113 【飛び入り歓迎】フィンランディア人狼騒動【R17】
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司書 クレストは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2013/06/13(木) 05:47:52
― 朝・部屋→大部屋 ―
[あまりの寒さに飛び起きる。
外の雪はまだ止んでおらず、
ともすれば、気温もさらに低下していて。
壁にかけていたパーカーはひんやりと冷たい。
暑い日に着ることが出来れば、涼しいのに。
こんな寒さで身に着ける気にもなれず、
タオルケットを羽織り、パーカーは手に持つ。]
くっそ、寒………いつ止むんだよ、
[ぶつくさと文句を言いながら、階段を下りていく。
大部屋ならば、暖炉がある。人が集まるようであれば、
火をつけるのもひとつの手だ。]
(2) 2013/06/13(木) 07:52:59[コテージ・部屋]
― 大部屋 ―
くぁ………、まだ誰も居ねぇ…?
[そんなに早く起きてしまったのだろうか。
現在の時間が分からず、困惑気味に。
時計はどこにあったか、
若干寝ぼけている司書に、その思考は廻らない。]
………、 よぉ、おはようさん。
[暖炉に火をつけることはせず、
ソファに座りながら、来る人来る人に声をかけ。]
[皆の背後に移る灰色の靄に、眉を寄せた。]
(3) 2013/06/13(木) 07:53:32[コテージ・部屋]
おい、なん――…いや、なんでもねぇ。
[なんだ、それ。
問おうかとも思ったが、口を噤む。
恐らく、自分にしか見えていないものだから。]
[その瞳は、『とある者』を視界に入れた瞬間、
一瞬。ほんの一瞬だけ、色を変える。
誰にも気付かれない程、短い時間の事。]
[『その人物』が纏うのは灰色ではない。
真っ黒な、どろりと黒いその色に、
司書の身体はびくりと跳ねた。]
(4) 2013/06/13(木) 07:55:37[コテージ・部屋]
[――何なんだ、畜生。]
[決して、気持ちの良い色とはいえない。
その者が纏う黒に戸惑いを覚えつつ、
それが何を意味するのか、司書にはまだ分からない。
誰にも気付かれないように、ひっそりと。
黒い靄から視線を外し、立てた膝に顔を埋めた**]
(5) 2013/06/13(木) 07:58:06[コテージ・部屋]
司書 クレストは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2013/06/13(木) 08:01:40
― 昨晩・大広間 ―
……… もう、大丈夫だ。
[>>0>>1 先ほどまでの自分と同じように、
薪を抱えていたイルマに、ぽつりと。
下手に心配をかける訳にもいかない、
大丈夫だと告げ、薪を拾い始める。]
風邪じゃねぇと、いいんだけどな。
[冗談めかしながら肩をすくめれば、
彼女の心配も少しは和らいだだろうか*]
(16) 2013/06/13(木) 17:50:00[大部屋]
― 昨晩・大広間 ―
あ…?あー…、ドロテア、いねぇな。
[>>7 暖炉に火をつけている間にも、
皆は広間に集まっていただろうか。
ミハイルの言葉で、ようやっと気付く。
司書自身が彼女の姿を見た訳では無いが、
ドロテアも居るという話は耳にしていた。]
………寝てる、とか?
[それとも、部屋から出たくないのだろうか。
どちらにせよ、自分が彼女の部屋を訪ねたところで
萎縮させてしまうだけだろうからと、
司書自らドロテアの部屋を訪ねることはぜず。
後にイェンニの持ってきた酒>>1:211を視界に入れ、
嬉しそうにしていたのは言うまでもない*]
(17) 2013/06/13(木) 17:51:49[大部屋]
司書 クレストが接続メモを更新しました。(06/13 17:52)
― 少し前・大広間 ―
………なんだ、お前ソファで寝てたのか?
もういい歳してんだから、
ベッドで寝てこればいいんじゃねーの。
[>>11>>12 まだ皆の姿が揃っていない頃。
ダグとミハイルのやりとりに、
うつらうつらと船をこいでいた頭を上げ、
ソファで寝てたらしきミハイルを気遣う。
気遣っているつもりだ。これでも。]
[いい歳、なんて言ったが、
司書はミハイルの歳を知らない。
彼との付き合いは長いほうだと思っているが、
よくよく考えてみれば、出会った頃から今まで、
彼の外見はほとんど変わらぬまま。]
(18) 2013/06/13(木) 17:59:11[大部屋]
[今更気にするような事でもないし、
奴が自分より年上であることには変わりないから、
それ以上追求するつもりは、無かったのだが。
司書が色々と考えている間にも、
部屋に人は増えていく*]
(19) 2013/06/13(木) 18:01:01[大部屋]
― 現在・大広間 ―
ん………馬?どうしたんだ?
