人狼物語 執事国


189 あおいろ幻歌

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学生 ハツネ

─ 診療所 ─

[青い世界から波の上に出たような感覚だった。
白い。
明るい。

初音はのろのろと目を開ける。
天井扇が回っていた。
漆喰だろうか、診療所の天井も壁も確かに白い。

入り口の近くで意識を失い、倒れていたようだ。
起き上がろうとするだけで大変な力が必要だった。

どうにか立ち上がる。
ヴァイオリンケースを抱えたまま、よろろろと歩く。]

(6) 2016/07/21(木) 23:13:53[診療所内]

学生 ハツネ

[歩くたびに頭が痛んだ。
倒れた際にどこかで後頭部をぶつけたのかもしれない。

初音は半開きになった診察室へのドアに近づく。
すのこが置かれ、下駄箱が並んでいるのは、ここで靴を脱げという意味なのだろう。

が……、
迷ったが、初音はそのまま上がった。
無人の町で靴を脱ぐのは怖い気がして。]

(7) 2016/07/21(木) 23:15:08[診療所内]

学生 ハツネ

[短い廊下の先はカーテンで区切られていた。
手前から少し覗いてみたが、予想通り診察室がふたつ、処置室がひとつ。

奥のドアの向こうにはソファとローテーブルが並べられていた。
患者が途切れると、ここで医師や看護師たちが待機したのだろうか。

初音は冷蔵庫に近づいた。
天井扇が回っていたので、電気は通じているはずだ。]

(9) 2016/07/21(木) 23:31:17[診療所内]

学生 ハツネ

[開けると、冷たい空気が顔にかかり、初音をわずかに安心させた。
このまま頭痛が薄れるまで頭を突っ込んでいたいくらいだ。

ガラスか何かの長方形の容器に、茶色の液体が半ばまで入っていた。
反射的に麦茶ではないかと思う。

パオリンが缶ジュースを買おうとしたときは、
ヨモツヘグイを警戒した>>121が、この頭痛は明らかに脱水症状の一部。

初音は冷蔵庫脇の伏せられたコップをひとつ取り、
麦茶とおぼしき液体を注ぐ。
一応、匂いを嗅いでみた。
間違いないと思う。]

(10) 2016/07/21(木) 23:32:42[診療所内]

学生 ハツネ

[コップの中身を飲み干し、容器から2杯目を注ぐ。

パオリンがここにいればよかったのにと思いながら、
2杯目もすぐ飲み干してしまった。

それから処置室のほうへ戻り、ベッドに横たわった。
ヴァイオリンケースと学生鞄を抱えたまま。

カーテンを揺らす天井扇は共通だ。
ぐるぐる回る動きを、見るともなしに見ていたが、
やがて初音は目を閉じた。

脳裏にこだまするのは母の歌声>>2:60>>2:61
それはイヤーワームとなって初音の耳に棲みついている。**]

(11) 2016/07/21(木) 23:38:27[診療所内]

学生 ハツネ>>10アンカー訂正 >>1:121

2016/07/22(金) 12:48:42

学生 ハツネ

─ 診療所 ─

[夢を見ていた。
海岸に立って波打ち際を見つめていると、
どこからか白い霧が立ち込めてきて、なぜか自分はこの海の上を歩けると確信する。

そして、波の上に足を乗せる……。

海の上から振り仰ぐと、崖と灯台と青空が眩しかった。
でも、自分はもうあの場所へは行けないのだと思った。

舞台やTVドラマのスモークの演出よろしく、初音は霧に包まれる。
白すぎて何も見えない。
そう思った瞬間、落下する感覚に全身が総毛立った。]

(28) 2016/07/22(金) 12:54:42[診療所内]

学生 ハツネ

[海に落ちたのだ。

青、青、青。

叫ぼうとして、初音は気づいた。
自分が処置室のベッドで上半身を起こしていることに。

眠っていたのは数分か、数十分か、あるいはそれ以上だろうか。
動悸のおさまらない胸でヴァイオリンケースをぎゅっと抱え、背中を丸めた。**]

(29) 2016/07/22(金) 13:01:11[診療所内]

学生 ハツネ

[この世界に来てからどれくらいの時間が経過したのだろう?
それとも、時間が停まっている世界なのだろうか?

初音はのろのろと動いてベッドから離れた。
頭痛は少し残っていたが、寝る前よりはずっとましだ。
天井扇からの風のおかげか、悪夢を見たにしても、気分はそう悪くない。]

 落ちついて……大丈夫……

[深呼吸をしながら、自分に言い聞かせる。]

(30) 2016/07/22(金) 17:55:12[診療所内]

学生 ハツネ

[腕時計を持っていないし、スマホの画面は相変わらずなので、
自分が診療所に入ってから何時間になるのかはわからなかった。

昔ながらの洗面台で手を洗い、顔を洗いながら初音は兎の発言を思い出す。

2度現れた兎>>1:#2>>2:#1は、
『鍵』と『螺子』を探せ、できなければこの空間が崩れて海に沈み、
初音たちは帰れないかもと言っていた。

『時計』の修復を望んでない力が働いている、とも……。]

(31) 2016/07/22(金) 17:57:03[診療所内]

学生 ハツネ

[ハンカチを洗って絞りながら、初音は考える。
出会った誰かが『時計』の修復を望んでないのだろうか?

