情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
[雪崩か。
村瀬の言葉に若干思い当たって目を逸らす。
ごくたまに発生する事はあっても、そんなに頻繁ではないはずだ。
机の上は常に整然としている、とはあまり言いがたい状況だが]
あっ、お前ら、気をつけて帰れよー
[下校の生徒が大勢集まる玄関で、すべての会話は聞き取れない。
ひとまず、身近な生徒たちに声をかけつつ、自分も学校を後にする]
/*
駅に誰も辿り着けていないので、回想から始めて下さって構いません。
縁故設定により、初日の発狂が必要な人は、どこかで100pt分の発狂があればOKとします。
(予期していなかったまさかの事態なので特例ということで…!)
―松柏駅前―
須藤先生は結構パトロールに出る日が多いんでしたっけ?
大変ですよねぇ。あ、お茶いります?
自分で淹れてきたお茶ですから、味の保証はしませんけどぉ。
[そう言いながら、須藤に水筒を差し出した時。
警笛のような音を聞いた。]
―回想―
[どこかで三枝の姿を認めれば嬉しそうに手を振る]
コハルちゃん!
あのね、六花ね、汽車見に行くのね。ナオちゃんとシンヤくんも一緒なのね。コハルちゃんも行くの?
[櫻木と三枝が知り合いで無いのもお構いなしに友達の友達はみな友達という風に喋る。
もしかしたら途中で三枝の塾の教師である近藤も合流するかもしれない。
そうして辿りついた駅にて、確かに警笛の音を聞いた]
[警笛の音が鳴った瞬間に視界が白とも黒とも付かない色に染まった。
気づいた時には電車の中で、線路を走る振動が足元から伝わる。
唐突に二宮アンの周囲を鬼火が取り囲んだかと思うと崩れ落ちる。
視線だけを動かし、その様子と周囲を見渡すも状況の把握が上手く出来ないのか、しばらくの間立ちすくんだままだった**]
─松柏駅─
あ、恐れ入ります。
[小鳥遊から差し出された水筒を受け取る]
そうですね…やっぱり男なんで、どちらかというと多い方だと思います。
お茶、美味いですよ。ありがとうございます
[熱い茶を一口すすったところで、同じ警笛を聞いて顔を上げた]
[アンの身体から離れた鬼火は、集められた人たちの周囲を漂う。]
自ら贄になりたがるとは、愚かな奴らじゃ
ただ攫うはつまらぬ
目的地に着くまでの暇潰しをしようじゃないか
二人を鬼に
一人は鬼の補佐役に
そして鬼に対抗するヒトの力は三つ
鬼を見分ける目と
死者の声を聞ける耳と
鬼から他者を守る手
鬼は死なない限り、ヒトを喰らう
ヒトは殺されないよう、鬼を見つけて殺せ
―電車の中、のような―
………で。
何処かしらぁ、ここ。
[気が付いた時には、電車の中に居た。
切符を買った覚えもなければ、改札を通った記憶もない。
不思議そうに辺りを見回し、首を捻る。]
刻限は明朝まで
それまでに鬼がいなくなったら 帰してやろう
鬼しか残らなかったら――誰も帰しはしない
さあ――楽しい旅の始まりだ
[揺らめきながら囁く鬼火は徐々に数を減らし、最後の一つとなった時、辺りを閃光で満たした後に消滅した。
その光が消え去った時、鬼火に選ばれた者達は、自らの能力に*気付くだろう*]
[気がつくと、列車の客席にいた。そして漂う青白い、火のにおい・・・いや、炎ににおいなんてあっただろうか?倒れるアンを見ながら、頭のスミは自分でも驚くほど冷静だった]
・・・おい、ウソだろ・・・?
これって、これってまさか・・・。
[起きた現実が信じられない。ということではなかった。この現実に、今自分がいることが信じられないのだ。
――この現実に、立ち会えた幸運が、信じられないのだった]
・・・そうか、来たんだ!ついに俺はみつけたんだ!!
いやまてよ、でも話に聞いていたのとはちょっと違うな・・・。でもまったく同じになるわけもないか。ただ、類型化されていることから考えると、やっぱりこの中に・・・。
[そういって、その場にいる人々を見回す。知っている人物、知らない人物。等しく、感情のこもっていない目で見やる]
ああ、そうだな。夢かと思ったけど。このにおいはリアルだ。ウミも、このにおいに囲まれていたんだ。そしてそこで・・・。そうなるとウミを探す前に、ここの原因になってるやつを探さないといけないんだな・・・。そうさ、投票だ・・・。ふふふ、楽しくなってきたじゃないか・・・!
さあ、誰なんだ!俺を、俺たちを、そしてウミをこんなところに連れてきたやつは!絶対見つけ出してやるからな!
[そう、全員の前で、楽しそうに宣言する。それが彼らの、長い一日の始まりだった・・・]
─回想・煌星学園廊下─
[真剣な顔つきで椎名の披露する知識に感心していれば、前方を歩いていた長澤たちに唐突に声をかけられる]
……っは!? は、はい!
いき、いく、いくます……っ! こんにちはっ……!
[びくり、と飛び上がって、勢いのままにこくこくと頷く。
懐っこく声をかけられたものの、目の前のグループの誰もに、見覚えがない。
上履きを見れば、皆1学年下であることを表している]
……しいな、くん。しり、あい?
[胸元を押さえて、逸る心音を落ち着かせつつ、動じぬ様子で応える椎名に尋ねた。
会話が弾めば、緊張した面持ちで応じつつ。 「一緒に行こう」という誘いには、どうにか首肯したはず]
ー回想・公園ー
[塾の生徒たちが来ないというのは意外だったが、こうして寺崎と会った以上は一緒に行かないわけにもいかない。
ーーいや、本当は誰も来なくても行ってみる心算ではあった。良い口実ができた、というのが本音だった]
優しい……、か。俺のは甘い、とも言うぞ。
[会う場所が普段と違うせいか、一人称がくだけていることには自分では気づかない]
[辺りを見回した時に見つけたのは、倒れたアンの姿と、青白い光の塊。]
二宮さん?
[声を掛けようかと迷ったその時、青白い火の玉から声がしたような気がした。]
…何、それ。
誰か悪戯でもしているんでしょう?
二宮さんも倒れてないで、起きなさい。
[火の玉のようなものが消えた後。
椎名の楽しげな声を聞いた。]
…椎名君まで、こういうときに冗談言わないの。
いくらオカルト好きだからってちょっと演出過剰じゃない?
[戸惑いと微かな不気味さを感じながら、椎名を窘めるような声色で]
[と、そのとき。
闇を切り裂くような警笛の音とともに、目も眩むばかりの光が辺りを包み込む。
何かを考える前に、とっさに寺崎を庇うように駆け寄った。
ーー強烈な光の中、怪しい炎に取り囲まれる女生徒の姿が浮かび上がった。
あれは……二宮?
3日前、塾ではしゃいでいた生徒たちの1人だ。
しかし、何故駅ではなく公園に?
ついさっきまで、いなかったのに。
そう思った瞬間、二宮の身体がぐらりと崩れ落ちる。]
二宮っ!!
[駆け寄ろうとするが、何かに足を掴まれたように動けない。
呆然とその様子を見届けて、光が去った後。
周囲を確かめると、そこはーー電車の中、だった。]
─列車の中?─
[何か警笛のような音を聞き、まばゆい光に包まれたかと思うと、いつの間にか場所が変わっていた。
どうやら列車のような内部。
傍らに小鳥遊が居る事を確認した後で、周囲をこわごわと見回す。こんな体験は後にも先にも初めてだ]
…なんだ、ここ…?電車の、中…?
[列車に乗り込んだどころか、改札を通った記憶もなかった。
ただ、分かるのは、周囲には同じく困惑顔をした複数の男女…そのほとんどが、顔を見知った学園の生徒だと知る]
お前ら…?どうして?
[何が起きたのか、すぐには飲み込めない。以前聞いたかもしれない偽汽車の噂についても、すぐには思い出せなかった]
…あ。
[そういえば水筒を須藤に貸しっぱなしだった気がする。
彼も此処にいるのだろうか。もしそうなら返してもらわないと。
ちょっとだけ、喉が渇いたし。]
−回想−
[学園を離れ、駅へ向かっている途中、村瀬がコハルと呼んだ三枝の姿や、もしかしたら近藤にも合流するかもしれない。
そうであるなら三枝、近藤にに軽くこんばんわ、と挨拶して名乗っただろう。]
意外と、たくさんの人くるのね。
やっぱ面白いから、かしら。
[ぽつりとそう呟く。
無論、自分もその一人ではあるが。
それだけ興味を持っていた人がいたということなのだろう。]
―回想―
先輩だったすか!さっせ。
[クルミの言葉にバクが上級生であったことを悟り、本人なりには多少敬語を使っているつもりだが態度や言葉はあまり変わらない。]
目的地一緒なんすから一緒にー
俺オカルトそんな詳しくないんすよねー
[合流した皆でオカルト話などをわいわいしながら駅に到着した]
―回想終了―
───!