[>>14 聞こえてくる馬のいななきに、
膝にうずめていた顔を上げる。
先ほどまで大人しかったのにと、首をかしげた。
席を立つダグ>>15に気にしていないと手を振って。]
[普段大人しい馬が、何故そこまで騒がしくなるのか。
なにか、嫌な予感を覚え、
肩にかかっていたタオルケットを強く握る。]
………、俺でいいなら、行くけど。
[暫くして戻ってきたダグの声は、
ひどく困惑したような音で。
何かあったのだろうか、眉根を寄せ、
脱いでいた靴を履くと立ち上がった**]
(20) 2013/06/13(木) 18:17:46[大部屋]
司書 クレストは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2013/06/13(木) 18:20:40
司書 クレストは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2013/06/13(木) 18:20:57
司書 クレストが接続メモを更新しました。(06/13 18:21)
司書 クレストは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2013/06/13(木) 20:49:39
司書 クレストが接続メモを更新しました。(06/13 20:49)
げ、酒くせぇ…。
俺が寝に行ってからどんだけ飲んでんだよ…。
[>>30 近くを通るミハイルから漂ってくる酒のにおい。
よくよく見れば、ソファの下に酒瓶が転がっている。
昨日は飯を食ってから、早々に寝てしまった。
もちろん酒を飲む事は忘れなかったが。
だから彼がいつまで飲んでいたのか、
それを司書が知る事は出来ない。]
………もし今日も雪が止まねぇなら、
俺の使ってた部屋使えば?連日ソファは辛ェだろ。
[暗に今度は自分がソファで寝ると、
そう言っているつもり*]
(33) 2013/06/13(木) 21:08:28[大部屋]
― 大広間→屋外 ―
…何があったのかね。
[>>26>>27 司書が靴を履く間にも、
馬が忙しなく動く音が耳に届く。
トン、とつま先が床を蹴ってから立ち上がると、
大分乾いたパーカーを身に着ける。
変わりに、タオルケットはソファにかけておき。
皆の背負っていた靄は、
その頃にはもう、見えなくなっていた。
ただ、かの人が纏っていた黒い靄は、
忘れる事など出来る筈がなかったのだけれど。]
(34) 2013/06/13(木) 21:20:30[大部屋]
― 屋外 ―
ん、ありがとう…って酷ぇ降りだな、まるで冬だ。
[>>27 ダグから受け取った遮光カーテンを、
彼に倣うようにして身に着ける。
パーカーのポケットに丸めてあった手袋も、
忘れぬうちに手につけて。
降る雪は昨晩よりもさらに強く、
横殴りの雪が身体に叩き付けられていく。
視界も白に覆われ、今が夏とは思えぬ程。]
救援とかなら、良いんだけどよぉ…。
[>>28 下手すれば息も出来なくなってしまう。
遮光カーテンで口元を覆いながら、
ダグの連れている馬を見失わぬよう、
積もる雪に足をとられながらも歩みを進める。]
(36) 2013/06/13(木) 21:23:53[大部屋]
[ダグは大丈夫だろうか。
ミハイルよりも年上のように思える彼を
時折気遣うように視線を送りながらも、
司書はと言えば馬と彼についていくのに必死である。
ユノラフの掲げてくれている光も、
この雪の中ではぼんやりと浮かぶだけ。
視界の悪さがよく分かる。]
……―――― 何だ?
[馬が足を止めた先には、さて、何があったか。
少なくとも――期待していたようなものは、
そこにはなかったはずだ。
視界に入った、少し先にある何か>>#0。
それが人間であることなど、
この視界の悪さでは気付ける筈もなく――*]
(42) 2013/06/13(木) 21:31:55[大部屋]
― 少し前・大広間 ―
わかんねぇ程飲んだのかよ。
[>>35 呆れたように呟く。
酒のにおいが漂う程だ、
相当飲んだのだろう事は容易く想像できる。]
………は?
