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[少女のいた場所の花水木を見上げる]
つっ また鋭い痛みが頭を走る
さらり・・・
ポケットの中で銀色の鎖の音がする。
ポケットの中を探ると 獏の文様に触れた
[ふっと明かりが消える]
風か……?
[料理に混じって、ハナミズキの香りが一瞬漂ったのを感じた]
誰か……ライター持ってねェか?
これはこれは、どうも。
私、栗田賢三と申します。さっきはお茶をどうも…。
[改めて礼をと思い頭を下げたその時。
辺りが闇に包まれた。]
停電か…?
闇ってのは、ただでさえ不安になりますからなぁ。
ブレーカーはどこですかな?
[火を顎の下辺りに持って行って、お化けの真似をしてみたり。]
うーらめしやー…わ、髭が焦げた。
[何やってる。]
[管理人たちに向けて、パシャパシャと2回シャッターを切る。その直後]
えっ、何、停電?
[突然何も見えなくなった闇の中を見回す。やがて近くでライターを灯す音が鳴る]
兄さんありがとな。
いやいや電気は来てねぇからランプになる……おおいネギヤ!
ここいらのランプ不良品じゃねぇか?
[厨房の方に声を掛ける……が返事はない]
[暗い厨房に顔を向けた鼻先が捉えたのは、嗅ぎなれた、強い血の匂い]
[振り返ると 管理棟の電気が 一瞬にして消えた。
白い雪に月の光で外の方が思ったより明るい。
ふわり・・・花水木の木が花をいっせいに揺らした気がして。
眩暈が起こる。]
望ちゃん、ナイス。
[ランプを灯した彼女に親指を立てる]
もっとランプある?
[恵がランプを出した棚に近づいて、2つほど新たに取り出す。皆が続いて炊事場に入っていくのは追わずに、囲炉裏から火を移した]
─炊事場─
おい、ネギヤ……?
[グリタの持つジッポの灯りに照らされるのは、赤いおおきな塊。
それはネギヤだと一瞬遅れて理解する]
[躊躇無く隣にひざを付き、脈を確認する]
[まだ柔らく熱を持って居たが、すでに生命の痕跡は無かった]
[足音が聞こえると其方を振り向き]
どうも、今晩は。
[テンマの姿に挨拶をしたところで、強い風が吹く。管理棟からほんの僅か漏れていた光が完全になくなり、周囲が一層暗さを増す――とはいえ元々ほとんど完全な闇だったから、大した変化ではなかったが]
また、風……ですか。
っう、わっ…………!
[生暖かい風がびょうと吹いて、ハナミズキの濃密な香りが舞い踊る。刹那。花びらの大群が誰かを食らう、そんなぼんやりとした、ただただ恐ろしい白昼夢を見た気がした]
[両の腕で顔を守っていたが、おそるおそる目を開けば、ほんのりと管理棟からもれていた光は今は見えず]
雨園君、平気? 何か、起こったのかな。
すごい、嫌な予感がする。管理棟、行かない?
[そう声だけかけると、ばたばたと管理棟へと駆け込んでいった**]
[ライターの灯が、赤い塊を照らす。
かつて人だったとは思えないほど、無残な姿。]
管理人さん、ですか…?
[ライターを手に、もう少し近付いてみる。]
[ただ事ならざる気配に気づき心配そうにドウゼンの先をみるそこにはよく見知った伯父さんの変わり果てた様子が目に映った]
キャーーーーーーーーーー!!!!!
[私は思わず大声を叫んだ]
あれ、オッサン?
[管理棟へと向かう直前、こちらに来ていた義兄に気が付いてたたらを踏んで]
あ、良かった。今の、何かな。すごくすごく、気味が悪いよ。
管理棟に行こう。本当に、嫌な予感がするんだ。
[何か必死で伝えたとか**]
いったいなにが?ランプの明かりをおって炊事場に入って行く。
「先生…?」
ネギヤと目の前の塊に声を掛ける 白衣の後姿に呆然と声を掛けた。
あァ……こんなに太った奴は、ここにはネギ大福以外いねぇだろ……。
[グリタに、平坦ともいえる低い声で答える]
酷いな。
[灯りに照らされるネギヤの無残な姿に眉を顰める]
あのー、そっち大丈夫ですかー?
[炊事場に向かったままの面々に声をかける。とにかく明るさを取り戻そうとメインになっている灯り近づいた]
ええと、…このランプどうやってつけるの!?
[苦戦していると、突如、恵の悲鳴]
なななななに!??
[驚いて、腰が抜けて自分の意志と反してすとんと座り混む]
確かに、酷いもんですな。
人間業には到底見えない。
…遺留品だとか、そういうのは?
[腕の傷が、特に酷い気がする。
医師の背後から、ひょいと覗き込んだ。]
『はじまりのくらく』…?
ええ、僕は大丈夫です。
貴方も……テンマさんも平気なようですね。
僕も嫌な予感がします。
一緒に行きましょう。
[バクの提案に同意し、彼と共にテンマの後を追うよう、管理棟へと向かう。途中どこからか聞こえた叫び声(>>17)に、足をはやめた。
立ち止まらずに靴を脱ぎ、傘を閉じて管理棟へ入り込む。中の様子は暗さでよく見えなかったので、一旦歩をゆるめ]
『はじまりのくらく』……?
[もう救命措置のとりようも無いネギヤの腕の傷に文字のようなものが見え、そのまま読み上げる]
伯父さん!?伯父さんがどうして.....!?
何で!?どうして倒れてるの?何が起きたの?誰か教えて....?どうして......
[状況もわからず現実だけを認識していく思考にパニックに陥る。目の前にいるのは間違いなく伯父、悲しむより前に溢れてくる涙に視界がぼやけるが]
チェロ.....?チェロは平気!?
[急いで涙を手でぬぐいで籠の中の兎を抱き上げ確認する。兎はひくひくと私の匂いを嗅ぎいつもと変わらない様子だった。強く抱きしめその場で座り込む]
管理人の姪の腕をひっぱり 炊事場から集会所のほうへと
[ニキを獏とタカハルに 頼むとまた炊事場の方へ戻り]
その…文字って刺青かなにか?ですか?
