17 ドキッ！星降る夜の霊話村
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学生 ミナツ
なおりゃんは結構学校でも描いているんだよ
？
かあいく描いてるの☆
いつもヤキソバパンをあたしに買いにいかせてる風景とかあたしの筆箱にガムつけたりとかいつもかまってくれるから☆
[生き生きと話した]
学生 ナオ
……
[言われてみると小学生の男の子が好きな女の子にするレベルのことをやっているなと遠い目をした。]
その分授業中に落書きしてて、どの問題を当てられたかわかってないときに教えてやってるだろ。
それからアタシに学生服を着せて描くのはもうやめようよ。
下級生が「ナオさんに……」って来るたびにアタシが女だと知って硬直するのは見てられないんだけど。
学生 ミナツ
昔水洗便器に落ちた500円を
あたしに拾ってってお願いされたこともあるよね☆
なおりゃんいつも頼ってくれるからミナツうれしーの
描き終えたらいっぱいメイクしてもっとかあいく描いてあげるね☆
【墓】 弁護士 ヒナ
目玉描きたくなっちゃった！
[自供開始]
どこかのアニメに出てくる悪役みたい……
で、やっぱ変だよ黒髪に茶色って。
[ぎざぎざ眉毛をしげしげ見つめて、笑いをこらえている]
移民 ヌイ
[空を見ている]
星の声、聞こえる。
星はなんでも知っている。
[星から、テンマ、ヒナ、モミジ、アンの声がして、驚いてあたりを振り返る]
あれ？みなさん、居ない。
[目に入るのは、５人の姿のみ]
移民 ヌイ
[周りの話を聞いている。
ミナツの絵が動いてるだの、おでんの中に人が居るだの、不思議な話が聞こえてきた]
この国。不思議なところ。
[ぽつりつぶやいて、また*星空を見上げた*]
【墓】 弁護士 ヒナ
[鞄にペンを仕舞うと、手帳が手に当たった。
視線を微かに泳がせてから、顔を上げて]
……てっちゃん知ってたの？
東京の同期に、事務所誘われてる、の……知らないよね？
【墓】 秘書 テンマ
だから、
[懐から一通の封筒と一枚の紙を取り出した。封筒には『退職願』、紙の方には司法試験合格の旨と司法研修先に東京地裁、と書かれている]
黙っていてすみません。どうしてもセンセイと肩を並べて仕事がしたくて。
え？引き抜き、ですか？
【墓】 弁護士 ヒナ
[渡された書類に、順番に目を通す。二度繰り返した。
頭が酷く重い]
引き抜きとかそんな大層なことじゃない。
最近人手が足りないってだけで……
[折りたたんで仕舞うと、封筒をテンマの胸に押し当てて俯く]
どこでも行けばいいよ。
【墓】 弁護士 ヒナ
……引き止めてくれるか知りたかっただけなのに。
[ぎゅっと拳を握り、呟いた]
同じ職とかいらない。
[首を横に振り、涙をこらえて顔を上げる]
隠しごとすんな、バカ！！
[早業で取り出したペンで、テンマのデコに「ばか」と描いた]
そんな秘書持った覚えない！
【墓】 秘書 テンマ
センセイ、日名さんだって東京に誘われてること隠してたじゃないですか！
俺は日名さんにいまの事務所に入れてもらってからずっと、追いつきたくて、自分で日名さんのことをセンセイと呼ぶたびに遠くに感じて、いつか離れていくんじゃないか不安で、だから。
[額に何か描いてきたヒナの手を掴むと]
１年４ヶ月です。
必ず戻って来ますから、だから…待っていてくれませんか。
【墓】 弁護士 ヒナ
離して。
[小さな声で言ってから、もう一度トーンを上げて同じ言葉を繰り返した]
センセイって呼べなんて一度も頼んでないでしょう……
てっちゃんが勝手に呼んだのに。
ぜっっったい待たない。
居場所なんて取っておいてあげない。
[負け犬のように捨て台詞を吐くと、床に落ちていた背広を投げつけて部屋を出て行った。
あの真っ白い部屋へと、*駆け抜けていく*]
【墓】 秘書 テンマ
[離して、というヒナの語調に思わず手を緩める]
俺だけ「日名さん」なんて呼べる訳ないじゃないか。
[言い募ろうとして背広を投げつけられて視界を塞がれる。慌てて引き剥がすとヒナが廊下に消えるのが見えて追い駆ける]
日名さんっっ！
[廊下に飛び出した時にはすでに姿はなく、足音を頼りに*駆け出した*]
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