[眉根を寄せ、問い返す。
何故そんな事が分かるのか、この降りようからすれば、
それもあながち外れて無さそうだが。
言い切る様子に違和を覚えたことなど、
すぐに頭の隅に追いやられてしまう。]
どこで、って……………ここに決まってんだろ。
[自分の座っているソファを指して。
そんな事を言えば、鼻で笑われてしまったかも**]
(43) 2013/06/13(木) 21:47:26[大部屋]
司書 クレストが接続メモを更新しました。(06/13 21:47)
司書 クレストが接続メモを更新しました。(06/13 22:08)
― 屋外 ―
[>>49 手袋越しに、手が取られる感覚。
直後に二度ほど、てのひらを叩かれる。
大丈夫、まだ進める。握り返す手は、寒さに震え。
>>50 何度か繰り返した先、
立ち止まった馬が払いのけた、雪のした。]
…――――!!
[翡翠色の瞳が、大きく見開かれる。]
(57) 2013/06/13(木) 22:25:28[屋外]
おい、………、
[この雪の中、息をしているとは思えない。
ぴくりとも動かないその骸に指を伸ばし、
触れた頬はかたい。]
ドロテア、だよな…?
[夜から姿を見せなかった少女は、
変わり果てた姿で、見つかってしまった。
声が震えるのは――寒さだけが原因では、ない。]
(58) 2013/06/13(木) 22:31:48[屋外]
― 少し前 ―
確かに、降りはひでぇけどな。
[>>51 縁起でもない事を言うなと、
文句を言ってやりたい気分だ。]
寝小便なんてしねぇよ!
ソファで寝続けて腰痛めても知らねーからな!
[ふん、と鼻を鳴らし、そっぽを向く。
ミハイルの背に向けられるその言葉から、
彼の心配をしていたのだと受け取れたか。
それから暫くの間、
むすりと機嫌が悪そうにしている司書が見られた筈*]
(67) 2013/06/13(木) 22:49:45[屋外]
― 湖畔にて ―
[>>64 ダグの声に、眉を寄せる。
いつ居なくなったのか、
夜頃には既に居なかったのかもしれない。
どちらにせよ、この雪の中外に出るなんて
自殺行為であると、彼女自身も分かるだろうに。]
………何でこんな、
[恐らく、馬はこの事を察知していたのだろう。
何故と理由を知りたくとも、
今の司書にはそれを知る術は無い。]
(69) 2013/06/13(木) 22:52:40[屋外]
一端、戻った方が…、
[>>70 震える唇が、言葉を紡ぐ。
白い肌はさらに青白く。
ダグの言いかけた言葉は、
薄らと、耳に入った程度に。
ただ、今朝マティアスがおかしなことを言っていた、
そんなことを、頭の片隅で考えながら。]
(71) 2013/06/13(木) 23:05:15[屋外]
司書 クレストは、雑貨屋 イェンニは朝食を作っているのだろうか。 [飴]
2013/06/13(木) 23:17:06
………っす。
[>>72 ひゅう、息を漏らした後、頷く。
死者と言えど、彼女をこんな所に置いていきたくない。
彼の決断に、反対はせず。]
溺れた……?
