人狼物語 執事国


98 収穫祭の村

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声を失った男 クレスト

[自分の問いかけに対し、複雑な表情で答えるニルス(>>4:57)の言葉を、真剣な眼差しで聞く。一句一句、言葉のひとつも聞き漏らすまいと]

“重たい荷物を背負ったような気分だよ”

[最後を締めくくる言葉に、彼は唇を結んだ。その瞳に、苦しみや、悲しみや、切なさ、申し訳なさ……いくつもの感情がないまぜになり、複雑な色を作る。しかしそこに、迷いの色はなく]

………。

[小さく礼をして、投票箱に向かった]

(1) 2012/11/19(月) 08:59:37[屋敷・居間]

声を失った男 クレストが接続メモを更新しました。(11/19 09:00)

声を失った男 クレスト

[投票を終えると、その足で向かったのは、炊事場。かすかに、ニルスたちの会話も聞こえてくる]

[“それ”は、探すまでもなく、調理台の上に置かれていた。何人もの命を奪ってきた、ナイフは]

……っ。

[小さく、息を詰め。一度、硬く目を閉じ――彼はそれを手に取った]

(2) 2012/11/19(月) 09:02:44[屋敷・炊事場]

声を失った男 クレスト

[ウルスラを殺したのは、恐らく、イェンニなのだろう。彼女の縫うこしらえ物の美しさは、それを引き取りに来ていたイェンニも知っていたはずだから]

[それを彼女の亡骸に掛けていたのは、人鳴らざる者に変貌してもなお、残っていた、人の理性なのではないだろうか――]


[確証は無い。ただ、彼がそう思うだけだ]

(3) 2012/11/19(月) 09:03:56[屋敷・炊事場]

声を失った男 クレスト

[イェンニが入れてくれたお茶の美味しさも。マティアスの手当てをしてくれた事も。……ドロテアを失った嘆きも]

[嘘だとは思いたくなかったから、そう信じたいだけ、なのかもしれない]

[しかしそれが事実であるか、単なる思い込みなのか、知る術はなく――]

(4) 2012/11/19(月) 09:05:41[屋敷・炊事場]

声を失った男 クレスト

[居間に戻ると同時に聞こえてきた、イェンニの言葉(>>4:68)が刺さる]

[“誰も殺していない者が、2人”……と言っていたが、違う。
ただ、直接手を下していないだけで]

[アイノは、自分が殺したも同然だから]


[レイヨだって、本当ならば――]

(5) 2012/11/19(月) 09:07:30[屋敷・居間]

声を失った男 クレスト

[だから、自分は――]

―――ッ!


[声にならない声を上げ、イェンニに飛び掛る。その喉に、ナイフの刃を突き立てる為に]



[ウルスラと同じように、喉を切り裂く為に]

(6) 2012/11/19(月) 09:12:34[屋敷・居間]

声を失った男 クレスト

[イェンニの喉から吹き出す、生暖かい赤を浴びながら]

[むせ返るような、さびた鉄の匂いを嗅ぎながら]

…………。

[掌に残る、ナイフの刃がずぶずぶと沈んでいく鈍い感触に、今更ながら、身体が震える]



[生かされる為に一度喉を裂かれた自分が、他人の喉を裂いて死に至らしめたという皮肉には――気づきもせず]**

(7) 2012/11/19(月) 09:18:03[屋敷・居間]

声を失った男 クレスト、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]

2012/11/19(月) 10:11:09

声を失った男 クレストが接続メモを更新しました。(11/19 10:11)

声を失った男 クレスト、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]

2012/11/19(月) 10:12:38

声を失った男 クレストが接続メモを更新しました。(11/19 14:44)

声を失った男 クレスト

[ひとを、ころした]

[イェンニは、人間では無くなってしまったのかもしれないけれど。それでも、彼にとっては、人だった]


[絶命し、足元に崩れ落ちたイェンニのガラス球のような双眸が、自分を見つめている]

………っ。

[後悔は、していない。いや、してはいけないと、ぐらつきかけた気持ちを立て直し、イェンニを見つめ返す]


[掌に残る、鈍い感触を]

[胸に広がる、にごった感覚を]


―――ッ。

[振り切るように奥歯を噛み締め、血まみれのナイフを指から剥がすように、ゆっくりと、ゆっくりと、手を開いていく]

(13) 2012/11/19(月) 15:44:47[屋敷・居間]

声を失った男 クレスト

[彼の手から滑り落ちたナイフが、床に落ちて。甲高い金属音が、居間に響く]

[緊張が解けたのか、一気に体中の力が抜け、イェンニの血だまりに膝から落ちた]



[途端]


………!