[医師に聞いた。]
[広がる灯りに、目を細める。
息子の連れとは相変わらず目も合わせないし口もきかない。]
自然死じゃないんなら、殺人だと思いますがね。
悲鳴すら上げずに人を殺す手段なんて、私は存じませんが。
[用済みとなったライターの灯を消し、懐へ。]
[騒然とした空気。制服のポケットを探り、ペンライトを取り出してそれを点した。弱い光だが、周囲の様子を確認するのには十分だろう。
共に来たバクの姿や、ペケレの姿(>>21)を確認しつつ、見るからに混乱して泣いているニキが連れられてくれば(>>28)]
……、
[大丈夫ですか、と、答えが決まっている質問をするのも、躊躇われるように。彼女にはひとまず一礼をして]
オレにはもうどうしようもねェな……。
[手の施しようが無いことを確認し、つい癖で腕時計に視線を落とす]
0時49分 死亡を確認。
[血で汚れた白衣を脱ぐと、変わり果てたネギヤの上に掛けた]
そんな刺青入れる奴がいるならお目にかかりたいね。
…左様で。カマイタチで人が死ぬなんて聞いた事ありませんが…っと。
つか、料理中にどんな事故が起これば人死にが出るんだっつーの。爆発でもしたんか?
…っと。ちと野暮用思い出しました。失礼しますわ、堂禅センセ。
[ランプがあれば大丈夫だろうと思い、炊事場を後にする。]
[家屋へ戻り、文机の上に置かれた帳面を手に取る。
帳面の頁には、予め書き込んでおいた医師の名前と白木蓮。]
持って行っとくか。
[帳面と羽ペンとインクを愛用のセカンドバッグに詰め込み、管理棟へと戻った。**]
[周囲で漏れる言葉や雰囲気は、何があったのかをそれとなく感じさせるものだった]
……こうなっては、いよいよ……
急がないと、……
[ぼそぼそと独りごち、傘を手にした己の左手を見下ろす。強い光の宿った、しかしどこか遠くを見るような瞳]
……
[それから泣いているニキに、どうぞ、と持っていたペンライトを差し出し]
[ニキがそれを受け取っても受け取らなくても、ドウゼンが来るのを見ると、一礼して]
僕は一旦失礼します。
また。
[その場にいる面々に声をかける。平坦な、いつも通りの口調。炊事場へ向かったり、事実を確認したりする事はなく、管理棟を後にし、外の*闇へ消え*]
[泣いて腫れた瞼にハンカチを当てているとまた不思議な声が私の中に響く]
チェロが........
伯父さんを殺した犯人はこの中にいるって言ってる.......
暗かったけど.....犯人を見たって.......
でもそれが誰なのかいくら聞いても......
答えてくれないの....
どうして......誰がこんなことしたの.....
私のたった一人の親族を奪った借り....
きっと返してやるから.....
[兎を強く抱きしめて俯きながらみんなに話した]
〔何を見ているのだ、と問われれば。
たっぷりと彼を見つめたまま指をぴんと立て。
緩やかに持ち上げて頭の上まで移動させると〕
木。
〔ぼそ、と一言。
指は背後のハナミズキを指し、視線は彼に。
緩やかに続く呼吸が口から白を紡ぎ〕
凄く綺麗、です
良い匂い
〔感想らしきものを続かせた。〕
〔その後も何か言葉を続けようと、
口を開きかけるものの、唐突に移動する白。
それは杏奈の視界の側を通り男の顔へ。〕
―― … あ。
〔ぽか、と口を開けて漏らす音。
何の準備も無く、其れは男に直撃した。
表情にこそ表れぬものの、心配はしているのか。
投げた、と思しき相手と男を交互に見つめ〕
―― … ?
〔知り合いなのだろうか、と首を傾ぐ〕
〔暫く続くやりとりを。
杏奈は二人に興味深い視線を向ける事に、
終始し過ごすが、段々と其れは変質する。
会話の流れを必死で追いながらも、
二人、に向けていたものは風雪へ。
風雪のみを、熱の篭った視線で見つめている。〕
――。
〔彼らの会話の合間、口端が緩く動き。
空いた手が緩やかに握られ、開かれ。
何かを熟成させる様な挙動が見え隠れする。〕
〔"まさか、あの月乃風雪センセイなの?"〕
〔味気なく表現された杏奈を捕らえる言葉〕
〔疑惑の言の葉。
其れは幾枚も降り注ぎ杏奈の深淵に積もる。
行く宛ても、返答も無い葉は積もるばかり。
出してみようかと口から漏れ出そうになるが、
其れが葉書として出される事は無い。〕
――。
〔沈黙のまま、幾枚も、幾枚も。
降り注ぐ葉はやがて彼女の内を満たし、
逃げるように視線を逸らしては、
彼らの言葉を追い、共にハナミズキを仰ぐ。〕
〔彼らの楽しげなやりとりは耳に入って居ない。杏奈の心は降り積もる葉に覆われ、それ所ではなくなってしまっていたから。だから一言も紡ぐ事無く黙り続けては、まるで其れがハナミズキから降り注ぐ葉の様に、何処か切なげな表情で仰いでいる。〕
――。
〔結局、彼女が言の葉を出す事は無かった。
二人が管理棟へ行く、と言い出した後。
風雪が杏奈へ誘いの言葉をかけた時、〕
あ。
〔ようやく一人の世界から此方へ戻った程なのだから〕
〔きっと杏奈が風雪の挙動。
木へと語りかける様子を見ていたのなら。
彼女は降り積もる葉以上に、
こみ上げる想いに耐えられず涙を流した。
けれど、其れを知らぬ杏奈は〕
いえ。あの、私は。
〔誘いの声に、恥ずかしそうに俯き首を左右に振った。〕
独りで、大丈夫、です。
〔何処かズレた返答をする。
シーツに包まる身体は微か、震えていると云うのに〕
〔杏奈は二人を見送り、再び独りを噛み締める。
彼女の頭上を覆うハナミズキ。
其れは背を撫でる様に、優しく揺れた。〕
?
〔どれ程の時が流れたか。
次に彼女が人を認識したのは老齢の男性。
優しそうな顔立ちの挨拶に、〕
おはよう、ございます。
〔杏奈もぼそりと返し、軽い会釈で見送る〕
〔耳に届く微かな声でおおよその察し。杏奈自身が繰り返す呼吸が、自身で一際強く感じてしまうのは、常では無い状況に惑う心のせいか。〕
――。
〔周囲の人のやりとりに耳を傾けては黙り。
瞳が窺う様に、ちらちらと合間を行き交う。
殺人、はじまりのくらく、と聞こえれば〕
――。
〔すぅ、と細まる瞳。
暫くは場に留まっていたが、
やがて人が散り行くのであれば
続いて割り当てられた家屋へ戻るだろう*〕
[大人たちの動線の邪魔にならない、それでも灯りが届く所。
ニキの隣、少しでも炊事場が隠れる位置に呆然と立っていた。
何度か慰めようとそろそろ手を伸ばすものの、何も出来ず]
………これ、夢? 一体、何が起こってるんだ?