[溺れるといえば、目の前に広がる湖だけだろう。
何でまた、そんなところに。
ドロテアの骸の上に降り積もる雪を、手早く払う。
寒さを凌ぐには心もとない手袋越しに感じる
雪の冷たさに、指先がかじかんでいく。]
(73) 2013/06/13(木) 23:29:16[屋外]
………、
[>>75 考えても分からない事を、
今考えても仕方ない。
ドロテアをダグと共に馬の背に乗せ、
来た道に視線を巡らせた。
歩いてきた足跡は、既に雪に消されている。
ユノラフの明かりが無ければ、
コテージさえも見失っていただろう。]
[ふと、あのどす黒い靄のことが――頭を過ぎった。]
(78) 2013/06/13(木) 23:43:23[屋外]
………でも、
[>>77 ダグの合図に、暫く、口ごもって。
渋々頷くと、明かりを目指して歩き始める。
後ろは気になるものの――、
合図の通り、振り返る事は無く。]
[何度か雪に足をとられそうになりながらも、
なんとかコテージへと戻った頃には、
指先も、足の感覚も、ほとんど感じない。
司書の顔はひどく、青白く。
明かりを掲げていたユノラフの反応は、
どのようなものだったか。]
[硬く結ばれた唇が開かれたのは、その直後の事。]
(79) 2013/06/13(木) 23:50:06[屋外]
― コテージ ―
……ドロテアが、
[死んでいた。
か細い声で、ユノラフに告げる。]
ダグのおっさんが来るまで、
悪ィけど………、灯り、頼むわ。
[ここからダグの姿は見えていただろうか。
随分と吹雪いていたから、相当近くまで来なければ、
視界に入れるのも難しいか。
身体に巻いていた遮光カーテンをほどき、雪を払う。
既にびしょ濡れのそれをコテージ内に持ち込む事を
ためらい、玄関内の端に畳んで避けておいた。]
(80) 2013/06/14(金) 00:01:54[屋外→コテージ]
司書 クレストは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2013/06/14(金) 00:08:40
― →大広間 ―
[濡れた手袋を外せば、指先は赤く。
体の震えは、止まる兆しを見せない。
ドロテアの事を皆に知らせなければと、
その一身で、感覚の無い足を動かしていく。]
………、
[雪に塗れていたズボンから、
ぽたり、水が滴り落ちて、床を濡らす。
暖房機器も作動していないというのに、
コテージ内はとても暖かく思えた。
大広間には、誰の姿があっただろう。
ひどく顔色の悪い司書を見れば、
ただ事ではないことくらいは察する事が
出来たかもしれない。]
(81) 2013/06/14(金) 00:15:50[屋外→コテージ]
司書 クレストは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2013/06/14(金) 00:17:02
[>>82 伸びてきた手に一歩、後ずさり、
ぱしん、咄嗟にその手を振り払ってしまう。
彼女の手を振り払う司書の手は、氷のように冷たい。]
ぁ―― 、 悪ィ、驚いて、
[むしろ驚いたのは、イェンニの方だろうに。
申し訳無さそうに瞳を伏せてから、
暖炉には火がついているか、視線を巡らす。
もしついていなければ、
ダグやユノラフもすぐに戻ってくるだろうからと、
火をつけることを提案して。]
(83) 2013/06/14(金) 00:35:22[コテージ・大広間]
………飯は、
[>>85 今、何かを口にすることが出来るとも
思わなかった。
ふるり、首を横に振る。]
ダグのおっさんも、すぐ戻ってくると、思う。
[>>87 その頃には、
ダグも戻ってきていた>>86だろうか。
今ここで話してもいいものか、
否、話さねばなるまいと、震える唇を開いた。]
(88) 2013/06/14(金) 01:02:20[コテージ・大広間]
……… 外で、ドロテアが、
[死んでいた、と、認めたくない。
まだ生きているかもしれない、と。
一瞬、そんな期待が頭を過ぎる。
けれどあの時触れた彼女は、ぴくりとも動かず。
肌の色も、死人のそれだったから。]
ドロテアが――…死んでた。
溺れた…って、ダグのおっさんは言って、た。
[濡れた格好で腰を下ろすわけにもいかず、
大広間の入口近くの壁に身体を預けながら、
ぽつり、ぽつりと見てきたことを話していく。
顔色はさらに悪く、震えも、止まってくれない。]
(89) 2013/06/14(金) 01:06:34[コテージ・大広間]
[周囲の反応はどのようなものだっただろう。
冗談と笑う者も居たのだろうか。
司書の表情や声色から、それが嘘ではない事を
察する事くらいはできる筈だが。
重たい唇は、それきり閉ざされたまま。
何かを問われれば、その都度口を開く。]
[濡れたズボンが、小さな水溜りを作っていた。]
(90) 2013/06/14(金) 01:22:24[コテージ・大広間]
ダグのおっさんが、今…、
ドロテアをつれて、きてる、から…。
もしかしたら、生きてるかも、
知んねェし――…、
[裏口の方向を、示す。
もしかして、もしかしたらと。
すれば、誰かがそちらへと向かっただろうか。
もしかしたらそれよりも先に、ユノラフが一言、
ダグが戻ってきた事を知らせに来たかもしれないが。]
(93) 2013/06/14(金) 01:30:22[コテージ・大広間]
[何故――…何故、ドロテアは外に出た?