[ざわり]

[全身が総毛立つ、感覚に、背中が跳ねた]


[ざわり]

[毛穴という毛穴から、冷たい汗が噴出す]

(14) 2012/11/19(月) 15:45:41[屋敷・居間]

声を失った男 クレスト



[未だ、じくじくと痛む脇腹の傷が無ければ、発狂していたかもしれない]



[――得体の知れない恐怖が何なのか]

“おまえさんも、向こうへいっておいで”

[その声と共に、知る]


―――――!!

[狼に変貌したヴァルテリが、ユノラフの喉笛を食いちぎる様を目前にして]

(15) 2012/11/19(月) 15:46:08[屋敷・居間]

声を失った男 クレスト

[――この、圧倒的な恐怖に晒されて、マティアスもウルスラも、死んでいったのだろうか]

[仇を目前にしながら、身体が動かない]

[ニルスに目をやると、信じられない、といった様子で小さく首を振るのが見えた]

(16) 2012/11/19(月) 15:55:31[屋敷・居間]

声を失った男 クレスト

[再び、ナイフを手に取ろうと、手探りで探すが見つからない]

[その間も、ヴァルテリだった狼が自分達を見つめているのを肌で感じながら]

[それでも、指先は、必死でナイフを求めていた]**

(17) 2012/11/19(月) 16:04:27[屋敷・居間]

声を失った男 クレストが接続メモを更新しました。(11/19 16:04)

声を失った男 クレスト

“見逃してくれるのなら”

[場違いに、ゆったりと喋る狼の声が耳に届く]

――それは……出来ない。

[声も無く呟き、彼は首を振った。……指の先が、何か固いものに触れた]

(21) 2012/11/19(月) 16:33:01[屋敷・居間]

声を失った男 クレスト

[ずっと、考えてきた。自分がここにいる意味を]

[最初は、供物として命を捧げ、災いを退ける為だと思っていた]




[だけど、生きている]

[生きている――いや、生かされている意味を、だから、考えた]


[そして出た答えが、生きて人狼を食い止め、この村を守る事、だった]

(23) 2012/11/19(月) 16:35:48[屋敷・居間]

声を失った男 クレスト

[ニルスが会話でつなぎ止めている――]

[彼は、狼に気づかれぬようにナイフを手に取った。その間に、狼は身を屈め、今にも飛びかかろうとしていて]

[じり、と腰を浮かせる]

(24) 2012/11/19(月) 16:38:05[屋敷・居間]

声を失った男 クレスト

[機会は、恐らく一度だけ]

[――今度こそ、死ぬかもしれない。だけど、掛けるしかない]

[じくじくと]
[じくじくと]

[傷口がうずく。塞がりかけた傷が、開いているのだろう]


[ならば……]

(25) 2012/11/19(月) 16:41:13[屋敷・居間]

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学者 ニルス
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声を失った男 クレスト
81回 残6643pt

犠牲者 (4)

供儀 ドロテア(2d)
0回 残9000pt
怪我人 マティアス(3d)
82回 残6550pt
飾り窓の女 ウルスラ(4d)
49回 残7611pt
煉瓦工 ユノラフ(5d)
56回 残7557pt

処刑者 (4)

町娘 アイノ(3d)
64回 残7266pt
絵描きの子 レイヨ(4d)
40回 残7773pt
漂泊民 イェンニ(5d)
49回 残7896pt
遊牧民 ヴァルテリ(6d)
69回 残7176pt

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