[動揺していると突如悲鳴のような声を聞き]
二宮?おい、どうした?!
[小鳥遊と共に倒れた女生徒の側に駆け寄る。
身体にまとわりつく鬼火は本物なのか、幻想なのか。炎が消えた後で、恐る恐る彼女の身体を改める。
鼻の上に手をかざすが、息が当たらない。
首元に触れるが、そこに脈動はない]
な、んだ…これ。
[どこかで気が触れたような椎名の声を聞いた気がしたが解釈するまでに至らない]
−駅→電車の中−
[駅に辿りついて今は何時だろうか?
そう思って今何時だろうと時計を見る。
ちょうど針が0時へと刺すところだった。
警笛の音が聞こえたかと思えば共に眩しい光に目を瞑った。]
…はい?
[ここはどこもなにも、普段通い、見ている電車の中だ。
その中に先ほど一緒にいた人、知っている人もいれば、名前を知らない人も。]
[椎名の声の代わりに、やたらと響いて届くのは誰が発しているか分からない声。
鬼がどうとか、帰してやろうとか、…一体なんの事だ]
……。
[呆然としている片手には、小鳥遊から借りた水筒が握られている。
持ち主がその手から取り上げるのは、いとも簡単にできるだろう]
─列車の中─
[突然のことに驚きながらも、近藤はすぐさま理解した。
噂が事実であったこと。
自分たちが、人ならぬモノのテリトリーに入ってしまったこと。
そう、小山内たちのように。
そのとき、耳慣れぬ男の声が耳に入る。興奮したような口ぶりの、その私服の男子は、しかし、近藤にとっては頷ける意見を口にしていた。
彼の口から「ウミ」という名前が出て、近藤は悟る。――彼が自分の同類であること。]
回想
[村瀬、櫻木と共に歩いていると複数の人物と合流してゆく。
その度に当たり障りのない挨拶をし、初対面の者がいれば自己紹介をしただろう。]
ああ、やっぱり星が綺麗だ…
一度帰って望遠鏡を持って来るべきだったかな?
[愛おしそうに星が煌めきだした空を見上げ1人ゴチる。
駅に着いても暫くは星を見上げていた。
しかし星の柔らかな煌めきを消し去るかのように辺りが白く光に包まれ]
な、何が起きたんだ?
ここは…電車の中?
[気がつくと電車の中に立っていた。]
ええと、須藤先生?
ちょっと水筒返してもらいますね。
[一度断ってから、須藤の手に握られている水筒を返して貰った。
蓋を開け、熱い茶を啜る。]
…ふう。
[一息ついたけれど、状況は何も変わらない。
どうしたものかと言いたげにため息を吐いた。]
―回想・廊下→駅前―
[椎名からの返答に、感心したような声音で]
ほほう…呼び出しくらって私服で来ちゃう度胸、プライスレス…!
はーい、気をつけまーすっ!
…って、ご一緒してもいいんですか?
人数は多い方が楽しいですしねー。是非ご一緒させてくーださいっ!
[にこにこと笑みを浮かべながら愛想よくそう言うと、三枝の方に視線を向けて]
もーうっ!先輩なんですから、あたし達に敬語とか使わなくていいですよーう。
えへへっ。もっと気を楽にしてオッケーです!
あ、あたしクルミっていいます。この子はリウで、あっちはヨシアキ。
宜しくですー。
―回想:公園前―
[自分の事を「甘い」と評する塾講師に対し、結構あっさりと切り返す。]
好かれるのは良いことなんじゃないですか?
…まぁ、ここに居ても塾のやつらが来る保障は無いし、行きませんか?松柏駅。
[鞄を持ち直し、近藤の返事を待たずに駅へと向かいだそうとしたその時だった。]
[恐らく三枝には人見知りの気があるのだろう。表情にそれが凄く出ていた。
一緒に行くのだから、ちょっとは緊張を解いて貰えたらな。なんて思いつつ、なるべく柔らかい感じの声を出すことを意識しながら笑顔を浮かべ、軽い自己紹介的なモノをしてみる。
途中合流した上級生と共に、駅までの道のりを歩く。道中椎名が話してくれた数々のオカルト話はとても興味深く、聞き入っているとあっという間に駅前に辿り着いていた。
そして気がつく]
…あ。クレープ…。
[椎名の話が面白すぎてすっかり頭から抜けてしまっていた]
―電車の中―
[駅は目前のはずだが、突然鳴り響く警笛と閃光に顔をしかめる。
近藤が駆け寄ってきたような気がしたが、次に目を開けると、そこは先ほどとは違う場所になっていた。]
二宮さん……?
何だよ、これ…。
[夢と言うにはリアルな情景だった。三日前、塾で会ったばかりの二宮が、得体の知れない何かに取り囲まれていた。
やがて彼女は地面に膝をつき―――。
映画の撮影シーンを目の前で見せられているような感覚に、手にしていた弓が床に滑り落ち、カランという音を立てる。
その音で我に返り、改めて周囲を見れば、見覚えのある顔ばかりが揃っていた。]
[そんな中、なぜ電車の中?え?と状況把握に追いつかずただ、次々と起きる状況に目で追うのが一杯だった。
青白い光の塊が鬼火が二宮の周囲を取り囲まれて、倒れる音ではっとする。]
…嘘でしょ…。
[二宮が倒れて、鬼火が喋ったかと思えば、さらに椎名が訳の分からない事をいう。]
…あなた、自分で何言っているのか分かって言ってるの?
[椎名に向けてそう言葉をかけただろう。
こんな状態で楽しいとか、冗談でも…気分が悪い。]
[駅に着いてしばらくすると、突如警笛の音が聞こえ、同時に閃光が視界を奪った]
うわっ…
[しばらくして目を開けると、そこは…列車の中であった]
うそだろ……まじかよ……
[辺りを見渡すと知った顔や知らない顔。みな一様にあっけにとられた様子]
[バクの弁舌が一通り終わった後、鷹揚に拍手をして近藤は立ち上がる。教師らしき人物が二宮に駆け寄っていたが、近藤の興味はもはや二宮にも寺崎にもなかった]
素晴らしい。どうやら君はこのことについて理解しているようだね?
恐らく――ここに居る他の面子よりは、遥かに。
そうだ、これは遊びなんかじゃない。手の混んだ悪戯でもない。
[混乱する車内をよそに、語気を強める]
これは、青玲学園で起きたあの事件と同種のものになるだろう。
つまり、
[そこで言葉を切ると、おもむろに全員の顔を順々に見回す。
小春の姿を認めた時だけ、一瞬躊躇う様な表情を見せたが、続けて]
この声に従う以外、俺たちが生きて帰る道はない。鬼とやらに憑かれた人物を――、処刑する。
わけがわからないわ…。
鬼がどうとかっていうのは、なんとなく聞いていたけれど。
[見知らぬ男の言葉も、バクの言葉も常軌を逸しているとしか思えない。]
それらしき疑惑のある人は隣の車両に向かってもらうとかでいいじゃない…。
多分、この車両だけじゃないでしょ?
ね、須藤先生?
[と、見知った中で一番話が通じそうな須藤へ話を振る。
ついでに、もう一杯いかがと言いたげに水筒も差し出して。**]
あんた、何言ってんだ…?
[現実ともつかない状況に、突如拍手を伴い雄弁に語りだす見知らぬ大人。
狂気に取り憑かれているとしか思えない]
この状況について、わかってんのか?
そもそも、あんたの仕組んだ状況なのか、これ
[近藤に食ってかかるように詰め寄る。鬼がどうたらはともかく、それを…どうするだって?
あまりにも非現実的で、それを受け入れる事は出来そうになかった]
―電車内―
[目の前の状況が何処か他人事のように視界を流れていく。
思考が追い付かず二宮が倒れてゆく様子がスローに見え]
意味が、わからない…
[ぐらりと身体が揺れるのを何とか耐え、ぐるぐると回る頭を抑える。
青く光る火の玉のようなものから聞こえる声に視線を其方に向けて。]
鬼、殺す…
はは、随分と手の込んだアトラクションだね。
[乾いた笑いと共に呟いた言葉はもはや現実逃避であるとしか思えず。]
[その時、鬼火が二宮を取り囲む]
……!