自分が見た限り、彼女は薄着を纏っていた。
それで外に出るだなんて、正気の沙汰とは思えない。]
[ならば、誰かに殺された?誰に?
コテージにこれだけの人数が居て、
誰にも気付かれず、
ドロテアを外へ連れ去る事が出来るか?
何らかのトリックがあったとでも?]
[ぐるぐると思考は廻る。
いくら考えても、司書に結論は出せない。]
(95) 2013/06/14(金) 01:34:57[コテージ・大広間]
………あいつが何で、外に出たのか分かんねぇ。
けど、ドロテアの居た部屋になら、
理由がわかるものがあるかもしれねぇから、
誰か、見に――… 、
[はたり、言葉が止まる。]
あ、 れ?
[視界がぐるぐると、回るのは何故だろう。
壁に体重を預けても、立って居る事ができず。
そのまま意識は、ブラックアウト**]
(96) 2013/06/14(金) 01:38:00[コテージ・大広間]
司書 クレストは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2013/06/14(金) 01:40:36
司書 クレストが接続メモを更新しました。(06/14 01:41)
司書 クレストは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2013/06/14(金) 01:52:02
― 個室 ―
[ゆらゆらと、まるでゆりかごのように揺れる。
司書の意識は未だ覚醒することなく。
雪に触れた身体は酷く冷たいのに対して、
吐き出す息は、熱の篭ったもの。]
―――― 、
[どろりとどす黒い闇の中に、司書は居た。
死を彷彿とさせる黒。悪を彷彿とさせる黒。
それ以外、なにもなく。
嗚、ここはトゥオネラなのかもしれない。
死者の行き着く先、死者の国。
暗く、つめたく、寂しい。
まるで祖母と出会うまでの自分のようだ。]
(116) 2013/06/14(金) 08:11:16[コテージ・大広間]
[司書の瞳の色は、両親のどちらとも違う。
司書の肌は、日光を受け付けない。
――司書は、共に生まれてくるであろう
もうひとつの命を奪って、生まれてきた。]
[両親は、自らの子をひどく嫌った。
ひどく暗く、つめたく、寂しい部屋で、
司書はいつも、ひとりであった。]
『おまえは綺麗な瞳の色をしているね。』
[あのとき、自分を抱きしめてくれた祖母は、
とても、とてもあたたかかったと記憶している。]
(117) 2013/06/14(金) 08:13:59[コテージ・大広間]
[>>107 突然、なにかあたたかいものが自分を包む。
魘されているように顰められていた顔は、
徐々に和らいでいき、荒かった息も少しずつ、
落ち着きを取り戻していった。]
…―― あったかい、
[こんなにあったかいの、はじめて。]
[あの時の祖母の温もりと重なって、
閉じられた瞳の端から、一筋の涙**]
(118) 2013/06/14(金) 08:14:49[コテージ・大広間]
司書 クレストは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2013/06/14(金) 08:16:58
司書 クレストが接続メモを更新しました。(06/14 20:27)
ぅ、
[>>128 真っ暗な水底へと落ちていた意識は、
声をかけられた事で浮かび上がる。
最初は、ちいさく呻いて。
けほり、咳を漏らすと、薄らと眼を開いた。]
[ゆっくりと開かれていく翡翠色の瞳が、
一瞬、金色の色を宿したことに
間近で見ていたミハイルは気付けただろうか。]
(139) 2013/06/14(金) 20:33:13[コテージ・自室]
あ………?俺……、ぶえっくし!
[瞳の色は、すぐに翡翠へと。
自らの置かれている状況を把握しきれていない
司書は、困惑の声を漏らす。
さて、その頃にはミハイルは
どのような格好をしていたか。
未だ上衣を纏っていない状態ならば、
頭に疑問符を浮かべながら、寒くないか、
そう問うただろうが。]
えーっと………悪ィ、倒れた?
