98 収穫祭の村
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全て殺した、かどうかは分からない。
ここから先……つまり、今我々が置かれている状況以上のことは、記録がないからね。
[>>52イェンニの意見に対してニルスは、先程までクレストが読んでいた資料>>46の端を指し示す。
古びた紙が冊子から離されたものであることを示す、破かれた跡がそこにあった。]
ただ人狼が人の意識の内で目覚めるのであれば、身体における急所は人と変わらない……と、思いたいな。
何かしらの超人的な力を持っている可能性も、勿論否定は出来ないが。
(53) 2012/11/15(木) 14:59:40[屋敷・居間。]
……見極められる者?
[>>55 資料にも残らず、自らの知識にもない言葉に、ニルスは興味を隠さない口調で繰り返す。]
……ああ、大丈夫だよ。
君が普段から懺悔の内容を言いふらすなどと思う者は、ここにはおるまいよ。
少々特殊な状況なんだ。仕方がないさ。
(58) 2012/11/15(木) 15:24:57[屋敷・居間。]
長老殿の星詠みが正しければ、人狼として目覚めた者は、既にいるだろうな。昨晩は満月だったのだし。
たが、本当に人狼がいるかどうかは、まだ分からない。
何せまだ何も起こってはいないんだ。
[ユノラフが果たしてどこまで話を把握しているのか、ニルスには分からない。故に、ただ自らの話が事実ではなく想像にすぎないことを念押しするに留めて。
>>59 再び、イェンニの話に耳を傾け、その言葉が途切れると共に顎に手を当てた。]
つまり、何らかの手段で人狼を見極める者がいる。それが、人狼に対抗しうる手段となる、ということか……?
そのことが、長老殿の星詠みに表れたのだとすれば……。
[床に視線を落とし、誰に言うでもなく呟く。>>60首飾りを外す動作には気付かず。]
(61) 2012/11/15(木) 15:42:34[屋敷・居間。]
[考えに耽る間に、>>62ユノラフの言葉が耳に入った。
それに口を挟む前に、首飾りがこちらへと向かってくる。
どうにか取り落とさないように受け止めて、玉の向こうを見透かそうとしたが、ニルスにはやはり、何も見えない。]
……って君の一族しか見えないなら、私が確認しても仕方ないじゃないか。
[続いて告げられること>>64に思わず突っ込みを入れながら、首飾りを投げ返す。]
(70) 2012/11/15(木) 16:15:05[屋敷・居間。]
学者 ニルスが接続メモを更新しました。(11/15 16:15)
[投げ返した首飾りがレイヨへと渡る。それを見ながら、>>72すっかり失念していたことを言われて、思わず苦笑いを浮かべた。]
成程、確かにレイヨの言う通りだ。今はまだ、朝だものな。
[果たして護るものとやらがいるのかどうか、それもまたニルスには分からない。
否、それ以前にまだ、今いる中に人狼が目覚めるかどうかすら定かではないのだ。
つい思考を巡らせてしまう自らの癖に、ニルスは溜息をついた。]
私の知る限りでは……ユノラフ、イェンニ、ヴァルテリ、レイヨ、クレストにマティアスとウルスラ、あとは私とドロテアと……そう、アイノだ。
扉を封じているから、これ以上人が増えることはないだろう。
実際に試すなら、余り深く考えないことをお勧めするよ。
こういう場合の人間の直感は、案外馬鹿に出来ないからね。
(95) 2012/11/15(木) 18:10:51[屋敷・居間。]
[半年ほど前に村に来たばかりの少女の名前を思い出すのに少々手間取りながら、>>75顔を合わせた面々を列挙する。
>>82ユノラフの言葉には頷いてみせ、それから>>86ウルスラへと視線を流した。]
人狼など出るわけがない、大袈裟だなぁ。……と、言いたいところだが、そうもいくまい。
まあ、何も起こらないに越したことはないんだがね。
[自らの思案が取り越し苦労であれば良いと願うのは、ニルスとて同じだ。
