113 【飛び入り歓迎】フィンランディア人狼騒動【R17】
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………全部、すり抜けちまうしな。
[>>+58 ミハイルの言うことはごもっともで、
傘も、本も、二度と司書が手にすることは出来ない。
もし自分が本と共に水底へと沈んだのなら、
今、自分の手には本があったのだろうか。
ため息を、漏らし。]
[眉を寄せるミハイルの不機嫌そうな表情に、
司書は首を傾げる。
機嫌の悪さだけが原因では無いように思えて。
聲の聞こえない司書には、
彼が眉を寄せた理由など、分からぬこと。]
(+67) 2013/06/18(火) 08:23:56[イルマの部屋]
― 二階廊下 ―
[壁を抜け、去っていくミハイルを追う事はせず。
イルマに別れを告げてから、
司書もまた、行くあてもなくふらり。
部屋の並ぶ廊下の、一番奥。
窓を叩く雨を、風の吹き荒れる外を、
ぼんやりと見つめる。]
[薄らとした、ひどく昔の記憶。
『病弱な少年』はしとしとと降る雨のなか、
両親の糧となった。]
………にいさん、か。
[司書が兄のようにも思っていた、
たいせつな存在を思い出して。
細められた瞳は――琥珀の色**]
(+68) 2013/06/18(火) 08:37:36[イルマの部屋]
―炊事場へ―
[わざわざ歩かなくても飛べるのでは?
と試してみようとしたが、やめておくことにした。
>>73助けを求めるイェンニに触れようとするが、
その手はいともあっさりと通り抜ける。
代わりに手を取る写真家>>75に、
ほう、と息を吐いた。]
(+69) 2013/06/18(火) 08:52:38[イルマの部屋]
[何かがあったことだけは解る。
腫れたイェンニの手と、顔色の悪い写真家。
それを見ているダグの表情はどんなものだったか。]
可哀想に。
[届く事の無い聲を。]
(+70) 2013/06/18(火) 08:55:51[炊事場]
[2階に上がれば、廊下の先に佇む背中>>+68。
そっとその身体を後ろから抱きすくめる。
パーカーの襟ぐりに鼻先を押し付けた。
奇妙なものだ、こうしている分には生きている時と何ら変わらない。]
………。
[クレストの瞳の色の変化に気付く。
死して尚、占い師としての力が残っているのか?
不思議そうにその目を見ていたが。
弟の瞳の色に似たその輝きは、嘆きの涙を流す空と合間って、心を切なくさせる。]
ラビ、
[抱く腕に少し、力が篭った**]
(+71) 2013/06/18(火) 09:25:30[2階廊下]
養蜂家 ダグは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2013/06/18(火) 10:37:22
養蜂家 ダグが接続メモを更新しました。(06/18 13:26)
[蜂除けのベール越し、イェンニと視線が合う。
女が被り振る所作のちいささは哀れを誘うもの。
庇護を求め弱々しく涙を流す姿。見知る麗しの、]
…
イェンニに、くすり を―― …
[ユノラフに回る毒が、
熱が、移りくるようで、]
(76) 2013/06/18(火) 13:27:18[炊事場-大広間]
(77) 2013/06/18(火) 13:28:11[炊事場-大広間]
[ ぱアん、と鋭い音。 ]
[チキチキと宙で威嚇するスズメバチを
毟り取った頭巾で、床面へ叩き落とした。
――乾いた音を立てて、足で躙り殺す。]
… イェンニ に、
くすりは あげられ ないっ…
[言いながら、大股で二人へ歩を寄せる。]
(78) 2013/06/18(火) 13:31:22[炊事場-大広間]
[早足で食卓を周りこむ。
焦りをうつした五指が、
掻くような動きでサラダに添えられた
サーバーフォークを手繰り寄せて、
逆手に握り返し――
イェンニの胸元へ向け *突き下ろそうと*]
(79) 2013/06/18(火) 13:39:39[炊事場-大広間]
養蜂家 ダグが接続メモを更新しました。(06/18 13:41)
─???─
