42 狂い咲きの村―ハナミズキ―
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〔きっと杏奈が風雪の挙動。
木へと語りかける様子を見ていたのなら。
彼女は降り積もる葉以上に、
こみ上げる想いに耐えられず涙を流した。
けれど、其れを知らぬ杏奈は〕
いえ。あの、私は。
〔誘いの声に、恥ずかしそうに俯き首を左右に振った。〕
独りで、大丈夫、です。
〔何処かズレた返答をする。
シーツに包まる身体は微か、震えていると云うのに〕
(49) 2009/02/20(金) 04:55:36[→管理棟側(花水木の下]
〔杏奈は二人を見送り、再び独りを噛み締める。
彼女の頭上を覆うハナミズキ。
其れは背を撫でる様に、優しく揺れた。〕
?
〔どれ程の時が流れたか。
次に彼女が人を認識したのは老齢の男性。
優しそうな顔立ちの挨拶に、〕
おはよう、ございます。
〔杏奈もぼそりと返し、軽い会釈で見送る〕
(50) 2009/02/20(金) 05:01:57[→管理棟側(花水木の下]
〔(>>1:70)そうして老齢の男性を見送り、
はためくシーツは再び独りに。
何故だか彼女は此処から離れない。
寂しげな表情でハナミズキを仰いで居る。〕
……。
〔次に訪れた男性の挨拶に対し(>>1:144)、
無言のままに会釈をしたようだ。
きっと名を聞いたなら杏奈も返答した。〕
(51) 2009/02/20(金) 05:11:30[→管理棟側(花水木の下]
〔男性の後は、再びの少年(>>1:163)。
曰く、がけ崩れが起こっていると云う。
緩やかに瞬く瞳が少年の言葉を聞くと、〕
ありがと。
〔小さな声で、ぽつり。
気遣いに対しての礼を零した。
そして去り行く少年の背を見送る杏奈。
ハナミズキは優しく、揺れるだけ。〕
- 回想・了 -
(52) 2009/02/20(金) 05:56:42[→管理棟側(花水木の下]
- 管理棟側(ハナミズキの真下) -
〔寂しげな表情は変わらない。
何かもこもこと口許が動くが音は漏れなかった。
不意に男性の声が掛かり其方を向く(>>1:201)〕
……わざわざ、すみません。
〔笑顔は無い物の、
杏奈がお礼らしきものを口にし、
しずしずと礼を取るのは御飯のせいか。
男の後について歩き出そうとするも、
何か具合の悪そうな姿を見て首を傾ぐ。
心配を言葉にしようとして(>>0)
灯りが消えた(>>9)のを呆然と眺め。〕
(53) 2009/02/20(金) 06:23:45[→管理棟側(花水木の下]
文学部 アンは、会社員 テンマと共に管理棟の中を覗きこむ。
2009/02/20(金) 06:26:23
〔男性の後に続き、棟内へ。
遅れて共に入る炊事場で、見て、聞いて。
触れ行く人の名残をぼうと眺めている。(>>19)
あくまで無表情であるため、
思考が面に現れず恐れていないように見えるが〕
……っ
〔きゅ、と拳を浅く握るのは恐怖のせいか。
其れでも唐突な声が声が(>>22)あがれば〕
!!
〔びく、と身を竦ませ距離を取った〕
(54) 2009/02/20(金) 06:31:26[→管理棟側(花水木の下]
〔耳に届く微かな声でおおよその察し。杏奈自身が繰り返す呼吸が、自身で一際強く感じてしまうのは、常では無い状況に惑う心のせいか。〕
――。
〔周囲の人のやりとりに耳を傾けては黙り。
瞳が窺う様に、ちらちらと合間を行き交う。
殺人、はじまりのくらく、と聞こえれば〕
――。
〔すぅ、と細まる瞳。
暫くは場に留まっていたが、
やがて人が散り行くのであれば
続いて割り当てられた家屋へ戻るだろう*〕
(55) 2009/02/20(金) 06:40:15[→管理棟側(花水木の下]
文学部 アンが接続メモを更新しました。(02/20 06:40)
文学部 アンは、作家 フユキやペケレを見れば意味深な視線を向けたかもしれない*
2009/02/20(金) 06:49:42
文学部 アンは、編集者 グリタに対してもすれ違う折、意味深な視線を投げたろうか*
2009/02/20(金) 06:54:40
[ドウゼンの白衣がネギヤにかけられると、再びの闇。]
ひぎゃあぁあぁぁあ!!