[自分から飛び込んだものの、混乱してあまり覚えていない。ただ言われたことを言われたとおりにやっていた。印象に残っているのは、ちっぽけな灯りに赤くうつるモノ。飛び交う不穏な単語。ニキの悲しみの声。耳の奥で穏と鳴く動物の声と、花の香り]
………。
[ニキの嗚咽を聞いているうちに、徐々に寒気と恐怖が背筋をのぼって来ていて。ぼんやりとした灯りの中に父親の姿を認めれば、それを振り払うようにいつのまにかずっと彼を目で追っていた]
[親父が部屋を出て行くと、スイッチが入ったかのように動き出し、無言で手探りしながらいくつかティーバッグでお茶を淹れて]
………はい。飲む気になれないかもしれないけど、落ち着くから。せんせも、どうぞ。
[ニキとドウゼン、そして他にも飲む人にお茶を差出した。
周囲を取り巻く現実を、未だ現実と捉えきれないまま**]
ハジマリノクラク…何の意味があるのだろう…。調理中の爆風かとも思ったけど…。そうか…ここにはガスも通ってなかったよな。
[考えている事を口に出しながら獏の配る茶を一口飲む・・。
思っているよりも渇いた喉がゴクリと音を立てた。]
---神社に行ってみれば何か判るかも。
朝になれば 行きたいという者をつれて神社へと行だろう。
-昨晩回想終了-
[北東の方…管理棟にあった宿泊社用の手書きの村の地図を見比べながらタブンここだという場所に着く。
湖を見下ろせる丘の上に管理する人もいなさそうな小さな神社。ただ見るからに大きく古いハナミズキの巨木。
なぜかこの木にだけは花はついていなくて。]
樹齢ってやつなのかな
[誰に問うでもなく呟き、後は小さな神社の中をうろうろ]
[この神社の縁起がかかれているのか 雨風で文字が消えた木板]
魔封封じの宮。禍々しい風起こり…死者の声起こる。ここに…。占卦を見る者…争い死者の数…。
よく見えないが伝承に似ている。
はじまりのくらくについては別にかかれてないみたいだね。
[しばらく由来書の前で*考えている*]
[夜。管理棟を出てから、暗い村を一人歩いていた。ぽつりぽつりと独りごちつつ、時折ハナミズキを見やるなどしていたが]
……
[ふと痛んだ腹部を押さえる。目を細め、空を仰いで]
お父さん。
僕は役に立ちます。
僕は嘘つきではありません。
僕は……
……彼らを、何とかするんです。
[呟き、痛みに追われるように割り当てられた家屋へと向かう。
辿り着くと、着のみ着のまま、隅で*眠った*]
[動揺しているのか、問われるままに状況を説明してしまう]
[ニキを宥めようとするも、先ほど見た無惨な姿が頭から離れず、上手く言葉に出来ない。
──白い肌に、鮮やかとも思える血の朱
乱れる長い黒髪──
脳裏に浮かんだ映像は、ネギヤとは異なる姿]
違う……?
[──あの時も、
ハナミズキの香りに包まれていた──]
[医療従事者としてあり得ないミスにため息をつく]
……すまん。オレも疲れているようだ。
風呂に入って休ませてもらう──望みちゃんだけでなく、みんなも休んだ方がいい。
[こつこつと控えめに家屋の扉が叩かれる。レンズの手入れをしていた手を止めて声を返す]
はーい、どちらさま。
[上着を肩にひっかけて僅かな隙間から外を覗くと編集者息子の義兄]
ええと、…天馬さん。
何か御用?
[ほんの少し力を入れて、扉を横にずらす。神社に行かないかと誘われると、しばし宙を眺めて考えて、頷いた]
そうね、興味もあるし…一人よりは安全よね。
[辿り着いたのは、シーツの女性が眺めていた木の前。無人のその場所で、思い起こされるのは、木への賛美と熱い視線]
不思議な雰囲気の子でしたね。
ねえ、君なら知っているんじゃありませんか?彼女が何を言いたかったか。
彼女、何だか似ていますね。君と。
[木の幹を撫でながら問いかける。ざわ、と葉が鳴り、風が粉雪を運ぶ。見上げると、広がる薄紅色の世界から星明りが漏れる]
[突然、そこに立つ者にカメラを向けると一枚。また一枚。しばらくの間シャッターを切るがふと手を止めて]
それ、なんですか?
[由来書を天馬に問いかける。読み上げられるのは例の伝承のようなもの。ここに来る前に耳にしたものとも酷似していた]
天馬さんはこの村の伝承を知っていました?
[彼女の目が*見つめる*]
[翌朝。管理棟へ行くと、テンマから昨夜の管理人の話を聞いて眸を伏せる]
そうですか。それで今、管理人さんは?
何でしょうね。ハジマリノクラク、とは。
……テンマさん、神社へ行かれるのですか。僕も同行させて頂いても構いませんか?
[途中で写真屋とも合流し、テンマについて神社へと向かう。そこで目を惹いたのはハナミズキの巨木]
これはまた……凄い。
元気ですね。
[遠く神社の中、写真屋がテンマと戯れる様子を眺めながら、唯一花をつけていないハナミズキの巨木に右手を当てる。しばらくそのままにしていると、手から流れ込んでくる言葉にならない思考の渦。冬だというのに汗が滲む。しばらくすると息をついて]
……そうですか。
彼女は違いましたか。残念です。
[つぶやくと、微かに落胆したような表情を*浮かべた*]
[夢を、見た。無数の花びらからなる底なし沼。
人形のように立ち尽くし、少しずつ花に埋もれていく人々。
銀の毛並みになった自分。皆を早く引っ張り挙げようと、
近くの義兄の手を引くと、遠くで『ズボン』と音がした。
誰かが、完全に花にうずまった]
…………。腹、減った。
[目が覚めれば、もう義兄はいなかった。寝坊した。
ぽつり、呟くと持ってきていたスナックを手にふらふらと外へ]
……らない……
なんか、じゃ……
! ……、……
[冷え透き通った朝の空気の中で目を覚ます。上半身を跳ね起こして、息を呑み]
……嫌な夢を、見ましたね。
久し振りに……ええ、久し振りに。
……。もう、朝……ですか。何時ですかね。
[呟きつつ、額に滲んだ汗を拭い]
[起き上がると、寝癖や服の皺を軽く直し、定規や手帳などを用意した。ペットボトルに残っていた水を飲み]
……さて。
彼らは……兎が見た犯人というのは。
どこに潜んでいるんでしょうね。
[最後に傘を持ち、外へ出る。静まり返った村を、周囲の様子を見つつ、緩慢な歩調で進んでいき]
[寺社を散策中 カメラ越しのペケレの視線を感じる。はい チーズという言葉に思わす。振り返ってピースサインを作ってしまう。]
[なんにでも興味を持つのだろう---クルクルとした目でいきなり覗きまれる。]
いや、知らなかったけど。妻は知っていたかも知れないな。色々と調べるのが好きな人だったし、オカルトっぽい話って女性はスキでしょう
[はんなり笑って答える。]
それより…ぼくよりも あちらの方が 絵になるんじゃないですか?
