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向日葵が き〜らきら〜
夕暮れ黄昏 曲がり道〜
[とん、とん、と高いヒールが神社の階段を下りていく。
手にはおおかみさまの面と、封筒]
まよいごの かみさまど〜こだ。
[探す人、境内には居なかった。
ならば、と向かう先は、小川の側を抜けた先の、向日葵の迷路]
先生、ため息ばっかり。
[境内で見かけた男は、煙草の煙とため息を同時に吐いていた。
小川の側で立葵を一本ずつ手で揺らしながら先に進む]
ショウイチさん。
あなたも、迷うつもり?
[向日葵迷路の前に、まるで自分を待つように立つ男の名をそう呼んで、眼鏡の奥の瞳を見据えた*]
先立たれた、って――
チカノちゃんのこと?
[神社でため息をつくユウキの姿が脳裏をよぎる。先立つという言い回しに血の気が引いた]
ふさわしいなんて――
[繰り返された神隠しの行き先など、想像することさえ出来ないけれど。
ぐしゃり、と、手紙を握りしめる]
そんなの勝手に決めないでよ。
[もう、迷わないと、言った相手さえ。
傲慢な神のせいに思えて、唇を尖らせた]
[男の手とはこんなだったかと、差し出された、自分より大きな物を見て。
逃げるように遠ざかる手。顔を上げれば、微かに残る笑みが見えたけれど。
それも、消える。
赤き、風と共に]
神様は、いる、か。
[思い出すのは、蒼い瞳の男の言葉。
おおかみの面をつけて舞う]
―― 彼方より 此方へ
―― おあけなせ
―― おあけなせ
―― おおかみ さまの
―― とおりみち
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