[意識が無くなる直前の事を思い出して。
がしがしと頭を掻くと、
申し訳無さそうに、眉尻を下げた。
自分の格好には、気付かず。]
(140) 2013/06/14(金) 20:39:11[コテージ・自室]
司書 クレストは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2013/06/14(金) 20:45:29
………げ。
[>>134 ミハイルから差し出されたのは、
ひどく苦そうな色合いをした薬。
トゥーリッキのもの>>132だと聞かされれば、
礼を言いつつも、苦々しい表情。]
飲むよ、ああ、飲めばいいんだろ、クソ…。
[そう呟く声はちょっぴり震え。
恐る恐る薬へと伸ばされる手を見れば、
薬を飲むことに乗り気でない事は誰でも分かる。]
(141) 2013/06/14(金) 20:55:05[コテージ・自室]
なんで薬って苦いんだろうな。
[>>145 軽く笑うトゥーリッキに
文句を言ったところで、どうにもならないが。
薬を手に、はたと水の存在が無いことに気付く。
水無しに飲めるか、こんなもの。
そう思った直後、
水とスープを盆の上に載せたイェンニが、
部屋へと入ってくる>>144]
…………、ん。
[彼女の問いには、気まずそうにひとつ頷いて。
あの時、彼女の手を振り払ってしまった事が、
未だに尾を引いている様子。]
(146) 2013/06/14(金) 21:30:42[コテージ・自室]
………手記?
[ドロテアの部屋から見つかった、
そう聞かされれば、眉を寄せ首を傾げる。
手記。どこかで聞いたような。
朝、マティアスがその事を口にしていたなど、
慌しい時間を過ごした司書は、
すっかりと忘れてしまっていた。]
(147) 2013/06/14(金) 21:31:06[コテージ・自室]
は?
[トゥーリッキの去り際、
残された言葉に首をかしげる。
去っていく二人を見送ってから、
手の中にある薬に再び視線を落とし。
いや、先にスープを飲んだほうがいいだろうかと、
薬を置いてスープに手を伸ばす。]
[食欲はあまり沸いていない、そう思っていたが、
こうしてスープを口にしてみると、
スプーンを進める手は止まらない。
瞬く間にスープを飲み終えた司書を待ち受けるのは、
ひどく苦そうな薬であった。]
(149) 2013/06/14(金) 21:37:06[コテージ・自室]
[薬の袋をつまむと、
暫く迷いを見せた後、薬を飲む。]
ぐっ………、
[苦い。
粉のそれに咳き込みそうになるのを我慢しながら、
盆の上の水を一気に口へ流し込んだ。
それでもまだ口の中に苦味が残っている気がして、
表情は顰め面。]
…そうだ、お前が運んでくれたのか?
[ミハイルがそれを肯定するようならば、
спасибо、ちいさく呟く。]
(152) 2013/06/14(金) 21:41:46[コテージ・自室]
司書 クレストが接続メモを更新しました。(06/14 21:57)
司書 クレストが接続メモを更新しました。(06/14 22:12)
[>>163 女性用のブラウスを身に纏うミハイルに、
似合わねぇ、そう笑ってやろうと思ったのだが。
ようやく、自分が身に着けている服に違和を覚える。]
……… なっ、
[ぱくぱくと、口を開閉。
肌は白くとも、体格はといえば、
平均よりもすこし細いくらいで。
司書の体躯に似合うとは言いがたい。]
…………… 何で、女物?
[いや、文句を言える筋合いは無いだろう。
そう理解してはいながらも、
疑問を抱かずにはいられない。]
(167) 2013/06/14(金) 22:19:00[コテージ・自室]
司書 クレストは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2013/06/14(金) 22:19:36
………もう、大丈夫だから。下、行くか?