[老木の下でじっと手を当てているフユキを指差した]
[棒状のスナックを適当に齧りながら目的もなく歩いていると、
ふと目の前に黒い傘が目に入った。小走りになって、並んでみる]
おはよう。
…………食べる? 朝飯どうなるのか分からないし。
[昨夜のことについて話そうと思ったが、上手く言えず、
スナックの箱を軽く振って聞いてみた]
……あ。
おはようございます。
[ぼんやりと考え事をしていたためか、近付く足音には気付かず、声をかけられてようやくはっとしたよう、バクに挨拶を返し]
いえ、お気遣いな……
[続く言葉には遠慮しかけるが、昨夜は夕飯など食べていなかったせいで。痛まなくなった腹は小さく鳴り]
……すみません。有難う御座います。
・・・?もうひとつ…よく読めないけど最後に結ぶ者ってかいてあるけどなんだろうね。
此処は引っ掻いたような傷ですごく見えにくいけど…縁結びの神様かなにかかな…。
[ネギヤの死体にあったように無数の傷がつけられている]
あ、風雪センセ。これ、例のチョコですんで。
[紙袋を風雪に押し付けつつ、兎を抱いた少女の嘆きを聞いていた。
何をするでもなかったが、彼女が部屋に寝にいくまでは管理棟から離れずにいた。
心配ではあったらしい。
シーツを被った少女からの意味深な視線は、なんとなく曖昧に返しておいた。
用事があれば話しかけにくるだろうと。]
ん。
[自分が1本つまむと、スナックの箱を彼が取りやすいよう傾け。
そんな作業を繰り返しながら]
……あの、さ。昨日のって、本当だったんだよな。
あれってやっぱり、風の化け物なのかな。
[テンマに手を振られると、二人の傍へと近づいて行く]
何ですか、それは?
[木板を前にすると、目を凝らして文字を読み進める。占卦の文字に一瞬目を止めた。最後まで読み終えた後、考え込む]
何かがここに封じられていたのでしょうか。
するとあの開花は、何らかの理由で魔封じが解けたか……。
[神社に行くつもりはなく、適当に見送っておいた。
何故か炊事場にあった割烹着を拝借し、調理開始。]
腹が減っては戦は出来ませぬぞ、っとぉ。
[意外に手際がいい。割烹着は恐ろしく似合わないが。
献立は御飯と味噌汁、あと適当に焼き魚にする心算でいるようだ。]
結ぶ者ですか。
……ハナミズキの花言葉と関係があるんでしょうかね。
[テンマの言葉に写真屋の顔を一度見た後、引っ掻き傷を指でなぞる]
熊……かな?
[辞儀をしてスナックをつまむ。少ししてふと、昨夜の話題を出されると]
ええ。この村に伝わるという伝承のように……
被害者が出てしまった。
直接見てはいませんが……
人の手でも可能な様や状況なら、もっと違った騒ぎになる事でしょう。
[そして、思い出すように]
昨夜、兎を抱いた彼女は……
犯人は集まった人間の中にいる、と。
そう、兎が伝えたのだと言っていました。
はは、違いますか。
伝承を考えると、熊よりは狼と呼ばれるような風がつけた傷かもしれませんね。何にせよ……
[傷をなぞり終えると、テンマの顔を見つめ]
管理人さんのこともあるし、気をつけないといけませんよね。
そっか。伝承の通りなら、まだ続く、のかな?
それは、嫌だなあ……。
[ここに居るだろう人を指折り数えて]
犯人って、だって、化け物なんだよね?
それに、ここに居るのは俺の家族とその仕事仲間。雨園君と、医者のおっさん以外は女の人だし。あんまり想像できないなあ……。じゃあ何って聞かれても困るけど。
[そこまで言うと、魚の焼ける匂いにひくりと鼻を動かして]
……管理棟の方だ。少しはマシなもの、食えるかも。行く?
確かに…何も言わずに出て来たので 獏やニキさんの様子が気に掛かりますし。これ以上何も見つからないようならば帰りますか?[二人に声を掛けた。]
そうですね。
みんなが心配ですし、戻りましょうか。
[写真屋の顔を見た後、ゆっくりと歩く。周囲を見回してからハナミズキを見上げ]
そういえば、テンマさん……今日は体の調子は良いのですか?
そうですね。伝承では、「人狼」を倒すまで……
犠牲者は出続けたという事になっていますから。
……丁度、インディアンのような人数ですね。
[指折りする仕草にはぽつりと、独り言のように零し]
風の怪物は伝承では「人狼」と呼ばれた。
人狼……つまり、狼人間ですね。同じ名の怪物が出てくる伝説では……風の伝承でも、同じように。
それは人に化け、人を喰らう存在なのだとあります。
だからそれと疑われた容疑者達は、隣人を、血族をも怪しみ、殺し合ったのだと。
そんな事にならないうちに解決できればいいのですが。
[ふ、と傘の持ち手を握り締める。提案には頷き]
[結局、其々の借家に戻り、一夜を明かす。
朝になりテンマが神社へ向かうという話を聞くが、こちらに残ることにした。
誰かに伝承の事を教えてもらったのか、ふらり、一人外に出て、しばらくハナミズキの花を眺めていた。
また、どこからともなく声が聞こえる。
声の主が、2人になった…]
「そして誰もいなくなった」……?
