の側へ]
だから、お手伝いしますよ
[うろうろと地面を見つめ歩き出す]
まぁ、手伝ってもらえるのはありがたいんだけど…。
[早速探し始めた少女に、微妙そうな表情を浮かべつつ、自分も植え込みを掻き分けたりして辺りを探し始める。]
家に帰っても、か。
そういや、そんな頃もあったっけなぁ。
[自分も彼女ら位の年頃には相当無茶もしたわけで。
大人目線で強く言えないのは、そんな理由。]
………。
[携帯を探す様子を暫く見た後。
何も言わず、携帯を見た。]
……………。
[空を見上げてから、視線を横に流す。
暫く考えた後、何も言わずそのまま家路につく。]
御人好しすぎる。
知らない人のためになんで協力しなきゃいけないのかしら。
[吐き出した言葉は。
闇に吸い込まれて*消えてゆく。*]
あ!!
[たた、と近づき、地面へ手を伸ばし]
これじゃないですか?!
[ぐ、と掴み、男性へ駆け寄った]
これ…
[ダークグレーのストレート型で、
シルバーダガーのストラップの付いた携帯]
?
[其れを見せ、反応を待つ]
…お?
[少女が見つけてきた携帯を確認し、表情がぱっと明るくなる。]
あぁ!これだ、これ!間違いないよ!
いやぁ、ありがとう。助かっ…
[少女の手からケータイを受け取り、画面を覗き込んで…]
…ぁー……。
[画面にはある意味お洒落なストライプ模様以外何も映っていなかったり。]
液晶、割れてんな…。
[再度、落胆。]
[一緒に携帯の画面を背後から覗き込む]
うわぁ…
[其の様に苦い顔]
割れて、ますね…
[見事すぎてそれ以上言えず]
割れて…
[相手の落胆した表情と可哀想な画面を交互に見て]
ぷっ
[ちょっと笑った]
[笑った際に。視線を横へと逸らした。
其処で初めて、気付くコト]
あれ…?
[いつの間にか井上が居ない、と]
…何処いったんだろ?
[挨拶も無しに、と少し頬を膨らませ]
……ま、いっか
[それ以上は追うこともせず]
…前のは折りたたみの継ぎ目から壊れたから、
わざわざ探しまくってストレートに機種変したんだけどなぁ…。
[しょんぼり。
小さく噴きだした少女を咎めることも出来ず、
ただ情けなく笑うしかない。]
あー!
わかります、わかります!
[オジサンの声に同意する]
折り畳みってそういうトコ脆いですもんね
アタシも一個、お尻で踏み潰して壊したし。
[クッションの下に置いてあった可愛いあいつを思い出した。少し寂しそうに、]
大事にしてても、ね
唐突にこわれちゃうんですよねー…
[相手に合わせるように笑った]
っ…!
[びく、と体を震わせる]
[軽快なメロディと共に震えた其れを取り出して]
はーい?
[明るい声をあげる]
うん。
あー、ごめん、掛けなおすっつったもんね
ごめんごめん。
うん、うんうん。
[幾度も頷き]
…あれ、お友達は?
[もう一人の少女が居ないことにようやく気づいて。]
悪い事しちゃったな…呆れて先に帰っちゃったのかもしれない。
けどまぁ、見つかった事は見つかったし…
ありがとうな。
…えぇと、
[制服で、何処の高校の生徒かはわかったけれど、名前は知らなかった訳で。]
あぁ、僕は「ミズハラ」じゃなくて「ズイハラ」。
今度お礼にパフェくらいは奢るよ。
[名刺を一枚、少女に差し出す。
その時に一言添えるのは、いつも読み間違えられるが故の習慣。]
…ま、携帯修理してからだけど、さ。
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