[声にならない声をあげ、咄嗟にリウとクルミを背に回し庇う]
なんだ…なんなんだこれ…
[二宮の体がぐらっと揺らぎ、須藤が駆け寄るのを見ていた。
辺りからは何の声だかわからない声が聞こえる]
鬼…?殺…?
[この状況に置かれた憤りを、近藤にぶつけている最中に、小鳥遊の声が間に入る。
…ああ、そうだ。
隣の車両に移る…それもよくわからないが、そうせねばならない、という事だけは何故かわかる]
え、…ええ、そうですね。
小鳥遊先生の仰るとおりだと思います。
[彼女に同意を示し、ついでに差し出された水筒をもう一度受け取った。
ひとまず、落ち着ける状況でもないが、落ち着こうか。**]
[椎名のほかに、近藤も何やら言ってる。
が、言っている事はなんとなく分かる。
理解したくないだけであって。
彼らから目を逸らすことで、パニックで叫びそうになるのを抑える。]
弓槻君…?
[大丈夫?とおそるおそるといった感じに弓槻へと声をかけただろう。]
―回想・駅前―
[例の時間を待っている間、途中途中で自分の知ってるオカルト話もしてみたが、彼の話と比べたら何と浅い事か。
次から次へと湧き出てくる話の数々に聞いていたら、例の時間までの待ち時間を苦に思う事無くやり過ごす事が出来た。
椎名はまるでオカルト知識の泉のようであった]
おっとぉ?そろそろ時間じゃーん?
現在の時刻は23時59分でーっす。
警笛の音本当に聞こえるのかなぁ。くぅ〜…!ドキドキするっ!!
[隣に座っていた成瀬に、同意を求めつつもそわそわと時計を見やる。
0時まであと5、4、3、2、1……]
っ………!?
[警笛の音が、夜の静寂を切り裂く。
走って逃げなくては。そう本能的に感じ取ったものの、予想もしてなかった眩しい光にうろたえてしまい、強く目を閉じて、腕で目の辺りを覆うのが精一杯で結局一歩も動く事は叶わなかった]
[食って掛かる須藤を醒めた目で見据え、しかし慇懃に自己紹介を始める]
あぁ、これは失礼。私は松前塾の講師をしている近藤と申します。ここにも知った顔が数名、居ますね。
[そう言って小春に微笑む。彼女は今の自分を見て怯えているだろうか、それとも。]
私が仕組んだわけではありません。ただ……椎名君、と言いましたか。彼と同様、この事態が起こることを、どこかで望んでは居ましたけどね。
見たところ、貴方は煌星学園の教師ですか?
それならば落ち着いてください。彼らを無事に帰すことが貴方の役目でしょう? それを果たすために最善のことを提案したまでですよ、私は。
[さも当然と言わんばかりに須藤をあしらう。理解してくれるのは今のところ椎名だけでも良かった。そのうち、みんなわかるはずだ。どこかでそう思っている]
―回想・汽車内―
………?
[暫く経ってからおそるおそる目を開けてみると…そこは電車の中だった。
一瞬自分の置かれた状況が把握出来ずにポカンと口を開けて硬直する]
え?え…?なん、で?
あたし電車になんか乗ってな……。
何なのこれ意味わかんない…!
ま…まさかとは思うけど、ここ偽汽車の中、とか…そんなワケ、ない…よね?
[ぎゅっと成瀬と長澤の袖口を掴みながら震えた声で聞いてみる。
彼女達がどんな表情をしているのか確認する心の余裕はなかった]
[頭の中で状況を整理しようとしていると誰かの愉快そうな声が聞こえる。
其方に意識をやればそれは見知った顔の者で]
椎名、君?
キミは何かを知っているのか?
それに、投票って…?
[楽しそうな彼の様子に苦虫を噛み潰したような表情で近づく。
しかし彼に辿り着く前に見知らぬスーツの男が拍手と共に立ち上がる。
皆の顔を見渡した後に男が発した言葉に茫然とし]
しょ…貴方、何を…
[スーツの男に詰め寄ろうとした時、胸の辺りが焼けるような感覚に見まわれ胸元を押さえて立ち止まる。
その間に須藤が男に詰め寄るのをただただ見つめ]
[村瀬も弓槻も、そして駅に行くかどうかと尋ねてきた櫻木も。他の同級生や先生までもが電車の中に居て、その誰もが、この状況を把握できていないように見えた。
二宮の身体を離れた何かが、信じられないような事を言い出した。]
……鬼、って…なんだ、それ。
帰れないって、嘘だろ…!
[咄嗟に矢筒を取り出して、近くの窓を思いっきり叩いてみる。が、割れる事は無く。
外を見ようにも、明かりすら感じない真っ暗な闇が見えただけだった。
自分の中には混乱しか無いのだが、椎名は何かを知っている様な素振りをしている。
床に落としてしまった弓を再び拾い上げると、彼の方を向いて問いかけてみた。]
椎名…、見つけたってどういう事だ?
何か知ってるのか…?
[ふと顔を逸らすと、近藤先生までも顔つきが変わっていた。
彼らの話す言葉に理解が追いつかない事に、苛々している自分に気付いた。
どうやら、とんでもない事に巻き込まれてしまったらしい**]
[続いてバクと近藤の言葉を聞く。
納得はしてないし、半分も理解していなかったが、普通じゃないことになっていることは理解した]
……ちょっとわけわかんねーし、信じらんねーけど……
普通じゃねー状況だってことはわかるよ
…で、近藤さんったっけ?
青玲学園の事件と同種って、俺よく知んねーんだけどさ
神隠しがどうのとかってやつだよな?
なんか知ってることは教えてくれや。
[内心の動揺を抑え、近藤に問いかけた]
[服に皺が寄るほどに胸元を強く握っていると、すぐ近くから櫻木の声がかかる。]
櫻木さん…ああ、大丈夫だよ。
ちょっと、ふらついただけだから…
[彼女の声に応対する頃には胸の痛みも収まり、気を落ち着かせるように服の乱れを正す。]
キミこそ大丈夫?
怪我とかは、してない?
[状況から目を逸らすように彼女に微笑んでみせるも、苦笑いのようにしかならず。
近藤と名乗った男と同じように周りの顔を見渡し少しだけ顔を歪ませた。**]
[周囲の奇異の目は意に介すこともなく、バクに近寄って手を差し出す。握手を求めているようだ]
椎名君、だったね。俺は君に賛同する。
どうやら、君もあの事件の関係者のようだね。あぁ、詳しいことはいいよ。……辛いだろう。俺もそうだ。
[バクが握手を受け容れようと、受け容れまいと言葉を続ける]
ただ、だからといって特別扱いするつもりはないがね。君が怪しいと思えば、そうーー投票、するさ。
[近藤の言葉に気づいたように、我に返り周りを見回す。近藤以外の、さまざまなものが信じられなくなっている目。それは、半年前の自分と同じ目だった。そしておそらく、自分の従姉妹とも同じ目・・・]
・・・ああ、悪い悪い。ちょっと興奮しちゃったな。でも近藤?さんだっけ。そこのおじさんの言う通りだよ。そしてあの
声の、言う通りさ。この中に、ナニカがいて、そいつを殺さないと俺たちは出れないんだ。・・・怪談とかでたまにあるだろ?そういうルールなのさ。
みんな、誰かは知り合いがいるよな?本当にそいつは、前から知っている奴か、ちゃんと見極めてくれよな・・・!
[うつむき加減で震えていると、ぼぅっと妙な音が聞こえたような気がして、顔をあげる。
そこには青白い炎のような光の塊が浮遊していた。
声を出すことも忘れ、その炎に見入っていると、それらは段々と数を増し、一人の女生徒を囲み出した。
そして――]
……っきゃあぁああぁっ!!
[自分と成瀬を庇うような体勢を取ってくれた長澤の背中にしがみつく。
女生徒が倒れた後、炎はそこらへんを漂いながらよく分からない事を囁き出す]
鬼って何よ…!喰らうとか、殺されないようにとか、殺せとか意味わかんないっ…!
