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(しかし、いつ聴いてもこの曲の意味が分からないわね…)
[ネギヤの十八番の曲「球場の笑い袋」を聴きながら]
[プーちゃんが歌い終わると、拍手をして]
お上手ね。
でも、新しい曲なのね?わたし知らない曲だったわ。
「歯磨き粉を家族が増えた」は知ってたんだけど。“B”“X”“P”48の曲だったわよね?
あら、ズイハラさん?
いらっしゃい。
はいはい。
…相変わらず忙しない人ねぇ。3分で出ていっちゃったわ。
[ツケ帳簿に書き書き]
そう、ズイハラさんは常連さん。
いっつもああやって来たと思ったら、すぐ出て行っちゃうの。
3分以上滞在できないんですって。ヒーローの変身がとけちゃうから。
あの歌、歌い出しが難しいのよね。
[うんうんと頷いて]
ベイリーズミルクね。少々お待ちを。
[奥のキッチンに下がって、低脂肪乳を取り出してくる]
プーちゃんはお仕事されてるの?それとも学生さん?
…ああ、個人情報になっちゃうのかしら?答えたくなかったら、答えなくてもいいわよ。
はい、ベイリーズミルク。どうぞ。
[プーちゃんの前にカクテルを差し出し]
知ってはいるんだけど、歌えるかしら?
[そう言いながらも、リモコンをぴぴぴ]
歌い出しがちょっと難しいのよね…。
[画面に「歯磨き粉を家族が増えた」歌:BXP48と表示されると、アップテンポの曲が始まる]
キっミ〜♪の好きな〜りんご味の歯磨き粉〜♪
いつもここにあるよ〜♪
キッスしてもいいかな〜♪
キッスしてもいいかな〜♪
りんご味だよ〜♪
りんご味のキッスだよ〜♪
家族が増えちゃうかな〜♪
[歌い終わってから]
花嫁修行中なんだ?
プーちゃんなら、いいお嫁さんになりそうね。
ね?フォルカーちゃん?
[ぬいぐるみに向かって訊いてみる]
あらいらっしゃい。エビコさんおひさしぶりね。
[買い物袋をぶら下げて店に入ってきた女性に声をかける]
そうなの、今日はめずらしく女性客が多くてね。しかも若い子ばっかりでね。目の保養になるわ。
軽くて甘くてね。安いのでしたら…焼酎割でいいかしら…?メロンハイとかだとそこそこ甘いわよ。
エビコさん、買い物の帰り?
なんだか今日は女子会のノリね。
はい、じゃあ、メロンハイですね。少々お待ちを。
[ごく簡単に焼酎割をつくり]
はい、メロンハイ。どうぞ。
…あら、お姑さんが?[テトラポットの上]にお住まいなんでしたっけ?歓迎料理なんて作らないとならないの?それは大変ね。
現実逃避ね。
[うふふと笑いながら]
じゃあ、今日はごゆっくりしていって。
あら、いくつになっても女子は女子でしょ。うふふ。
ああ、舅さんは村長さんだって言ってたわね。大変よね。
[エビコの囁きに]
姑さんも相当陰険ねぇ。頑張ってね。
エビコさん、何か唄う?いま丁度カラオケタイムなの。
「コンパクトディスクのハイスタンダード22口径2連発デリンジャー」…あったんじゃないかしら?
[リモコンでピコピコ]
あったわよ。
[入力!してから、ルリにマイクを渡した]
そうそう、女子力あげなきゃね。
[ガッツポーズで]
姑ごっこねぇ…。いびられる方にしてみたら、たまったもんじゃないわよねぇ。
[すっかり井戸端会議]
はい、「100年前のトイレ」ですね。
ああ、これわたし好きな歌ー。去年の有線大賞だった曲でしょ?女の子がアコギ一本で歌う曲だったわよね?
[リモコンを操作しながら、ルリが歌い終わるのを待って、指定の曲を入れる]
はい、どうぞ。
[エビコにマイクを渡す]
シンデレラ、いいわね。
そうそう、わたしもちょっと丁寧になったかな。
[エビコの歌唱力には、苦笑いで拍手]
で、明日は何を作る予定なの?
[買い物袋の中をチラ見しながら]
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