苦笑を浮かべながら、先程よりもぬるくなった紅茶に再び口を付けた。]
(96) 2012/11/15(木) 18:11:00[屋敷・居間。]
[一先ず、自らの考えは伝えられる限り伝えた。
ふぅ、と息を吐いたところに>>87ユノラフの声が聞こえて、ニルスは眉を顰める。]
ユノラフ、余り物騒なことを言ってくれるな。
君が実際に見極める者であろうがなかろうが、……知り合いが食われるのは、そう気分の良いものじゃない。
[友、というのには些か照れが勝った。
気付けば>>89居間から姿を消していたクレストに気付きはするが、椅子から動かぬままニルスは眼鏡を外して目頭を揉む。
>>92マティアスが玄関にいることもまた、気付くことはない。**]
(98) 2012/11/15(木) 18:18:10[屋敷・居間。]
学者 ニルスが接続メモを更新しました。(11/15 18:18)
絶対に起こらない、と言えない事には考慮の余地がある。
それに、起こってしまってから考えるのでは、恐らく遅いからね。
[>>103 ウルスラの戸惑う声色に、ニルスはそれ以上の言葉を飲み込んだ。
ヴァルテリの発言>>106に一つ頷いてから、 再び居間へと現れたクレストに視線を向け。手元が動くさまをぼやけた視界の中に捉えてから、眼鏡をかける。
それが助けを求める内容であると認めるが早いか、椅子から立ち上がり。]
私で助けになるかは分からないが……手伝おう。
[そんな言葉と共に、クレストと連れ立って玄関先へと向かった。]
(112) 2012/11/15(木) 21:56:38[屋敷・居間。]
学者 ニルスが接続メモを更新しました。(11/15 21:58)
[クレストに促されて玄関へと向かい、最初に見たのは>>116玄関ホール全体の絨毯を巻き込んだ塊の傍らに座り込むアイノだった。
その塊の中にいるのがマティアスだろうと予想は出来たが、何だかよく分からない光景にニルスは首を傾げる。
イルマ、という名には聞き覚えがあった。マティアスの話が耳に入った時、共に聞いた村娘の名だ。
>>117 迎えに、という言い回しに僅かに好奇心が擡げるが、ニルスはそれを押し込めて。]
やあ、おはよう。アイノ。
[マティアスにもはっきりと聞こえるように、敢えて少女の名を呼んだ。]
(119) 2012/11/15(木) 22:29:08[屋敷・玄関]
やあ、マティアスもおはよう。
……しかし、随分な格好だね。
[>>127 安心した様子のクレストの傍らで、ニルスはさも愉快そうに肩を揺らす。
アイノの無愛想な挨拶>>123は、母子揃って挨拶に来てくれた時と何ら変わりがない。
馴染む機会もなかったのだから、当然だ。]
折角だ、アイノも手伝っては貰えないかい?
これはなかなかに、骨が折れそうな作業だから。
[事実そうであるかはともかく。
絨毯に巻かれた塊と化したマティアスへと歩み寄りながら、そうアイノにも声を掛けた。]
(132) 2012/11/15(木) 23:02:13[屋敷・玄関]
[玄関ホールの敷物を巻き込んで、まるで繭の如きマティアスの有様に、とりあえず手近な箇所を掴んで引く。
布の重なりとその巻き付きの度合いを確認しながら、ふむ、と一度頷いて。]
しかしこれは……面倒、だな。
マティアス、破いてはいけないよ。
[絨毯の大きさと、布の重さに思わず溜息をつく。
しかし、>>131破るというのには否を示して、解く手順を考える。
絡まった紐を解くのと、要領的には似ている。
>>144 唸る間、クレストが居間に戻るのにはちらりと視線を向けるのみ。]
(146) 2012/11/15(木) 23:24:22[屋敷・玄関]
高いかは分からないが、破くのはあまり得策ではないよ。
[>>149 ニルスがそう言うには値段のことだけでも無い理由があるが、敢えてそれを口にはせず。
幾らか布を捲り、やはりもう一度頷いてから。]
アイノ、あの端を持っていてくれないか。
[そう告げて、指先で指し示す。