[首を絞められたアヒルのような声を出して逃げ出した。]
(+4) 2009/02/20(金) 07:40:48[管理棟 炊事場]
―玄関―
誰ですか……?
[振り向いて視線を向けた先には、村の風景画が*あるのみ*]
(+5) 2009/02/20(金) 07:41:34[管理棟]
会社員 テンマが接続メモを更新しました。(02/20 08:14)
会社員 テンマが接続メモを更新しました。(02/20 08:17)
会社員 テンマが接続メモを更新しました。(02/20 09:31)
[大人たちの動線の邪魔にならない、それでも灯りが届く所。
ニキの隣、少しでも炊事場が隠れる位置に呆然と立っていた。
何度か慰めようとそろそろ手を伸ばすものの、何も出来ず]
………これ、夢? 一体、何が起こってるんだ?
[自分から飛び込んだものの、混乱してあまり覚えていない。ただ言われたことを言われたとおりにやっていた。印象に残っているのは、ちっぽけな灯りに赤くうつるモノ。飛び交う不穏な単語。ニキの悲しみの声。耳の奥で穏と鳴く動物の声と、花の香り]
………。
[ニキの嗚咽を聞いているうちに、徐々に寒気と恐怖が背筋をのぼって来ていて。ぼんやりとした灯りの中に父親の姿を認めれば、それを振り払うようにいつのまにかずっと彼を目で追っていた]
(56) 2009/02/20(金) 10:15:02[管理棟]
[親父が部屋を出て行くと、スイッチが入ったかのように動き出し、無言で手探りしながらいくつかティーバッグでお茶を淹れて]
………はい。飲む気になれないかもしれないけど、落ち着くから。せんせも、どうぞ。
[ニキとドウゼン、そして他にも飲む人にお茶を差出した。
周囲を取り巻く現実を、未だ現実と捉えきれないまま**]
(57) 2009/02/20(金) 10:15:25[管理棟]
大学生 ビセが接続メモを更新しました。(02/20 12:12)
回想
[ゆったりと会話をしていた最中、ふっと明かりが消えた]
あらあら。停電…じゃないですよね。
[ニキやグリタが明かりを準備して、仄かに明るくなる。ドウゼンたちが炊事場に向かっている一方、ペケレが他のランプを準備しているのが目に入る>>12]
私もお手伝いしますわ。
[そのままペケレの傍らでランプと格闘をしていたが、突然大きな悲鳴が聞こえてきた>>17]
え。
[思わずランプを落としそうになり、あわてて持ち直す。傍らには座りこんだペケレの姿。そして聞こえるテンマの声>>22]
(58) 2009/02/20(金) 12:16:33[管理棟(回想)]
[炊事場から聞こえもれてくる不穏な声に混乱していると、また声が聞こえてきた。
今までよりは鮮明に。ネギヤを悼む言葉の後に聞こえた、謎の言葉]
はじまりのくらく?
[思わず、小さく口に出していたかもしれない]
[連れ出されたニキの痛々しい言葉>>40に何もいえないまま立ち尽くしていれば、お茶を差し出している少年の姿>>57]
…ありがとう。
[少年の気遣いをありがたく思いながら、カップを*手にとった*]
(59) 2009/02/20(金) 12:30:32[管理棟(回想)]
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