[大広間に居るであろう皆の所に戻るにしても、
この格好では戻るにもどれない。
びしょ濡れの服を身につける訳にもいかず。
毛布を巻けばいいのではないか、
苦肉の策は、ミハイルにどう言われたか。]
[ドロテアの手記。
当然ながら、その内容は気になるもの。
それとはまた、別に。
突如人の背後に視えるようになった、
あの靄の事が――…ずっと、引っかかっていた。]
(175) 2013/06/14(金) 22:28:32[コテージ・自室]
う。
[>>177 それを言われると痛い。
恐らくもなにも、自分が原因だろうから。]
いらねーよ!げほっ、
[ぎゃん、吠えようとして、咳ひとつ。
大人しくなった司書の髪を、
ぐしゃぐしゃとタオルが撫でていく。]
…………行く。話が終わったら寝る。
[自分だけ寝ているわけにもと、
立ち上がり、履くのはびしょ濡れの靴ではなく
備え付けのスリッパ。]
(179) 2013/06/14(金) 22:37:28[コテージ・自室]
[下の階から聞こえる、ダグの歌>>165>>166
自らも知っているそれに思い出すのは、
トゥーリッキ、その者の名の意味。]
[ダグが何を思っているかなど知らず、
司書はといえば、苦い薬を渡しやがってと、
ひどく私怨に塗れていた。
…もちろん、感謝はしているのだけれど。]
(180) 2013/06/14(金) 22:39:18[コテージ・自室]
[霜焼けになってしまったのか、
赤く腫れてしまっている足の指に顔を顰め。
立ち上がれば、着慣れないスカートの裾が揺れる。
まだ裾が長いものでよかった。
短ければ悲惨な事になっていただろう。]
うっせ、こんな格好で下行ったら笑われちまう。
[>>181 毛布を手に取ると、
床につかないようにしながら、肩にかける。
片手で前を閉じるように握れば、
これで小花柄のワンピースは隠れてくれたか。
少し、見えてしまっているかもしれない。]
(183) 2013/06/14(金) 22:47:58[コテージ・自室]
…ん、大丈夫そうだ。
[一歩、二歩とゆっくり歩いた後、こくんと頷き、
ぱたり、スリッパを鳴らしながらミハイルに続く。
足取りは、いつもの司書よりは遅いけれど。]
―――― 、
[ふわりと翻ったブラウスの下、
彼のわき腹にある古傷を見つけ――眼を細める。
かつては、軍人であったと聞いた。
その時についたものだろうか。
視界に入った古傷の事を尋ねることはせず、
ただ、一瞬だけ。痛ましそうに、眉を下げた。]
(188) 2013/06/14(金) 22:52:00[コテージ・自室]
― →大広間 ―
[両親に疎まれていたとはいえ、
日々を平穏に暮らしてきた司書は気付かない。
その古傷は、人の命さえも奪えるほどの
大きさだと言う事を。]
[ぎしり、階段が軋んだ音を立てる。
聞こえてきたダグの歌の後。
どことなく空気が張り詰めているような気がして、
すこしだけ、身を強張らせた。]
(189) 2013/06/14(金) 22:56:26[コテージ・自室]
司書 クレストは、役人 ミハイルへ、ちらりと視線を投げて* [飴]
2013/06/14(金) 23:02:45
― 大広間 ―
大丈夫だって言ってんだろ。
[>>197 時折ミハイルに支えてもらいながら、
ぶっきらぼう言葉を漏らす。
その頬が赤いのは、まだ熱が引いていないからか。
少しだけ、照れていることは否めない。
たどり着いた大広間の空気は、ひどく重い。
皆の視線は各々何かを疑っているように。
特に、トゥーリッキへと向けられる視線が多いことに、
司書は気づいた。
いったい、どうなっているのか。
何も知らずに口を挟む事も憚られ、
テーブルの上に置かれた手記と紙>>136を手にする。]
(199) 2013/06/14(金) 23:20:33[コテージ・自室]
………… ナッキ、
[そんな莫迦な話が、笑い飛ばす事など、出来ない。
人間を死へと誘う悪霊。
――嗚、もしかして、あの、黒は、]
(200) 2013/06/14(金) 23:20:44[コテージ・自室]
[ふるり、首を横に振る。
そんなことを、信じたくもなかった。
あの黒を背負う人が、
そんな事をするとは思えなかったから。]
[静かな部屋の中、この状況で、
トゥーリッキに向けられる視線は、
殺気を帯びたものが多く。
それが疑いの視線であることに、気付けぬ筈もない。]
………随分と、冷静なんだな。
[対して、司書の視線は――…ニルスへと。
この状況下でも変わらぬ彼の表情に、
違和を覚えてのこと。]
(202) 2013/06/14(金) 23:28:19[コテージ・自室]
[>>201 眉を顰める。
司書たちがこの場を訪れるまでに、
どのような応酬があったのかは分からない。]
[ただ、ひとつわかるのは。
トゥーリッキに疑いの視線を向けられているのは、