ウミは何かを探している>>1:7ふうだったし、
「兎に探しものを頼まれた」>>1:27とも言っていたが、
本人は展望台から動く気がないようでもあり。

出会ったときからパオリンは友好的で、町へ行くこと、
初音と同行することには積極的だったように思える。>>1:111
けれども、『鍵』と『螺子』を探そうとはしていなかった。

展望台でウミと出会っていたというゼンジ>>2:3は?
飄々としたマイペースな反応だったし、真意はわからない。]

(32) 2016/07/22(金) 17:59:31[診療所内]

学生 ハツネ

[濡らしたハンカチを額に当てて、初音は顔を上に――天井扇のゆるやかな風に向ける。

兎の口ぶりでは時間がなさそうだったけれども、
出会ったウミ、パオリン、ゼンジの3人はちっとも急いでいるふうではなかった。]

 誰かがこの空間を消したがっている……?
 でも、この空間が何のため存在するのか…わからない…

[兎の言葉を全部信じるわけにもいかないと思う。
そもそもの元凶は兎かもしれない。
呼びこまれた人間が右往左往するのを、どこからか眺めて面白がっているのかも。]

(33) 2016/07/22(金) 18:02:27[診療所内]

学生 ハツネ

[結局、確かなことは何一つわからないのだ。
キーワードは、『鍵』、『螺子』、『時計』、そして]

 ……海?

[そういえば、青い波の幻覚を何度も見た。]

 海に……何かある……?
 『鍵』か『螺子』が…………?

[思いつきだったが、手がかりもない現状、
場所を絞って探すしかないようにも思える。

初音ひとりが海岸へ行ってそうなるわけでもない気はする。
するが、このまま診療所にいるのも落ちつかない。]

(34) 2016/07/22(金) 18:14:34[診療所内]

学生 ハツネ

[初音は待合室のベンチでヴァイオリンを取り出した。

あの暑い日射しの下を再び歩くと思うだけでうんざりする。
自分を励ますために、1曲、好きな曲を弾いておこう。

アストル・ピアソラの『リベルタンゴ』を弾き始めた。**]

(35) 2016/07/22(金) 19:15:00[診療所内]

学生 ハツネが接続メモを更新しました。(07/22 21:35)

学生 ハツネ

[譜をそのまま弾くのは難しくないが、
タンゴらしい哀調や色気を音色に乗せるのは大変難しい。
自分の音色に納得がいかず、3回も弾き直したが、
音楽にこだわっている場合ではないのだと思い、
初音は弓をおろした。

大きく息を吐く。
名残惜しく思う気持ちを吐き出す。

ヴァイオリンと弓を丁寧にケースにおさめると、
学生鞄とともに片手で提げ、

初音は立ち上がった。

飴色の木製のドアを押し開いて通りへ出る。]

(39) 2016/07/22(金) 21:51:10[診療所内]

学生 ハツネ

─ 診療所前の通り ─

[通りには誰もいない。
どこからか風鈴が鳴るばかりだ。

夏の日射しは遠慮なしに照りつけていて、
影の位置は最初の遊歩道のころから変わっていないように思えた。]

 タイムリミットがあるなら、
 残り時間がわかるよう教えてくれればいいのに……

[目の前にいない兎へ愚痴をこぼしながら、
初音は歩き出した。

海へ。]

(41) 2016/07/22(金) 21:57:44[診療所前の通り]

学生 ハツネが接続メモを更新しました。(07/23 01:22)

学生 ハツネ

─ 海岸 ─

[和装の男性ふたり>>43>>45が砂浜に立っているのが見えた。
片方はゼンジとわかったが、初音は近づかなかった。

ふらついた初音からそそくさと離れていったゼンジのほうも、
顔を合わせたくはないだろう。

波打ち際を眺めていると、夢>>28>>29を思い出した。
イエス・キリストの有名な逸話のひとつに、
水の上を歩いたというものがある。
弟子ペテロはイエスの言葉を疑ったために歩けず、溺れて助けを求めた。

漁師だった彼が、なぜ溺れたのだろう。
キリスト教徒は誰もそのことを疑問に思わないのだろうか……?]

(93) 2016/07/24(日) 00:15:06[海岸]

学生 ハツネ

[元の世界につながっているのは、この海かもしれない。
そう思え、足を踏み出そうとしたとき、

どこからか兎が飛び出してきて、>>#1
海の水がざざっと円形に引いていく。

初音がぽかんとしている間に、一方的な兎の話は続き、>>#2
てんてんと跳ねて消えていった。>>#4]

 待って、どういうこと……?

[何が何だかわからない。
自分の頭が生み出した幻覚にしては、あまりにも不条理で、不可解な展開だった。]

(94) 2016/07/24(日) 00:16:12[海岸]

学生 ハツネ

─ ニュース ─

[昨日午後6時ごろ、××市内で10代の女性が倒れているのを通行人が見つけ、119番通報しました。女性は搬送された病院で熱中症と診断され、意識不明の重体です。消防が当時の状況を調べています。

市内の観測所では午後3時に38度の気温を観測していました。今後、暑さが本格化することから、市では熱中症に十分注意するよう呼びかけています。**]

(95) 2016/07/24(日) 00:18:18[元の世界]

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生存者 (5)

若旦那 ゼンジ
80回 残6361pt
合唱部員 イマリ
39回 残7385pt
化粧師 ンガムラ
60回 残7114pt
留学生 パオリン
3回 残8917pt
学生 ハツネ
43回 残7589pt

犠牲者 (2)

告げ人 アン(2d)
0回 残9000pt
翻訳家 モミジ(3d)
1回 残8980pt

処刑者 (1)

灯台守 ウミ(3d)
32回 残8047pt

突然死者 (0)

参観者 (0)

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