それから、動いたり布を捲ったり引っ張ったりなどしながら、絡まった絨毯を少しずつ解いていく。
重量と大きさ故にそれなりの労働にはなったが、マティアスが動けるようになるまで、然程時間はかからない。]
(152) 2012/11/15(木) 23:35:43[屋敷・玄関]
[>>156 戻ってきたクレストのジェスチャーを見るも、今は絨毯を解くというパズルに、ニルスは気を取られていた。
パートナーが変わるも変わらぬも気にしないまま、>>155時折マティアスにも指示を飛ばして絨毯を引っ張ったりマティアスを跨いだりなどする。
そうして、暫く後に絨毯が解けてマティアスの姿が露わになれば、口許に笑みを浮かべた。
難しいパズルが解けた故の喜びだ。]
……よし、これで良いだろう。
マティアス、立ってご覧。
[そう声を掛けながら、ニルスは同時にマティアスの腕を掴もうと手を伸ばした。
上手く立てなかったり、体勢が崩れそうであれば支えてやるつもりで。]
(161) 2012/11/15(木) 23:49:11[屋敷・玄関]
[マティアスの荷物の匂いは、気にならない。それはニルスにとって、馴染みのある匂いだからだ。
匂いがつくといけないから、職場で開けることはなかったが、時折マティアスが持ってきてくれる瓶詰はニルスの食生活を潤してくれるものだった。
マティアスを助け起こし、腹の音が鳴るのを聞いてから、ようやく玄関にまで漂う良い匂いに気付いた。
そういえば、マティアスは朝から何も食べていないはずだ。]
誰かが、食事でも用意してくれたんだろう。
居間に戻るかい?
[問い掛けは、その場にいる全員に。
>>164 クレストがアイノを見つめる様子に、ニルスはああ、と小さく相槌のようなものを漏らす。]
アイノ、彼はクレストだ。
彼は、声を出せない。
[声が出ないクレストの代わりに、至極簡単な紹介をする。]
(170) 2012/11/16(金) 00:16:25[屋敷・玄関]
[>>173 クレストがマティアスの手を取るのを見遣り、ニルスの口許は嬉しげに緩んだ。
仲の良い兄弟を見る兄のような心持ちでいたところに、>>175 聞こえたマティアスの声には、苦笑を受かべて。]
食べ物は、食べる為に用意されているんだよ。
[やや遠回しに、当然食べて良いのだと告げる。
先に行くクレストとマティアスの後を追おうとして、>>181 アイノの囁きを耳に留めた。]
……最初は慣れないだろう?
悪いひとたちではないのだし、馴染んでしまえば何ということもないんだがね……まあ、焦ることはない。
とりあえずまずは、腹ごしらえといこう。
[ある程度の距離を保ったままアイノに告げて、今度こそニルス自身も居間へと向かう。]
(182) 2012/11/16(金) 00:38:34[屋敷・玄関]
学者 ニルスは、飾り窓の女 ウルスラに話の続きを促した。 [飴]
2012/11/16(金) 00:48:29
[クレストとマティアス、次いでニルスとアイノが居間へと戻る。
>>187 アイノの微かな呟きは耳に入ったのか否か、今度はニルスも何も言わない。
ウルスラに勧められるまま、テーブルの傍の椅子を拝借して腰掛ける。
程無く誰の手によってか、食事が目の前に運ばれて、食欲をそそる匂いに目を細めた。
見た目に反し、ニルスはよく食べる。
ユノラフには敵わないものの、出されたものをそれなりのペースで平らげながら、ちらりとマティアスの方を見遣る。
果たしてこの場にあって、彼の手を縛っておく必要があるのか。
ニルスにとって、それは何の意味もない拘束だ。
しかし、皆にとってそうであるとは限らないのが難儀なところだ。]
なあ、ユノラフ。
私は、マティアスの拘束を解いても良いと思うんだが……君は、どう思う?
[ニルスは、一番近くにいたユノラフに声を掛けた。**]
(188) 2012/11/16(金) 00:57:20[屋敷・玄関]
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