でも、化け物とどうやって戦ったらいいんだろ。
俺、超能力とか使えないぜ。殺し合いなんて言語道断だしなぁ。
[首を捻りながら、管理棟の方へと足を延ばす。
彼の手に力が入るのを見れば、思い出したように]
そうだ。手、平気? 昨日、何だか痛そうにしてたけど。
[言いながら、到着した管理棟の扉をきぃと開けた]
おはよーございまーす。
[ちょうど鮭を焼き終わったところで、管理棟入口から声が聞こえてきた。
割烹着のまま、出迎える。]
や、おはよう。
朝食はもうすぐ出来るぞ。
あとは飯が炊き上がるのを待つだけだ。
ええ、そんな事態にはなって欲しくないものです。
そうなってしまったら、それこそ「人狼」の……そして彼らの思うつぼです。
早く儀式を試みないと……
[歩きながら、手について聞かれると]
ああ……いえ。大丈夫です。
昔痛めただけ、ですので。
[無意識にか、少しだけ目を逸らして答え。
管理棟に辿り着き]
おはようございます。
[バクに続けて、中へ向けた挨拶を]
儀式? 何かそれ、強そうだな。いつ、何をやんの? それ、大変? で、やったら、これ解決すんのかな。
雨園君の言ってた侵略者と、この人狼は一緒なんだよね?
[手の件で目をそらされると、「そっか」とただ頷いた。
管理棟に入って、割烹着の親父を見ると目を丸くして]
あれ、親父じゃん。親父が朝飯作ったん?
てか、その割烹着、親父が着るとシュールだなー。
[それでも心持ち弾んだ声でそそくさと席につく]
シュールで悪かったなあ。
昔から料理する時は割烹着って決めてるからなあ。
[機嫌良さそうに鼻歌を歌いながら炊事場へ戻り、盛り付けと配膳を始めた。]
[何もしてくれないチェロに私は悪態をついた]
チェロは勝手だよね....
自分のことだけ話して......
こんなときくらい慰めてくれてもいいのに........
何か話してよ........
[思わず涙がまたこぼれ始める。兎は相も変わらず鼻をひくひくさせながら私の顔を見つめるだけだった。]
本当に私の幻聴なの??
わからない........うう........
[配膳を終え、割烹着を脱ぐ。
孝治にも、食べるよう促した。]
色々あるけどな、飯食わないと思いつくもんも思いつかないさ。
とりあえず食っとけ。
もう少しで準備……色々の測定が終わるんです。
その後は……そうですね、魔術的なものを想像して頂くといいかもしれません。
陣や蝋燭を使いますからね。
ええ、きっと好転するはずです。人狼は彼ら自体か、彼らの配下にあるなにものかであるはずですから。
[管理棟内、割烹着を着たグリタに礼をする。適当な場所に座り、その割烹着姿と、嬉しそうなバクとを順に見ては、少し目を伏せ]
有難う御座います。
頂きます。
[配膳されると礼を言って、*食事を始めた*]
なんっつーか、うん。
美味そうに飯食ってくれるの見るのは嬉しいもんだよなぁ。
パパはとても嬉しいぞぅ?
[メモを貼り終え、囲炉裏傍へ戻る。
ゆるゆる食事に手を付けつつ、締りのない笑顔を浮かべた。]
[話をしながら、やがて管理棟の近くに辿り着く。中からは食事の匂いと話し声。嗅覚を刺激されて、体が空腹を訴える]
……こんな時でも、お腹が空くんですね。
人って、逞しい生き物だなあって実感しますよ。
おはようございます。
[管理棟の扉を開けて、中にいた面々に挨拶。玄関脇のコルクボードを見て、新たなメモに苦笑い]
おはようございます、風雪センセ。
昨日のチョコはどうでしたかな?ん?
[飯を食みながら、そんな軽口を叩く。]
どんな時でもお腹は空くもんですからな。
食べられる時に食べておくことが肝心ですぞ。
美味しく頂きました。ビタースウィートは篭められた想いの味。
[家族団欒の場所に迷い込んだ針鼠のような、妙な居心地の悪さを隠し]
ええ、はい。頂きます。
……おお、これはっ!
一見どこにでもある焼き魚のようで、外の皮はパリリと、中はほんのり柔らかく、素材の味を殺さない絶妙の焼き具合です。さっぱりとした味付けに、またこの味噌汁が。出汁の香りが残……あ、こほん。美味しいです。
[ほんのり紅を顔に浮かべつつ、箸を動かす幸せのひと時]
[村落への帰り道。フユキの後をついていきながらペケレと由来書について談議する。]
死者の声起こるって…幻聴と関係あるのかな。占卦って言うくらいだから…魔かどうか解るという者がいたって事でしょうか。結っていうのはなんでしょう。別格に描かれていたって事は人狼と同じような物の化なのか…そういえば結ぶ者モと…読める気もする。[メモしてきた由来書をみて話す]
─管理人室─
[漂う食事の香りに目を覚ます]
[視界に入ったのは、枕元に置いてある、もう飲まれることのない薬袋。
昨日の惨劇を思い出す。今度は血まみれなのはネギヤ氏の姿で]
せっかくもってきたのに無駄になっちまったなァ。
[リネン室から引っ張り出してきた浴衣をざざっと直し、身づくろいをする]
誰か朝飯でも作ってるのか? 備前さんとか。
……ってェ。
ネギヤが死んでたのは……炊事場じゃなかったか?
─炊事場─
[血の気配がない]
[手術後に業者が来た跡のような綺麗さだが、付き物のアルコール臭はない]
[炊事場ないには、味噌汁と焼き魚のいい香りが残っている]
移動させたにしちゃァ綺麗だな。
まさか、幻覚だったってェか?
[手にはあの感触が生々しく残っている]
あるいは……違う場所だったか?
[暗闇の中移動した先が、ここであった確信はない]
─囲炉裏─
ようおはよう。いい朝だな。
[皆に挨拶。
神社に行くと言っていたテンマが居たので、神社が気になるも、誰が食事を作ったのかが気になる様子]
コルクボードのメモを目に留めると、グリタに尋ねた]
栗田君。おまえさん……ネギヤ氏の遺体をどこかに移動させたかね?
[質問しながら、推測を簡潔に述べる。
1:グリタ氏が移動した/2:ネギヤ氏の遺体消失/3:死んだのは炊事場じゃなかった/4:幻覚/5:他]
確かに、崖は崩れるし、ハナミズキは咲き乱れるし、皆疲れているし……オレも混乱しているのかもしれないが……。
[ぶつぶつとやくたいもないことを続けるうちに、自分が冷静でないことに気づくと]
ああ……すまん。
オレもまだ落ち着いてないみたいだな。
[くぅとお腹が鳴る音に苦笑する]
とりあえず、ご飯をいただいてもいいかね?