[まさか自分がこんな非現実な出来事に巻き込まれるだなんて夢にも思わなかった。
0時になっても警笛はならなくて、やっぱりただの噂だったねーなんて笑いながら帰るつもりだったのに。
こんな事、こんな事…予想してなかった。
そう言えば。こういうオカルトごとには椎名が強いのではないだろうか。
そう思いついて、救いを求めるような目で彼を見やり]
バクせんぱっ……
[そこで三枝や小鳥遊の、知り合いの戸惑っている顔を見て、一瞬顔をゆがめる]
・・・本当はやっぱり、俺一人できたほうがよかったんだろうな。特にモミジちゃんは、誘ったりしてごめんな。絶対守る、とは言えないけど・・・。モミジちゃんがいつものモミジちゃんだったら、できる限り守るよ。
[小鳥遊は自分が巻き込んでしまった。パトロールのことなども知らないため、そう思って責任感を感じていた]
[近藤の、握手を求める手をじっと見つめる]
ああ、関係者って言うか・・・。別に言ってもしょうがない話しだしな。まあでも、あんたは確かに話が早そうだな。ただその分、ちゃんと見極めないといけなさそうだよな・・・?
だから、とりあえず握手はなしにしておこうぜ。俺から見たって、あんたも投票の候補、だからな。それが特別扱いしない、ってことだろ?
バクせんぱっ……
[そこで止まる。彼の様子が何かおかしい事に気がついたからだ。
こんな状況なのに、彼はやけにテンションが高い。
オカルトが好きだからとかそういう感じではない。
それに呼応するかのように、近藤も話し出す。
しかし二人が何を言っているのかがさっぱり分からない。
怖くて、訳が分からなくて、ただひたすら長澤の背中にしがみつく事しか出来なかった]
―回想終了―
[教えてくれ、と問いかける長澤に向き直り微笑む]
ふむ。この混乱した状況で誰に話を聞くべきかすぐさま見抜ける君は、なかなか頭の回転が速いね。
成績が悪い? そりゃ真面目に勉強してないだけだろう。ここから帰れたら松前塾に来なさい。
[本気とも冗談ともつかない営業トークの後、近藤が知っていることを手短にまとめて話す。
不必要に残酷な描写は避けたが、一定の間隔をあけて生徒が殺されたこと、疑わしい人物を別室に閉じ込めた結果、死んでしまったらしいということは隠さずした。
職業柄、要点をまとめて話すことには長けている。普段の授業なら居眠りをしていそうなタイプの学生たちも、事態が事態だからか神妙に聞き入っていた]
ちなみに、この話のほとんどは生還した生徒から聞いたものだ。彼女はもう、塾も学校も辞めてしまったがな……。
正直言って半信半疑だったが、あれを見てしまった後では信じざるを得ないだろう。
[一気に話し終えると、さすがに疲れたように座席に座り込んだ**]
─回想・駅へ向かう道すがら─
どうしよう、メールの返信、きていないけど……。
もうこんな時間だし、……でも、
……あっ、うんん! 何でもないで……何でもないの!
[二つ折りの携帯電話を開いては、閉じて。 新着メールの有無を確認する。
移動中、同行者たちに断りを入れて、「ノートのコピーを届けても良いか、共に肝試しに行かないか」という内容のメールを村瀬に送ってみたのだが、未だ返信はない。
独り言を聞きとめて鷹野が気遣ってくれたのには首を振って、何でもないからと笑顔を返した。 気を散らしてごめん、とも。
敬語になりかけた語尾を崩し、名乗ってくれたファーストネームで後輩たちを呼んでいるうちに、気持ちも徐々に解れていった。
後輩たちは可愛いし、けれど下の名前なんて呼びなれないために、気恥ずかしくって頬が火照る]
……クレープ?
[今度は鷹野の呟きに首を傾げ、美味しいクレープ屋さんを紹介し合うなど、交流を深めたのだった]
[駅が近づき、ノートのコピーは日曜日に届けることにしよう、とようやく決心したその時。
『コハルちゃん!』
丁度、思い描いていたままの友人の声が前方から聞こえた]
──六花ちゃん!
…ん。
大丈夫よ。
こんな状況だけど、さ。
座ろ…?
[自分もぎこちなく笑みを作り、座席を示すだろう。
窓は闇のまま。]
…どうしたらいいか、考えなきゃ。**
[成瀬と共に長澤の背後に隠れつつも、深呼吸を繰り返し、何とか平静を取り戻そうと試みる。
やはり状況が状況だし、落ち着けはしなかったが…さっきよりはパニック状態ではない、気がする。
近藤の話に耳を傾けながら、先程倒れた女生徒の安否を確認しなくては…などとほんやりと考えていた。
そうは思うものの、どうしても彼女に近づくのが怖かった。
昔飼ってた猫が死んでしまった時に、その体に指一本触れる事すら出来なかった。
怖かったのだ、死に触れるのが。
確認をした訳でもないのに、何故かあの時と全く同じ感情を、今抱いていた]
……帰り、たい。
[恐らく誰も聞き取れないような小さな声音でそう呟くと、ぎゅっと目を閉じて椎名と近藤が言っていた事を理解しようと頭の中で必死に情報整理を始める。
正直なところ、この状況であんな風に振舞える二人に狂気じみた何かを感じてはいる。だけど、嘘を言っているように思えないのも事実だった**]
[視線を巡らせた先には同行していた面々は勿論のこと、合流したばかりの三枝達や先生、練習試合があると別れたはずの寺崎ケンに知らない男の人、そして…
鬼火が自分達を取り囲み、歌うように言葉を発するのを聞く]
……六花、ここイヤなのね。
[しゃがみこんで耳を塞ぐが、この電車から降りれないということは本能的に感じ取っている]
[突然窓を叩く音がして顔を上げた]
ケンくん……。
[寺崎が椎名に視線をやるのを見て同じように視線を動かす。
何やら興奮状態の椎名やこの状況に歓喜すら見出している近藤の様子を見て恐怖を覚える。しかしそれより恐ろしかったのはあの鬼火]
アンちゃん……。
[抜け殻のように倒れている二宮の姿を見つつ、須藤と近藤のやり取りを聞く。現状がどういうものか、近藤が話す内容は理解が追いつくのに苦労する]
鬼さん、かくれんぼ?見つけなきゃいけないの?
[鬼火が発していた言葉を思い出す。嘘だと思いたいのに、幻だと思いたいのに脳裏に焼きついて離れない]
[帰る方法というのが投票、というところまでは辿りついたが、その投票の内容までは理解できていない]
須藤センセー、小鳥遊センセー、投票、するの?
隣の車両にバイバイするの?
[不安そうな顔で身近な大人に問いかけた]
―回想―
[慎重に見定めるように己を見つめた後で握手を断ったバクに、薄く笑んで]
そうだな。握手程度で特別扱いとは俺は思わんが、君がそう言うなら止めておこう。
[出した手をすっと引くと、スーツの上に羽織っていたコートを脱ぎ始め]
須藤先生、でしたか。二宮をそのままにしておくわけにもいかないでしょう。手を貸していただけますか?
[すっかり血の気が引いてしまったアンの頬をひと撫ですると、その身体を自分のコートで包む。
須藤が手を貸してくれるなら一緒に、そうでなければ一人で何とかアンの身体を車両の隅に横たえに行っただろう]
―回想終了―
[不安げな六花の問いかけに、困惑混じりの笑顔を返しながら目線を合わせ]
そうねぇ…。
先生もあまり信じたくないのだけれど、さっき二宮さんにひづいことした人がいるのなら。
探さなきゃいけないのかしら、と思うわ。
でも、あまり物騒な手段は取りたくないわよね?
