情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了
……ま、とりあえず、やるだけやるかぁ。
[力が戻ってきているのは感じられる。
思うところは多々あるが、今はやる事やってしまおう、と。
そう割り切って、意識を集中して、飛ばす]
今度は、どこに行くんだか……。
[ぼやくような呟きには、どんな言葉が返ったやら。
ともあれ、制御の効かない力は解き放たれて──]
……何なんだ、今の。
[飛び立った光に、零れ落ちるのは呆けた呟き。
それに気を取られていたから、異変にはすぐに気づかなかった。
異変に気がついたのは、力が捉えたもののイメージを伝えて来た時で]
……っつーか、今度はチカちゃんかよ。
なんかこの力、女の子ばっか狙ってね?
[ないわー、と。
諸々の感情を押し込めるために、冗談めかして言った言葉。
それに、答えは返らなかった]
……時計が誰かを探してる、って。
一体、何の事だよ。
[口をつくのは、疑問の声。
けれど、やはり返事はなく。
そういえば、さっきから、妙に静かだな、と。
考えと同時に過ぎったのは、嫌な予感]
……貢?
みーつーぐーくーんー?
[念のため、呼んでみた。
やっぱり、返事はなかった]
……いや、待て。
[そういやさっき、関与していないのに消えた、という話をしたばかりで]
まさか、お前。
[意図的に黙り込んでいるのでなければ]
……落とされた、とか、いうんじゃねぇだろーな……。
[多分、それで、間違いないのだが]
……じょーだんじゃ、ねぇよ……。
……なんか、思いっきり、嫌な予感が重なるんだけど、コレ。
[貢の声は聞こえないわ、何やら探されているっぽいわ]
……っても、なぁ。
俺自身にもコレ、制御できてないっつーに。
どーしろ、っての。
……ったく、あの兎……。
……ほんとに、それだけならいいんだろーけど。
なんだかなぁ……。
[フクザツな響きの呟きは、返る声のない空間にもぽつり、落ちた]
止まってても、仕方ねぇ、よなぁ。
[返る声がないのはわかるが、ぽつりと呟く]
『仕事』もしないとなんねーし。
[力は、もう少しすれば回復しそう。
飛ばすのは慣れてきた気がしなくもないが、制御は無理な気がしてならない]
……そも、人の手に負える力じゃないんじゃね、これ?
[多分きっと、間違ってない]
……ってぇ、とぉ。
[歩きつつ、感じるのは、力の回復]
……今度はどこに飛んでくやら……だな。
[時計は一体どんな状態なのか。
それを問いたくとも、兎の姿は見えず。
零れたのは、小さなため息]
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了