人狼物語 執事国


113 【飛び入り歓迎】フィンランディア人狼騒動【R17】

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司書 クレスト、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]

2013/06/15(土) 22:29:51

司書 クレスト

― 十五年ほど前・雨の日に ―

[>>72 ぱしゃん、跳ねた泥水が、ズボンの裾を汚す。
自分のものだけでなく、
ちょうど横を通りかかった、一人の男のズボンまでも。

怒られてしまう、恐怖に満ちた翡翠色が、
傘を差さない男を見上げた。]

 ごめん、 なさい……、

[驚いたようにこちらを見下ろす男の表情に、
両親が幾度も浮かべていたような、苛立ちの色はなく。]

 え……、 クレスト、です。

[咄嗟に答えてしまったのが、始まり*]

(86) 2013/06/15(土) 22:40:32[コテージ・自室]

司書 クレスト

― 出会いと、それから ―

[進んで外へと出ることの無かった少年は、
雨が降ると毎度のように外へと出るようになる。

祖母と、祖母の家を訪れる人以外で、
初めてまともに話す事ができた人だったから。
少年は口数の少ない男に、とても懐いた。]

[男と出会ってから、長い時間が経過した、ある日。
その日の少年は傘も差さず、
濡れた状態で男の前へと現れる。]

 ばあちゃんが、死んだ。

[己の頭を撫でる大きな掌は、
祖母のものとは全く違っていて。
初めて、少年は男の前で涙を流した*]

(88) 2013/06/15(土) 22:41:31[コテージ・自室]

司書 クレスト

― 現在・自室 ―

[ダグが去った後、部屋にぽつりと置かれている
ミハイルの上衣>>71に気付く。

態と置いていったのか、
それとも忘れていったのか。
それを推し量る事は出来ない。

そっと、手を伸ばして。
手が上衣に触れた瞬間――何かが床に落ちる。]

 ………、

[手に取った写真は、ひどく古いものだった。
白と黒の、いつ撮られたのかも分からぬ程。

写真に写っているのは、
昔にあったような服を着たミハイルと――幼い子供。]

(89) 2013/06/15(土) 22:44:16[コテージ・自室]

司書 クレスト

 …――Раби。

[写真の裏に綴られた文字を口にすれば、
どこか、聞き馴染みのある音。]

[随分と昔に撮られたように思える写真、
写っているミハイルの姿は、
服装は違えど今とほとんど変わらない。

この写真を撮った時から、今まで。
どれだけの年月が経過したのだろう。
若い司書には、想像もつかなかった。]

   ……… 俺も、つれていって。

[少年だった頃の司書が、ミハイルへ向けた言葉。
あの時、少年は男の言葉>>75に頷き、
祖母の家にあった大量の本と共にこの地へ訪れた。]

(90) 2013/06/15(土) 22:47:24[コテージ・自室]

司書 クレスト

[古びた写真が入っていたであろう場所に、
手にしていた写真を戻す。]

[この村を訪れてから、たくさんの人と出会い、
そして触れ合うことができた。
最初こそ笑顔を見せることは少なかったが、
今では共に酒を飲む事が出来るほど、打ち解けて。

そんな彼らを今、自分は見捨てようとしている。]



[それでいいのか。心の声が、囁いた。]

(91) 2013/06/15(土) 22:52:54[コテージ・自室]

司書 クレスト、盲目 マティアスには、イルマたちの声が聞こえているのだろうか。 [飴]

2013/06/15(土) 23:00:17

司書 クレスト、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]

2013/06/15(土) 23:05:31

司書 クレスト

[どちらにせよ、
自分が生きていられるとは思わなかった。
ミハイル達――ナッキを生かせば、何れ死ぬ。

ナッキを倒したところで、ミハイルと同郷で、
そして彼と共にこの村へと訪れた自分は、
疑いの目を免れる事など不可能。

ミハイルの命をとるか、
それ以外の命をとるか、ただそれだけの選択。]

 チッ………、

[ミハイルの上衣を部屋の背へ無造作にかけ、
まだ乾いていない自分の服へ、視線を向ける。
流石に、これに着替える事はできず。]

(94) 2013/06/15(土) 23:27:47[コテージ・自室]

司書 クレスト

― 自室→大広間 ―

[肩に毛布をかけ、昨日と同じ格好で。
時折見える小花柄は、司書には似合わない。

窓の外を見て、一度。
既に死したであろう、旅人と。
ナッキに誘われ、命を落としてしまったイルマに。
黙祷を捧げた。]

 ………服、

[乾いていない自分の服を手に取って、部屋を出る。
もし大広間の暖炉に火がついているようならば、
乾かせるだろうかと。
そうでなくとも、別の服が見つかるかもしれない。

皆と顔を合わせる可能性が高いことが、
あまり――乗り気になれない、理由。]

(98) 2013/06/16(日) 00:09:00[コテージ・自室]

司書 クレスト

― 大広間 ―

[へっくしょん。
くしゃみをしながら扉を開けた先には、誰が居たか。

そこにミハイルの姿が無い事を確認してから、
おはよう、その場に居る皆に声をかけ、
視線は暖炉へと。

火のつけられていないそれに一瞬眉を下げたが、
薪を無駄にも出来ぬと諦め、
その場から踵を返そうとする。]

[誰かに引き止められるようなら、
浮かない表情をした司書が、振り返る**]

(99) 2013/06/16(日) 00:30:01[コテージ・大広間]

司書 クレストが接続メモを更新しました。(06/16 00:30)

司書 クレスト、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]

2013/06/16(日) 00:31:32

司書 クレスト、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]