隣の車両に向かってもらうくらいならいいかしら、と先生考えたのだけど。
[先にかけられたバクの言葉には、どう返そうか迷っている様子。]
[暫く腕組みをして俯いたまま座席に沈み込んでいたが、おもむろに己の鞄を探り、A3サイズのスケッチブックを取り出す。教員室へ質問に来た生徒たちに説明するときに、簡易黒板がわりに使用していたものだ。
取り出した拍子に、公園で拾ったロッカの絵がひらりと舞い落ちる。ロッカがそれに気づくようなら、何か会話を交わしたかもしれない]
そこそこ納得いってる奴も、なんだかちんぷんかんぷんな奴も居るようだが。今、俺が大切だと思っていることを話しておくぞ。
[自分の隣にスケッチブックを置くと、まるで塾の授業をするかのように流暢に語りながら要点をまとめ始める]
ひとつ、鬼は既に活動を始めている。既に二宮がやられているからな。いつになるかは知らんが、俺たちのうちの誰かが次にやられる。これをまず頭に入れて欲しい。
ふたつ、例の声によれば、鬼を見つけ出す能力のある者がいる。この人物に名乗り出てもらうべきか否か、全員の意見を聞きたい。
みっつ、今から誰を――、誰に、隣の車両に移ってもらうかを決めるべきだ。
[「誰を処刑するか」と言いかけて、少し言葉を変えた。結局のところは同じ結果になるのだろうと思いつつ、同意を求めるようにバクに視線をやる]
ばらばらに投票することは得策ではない。鬼の組織票にやられる可能性がある。
[そこまで語り終えたときには、ふだん黒板に書かれているのと何ら変わりないように見える丁寧な板書ができあがっていた。異なるのは、その内容がとても教科科目には思えぬほど物騒なしろものだということだけで。]
[六花との話を終え、暫く後。
おもむろに口を開く。]
…そうそう。
さっきの変な声が言ってた、力がどうとか…って話。
あれが全部本当と仮定して話すけれど。
今うかつに名乗るのは危険な気がするの。
その…二宮さんみたいになるかもしれないと思うと、怖いから。
疑われて隣の車両に行くよう言われない限りは、少しの間黙っている方がいいのかしらと思ったの。
[倒れた二宮の方は、もう見ない。]
勿論、ただ黙っているだけじゃ危ないから…紙とペンで何かしらの痕跡を残せたらと。
少なくとも見分ける目、だとかあとひとつ何かしら調べる方法を持っているなら、ね。
反対意見があるなら、教えてね。
[主に、同僚の須藤と生徒達に向けた言葉。
近藤には、未だどう接するべきか考えている様子だった。**]
[鬼火の言う通りなら、もしかしたら小鳥遊の中に鬼が潜んでいるのかもしれない。
だが、目線を合わせながら柔らかく返答してくれる声に今は少し癒された]
うん、信じたくないけど、でもあの火、怖いのね。
ここも変なのね。
[いきなりこの場所に居たという状況、先ほど寺崎が窓を殴ってもビクともしなかった]
隣の車両にバイバイする人、考えるのね。
[車両を移ってもらうということに賛同するように頷いた]
[小鳥遊と話していると近藤が動くのが見えた。そのカバンから落ちた絵を見て反応する]
あ!ロッカの絵なのね!
[自分のカバンの中身を見て落ちた絵が入っていないことに気づき、慌てて拾いに行く]
オジさん、拾ってくれたの?
ありがとうございます。
[他の人とは違う雰囲気に少々物怖じしつつ、お辞儀をした。何か声をかけられれば会話をするだろう。
それから近藤のやるべきことについての話に耳を傾けた]
[また誰かが狙われるという言葉にビクリとする。二宮だけでなく、また誰かがあのような姿になってしまうのだろうか…。
無意識に小春の服の裾を握りしめていた]
んっとね、六花は見分ける目か、聞ける耳のどっちか片方は言ってほしいのね。
今のままじゃ何も分からないのね。でも、皆一気に名乗っちゃうと鬼さんに狙われるんじゃないかって思うのね。だから、どっちかなの。
六花はどっちかというと見える目の人が出てきたほうがいいと思うのね。
[一生懸命考えながら言葉を紡ぎ出す]
そしてね、投票?って紙に書くのよね?
耳の人はそれで分かるようにしたらいいと思うのね。
[なんとか一通り話終えると息をついて壁に凭れた**]
[小鳥遊から借りた水筒で茶を一口頂く。
すぐに持ち主にそれを返すと、塾講師と名乗った近藤と共に二宮の遺体を座席シートへと移した]
……。
[青ざめ物言わぬ顔は眠っているようだ。授業の時を始め、生前の様子を知っている故か、痛ましくてたまらない。
今いる状況から帰れたとして、保護者にどう説明をつければいいのだろう]
[だがそれを悩むのも、ここから出た後の事だ。
どうやら、半年前の青玲学園で起きた事がこの身の上に現実として起きているのだと自覚をする。
椎名の豹変や、この状況を待ち望んでいたかのような近藤の態度は怪しいが、少なくとも戯言ではなさそうだと解釈する]
…これも、使おうか。
[スケッチブックを取り出し講釈を垂れる近藤の後で、ポケットから手のひらに収まる大きさのボイスレコーダーを取り出す。
パトロールの際、万が一有事が起きた時のために、情況証拠を保存しておくための備品として、学園で配布したものだった]
まだ混乱して、状況が把握できない生徒も居るだろう。
落ち着けたら後で会話を遡れるように。操作が分からなかったら、先生に聞いてくれ。
[既に死人が出ている状況が現実だと受け入れざるを得ないのであれば、この状況から打開する策を講ずる必要がある。
不安そうな顔を向ける生徒たちに、繰り返し案ずるなと頷き返す。
こうなるきっかけとなった深夜外出に関しては、無事に帰れた後でみっちり小言をくれてやればいい。
同僚の小鳥遊や生徒たちに向けて、空いている座席へと腰を下ろすように促す。
座るという行為だけで、いくらか落ち着けそうな気がした]
[「座ろ?」と座席を示して弓槻に尋ねたが、どうするかは彼が決めることだろう。
座って深くため息を吐いて頬を抓る。
夢じゃないことだけは確かのようだ。
ぼんやりと周りを見て
暫くの後、近藤の声が聞こえ、聞き入った。
「次に誰かがやられる。」
その言葉を聞いて、表情を硬くした。
小鳥遊の声や村瀬の声が聞こえ耳を傾ける。]
ん。
私は見分ける目の人は名乗ってもらうのがいいと思う。
耳のどうのこうの人は紙に書いて名乗ってもらうべきかしらね。
どっちにせよ、黙っているよりは…名乗ってもらったほうがいいと思うよ。
二宮をこうした元凶…あの鬼火を操る者がいる。
[得体のしれない何か。頭の中に直接訴えかけてきた声に従うと、どうやら何かしらの手を打たないと、自分たちも二宮の後に続く事になるらしい。
周囲を見回す。
どうやら、それを執り行う人物がこの中に二人、含まれている…と。
ほとんどが今日、学校で会った生徒たちばかりだ。今は皆パニックに陥っているが、その様子は平常に居た姿からは何らかけ離れてはいない]
…つまり、見た目にはすぐに分からないって事か。
それを見極めるためには、特殊な能力が要る…。なるほど、…つまり俺たちの対抗手段は、その能力って事なのか。
[頭の中を整理しながら自然と独り言が漏れる]
あー…俺も…いや、先生もその意見に賛成だ。
ひとまず、見える者だけ名乗りでればいいかと思う。
[小鳥遊や村瀬、櫻木の声の後で同意を示し頷く]
本当は全員把握したい所だがな…鬼の立場からすれば、能力を持つ者は邪魔だろう。
邪魔を排除しようと、…二宮と同じ目に合わせないとも限らない。
…で、隣の車両へ移る者を各自が希望を出し、投票する。
同じやり方で、聞く者がどうにかして名乗り出る。
[投票で決めた人物を隣の車両へ移らせるというやり方が、果たして正しいのか分からない。
ただ、鬼と疑わしい人物を何らかの方法でこの場から外さねばならない、という使命感に似たようなものは抱いている]
…こんな状況だが、少しでも休める者は休んでくれ。
投票で誰かを移らせる…というのは、よく見極めなければならない。少しでも冷静に…取り乱したら、鬼の思うツボだからな。
[少し前の自分にも言い聞かせるように伝えると、シートに深く腰を埋めて瞑目した。
眼の奥に圧すような痛み。頭が鉛のように重かった]
[この状況になれるには、もう少し時間がかかりそうだ。
だが、次の鬼火が現れる前に…──敵が仕掛けてくるなら、必ずあの炎は現れるだろう──手を打たねばならない]
やられる前に…やらないと…
[周囲の会話に耳を傾けているうちに、疲労からか、わずかな間だけ意識が遠ざかる。
もう少し、色んな人物の声が聞きたいと願いつつ、その間の会話はボイスレコーダーに拾わせる事にして、しばし休息を取る事にした。**]
ああ、いや…
櫻木さんだけ座るといいよ。
今座ったら立ち上がれなくなりそうだ。
[櫻木の座るかという問いに首を振る。
大きく息を吐き幾らか落ち着きを取り戻せば]
状況はよく理解し難いけれど、
今が危機的状況なのは理解しました。
僕は…何か鬼に対して対抗の出来る人について話す前に聞きたい事があります。
近藤さん、でしたっけ?
