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[>>4:39医者の手が、自分の手を命を奪う場所へと導く。
ペーパーナイフを握りしめたとはいえ、それにあらがうことなど、ない]
あなたがやったのではない。
[少しはすくわれる、その言葉に視線をそらさないまま、否定の言葉を、吐く]
私が、彼女を――ウェンディを、殺したのです。
[わかっていたのだ、自分は。彼女が何かを訴えた、子供部屋から離れる前に振り返ったのに!]
[>>4:40提案に、唇をとじ合わせる]
――そう、ですね。
では、私がシャーロット。ローズマリーは、あの『鏡』が本当であって、生き残ったWolFがいれば、自ずと結果は知れている。
[自分の手を導く医師の手に、左の手を重ねた]
あなたは、殺せない。
――医者、なのだから。
[相手の手の甲を叩いて、手をはずし、きびすを返す。目指すのはシャーロットの家]
[>>1医者の問いに、はかなく、苦笑して]
私は――あなたが、言ったことです。その忠告を――腕に抱いて、離すなと。
[一度、空になった手を見下ろして]
私は、離してしまった。
それは――
[>>5言葉に詰まった訳じゃない。
ただ苦笑して、少し笑った]
だれが、一番よく知っていると思いますか?
[途中で道を分かつ男の背中に、ぽつりとつぶやいた]
― 村長の家 ―
シャーロット、いますか?
[分厚い扉を、ノックする。
ラッセルへの土産のペーパーナイフを、手に持ったまま]
[>>18娘の笑みに、わずかに目を開いた]
――く。
[肩を震わせうつむいたあと、ぴしゃりと顔を手で覆う]
くくく。あははは。
なんですか、それは。どうやって、あなたから真実を引き出そうか考えていた私が、馬鹿みたいではないですか。
そうか。そうですか。
[くるりと弄ぶ、梟の飾りのペーパーナイフ――ラッセルの命を奪ったそれ]
これ、ねえ。私が彼に、渡したものなのですよ。災いを避ける、と。けれど、このナイフが、彼の命を奪ってしまった。
[見せつけるように、刃を相手に突きつける*]
あなた、何でウェンディに手を出した?
それは残念でしたね。
ヴィンセントは今頃ローズマリーを――
[>>23つまらなそうに向けられる視線、少しだけ肩をすくめたが、扉が開き姿を見せるローズマリーと医者に眉を上げて]
おや、おや。
[ローズマリーの問いかけも、ヴィンセントの忠告も聞こえてはいたが、答えずに]
血、ですか。
魔女のまねごとでもする気ですか?
[シャーロットへの問い、ゆるりと首を傾げた]
そうですね。
たとえば私が商売で村を空けることが多い、その理由だけでもう殺されていてもおかしくない程度には、排他的で小さな村です。
小さな小石を投げ入れるだけで、皆、動揺するでしょう。
[静かな声で、娘の言葉を肯定する]
何が理由かは知りませんが、放っておけばよかったんですよ。
今更魔女狩りなんて持ち出さずに、この村にふさわしく静かに生きれば良かったのです。
あなたが魔女でない保証など、ないのだから。
[>>33>>34自分と、ヴィンセントと、ローズマリーと、それぞれへの返答を聞き、漏れたのは]
――。
[笑み]
それが理由、ですか。
異端、秩序、法、平等、あなたの理由がそれですか。
[くつくつと、笑いながら]
この村は、魔女の村、魔女の末裔が住む村――異端を取り除くというのならば、取り除かれるのはあなたなのですよ?
[ペーパーナイフを構えなおすと、笑みを納めて、シャーロットを見つめる]
本当は、わかっているのではないのですか。
「誰もが同じではない」、と口にしたあなたなら。誰もが異端になりうるこの世界で、[魔女狩り」などという方法で「安心」など訪れないことを。
自由は――悪でも魔術でもありません。
[立ち去る医師を振り返らずに見送って。
ナイフを振るう――シャーロットの胸めがけて]
現実は、物語じゃない。
誰かひとりの意志によって統一される事など、あり得ない。
[>>47>>48ローズマリーの声は、聞こえていた。その言葉に後押しされた訳では、ない、決して。
そうでないと――]
正しいとか
間違っているとか
自由とか
魔女とか
守るとか
[人の心を失っているかどうかというのならば。
ゆるりと、ローズマリーを振り返って]
ヒーロー、ですか。
[ごしごしと、朱の散った顔を手でこする]
違いますよ。
これは、ただの、父親のエゴ。
[なにかとご託を並べたところで、変わったりはしない]
けれど、見届けてくれた上でそう言ってくれるあなたにひとつ、お願いがあります。
どうぞ村の皆さんに『よろしく伝えてください』
[ウェンディはまだ読んでいないかもしれない物語の、最後。魔法使いが言う言葉を借りて。
自分が握っていたペーパーナイフを、自らの胸に、突き立てる。
ラッセルに取りすがって泣いた彼女なら、そのナイフで『仇を討つ』ことも、ありえるのではないかと、そんなことを思いながら]
魔女狩りは おわり で
[シャーロットが言ったことは、真実だと思う。それを認めると、苦笑しか、漏れない。
膝をつき、そのまま前に、倒れ込む。
――『それじゃ、みんなによろしく』
魔法使いは言いました。
友達は、その後どうしたのか、魔法使いは知りません。ただずいぶんと少なくなってしまった友達を眺めて、少しだけ笑って、立ち去ったのでした』**]
……。
[何かを意識した。
音、ぬくもり、そんなもの]
……『それじゃ、みんなによろしく』
[>>62最初に見えたのは、光のしずく。
立ちつくしたままの、ローズマリーの姿。
そっとのばした手で、彼女の肩を叩く。
触れることはできぬけれど、その、形を作った]
[>>70この世とあの世の世界が折り重なってなる景色は、見慣れた村の景色だけれど、どことなく頼りなくも思えた]
……。
[ゆるりと見回せば視界の隅で、青い髪が、ゆらりと揺れた]
――昔々、そんなことがあったのです。
[この世とあの世の狭間。
けれどいつかはあの世に通ずる世界で。
男は、いつもは少女とつなぐ右手に、書きかけの本を持っている*]
あるところに双子がいました。
女の子は本が好きでおしゃまな子。
男の子は変わったお話が好きなやんちゃな子。
父は毎日手を焼いて、そんな日常が大好きでした――
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