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ぁ。
あー、あの店?
場所は分かるけど入った事ないなぁ。
普段は向かいの牛丼屋とかで済ますしさ。
[コンビニを出て、雪舞う道を歩きはじめ…]
そんな良い店なら、いっときゃよかったなぁ。
[玄関で靴を履いて、追ってくるミナツを少し待った。
玄関の扉を開けば冷たい空気が流れ込んできて]
さみー…っ
[肩をすくめてミナツを振り返った]
イマリもおっさんも、コンビニにいたんだ。
[まだ、いるかどうかはわからないけど。
とりあえずそこへ向かおうと口を開いた]
[向かいの牛丼屋、と聞けばくすくす笑う]
そうそう、其処です、其処。
牛丼って……。
ちゃあんとバランス取れた食事、してます?
[コンビニを出る彼に続き、自分も外へ]
いいじゃないですか、
これから一緒に行くんですから
[彼の隣へ、寄り添う様に歩き。
空へと還り始める雪を見上げた。]
[玄関まで行くもはたりと思いだし、部屋へ戻ってジュンタの携帯もポケットへ入れる。]
ごめんごめん。
[慌てて靴を履き、扉を開ければ寒いと呟くデンゴ。]
ほんと寒いね…。
[ぶるっと身震いをして、少年の前に屈み、自分のマフラーを巻いてやり]
ほら。これで少しは暖かいでしょ?
[にこりと微笑む。]
コンビニかぁ。じゃあ、行ってみようか?
[こくりと頷くデンゴの手を取りコンビニへと向かう。]
…あ、あんがと。
[マフラーを巻いてもらって、恥ずかしげに礼を。
ミナツと手をつないでコンビニへむかう足どりは
すこーしだけ急いている気持ちの表れか、早め。
とまれ子どもの足なのでミナツはそう早いと
思わなかったかもしれない]
あったけー。
[マフラーに顔をうずめるようにして。
けれど、それよりも温かかったのは…つないだ掌]
[前方に見慣れたコンビニの明かりが見えてきて]
…あそこだ!
[それを指さして早足で、ミナツを引っ張った]
いいんだよ、ちゃんとゴボウサラダも喰ってる。
[妹のようなことを言う…と苦笑い。]
そうだな、これから。
…ん?あいつら……
[道の向こうのデンゴに片手を上げた。]
どういたしまして。
[照れたように礼を言うデンゴにくすりと笑う。]
デンゴ君がいて良かった…。
[デンゴがいなければきっと1人で今も泣いていただろう自分。
きっと何をすべきかも忘れてただただ泣いていただろう。
握った手の大きさや温もりはジュンタとは違うものだったけれど、それでもほっとする。
明かりが見えれば、指を差し急いた気持ちからか駆け足で手を引く少年の背中にくすりと笑い]
あ…!あんまり走ったら転んじゃうよ!
[そう言って自分も少年と共にコンビニへと駆ける。]
そんな事言って、思い出した時だけですよね?
[苦笑いの相手に、
何処か咎める様な言葉を紡ぐも]
今度、何か作ってあげましょうか?
[にこにこ笑いながら、"今度"と、
自分にも言い聞かせる様に。]
あ…
[彼の挙動を追う様に見遣れば
其処にデンゴやミナツを見るだろうか]
あっ!おっさん!
[向こうで手を上げるズイハラが見えて
手を振ろうとしたときに、ずる、っと足が滑って。
ぼふっ。
積もり始めた雪に中途半端な人型を描いた]
ってぇー。
[転んじゃうよ!とミナツの忠告も今更のもので。
つないだ手に縋るようにしてむくり起き上がった]
へ、へへっ
[鼻をすすって苦笑いをして。
そのままズイハラの元へミナツを*引っ張っていく*]
[云いづらそうにしながらも。
これから例の喫茶店へと行く旨を説明し。
行くという人は一緒に連れて行っただろう。
以下ないと云う人は、無理には連れてはいかない。]
…それじゃあ
[最後、ズイハラに視線を送り]
いきましょうか
[恐らくは先頭に立って、*歩き出した*]
[通りの向こうにいるズイハラに気がついたデンゴが声をあげた後に視界から消える。
デンゴの様子を見てぷっと噴き出し]
あはは。大丈夫?
怪我してない?
[それでも繋いだままの手に縋るデンゴを引っ張り起こし、デンゴの服についた雪をはらう。
苦笑いをしながら、2人の元へと手を引くデンゴの後を追えば、少し離れたところにある人影。]
あ…。マシロさん…?
[当の本人には聞こえたかどうかわからないけれど手を引くデンゴに]
ちょっと先に行ってて?
すぐ戻るから。
[そう言ってマシロの方へと駆けて行った。**]
さてと………何かして時間を潰さねぇとな。
俺に死が訪れるのは、まだ先のようだし。
死者として、この世界を構成している存在が。
あの人が天に還るまで。
最後の審判はお預け。
こーなったら、とことんこの世界を楽しんでやるかぁ。
[ふわふわ、俺は世界を漂った。]
普段は入れない場所に、入ってみようかな。
よぉし、まずは………
男なら一度は入って見たい場所!!
その壱!銭湯の女湯!
………なんだ、男湯とかわんねぇじゃん。
[つまらなそうにその場を後にした。気配には気がつかない。]
男なら一度は入って見たい場所!!
その弐!!銀行の大金庫!!
………なんだ、俺って壁抜けできねぇのか。
入れないじゃん。
[諦めた]
男なら一度は入って見たい場所!!!
その参!!女子高!!!!!!
わーい女子高だ女子高だー………
って誰もいなきゃただの学校だっつの。
[つまらなそうにその場を後にした]
-喫茶『snow』-
[お店の扉を両手で押し開く。
ちりちりと扉にかかったベルが鳴り響く。
店内からこちらに歓迎の声が掛かる事は無い。]
――。
[それでも特別気にする素振りは無く]
…いらっしゃいませー
[先に入れば振り返り、後に続く皆へ向け、
笑顔と挨拶をし店内へ招き入れる]
男なら一度は入って見たい場所!!!!!!
飯屋の厨房!!!!!!
どーなってんのかなぁ………っと。
[ふらふら、いきつけの喫茶店へ向かえば]
………なんでぇ、先客がいるのか。
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