その、隣に移ってもらう人の投票は皆で意見を合わせるんですか?
それとも各自が選んで投票を?
[まるで講師のように現状を説明する近藤に、すっと手を挙げ質問を投げる。]
出てくるのなら問題は無いと思いますが、身を潜めるのなら余程上手く隠れて貰わないといけないように思います。
それに票を揃えないのなら…
鬼の声が聞ける、という方に投票で意志を示して貰うことが出来ない。
しかし、この状況で票が揃うとは考え難い。
…僕の懸念事項はこんな感じですね。
[ゆっくりと周囲を見渡し表情を曇らせ、再び近藤へと向き直る。]
じゃあ、どうするんだという話ですよね。
他人に意見を委ね思考を止める事は愚かな事だ…
僕は鬼が見える人にも鬼の声が聞こえる人にも出てきて貰いたい。
ただでさえ状況を判断する材料が少ない。
なら、少しでも信用に足る人間を増やしたいと考えます。
[人見知りの過去からあまり喋り慣れていない所為か少し頬を上気させ扉にもたれ掛かる。**]
[投票の結果、誰かを隣の車両に、という意見に]
ああ、まだみんなも踏ん切りがつかないだろうし、それでいいんじゃないか?結局は、一緒だと思うけどな・・・。あと、鬼を見分ける、ってのは重要だと思うから、俺も出てきてほしいと思うな。じゃないと、話のとっかかりもないだろうしな。
それはそうと、二つほど提案があるんだけどさ。まず自己紹介しないか?このままじゃ誰が誰だかわからないだろうしさ。
俺は、バク。椎名バクだ。煌星学園の二年生。一応話しておくと、半年前の青玲学園の事件で、親戚がいなくなってな。いろいろ探してたから、それなりにいろいろ知ってるんだ。・・・クルミちゃん、俺本当はそんな理由で休んでたんだ。ごめんな。須藤・・・先生も、さ。
あともうひとつの提案は、この汽車の中、一応見回っておかないか?両側にドアがあるからここは端じゃないんだろうけど・・・。なんか古臭いデザインだし、もっといい席とか、食堂車とかあるかもしれないしな?
一人も二人も避けたほうがいいだろうし、何人かでいくといいと思うんだが・・・。とりあえず俺は行くから、誰か来てくれよな。
[自己紹介が一周したら、希望者と一緒に隣の車両に向かうだろう**]
[弓槻が話すのを聞いて思い出したように顔を上げる]
六花は意見出し合って、皆で票を揃えるのに賛成なのね。
あと、もし耳の人が投票ではーいすることになったのに追い出されそうになったならその時はすぐにはーいしてほしいのね。
[言い終わると周囲を見渡して、未だ状況を捉えられてないのか落ち込んだ様子の下級生達を見ると、鞄を漁りチョコレートの袋を出した。個包装されている一つを手に取り、先ほど声を上げていた鷹野に差し出す]
あのね、甘いの食べたら落ち着くのね。はい、どうぞ。
コハルちゃんもナオちゃんも、ケンくんもはい。
[手近に居る人にも渡すが、一人一人に渡して回るよりはとボイスレコーダーの隣に置いた]
皆も、お腹すいたら食べてね。
[そして椎名が自己紹介をしているのを聞いて自分も同じように倣い、車両の見回りに付いて行くことにした**]
[バクに続きロッカにまでも「オジさん」呼ばわりされたことに思わず眉根をあげるが、「先生」でなければそう呼ぶしかなかろうということに思い至り気を鎮める。そんなことに神経を遣っている場合ではない]
そう。いい絵だなと思って拾ったんだ。ロッカちゃんが描いたの?
[彼女の独特の雰囲気を感じとり、できるだけやわらかい口調と表情で話しかけるように努める。
その後、バクの自己紹介と探索の案を聞いて、ちょっと困ったように眉を寄せ]
すまん。俺はちょっと喉が痛くなってきたんでパスさせてもらう、一応さっき名乗りはしたし。それに、ここに残る人間も居たほうがいいだろうしな。
―回想―
[はぁ…と深く溜息をつく。
彼ら―バクと近藤―の言う事はそう簡単に理解できるものでは無かった。]
青玲学園の事件と、僕らが今体験しているこれが同一…?
[あの事件については、神隠しが起きたという報道くらいしか、寺崎は把握していない。
だから、近藤が詳細に話す言葉を聞いて、ようやく事件との関連性を感じ取ったのだった。]
何を信じていいのか…。
[なぜ近藤が詳しい話を知っているのかは分からなかったが、作り話とも思えなかった。
しかし、誰かを疑うなど、自分にできるのだろうか。
気持ちを落ち着かせようとしても、そう簡単に整理はつかず。弓を握り締める左手には力がこもっていた。]
…はっ、この電車って動いてるんだよな…?
運転席とか…脱出口とか確認してくる――!
[駆けだそうとした際、すぐ近くで、近藤と須藤が2人がかりで二宮の身体を座席シートへと移そうとしているのが目に入った。
ふとドアの上辺りを見ると数字が書かれており、皆が集められて居るのは{4}両目らしい事が分かった。
まずは運転席の様子を確認しに行こうと動きだした。]
[速足で駆けて行き、運転席への入り口まではすぐに辿りついた。
だが、1両目から運転席へと繋がる扉を手で開けようと力を込めても、びくりとも動かない。
窓から中を覗こうとしても、やはりその向こう側は暗闇に閉ざされていて様子を窺う事は出来なかった。]
くそ…っ、誰がこんな事仕組んだんだ…!
[深く息を吐き、一度呼吸を落ちつける。
そして、手にしていた弓を袋から取り出して矢をつがえる。扉へと狙いを定め、ガラスを割ろうという考えだった。]
割れてくれ…頼む……!
[そう呟いて右手を離せば、矢は正面に見据えたガラスへと、空を切る音をさせながら一直線に向かい――]
……割れて…ない。
[ガン―ッという鈍い音を響かせただけで、寺崎が放った矢は虚しく地面に転がるのみであった。
その後、非常扉も探ってみたが、やはり開く事は無く、脱出不可能だという現実を突きつけられるだけの成果に終わる。
皆が居る所へと戻り、誰かに様子を聞かれたなら、悔しげな表情のまま首を横に振っただろう。]
―回想:終―
[とりあえず、須藤に促されるように適当な位置に座る事にして、近藤がスケッチブックを使って説明するのを他の皆と同様聞くことにした。今の状況をどうにかするためには、動かなければならないから。]
…鬼、か…。同級生達を疑えだなんて、これ以上にきついものは無いな。
[近くには弓槻の姿があって、そちらをちらりと見て苦笑いをした。]
能力があると自覚した人がいるなら、その人物の話を聞かなきゃいけない。
…誰だってここから出たいはずだし。
僕は、皆を変に疑ってしまう事は避けたいと思う。
だから、整理するためにも、その…鬼を見分ける目ってのと、死者の声が聞こえるっていう人物が本当にいるなら名乗ってほしいね。
それと、誰かに投票するというのは、まずはそれぞれが伏せてしてしまってもいいんじゃないかな。
一人に集める場合って、この中にいるらしい鬼も全員の意見が聞けるってことになるし、少しでも票数が多かった所に、合わせてきたとしたら…。
僕の意見は、鬼に有利になりそうな情報を渡したくないなと思っての提案。
もちろん、力があると名乗ってくれた人物は避けたいと思うけど。
[突然電車の中に閉じ込められた事も、二宮が死んでしまった事も受け入れ難いが、状況を打破するには話し合うしかないという結論に至ったらしい。
一通りの意思を伝えたところで、六花にチョコレートを手渡され、ありがとうと軽く微笑みながらそれを受け取った。
そして、バクの提案もあり、軽く自己紹介をしておく。
同学年の皆と先生方は知っているが、さすがに下級生までは知らなかったから、主にその3名に向けて**]
[須藤に促され、座席に座る。
自分の出した意見に続き、ぱらぱらと出て来る意見にじっと耳を傾けていた。]
そっか。
…結果を出せる前にそういう見分けられる力を持つ人間が名乗り出ると、何らかの情報を出す前に…鬼?だとかが二宮さんみたいにしちゃうんじゃないかって。
そう思ったから先生はあの意見を出したの。
…けれど…。
先生はちょっと臆病すぎるのかしら。
[ふう、とため息をひとつ。]
そうね。鬼が見える能力って、隠し通すのが難しいかもしれないわね。
じゃあ、鬼を見える能力があるなら…また二宮さんみたいな人が出る前に名乗る案。
それに賛成するわ。
自己紹介…。
そうね。わたしの名前は小鳥遊椛。
煌星学園の英語教師…だけど、知っている人も多いかしら。
一年生の子は知らないかもしれないわね。
[笑顔を作りはするが、疲労の色が滲み始めていた。]
中を見て回る手が足りないなら、先生も手伝うわ。
それでも、あと一人は欲しいところ、なのかしら…?