[ゆるりと朝食を*味わう*]
ええ、色々と面白い物が見られました。
ハジマリノクラクでしたっけ、その言葉の意味はわかりませんでしたけれど。
……何か、まずいことでも?
[口の中の魚を飲み込んで、にこりと笑う。医師の不安げな様子に首を傾け、テンマの方を*見やった*]
[口の中の御飯を飲み込みつつ、そういえば言い忘れていたなと思い出し。]
血だけ拭きましたよ。
流石に移動は出来ませんで、リネン室のシーツと適当な箱を持ってきて上から被せましたが。
…炊事場ですし、隠すだけ隠しておいた方がと思いまして。拙かったでしょうか。
ん、そういう感想を貰うのは嬉しいですなぁ。
[風雪の感想に笑顔で応えつつも、息子の連れの動向はそれなりに気になるようで。
ちらちらと見ている。**]
おー。おはようございます。っつか、おかえり?
………あー、それ。忘れてた。んー。
[フユキと義兄達が入ってくると軽く挨拶。タグを手に取れば、ふと今朝の夢が思い出されてぎゅっと握り締めた]
[ドウゼンがやってくると、こちらにも挨拶をして、>>117にかちりと動きを止めた。陽の光で全く違う場所に見えていたけれど、そうだった。少し浮かれていた自分にしゅんとなり、血の色を思い出して途端にものが食べられなくなる]
…………。
[親父の>>120に、ばっと顔を上げて親父をまじまじと見る。
次いで、惨劇を想起させるかもしれない炊事場に目をやった。
しばらく考え込むと、何かを決意した表情で]
親父、皿洗いは俺やるよ。俺、昨日ほとんど見てないし。
…ん。わかった。
じゃあ後片付けは任せたぞ。
[息子の決意に気付いているのかいないのか、のんびりと答えを返しながら茶を啜る。]
っつーことで、オッサン、このタグ、もちっと預かってて。
水仕事でなくすと嫌だし。返して欲しくなったら勝手にとってく。
後で、神社で見つけた面白い話、後で教えてよ。
ん、任された。親父、ごっそさん。
じゃ、お先に。
[残りの朝食をがっつり食べ終えると義兄の前に獏のタグをちゃりんと置き、残りの面子に会釈だけして炊事場へ**]
おぅ、行って来い行って来い。
綺麗に洗ってくるんだぞ。
[息子を見送った後、二者間でやりとりされていたタグへ視線を送る。
否、タグを渡された男に視線を送る。
ついていくなよと言わんばかりに。**]
[声が聞こえ、振り返った。しかし、声はすれど姿は見えず。
小首をかしげていれば、目の前に何かがぼとりと落ちてきた]
あらあらら。鳥の糞ですわ…びっくりしました。
[そこへどこからかおいしそうな匂いが漂ってくる]
管理棟に戻った方がよさそうですわね。
[その場を後にして、管理棟にむかった]
[入り口に入れば、コルクボードのメモが目に入る]
あら。もしかしてこの匂いは、栗田さんの朝ごはんなのですね。
[メモを見つつ少し思案して]
…これは、夜は私が作った方がいいのかしら…?
[考えつつも、囲炉裏端に向かう]
[囲炉裏端では、すでにご飯を食べている人たちがいた]
みなさんおはようございます。
あと、これは栗田さんがおつくりになったのかしら?ありがとうございますわ。
[挨拶をして席に着き、食事を取りながら、周りの話を聞いていた。
程なくしておずおずと、話しかける]
あの…晩御飯は私が作りましょうか?栗田さんほど美味しいご飯は作れないと思いますが。
人数も多いですし、カレーくらいでいいかしら?
[食事が終わると、事もなげに―ネギヤの死に実感がわかないような雰囲気で*炊事場に向かった*]
- 朝・割り当てられた家屋前 -
〔2度目の逢瀬は必然。
杏奈は一人、ハナミズキを見上げ涙を流す。
頬に伝う温もりは、顎先に触れ地に落ちる頃、
その温もりを失ってゆく。〕
……管理棟の前の子じゃない
〔呟く言葉と共に、ゆらりと伸びる手。
昨日まで纏って居たシーツは家屋の中だが、
今日はシーツの代わりと言わんばかりに、
その身のあちらこちらについている、羽毛。〕
此処だったんだ、ね…
〔触れた手は更に奥へと伸び、
その木を抱きしめる様に優しく回される。
きつく抱きしめ、瞳をとじて〕
ごめんね…
ごめん、…ごめん、ね…
〔辛そうに零す言葉。瞼は微か、震えている。〕
あなたは、ワタシ。
もうずうっと、一緒だから。
〔口許には用意された笑顔が浮かぶ。
何処かぎこちない、諦めの様な。
杏奈の数倍もあるハナミズキは揺れるだけ。
しがみつく杏奈を、抱擁する事も無い。〕
ただ、ありがとうって。
一言だけ言いたかったの。
――、云いそびれてしまったけど。
〔云いそびれた、と零す杏奈の脳裏に去来するは
いつかの行き交う雪球と二人の男性。
そして、挨拶を呉れた綺麗な女性。〕
[羨む気持ちを笑顔の奥に隠してグリタと獏のやりとりを聞いていた]
[タグにちらりと視線を送り、突然止まった獏の動きを気にしつつも、皿洗いを申し出た彼によろしくと告げ、背中を見送る]
晩御飯はカレーですか!
楽しみです。僕も手伝いますね。
[目を輝かせ、ビセの背中に告げて]
勝手なのは……解ってる。
でも、もう長くはないから。
〔小さな身体は木から静かに離れ。
見上げる顔は切なさに彩られ、儚い微笑み。
制服から数枚の羽毛がはらはらと落ちる。〕
勝手でも、期待するしかなくて…。
〔きゅ、と唇を噛み暫しの間。
再び唇が音を紡ぐ頃、香るハナミズキ。〕
お父さん、お母さんにもありがとうって。
――、云いたかった。
ごちそうさま。
[完食すると箸を置いて手を合わせた後、食器を炊事場へと片付けに。バクに食器を託すと、炊事場の周りを見回して惨劇の傷跡を探した。やがて半ば強引にビセの料理の手伝いをしながら]
……今日も風は、強いのでしょうかね。
[窓の外へと視線を流した]
そのようなもの、ですね。
手伝って頂けるのなら、有難いです。
生贄だなんて乱暴な事はしませんよ。
そんな、乱暴な事は。
[バク(>>121)には辞儀をしてそう返し。最後の言葉は重ね]
美味しいです。
[グリタに感想を言うなどしつつ、炊事場に向かう者や管理棟を訪れる者を見て。面々の様子や話を静かに聞いていた。
やがて食事を終えると管理棟を後にして]
え、なに…ええと…むすぶもの?