その名も、ひとつの原因なのだろうと。]
………、
[司書は愁いた表情で、
肩にかけられている毛布をきつく握る。
トゥーリッキには、薬の恩がある。
それでも――自分が、何を言ったところで、
皆の疑いの視線が逸れる事など無いと、
理解したから。]
(205) 2013/06/14(金) 23:43:58[コテージ・自室]
………ああ、大丈夫だ。
[>>206 ユノラフの視線を受け、頷く。
ただ、薬のおかげか、
眠気はやってきているのだけれど。
こんな所で眠るわけにも、眠れる筈もなく。
ユノラフの視線がニルスへと戻る事で、
彼の思うことは、察する事ができた。]
[人の死と関わる職についていたミハイルならば、
その冷静さもおかしなことではない。
司書の違和を占めるのは、学者である彼が、
何故そこまで冷静であるのかという事。
そして、彼の人へ向けられる視線と、
蝶へ向けられる視線の違いに。
どこか、冷たいものを感じていたから。]
(211) 2013/06/15(土) 00:03:46[コテージ・自室]
[ソファに背を預けながら、眉間を揉む。
けほり、時折漏れる咳は、
しんとした部屋の中に響いた。]
[一度、視線は黒を背負う者へと向かう。
――やはり、どうしても。
その人が、人間を殺すようには思えず。
自分が騙されているのだといえば、
そうなのかもしれない。
ただ、それ以上に、
どこか冷たい色が見える学者の事が、気にかかって。]
(214) 2013/06/15(土) 00:10:01[コテージ・自室]
………悪ィけど、
[暫く、静観していた後。
ぽつりと口を開く。]
俺はこいつに、恩がある。
こいつがナッキかそうでないかなんて分かんねぇが、
手を下すような真似はしたくない。
[更に言えば、トゥーリッキを疑う事もしたくない。
ナッキではないという確信が持てない以上、
強く言えないのが現状ではあるが。]
(220) 2013/06/15(土) 00:31:38[コテージ・自室]
[布団を、きつく、きつく握る。
もし自分が、あの靄の話をしたならば。
――気が違っていると思われてしまうのだろう。
この場で一番心を許しているミハイルにさえ、
口にすることが出来ない、秘密。]
[自分は間違っているのだろうか。
あの黒が、ナッキの証であるというのか。
自らの瞳が映すそれが、とても重く、感じられた。]
(221) 2013/06/15(土) 00:34:46[コテージ・自室]
[>>222 ミハイルの問いに、視線は学者へ。
人間が何れ死ぬ存在であることくらい、
とうに理解している>>213。
ただ、何もなかったと言わんばかりのその反応が。
どこか、愉しんでいるような反応>>218が。
恐ろしく思えるのは、
司書自身が割り切れていないから、なのだろうか。]
…………… 、
[サーベルを撫でるミハイルに、下唇を噛む。
罪人であると断定できないのと同じように、
トゥーリッキが人間であると断定できないのだから。]
(224) 2013/06/15(土) 01:00:05[コテージ・自室]
[ミハイルが自分に何を重ねているのかなど、
司書が知る事はない。
ただ、時折見せる彼の優しさの混じった視線が、
とてもむず痒く感じることはあった。]
[くしゅん。]
[時折、閉じてしまいそうになる瞼を、
必死でこじ開けながら。
話の行く末を見続ける司書の脳裏に過ぎるは、
どろり、どす黒い色。]
(228) 2013/06/15(土) 01:18:27[コテージ・自室]
――――ッ、
[>>226 ぴくり、と。
ミハイルの言葉に、ちいさく身体が揺れる。
もし自分が、『そう』であったなら?
あの黒は――…異形の証?]
[わからない、分からない――…、]
[ひとつ、理解する事ができたのは。
ミハイルは異能に対して、理解をもっているらしき事。
それなら、自分の事も理解してくれるのではないか。
そんな淡い期待を、抱いてしまう。]
(229) 2013/06/15(土) 01:22:55[コテージ・自室]
[>>230 彼が人間であると言うのならば、
それを身をもって経験してきたということか。
冷たく感じるその言葉の裏に、
少しだけ、人間味を感じられたような、気がして。
また、戸惑う。]
[己の瞳の事を、皆に言ってしまおうか。
信じてもらえなければ、ただの狂人だ。]
[司書の背を撫でるミハイルの手だけが、
冷たい空気の流れる部屋の中で、
唯一温かく感じられた**]
(234) 2013/06/15(土) 01:41:53[コテージ・大部屋]
司書 クレストは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2013/06/15(土) 01:45:09
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