[もし男子数人あるいは須藤込みで見回るなら、探索を辞退する心算だとも付け加えた。]
それから、村瀬さんのチョコレート。
先生もひとついただくわ。
[ボイスレコーダー横のチョコレートをひとつ手に取り。
代わりに鞄からマシュマロの袋を取り出し、置いた。]
先生も甘いものを食べると落ち着くと思うわ。
これ、少ないけどお腹が空いたら食べてね。
[個包装ではないうえに、パトロールの際に幾らかつまんで食べてしまったことは須藤くらいしか知らない事実。]
寺崎君の言う、指差す先を伏せるかどうかの話は…。
少し、考えさせて。
[そう言って眉根を寄せる様子は、普段の自身を知るものからすれば珍しいものに見えたことだろう。]
先に理由も言わずにいきなり指差しで疑われたら弁明の機会も与えられないのではないかしら、って思うのよ。
それって、疑われる側からしたらとても怖いことじゃない…?
[そこまで喋り終わった後、チョコレートを口の中に放り込んだ。**]
─回想・駅前─
六花ちゃんも、松柏駅のこと知ってたんだ?
[よく見知った顔を見つければ、自然に表情が解れた。
手を振りながら、急ぎ足で村瀬たちのグループへ寄る]
私も、今から汽車を見に行くところだったの。
本当に現れるのかな? 警笛を聞くと、連れ攫われちゃうって聞いたけど。
[こわいね、と口にしながらも、友人と合流できた安堵の方がより強く現れていた]
[合流したグループ同士、互いに自己紹介しながら駅へと向かう。
到着してみれば、共にやって来た面子以外にも、幾人かの姿があった。 寺崎や、須藤や小鳥遊といった教師たちがお茶を飲み交わしているのも見える]
……え、と、
[けれど小春が探していたのはその誰でも無く、村瀬の横に立ったままうろうろと視線を彷徨わせた。
『現在の時刻は23時59分でーっす』と、はしゃいだ声が聞こえる。
オカルトの薀蓄や問いかけに答えていれば気もそぞろになって、刻々と時間だけが過ぎていく]
─電車の中─
[『何処かしらぁ、ここ』
小鳥遊の声に誘われて、奪われた視界もだんだんと戻ってくる。
瞬きを繰り返し、目元を擦って見渡せば、列車の内部に居るように感じられた]
……えっ……。
[頬を抓ってみれば、痛みがじんと伝わる。
微かに何かが燃えているような匂いに気付いて、振り向くと──浮かぶ火の玉と、倒れた二宮の姿が。
喜色の交じる椎名の宣言も、窘める小鳥遊の声も、二宮を介抱する須藤の姿も、寺崎の弓が滑り落ちる音も、何処か遠い世界のもののようだった]
[扉に凭れ掛かっていると村瀬と小鳥遊がボイスレコーダーの横にお菓子を置いていくのが見える。
あの2人の何処か変わらない様子にふわと表情を和らげる。]
僕も、貰おうかな。
小鳥遊先生もありがとうございます、戴きますね。
[ボイスレコーダーにあまり雑音が入らぬよう静かに近づきチョコとマシュマロを手に取る。
もといた場所に戻り一息つくと]
…寺崎君の投票先を伏せる件は少し同意しかねるな。
出来れば疑う先とその疑う理由を聞きたい。
そうしないと情報が増えていかないと思うんだ。
[友人に意見するのが怖いのか、言い辛そうに言葉を発する。
その空気を振り払うように少し声のトーンを明るめに自己紹介をはじめる。]
ええと、自己紹介が遅れたね。
僕は弓槻臣哉。天文部の部長をしている。
…と言っても部員は僕一人なんだけどね?
ちなみに2年です、よろしく。
[宜しく出来る状況ではないと解りつつも精一杯の笑みを浮かべて自己紹介を終える。
そしてチョコを口に放り込むと椎名の方へと向かう。]
椎名君、僕も一緒に行くよ。
青玲の事件を聞く限り余り一人になるのは良くないみたいだしね。
[椎名に一言かけると一度村瀬の方へと向き直り声をかける。
女生徒たちを見回し]
村瀬さん、櫻木さんのこと宜しく頼むよ。
あと三枝さんと1年の子たちのことも。
何かあったらすぐに呼んで。
[漂う鬼火が語りかけてくる内容だけが鮮明に頭に響き、ぞくぞくと悪寒が背を上る]
本当に、これ、……夢じゃなくて……?
[心なしか声を震わせながら呟いた時、鷹揚な拍手の音が耳に飛び込んできた]
───せんせ、い。
[立ち上がったのは、近藤天馬。
『これは遊びなんかじゃない』『青玲学園で起きたあの事件』『――、処刑する』 一つ一つの言葉が、数日前の近藤の呟きと、小山内の噂を思い起こさせる。
こちらを向いた視線が揺れたような気がしたのは気のせいだろうか。 じっと息を詰めて、塾講師を見上げた]
もしかして、小山内くんが居なくなったのと……同じ、……なんですか。 あれは、噂じゃなくて、本当に?
[思わず漏れた声は、低くかすれていて。彼には、届いたどうか]
そりゃどーも。
あんた、あの塾の講師か
クラスメートが何人か通ってるから知ってんよ。
[軽口のあと、近藤の説明を聞き終える]
ふーん…。なるほどね…
突拍子もない話だけど、嘘ついてるようには見えねーし、信じざるを得ないって感じだな
説明サンキュー
あ、すまん。俺、名乗ってもなかったな。
俺は長澤美空ってんだ。
[近藤に向けての自己紹介だったが、他の見知らぬ者へも聞こえるよう大きめの声で名乗った]
リウ、クルミ、ちょっと座っとけ。
大丈夫か?
[そのあと、背で怯えるリウとクルミを両側に抱えるように支え、座席に促した]
―回想―
[寺崎が止める間もなく、一人で駆け出す。どうやら先頭の車両にヒントを探しに行ったようだ。やがて悔しそうに戻ってきた彼に声をかける]
そうか、前には何もないんだな。・・・それはそうと、今後は一人で動き回るのはやめた方がいいぜ。こんな状況だし、最低でも3人で、な。
[じゃないと疑われる、という言葉は飲み込んで、後ろの探索を提案したのだった]
―回想終―
[自己紹介が一周したところで、探索に賛同してくれた村瀬、小鳥遊、弓槻とともに後部に向かって歩き出す。他にも候補者がいれば、同道することを断ることはないだろう。先頭を歩きながら、後ろに語りかける]
でも先生のモミジちゃんはともかく、村瀬も来るなんて意外だな。あまり怖くないのか?弓槻も・・・積極的な感じには見えないのにな。
[他意はない。話題を探しているだけなのだろう。笑いかけるように、話しかけた]
[数刻後。探索の結果、4両目からスタートして後ろには<<16>>の車両が続いていた。そしてもちろん、脱出の手がかりとなりそうなものは何もないのだった]
[近藤から向けられた笑顔は、常であればときめきの種にもなったかもしれないけれど。 じっと見上げたまま、唇を噛む。
その視線は近藤が二宮を運ぶべく身を翻したことで途切れて、小春はしゃがみ込んでしまった村瀬の背を擦るために片足をついた。
村瀬に触れることで小春の気も落ち着いてきて、無意識に早まっていた呼吸も元に戻っていく。
戻ってきた近藤の説明や、始まる議論を聞きながら、恐る恐る口を開いた]
先生、……えっと、近藤先生や、火の玉が言っていたように、時間が経つにつれて次々に人が襲われていくのだとしたら、は、早くその……鬼?ってやつが取り憑いた人を、見つけないといけないと思うんです……。
[口の中が乾いて、喉元がひくりと震える]
……だから、力?を、持っている人が居るのなら、協力して話し合うのがいいのかなって考えたんですが、……力を持っている人たちは、その人なりに、上手な力の使い方をし、知ってるかもしれない……し。
[制服の胸元を握って、一度目を伏せて。 再び視線を上げるまでに、暫し間があく]
……それに、あの。 ……私だったら、力を持っているだなんて言い出すのは、怖いなって……。
信じてもらえるか、分からない、ですし。 こんな状況だけど、……こんな状況だから、友達から、奇異の目で見られてしまったら、きっとつらい……。
[つらい、と消え入るように話した後、目を瞑る。だから、とついだその語調はしっかりしたものだった]
だから。ほ、…本人の言いたいタイミングに、任せたいって思うんです。
見分ける目を持っている人は出た方がいいという話を聞いて、それが最善だと思えば出てくれると思うし、きっと話し合いの流れで名乗るべき時が来たら、そういう力を持った人は、出てきてくれるんじゃないでしょうか。
例えば自分が違う車両に連れて行かれそうになった時とか、そのほか、いろいろ……ええと、今は思いつかないけれど。
あ、あの、私は個人的には、投票用紙に書いて名乗るやり方がいいんじゃないかなって思っています。
そ、そのためには話し合いで、車両を移って貰う人を決めなくっちゃならない、ですよね。
弓槻くんの、短い時間で投票先を揃えられるかどうかわからないって懸念もよく分かって、迷うんですけど……。
投票で出てくる流れになって、その時隣に移って貰う人を選ぶとするなら、力を持つ人はすぐに出た方がいい、と言った人たちの中からお願いすることになるのかな、と今考えていました。
[村瀬が服の裾を握るのに気付いて、その手を握り]
だから、私、投票は揃えた方がいいって思ってて……だから、伏せて投票するのは、反対、です。
あ、あの、投票を揃えて方がいいかなって思ったのは、鬼を見つけられる人って、どんな風に見つけるんだろう?って考えたのもあって……あの、あの、不明瞭な決定が少ないほうが、のびのび探しやすいんじゃないかな?って……。
力ってどんなものか分からないので、まったく見当違いのことを言ってるかもしれないのだけど……。
ん。
[分かったと、席にと座っていれば、話をじっと聞き入る。]
うん、意見出し合って揃えるのに賛同ね。
ただ。
寺崎君のいう指を指す先を伏せるというのは、ちょっと…ね。
指した理由も伏せるのよね?