なんか付け足したみたいな書きようだけど…。
花水木の花言葉がそんなんだったわよね。
「わたしの思いを受け止めて」?
[ぱんぱんと花水木に向って手を合わせると、なむなむ!と大声で]
これで、縁が結ばれたらラッキー。
[キシシと笑って、こんどは風雪センセーと呼んでから写真を撮った]
[それから一旦家屋に戻り]
少し、寝汗をかいてしまいましたね。
入浴設備があったはずですから……
後で向かいましょうか。
[荷物からタオルを取り出すと、制服の上着とシャツとを脱ぎ、冷える空気に小さく震える。後、タオルで軽く身体を拭いて]
……
[生白い腕や腹部に浮かぶのは、古い、幾つもの*痣や火傷痕*]
[途中、花水木の近づくと歩みを止める。花を見上げて、それから足もとに視線を落とした。初めて見た時よりも足跡が増えている。そして]
羽?
[幾枚もの羽毛。しゃがみこむと、それを一枚手に取ろうとする。しかし、ごう、と吹いた風にそれは手元から逃れ、髪を乱した]
…もう。
[立ち上がると、神社での風雪を真似るように、その気に触れるが、何も感じることはない。離した右手をじっと見つめたあと、ゆるり、慣れた仕草で花水木にレンズを向けた**]
[炊事場に向かおうとすれば、フユキの声が聞こえてくる。
程なくして、炊事場にやってきたフユキが料理の手伝いをし始める]
あらあら。…でしたら、お野菜切ったりお願いできますでしょうか?
[ビセの目の前には、不ぞろいに切られた野菜がごろり。あまり器用ではないらしい。
しばらくの間2人で野菜を切っていれば、フユキの声が聞こえる]
風、ですか?
[つられて窓の外を見た。ハナミズキの花がふわり、揺れている]
昨日の風はひどかったですものね…
[風と言われ、ふと、ドウゼンから聞いた、ネギヤの切り傷の事を思い出す]
そういえば、ネギヤさんの傷…はじまりのくらく…
…まだ…どこか、実感がわかないのです…
[小さくつぶやいて、しばらく口を閉ざし、野菜を切り続ける]
どこからともなく、ネギヤさんの声がするんですもの…
[とんとんという野菜を切る音に紛れて、フユキに聞こえただろうか]
ええ。風です。どこだかの伝承では、夜中に吹く風が人を攫っていくのだとかで。もっとも、風っていうのは何かを暗示しているだけなのかもしれませんが。
はじまりのくらく……何でしょうね。ビセさんはどういう意味だと思いますか?
[彼女のつぶやく声に、落ち着いたまま野菜を切り続ける]
そうですか。管理人さんの声が。
それで、管理人さんは、何と?
はじまりのくらく…
「くらく」という言葉にまったく思い当たりがないのですが、はじまりということは、まだ何か続くとでも言われているような気がします。
[とんとんとん。野菜の切る音が響いている]
風が人を…さらっていく…ですか。
[つぶやいた声を聞いても落ち着いたままのフユキの様子に驚くが、ぽつりぽつりと言葉を続ける]
貴方は驚かないんですね…
…特には何も。誰かと話してるみたい…なんですけど。何も変わらない口調で…
ネギヤさんも、どこかに浚われただけのような気が、してしまいます…
なるほど。まだ続くのでしょうか。
クランクアップまで……撮影なら気が楽なのですけれど。
近くに潜んでいて、その辺からスタッフが管理人さんと一緒に、はいオッケーですって出てきたり。
[トントンとリズミカルな音が、止む]
ええ、まあ。僕の身の回りでは、案外こういうことは多く起こりますので。
あ、野菜はこのくらいで大丈夫でしょうか。
[切り終えた野菜を見せながら]
それにしても栗田さんって料理お上手でしたね。意外でした。
そうですわね。ひょっこりとネギヤさんが顔を出してきそうですわね。
案外よく起こるって…そうなんですか。すごいですわね。
[何がすごいのかはよくわからないが、感心の声をあげる。そして、フユキの切った野菜をみれば]
ありがとうございました。助かりましたわ。
[フユキに向かってぺこりと頭を下げた]
後はお鍋を準備して、煮込めば…あら、堂禅先生?
[食器をもって来たドウゼンの姿が目に入った]
[少し落ち着き食事に手をつける。]
うえ.....辛い.....
[喉に残っているしょっぱい感覚が料理の味と絡みあい塩気がきいている味になっていた]
生きてるんだなあ....
[辛いと単純に感じることそのものが妙に懐かしい。もういない伯父の作ってくれた食事やそれを手伝っていたころを懐かしむように少量ずつ口にいれていった]
[炊事場に行く前に交わしたタカハルとの会話(>>135)では]
そっか、なら良かった。それだけがちょっと気になってたんだ。
[そうして、おそるおそる炊事場を覗く。
昨日散っていた血の色に、分かりたくないのに
無意識に惨劇の痕を探してしまって、どこか足の置き場がない]
[そんな折、夕食の準備だとビセやフユキが炊事場に入ってきた。あまりここが舞台であったと気にしていなそうな雰囲気に目を丸くして]
………なんか、すげぇ。俺、まだまだだ。
[ここに足を踏み入れるだけでビクビクしていた自分にしょんぼりしながら渡されるままに食器を洗い、2人の邪魔にならないよう小さく身をこごませて、2人の会話を聞いていた]
ねえチェロ.....
神社に行ってみようか.....
[私は胸でモゾモゾしている兎に話しかけてみた、しかし返事はない]
おいでおいでって言ってくれたところもきっとそこだよね.......
そこならまたチェロはおしゃべりしてくれるのかな....?
[休んでいたところで思いは募るばかり何もしないことよりは何かしていたほうが楽と感じ私は神社へ行ってみる決意をした]
うん......いこう.......
行かなきゃいけない気がする......
