[ゲーム進行の手伝いをしている風に、部屋の外から声をかける]
おうい、今日の襲撃は君だってよ。
墓下部屋に移動してくれって。
[しばしの後、相手は無残な死体となっている。処刑対象も同様に**]
― 自室 ―
背高さんは襲われちゃったけど、アンちゃん吊れたー!?
[メールを見てガッツポーズ。
その後、何度か画面を確認したが]
天ぷら粉にまみれた写真来てない。
あ、着た。
[レベルアップは1回。首をかしげてメールを開く。その結果に、ぱっと表情を明るくして]
待て、待て、落着け私。んー…。
[アドレス帳から選び出したのは]
もしもし、ペケレ姉さん?
実はね…という訳なの。
それで今日はばっくんを占ってみたんだけど。
[背高との企みをペケレに明かす]
でも、なんで今日は写真来なかったのかな?*
― 廊下 ―
バク君かイマリちゃんどちらかがアンちゃんの仲間なんだよねー?
[部屋から出て、大きめの声で歩いていく。
違和感を覚えたのは大広間の近く。
漂う異臭に立ちすくんだ*]
―自室―
うああああ……俺、やっちまったかなあ……さっきは迷ってばかりだったからな、疑うような事も言ったし嫌われちまったかもっ……!
[実は一目惚れだった。床に転がりうああああと後悔しつつ]
そういえば電話……使えるはずだよな。ここは言葉でっ
[昨日カワイイと言葉にしてしまったあの子に勇気を出してコール!]
繋がらねえ……
[何度かかけ直すが繋がらない。今日のメールはまだ来ない**]
[いつもより遅れて届いた結果メール。しかし……]
写真がねえぞ……?確かに杏ちゃんの無残な姿加工とかマニアックすぎんのはゴメンだけどさ。いやフォトショはすげえけど。
繋がらなかったのってゲーム脱落したから、か…?
他の子なら繋がるかな……試しに……
[確かンガムラから白を出されていた子へ。登録されていた番号にコールしてみた]
……もしもし、イマリちゃん?電話って使えるよな?
今日のメール、どんなかんじで来た?俺のトコ写真来なくてさー。
ちょっとー、ペケレ姉さん、わたしのこと疑ってるの?
タネまで全部明かしたじゃんー。
[携帯を切り、部屋を出たペケレを追うように部屋を出ようとしたところにコール]
も、もも、もしもし?あ、ああー、ばっくん。
[大きく息を吸って、吐いて]
メール。メールね。
そうそう。わたしのも結果だけで写真付いてなかったんだよね。何でだと思う?
[続きは食堂で、そう言って電源を落とす]
あれ?ペケレ姉さん、そんなとこで、どうしたの。
それに何この匂い…。
[広間に倒れていたのは、着物姿の男]
や。なに、これ。
[続きは食堂で、電話を切って部屋を出て……]
なんだ……?この臭い……
イマリちゃんペケレさん、どうした?
ンガムラさん……あ、杏ちゃん……っ!?
[広間に倒れているンガムラ。少し向こうには杏も倒れていて……その姿は、無残。]
待てよ……なんだよコレ!!
[杏に駆け寄って安否を確認するが……首を振った]
なんで杏ちゃん達こんなコトに……ここは現実だぞ、ゲームじゃねえんだぞ!?
……ゲーム?りある…じんろうげーむ……
[ゲーマーだからこそ思いついてしまったある可能性……]
……イマリちゃんペケレさん。部屋に戻って絶対誰も入れるな!俺、ここに残る……部屋には戻らねえ。
やっだ、本当に死んで、ない…よね?
[ふらりペケレの横を抜け、床に落ちていたものを拾い上げる。僅かに汚れたメモ。整った文字。]
メールはもう残ってないから、さっき話したことの証拠はこれしかない。
あのね、私の占いで、ばっくんは人狼だった。
これと関係あるの…ばっくん?
[勢いに押されるように、後ろに下がった*]
一人で残るなんて言うの止めた方がいいよ?
二人でここ居て。
遺体や遺留品には触れない。お互いも近づかない。何かあったら大きな音出して呼んで。
いい?