2013/06/16(日) 00:32:14

司書 クレスト

[>>104 扉の開く音と、ミハイルの声に。
ソファに腰をかけていた司書の視線は、
一度そちらへ向けられた後、あちこちを彷徨う。

ほう、吐き出した息は、
あたたかいスープに覚えた安堵のものか、
はたまた、姿を現したミハイルに覚えた緊張感を、
払うためのものだったか。

それは自分ですら、わからなかった。]

    …………そうか。

[>>105 近くへと歩み寄るミハイルから、
逃げるような事はなく。
瞳は彼を見上げず、皿の中で揺れるスープへと。]

(109) 2013/06/16(日) 09:26:51[コテージ・大広間]

司書 クレスト

[スープの皿をテーブルに置き、目を閉じる。

どこへ行くかだなんて、聞かずともわかる。
けれど――…、ミハイルが居るのならば、
死者の国に行く事だって、構わなかった。

開かれる瞳、翡翠色を、ミハイルに向け。]


          俺も、つれてけよ。


[かつてのときと、同じように。
翡翠のいろに浮かぶのは、懇願の意。]

(110) 2013/06/16(日) 09:30:06[コテージ・大広間]

司書 クレスト

   ………置いてくな、ばか。

[ミハイルが姿を現したことで、
部屋はしんと、静まり返って居ただろうか。

司書の声はさして大きくもなかった筈だが、
それでも、しんとした部屋の中では、
ひどくおおきく、響いて聞こえたかもしれない*]

(111) 2013/06/16(日) 09:31:50[コテージ・大広間]

司書 クレスト

>>109の前 ―

 体調は………悪か、ねぇ。

[>>100 背後からかけられた声にぎこちなく振り向き、
暫く、ためらった後。ぽつりと漏らす。
差し出されたスープに迷いを浮かべながらも、
小さな音を立てる腹にスープを受け取って。]

      ――――Спасибо

[無意識の内に飛び出すのは、母国の言葉。
スープの入った皿を手に、
近くのソファへと移動し、身を沈める。

持っていた服は肘置きへかけ、
口にしたあたたかなスープは、
じわり、身体を温めていく*]

(112) 2013/06/16(日) 09:35:58[コテージ・大広間]

司書 クレスト、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]

2013/06/16(日) 09:37:50

司書 クレスト

 分かってるよ、そんくらい。

[>>114 子供に言い聞かせるかのような、
そんな言葉に、むすり、唇を尖らせて。

自宅にある大量の本も、大切にしていた傘も。
それら全てを置き去りにしたとしても。
ミハイルと、共に在りたい。]


[髪に触れる手は、あの頃と何ら変わらない。
心地よさに身を任せ、ソファの背に凭れ掛かり、
瞳を閉じた表情はやわらかなもの。

彼と出会ってから、今の今まで。
約15年、人生の半分以上だと思うと、
案外長い間、共に過ごしていたのだと思う。]

(116) 2013/06/16(日) 11:24:54[コテージ・大広間]

司書 クレスト

[それだけ共に過ごしていれば、
なるほど、離れたくもなくなるものだ。
唇が、ちいさく笑みを浮かべる。]


       …―― 、  за тебя.

[>>115 透明な液体の注がれたグラスを掲げ、
すこしだけ、泣きそうな。
不器用な笑みが、司書の顔に浮かんだ**]

(117) 2013/06/16(日) 11:25:24[コテージ・大広間]

司書 クレスト、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]

2013/06/16(日) 11:35:40

司書 クレスト

― 回想・ダグと、自室にて ―

 …――――。

[>>122 翡翠の瞳を揺らし、ダグを見る。
『ひとりでいきなさい』。さて、何処へ。

 ひとりで逝きなさい――死の国へ。

今しがた人間を裏切ろうとした司書には、
唐突な彼の言葉が、そうとしか聞こえず。]

[イルマの遺体のある場所へと行くのだろう、
去っていくダグの背>>123に、
自嘲の笑みを浮かべた*]

(172) 2013/06/16(日) 21:25:39[コテージ・大広間]

司書 クレスト、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]

2013/06/16(日) 21:27:09

司書 クレスト

― 回想・ミハイルと、大広間にて ―

 ………傘より、本が良い。

[>>124 どちらも叶わない事など、知っているけれど。

降り続く雪は、今やどれ程までに積もっていただろう。
最初こそ鬱陶しく思っていたものも、
ミハイルが降らせているのだと知れば、
どこか、愛おしくも思えてきて。]

(173) 2013/06/16(日) 21:42:09[コテージ・大広間]

司書 クレスト

[>>125 膝にかけていた毛布の上、
握られた手をそっと握り返す。
離れることが、無いように。

ミハイルの浮かべる笑みは、ただただ、やさしい。
彼がナッキだなんて、思えぬ程。]


      綺麗な、雪だな。

[こつり、ふたつのグラスが、合わさる音と共に。]


[キッピス――司書が、祝うのは。
あなたと共に居ることのできる、喜びを――*]

(174) 2013/06/16(日) 21:42:57[コテージ・大広間]

司書 クレストが接続メモを更新しました。(06/16 21:43)

司書 クレスト

― 回想・イェンニと、大広間にて ―

[>>146 司書がグラスに口をつけた頃、
スープを手にしたイェンニが戻ってくる。
喉を通る酒は水で薄められている筈なのに、
ふわり、すぐに酔いはまわった。]

  ……… そう、かもな。

[酒で頬を赤くした司書は、
否定もせず、くつりとわらう。]

(179) 2013/06/16(日) 22:03:20[コテージ・大広間]

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