[――…こぷり]
[――…とぷり]
[こぽ、り――…]
[昏い水の そこに 沈んでいく、
――…ちいさなからだ]
[遠ざかる水面に向けて伸ばされる、ちいさなちいさな手。
それはすぐに力を無くして――…
視界は暗く
音は遠く
意識は――…]
(80) 2013/06/18(火) 16:39:50[コテージ・大部屋]
[それは、誤って湖に落ちた、朧気な記憶。
気がついたときには湖畔に打ち上げられており、命にも別状がなく――
水の流れによって、奇跡的に岸に運ばれたのだと結論づけられた]
[それがどこで起きた事なのかは、定かではない。
3つか4つか――。
記憶も曖昧な、幼すぎる日の出来事*]
(81) 2013/06/18(火) 16:40:28[コテージ・大部屋]
―大部屋―
[とうに忘れたと思っていた、湖に沈んだ時の記憶。
それがちらつくのは、毒によって混濁した意識が、沈みゆく感覚に似ているからか――]
[朦朧とする意識の中、鋭い音>>78が耳に届く。
遠くで聞こえるダグの声は、何を言っているのかは聞き取れないが、いつもののんびりとした調子でない事くらいは分かる]
(82) 2013/06/18(火) 16:50:10[コテージ・大部屋]
[ぼやける視界に、フォークを逆手に構えたダグの姿が映る。そして、その先にいるのは…]
や、め……
[思うように動かない体がもどかしい。
掴んだままのイェンニの手を引き寄せ、身を起こして間に割って入った]
どうして、イェンニを、ころそうとするんだ。
[殺させない。
男の目に宿る意思は、強く**]
(83) 2013/06/18(火) 17:02:29[コテージ・大部屋]
写真家 ユノラフは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2013/06/18(火) 17:14:38
[>>+71 気配すら感じさせず、
突然背後から抱きすくめられる。
一瞬身体が強張ったものの、
それがミハイルであると知れば、安堵の息を漏らした。
雨は身体を叩かないし、
空気の冷たさだって感じない。
それなのに、ミハイルだけは、あたたかくて。
背後からまわる彼の腕に、そっと触れる。]
―――― 、
[ちらりと、ミハイルを見上げる司書の瞳に、
かつての靄は映らない。]
(+72) 2013/06/18(火) 17:56:09[二階廊下]
[あの時――ミハイルの手が、首を絞めようとした時。
ぽつり、司書の中に浮かんだ記憶は、
『少年』の死の間際と。
兄が戦地へと赴く前、
共に写真を撮ったときの、記憶。]
――にいさんの顔が見れて、よかった。
[ミハイルの呼ぶ、その名に。
琥珀色の瞳をした司書はちいさくわらう。]
[司書のなかにある『少年』の記憶は、
ひどく曖昧で、途切れてばかりのものだけれど。
名を呼ばれた瞬間、心が、あたたかくなった。]
(+73) 2013/06/18(火) 17:58:58[二階廊下]
[暫くすれば、司書の瞳は翡翠の色を取り戻す。
ふいっとミハイルから視線を逸らし、
窓の外へと向いてから。]
……… あつい。ばか。
[素っ気無く言葉を漏らすも、
ミハイルの腕に触れる手は、そっと彼の手を握った**]
(+74) 2013/06/18(火) 18:02:28[二階廊下]
―大広間―
[大広間のドアを開けようとすれば、なにやら中から騒がしい音が聴こえてくる。
不審に思いながらドアを開けば、其処に在ったのは直ぐには理解し難い光景>>79>>83]
おい、何をしている?
[涙を流しパニック状態のイェンニ、フォークを逆手に持ち今まさに突き下ろそうとするダグ、そしてその間に割って入ったような苦しい顔をしたユノラフ。
声をかけてすぐ、三人のもとへと駆け寄りダグの手を掴もうとするが、果たして間に合っただろうか。
掴めたとしても、彼よりも力のないニルスの力では振り払われるかも*しれない*]
(84) 2013/06/18(火) 18:43:39[自室→大広間]
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