[そう言ったのは1時間ほど前。
別荘中を探したが、外に出るルートが全く見つからなかった。
窓もない自室には戻らない]
―― 広間 ――
ネギ坊と、今日会ってないよね……
[ここに呼んだ張本人のことを思い返してみると、呼ばれたそのときに電話をしたきりだ。
ドラマでよくある隠し扉の類を探してみたが、本棚が動く気配すらなかった*]
……夜が来たら、どうする?
2騙りでンガムラさんはイマリちゃんに唆された…ゲーム的にはそんなところか。
…夜が来たら戻ってくれ。ゲームの展開に沿って起こる事件ってやつを……されてると思う。戻らないときっと襲われる。このテの物は『こだわり』があるはずだ。ゲーム的には今日が最終日。
戻らない俺は最優先で標的になる。その時――とっ捕まえてやる。
…通報!!
[そこにおっさんがまだ居たかどうかは定かではないが
わなわなと携帯を操作して、繋がらないと判ると床に叩き付けた。]
おおおおっさんおおおおおおもちつきたまえ!
覗きならば罰金で済むが人を殺したらそうはいくまいぞ!!
いや。いやいやいや待ちたまえ。
あれも実は超高級ケチャップかもしれぬ。
あるいは死んだら殺すと脅されてまだ息があるやも…
と…とにかく
今はおっさんと一緒にいるなんてごめんこうむらせてもらおう!
テ…テッ、テントに戻らせてもらうよ!
[そそくさとテントに逃げ込んだ。]
見立て殺人の一種かな……
背高さんみたいな成人男性まで殺した人とどう戦うの。
[スカシカシパンにつけたのと同じメモ用紙に、パターンを書いていく]
バク君がここに残って突然死を選ぶなら、あたしは部屋であなたに投票する。
[声にかぶさるように、夜を知らせるアラーム音が響く。
イマリを一瞥してから出て行った**]
[夜の時間。
扉の外から声がかかる]
ふむ。
無難な筋だな。
[一応調べた内容の中には、悪手としての村騙りというのもあったが]
(騙される……というのも、痛快、か、否か)
[端切れに書き付けるイマリへのメッセージ。
残されたものががんばれるようにと、ささやかな応援を篭めて]
[書き込んだメモを袖に忍ばせて、声に応える]
……。
[見えた男の顔に視線を置くのは一瞬]
なるほど。
良くできた写真だな。安心した。
[微かに残るケチャップの香りに、くすりと笑った]
私もケチャップまみれになるのだろうか。
[前を歩く男の背中に訪ねる]
この年になって、食べ物で遊ぶことになるとは。
[着物の袖を見る仕草。
話が続かねばその後は無言で、墓下部屋とやらに案内して貰う*]
ケチャップまみれが人殺しを任せると思うのか!
ほんものだ…おっさんはほんものの変質者だった。
[テントの中に聞こえてきたおっさんの抑揚のない声、
寝袋に頭から潜り込み、必死の反論も声は届いているのか。
少女はがくぶると震えている。]
イマリ…。イマリが危ない。
[寝袋の振動が収まったと思いきや、
少女は出口の見えない寝袋としばらく七転八倒して抜け出した後、気取られないように忍び足でテントを出て、おっさんの後を付いて行く。その手にピッケルを堅く握りしめて。]
おっさん…
今日がおまいの命日だ!**
なあピエトロ、おまえ俺の借金断るとき、分相応の生活しろって言ったよな?
自分ちも苦しいからって言ったよな?それが何だい、別荘に大型テレビ……
[歩きながら口にするのは、そこにはいないネギヤの父の名]
いや、それだけならまだ仕方ねえ。
許せねえのは、こっそりお宝の扉を開けようとしたことだ。
俺らを殺そうとしたってのは、そういうことだろ。
ネギヤの独断か?おまえの差し金か?どっちにしろ、あれだけには手をつけないって、みんなで約束したのに……
だったら、俺が同じことをして何が悪い?
[ぶつぶつと恨みがましく呟くおっさんは、背後の少女に気付かない**]