これから煮炊きしないわけにもいきませんでな。
一人で運べるならそうしたのですがねぇ。
[そう返しながら茶を飲み干し、立ち上がる。]
木を墓石代わりに…は構いやしませんが。
花水木の下に埋められるのだけはごめんですなぁ。
[湯飲みを手に、堂禅の後から炊事場へ。]
[食器をあらかた洗い終えると、
シンクをぴかぴかに磨きあげてからごみをまとめ]
あ、ごめんなさい。俺、これ捨ててきます。お先に。
夕飯、よろしくお願いします。
[炊事場にいるフユキやビセ、ドウゼンに会釈をすると
ゴミ袋持って炊事場から出てきた。
一度、周囲を見渡してタカハルがいないことに気が付くと]
あれ、雨園君、もう帰っちゃったのかな。
具体的に、俺、何を手伝えば良いのか聞けばよかった。
[そんな風に首をかしげて、管理棟から出て行った]
[改めてシャツと上着とを着ると家屋を出た。やはりゆっくりと村を歩いていく。ふと、昨日から変わらず、むしろ一層鮮やかに咲き誇っているハナミズキを見やり]
不気味ですが、綺麗ですね。
それこそ……獲物を誘う食虫花のように。
[その花びらに指先で触れ、離し]
[靴を履き管理棟を出て雪の残る道を進み神社を目指す。記憶が完全ではないけれど不思議と足はまっすぐ迷わずに神社へと向かってるようだ。何が目的でもない。ただいけば今唯一の支えになっている兎からの声が聞こえるかもしれない。一縷の期待に足は進む]
備前さん、風雪センセ。
もう手伝える事はありませんかなぁ?
と、獏。湯飲みも頼むわ。
[獏に湯飲みを手渡しながら、炊事場から漏れ聞こえた神社に関してのあれこれについて思案しようとしていたところで声を掛けられた。
若干嫌そうに顔を顰める。]
あんな狂い咲くような花の下に埋められるのなんざ、気持ち悪いだろうに。
それだけだが、何か?
……あれ?
[ゴミを捨て終わって、手をぱんぱんとはたけば、
遠くに兎を抱えた女の子の姿が見えた。
ふと、思い出した昨日の泣声]
……独りで、大丈夫かな。や、俺が行っても何も出来ないけど。
[ぽつりと呟いて、少し離れて後を追ってみた]
この状況で浪漫だのなんだのって、どうよ。
…呑気なもんだ。
嫌な感じはしますな。同感です。
[洗い終わった湯飲みをたてかけつつ、男には毒づき、堂禅の言葉には肯定を返す。
その後小脇に再びセカンドバッグを抱え、炊事場隅の椅子に座った。]
ま、運ぶなら最低でも三人がかり…でしょうかね。
[セカンドバッグから取り出したインクと羽ペンで手帳に何やら書き込んだ後、そそくさと仕舞い込んだ。]
[気づけば山の中、道は続くが記憶には無い道。間違えたのかと引き返そうとも思ったが足は進む。]
[やがて辿りついた場所は木に囲まれ雪に混じり雑草と土によって朽ちかけ廃れている小さな祠。祀られているものは何かもわからない。
神社に向かっているつもりだった私は少しがっかりしたが不思議な空間に魅いられ祠の中を覗く。]
……どこまで、行くんだろ。
てか、ここ、歩きにくいな………。
[ニキを追って歩いてしばらくすれば、周囲は山道になっていた。
少し考え事をしていたこともあって、彼女との距離は
少しずつ、でも確実に離れていて]
…………あれ?
[ふと気が付けば、彼女は藪道の中に入っていったのか、
周囲に彼女の気配が消えていた。
ぽりぽりと頭を掻いて、立ち尽くす]
余計な事を言ってしまいましたかね。申し訳ありません。
[備前が黙り込んだ理由には気付かぬまま、頭を下げる。]
話していても徹底的に合わない人の一人や二人、風雪センセにもいるでしょ?そういうことなんですがね。
[頭を上げた後、ぼそりと。]
……疲れました、ね。
なんだか。
きっと、あんな夢を見たせいだと思いますが。
少し、休憩しましょうか。
[ハナミズキから離れると、近くにあった大きめの岩に腰を下ろし、ぼんやりと*]
[ここはかつて神社の一部となっていた忘れられた祠。そんなことは露ともしらず祠の中を覗く。]
祠の中には花脊賀美と彫られた兎の石仏が祀られていた。]
うさぎ......?これは何て読むんだろう...
だめじゃん。女の子1人じゃ危ないのに。
[辺りを見回して、彼女を探す。どのくらい歩き回ったか。
やがて花水木の強い香りに包まれて、強く眠気を感じた。
とても耐え難い、その誘い]
[そこから先はよく覚えていない。
操られるかのようにいつのまにか自室に戻り、深い深い眠りについていた**]
そうですね。
二人が仲悪そうだと獏君が悲しむかなと……余計な事でしたか。
さ、食事の用意ぱぱっと片付けてしまいましょう。
[明るい口調。鍋を運んだりかき混ぜる役を]
[話が一通り終われば管理棟から挨拶をして外に出る。いつのまにか 空は灰白の雲で覆われ
ひゅうひゅうと音をたてて風が吹き荒れはじめる]
[しかし何故かその風はほんのり紅色に染まる花びらを傷つけることはない。]
[彫られた花脊賀美と言う文字を私は考える]
はな....せ.がみ.....違う
.かせがみ.....違う.....カゼガミ!!
風神だ!
[その兎の像と名前も合う祀られていたものの正体を暴いた気がした。すると木がざわめき始め風が山全体にビューっと音を鳴らし始めた]
………ま、それは考えんでもなかったですが。
仲良くするのは無理、色々無理。
せいぜいが干渉しないようにするくらいですかね。
[思い切り首を振った。]
いやぁな、風の音ですなぁ。
何も起こらなければいいんですがねぇ。
………外に出た面々、寒い思いなんかしてなきゃいいがなぁ。
ペケレセンセとか、獏とか。そういえば兎のお嬢ちゃんもだっけか。
[強い風の音を聞き、僅かに目を眇めた。**]
吹きすさぶ風の音・・・
静かに 思案気に 見えない風を手のひらの間に包み 弄んでいるかのように 胸の前で合わせる。
そして ゆっくり ハナミズキの間を歩く
(痛い.......)
[突然頭が割れるように痛みだす。抵抗ができないほどの激しい痛みに私は意識を失った。]
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