それだと見えない所でこっそり合わせることもが出来てしまうのではないかしら?
鬼に有利な情報を渡したくない意見は分かるのだけど、情報があるだけあれば、鬼を見つけやすくなると思う。
[口元を抑えて咳をころす。
収まった頃に、村瀬からチョコレートを受け取って、唇だけでありがとう、となぞって笑顔を返した]
三枝小春、二年生です。
[簡易に自己紹介すると、椎名の誘いには首を振った。
村瀬が付いて行くと聞いて迷う素振りを見せたものの、やはりこの車両に留まることにする。
村瀬や小鳥遊がレコーダー脇に菓子を置くのを見て持っていた鞄を押さえたが、そのまま動かずに居た。
暫しの後に、近藤の横に遠慮がちに座って、話し合いの様子を眺めるよう**]
[自己紹介の流れが出てこれば、こちらも自己紹介をしただろう。]
私は櫻木 奈央、煌星学園2年よ。
[ここまでいってどういうか悩んだ]
えー…と。
普段図書室にいるから、よろしく。
―回想・近藤と―
[褒められれば嬉しいもので、顔を綻ばせて頷いた]
うん、六花が描いたのね。
皆きらきらしてるのね。街もね、人もね。
[少し絵を見て考えると、近藤に差し出す]
これ、あげるのね。
[喉が辛そうな様子にあまり無理をさせてはいけないと思い、傍に絵を置いてすぐさま元居た場所へと戻った]
[いつの間にか寺崎が別の車両を回っており、戻って他の車両の様子を話のを聞いた後、寺崎に軽くチョップをした]
こんな所で一人で行っちゃ危ないのね。メッ、なのね。
[しかし、じっとしているのも落ち着かず、汽車の内部がどうなっているのか自分でも見て回りたい気持ちがあり、椎名に付いて行く。
弓槻には残るよう促されたが、首を横に振った]
須藤センセーも居るし、1年の子達も落ち着くまでは仲いい子と一緒にいるのがいいと思うのね。
[仲がいい子とはいえ、この中に鬼が潜んでいるかもしれない。しかしすぐに誰かを疑うというのは自分でもまだ躊躇いがある。自分の気持ちを落ち着けたいが為に動きたいという気持ちもあった]
[椎名を先頭に車両を次から次へと歩く。いずれも同じように座席があるだけの場所を右左と見回していると椎名が声をかけてきた]
怖くない…わけじゃないのね。
でも、ちょっとでもここのこと知っておきたいのね。
[気が沈まないように気を使ってくれてるのだろうか、笑いかけてくれるのに対して同じように返した。
しかし、元の車両に戻れば横たわる二宮の姿と、重苦しい雰囲気にまた表情は曇る]
お話、聞くのね。
[ボイスレコーダーを再生していいか確認をして、聞き始めた]
[つっかえながらも滔々と自分の意見を述べ始めたコハルを見て目を丸くしつつ、その動向を見守る]
三枝。やっぱり、しっかりしてるんだな、お前。
[遠慮がちにではあるものの横に座ってきたことに対しても少々驚きを覚えつつ、正直な感想を述べた]
[汽車の中の見回りへ移動していったり、同じように席に座ってたり見回す。
この状態がいつまで続くか分からない不安と、誰かが鬼なのかもしれない不安がくる。
なぜこうなったか先ほどのを思い返して、どこか似たような本を読んだ気がする。
たしか]
銀河鉄道の夜、だったかしらね。
突然耳にアナウンスが響いて強い光に包まれ、気が付くと銀河鉄道に乗っていた…、そんなお話あったわね。
[見回りから戻ってきた彼らにおかえりと声かけるだろう。ボイスレコーダーを再生していいかと、確認する村瀬にどうぞと頷く。]
[暫し投票についての意見を聞いていたが、次第に険しい顔つきになっていく]
君は弓槻君、だったかな。俺の言い方が悪かったかもしれないが、投票は揃えるべきだと既に意思表示したつもりだ。
それで、見える者のみ、あるいは見える者と聞こえる者の両方に名乗り出てもらうという意見が主流のようだが、俺は反対だね。
そうするくらいなら、三枝の言ったように本人の意思に任せるほうがまだいい。
見える目を持つ人は、俺たちが鬼に対抗する上で最大の武器だと俺は思う。小鳥遊先生も言っていたように、そんな人を早々に鬼の前にさらしたくない。
俺は、出てきてもらうなら聞こえる耳を持った人のほうだと思うが、その……正直に言うと、聞こえる耳の持ち主については半信半疑。いや、はっきり言うと、今は信じられん。
[生還者――鳴島キョウコの話の中で、唯一信じられなかった点はそこだった。鳴島は親友を見殺しにした罪悪感から、聞こえる者の存在を妄想し、それを自分が護ったことにしたのではないか。近藤は、そう判断していた。もちろん、面と向かって鳴島にそう言いはしなかったが。]
だから、まず、聞こえる者が名乗り出るのかどうかを見たい。名乗り出たなら、その人物の言動を観察する中で信じられることもあるかもしれないしな。
仮に聞こえる耳を持つ者が本当に居たとしても、生きている人間を判断できる――見える能力のほうがより強い武器になると思うから、鬼が消したがるのは見える者のほうだろう。
聞こえる者が今から名乗り出る。見える者は、自身が投票で選ばれそうになったときだけ名乗り出る。選ばれない時は、鬼かどうか判断した者の名前を投票用紙に書くことで意思表示する。
これが俺の意見だ。
[一通りレコーダーを聞き終え、元に位置に戻す]
皆にも言われてるけど、ケンくんが言う投票を伏せるってのは、皆鬼さん探すの困っちゃうと思うのね。鬼さん、かくれんぼしてるなら引っ張り出さなきゃいけないと思うのね。
小鳥遊センセーの話、臆病なことはないのね。六花も自分の考えとどっちがいいのか悩んだのね。
でも、出てきてないままだと見える力がどんな風に使われて、誰を見るかの決め方とか、もし投票が多かった場合とか、鬼さんがもしかしたら投票多い時に嘘ついて名乗っちゃうんじゃないかとか、考えたら決めることとか混乱とかも多いと思ったのね。
[話すことが多くて、自分のスケッチブックに書きながら、皆に伝わるように考えながら喋った。一通り話し終えると空気が抜けたように背もたれに身を預けた]
[しばし、思案して]
んー…。何か欲しいのよね。
きっかけになる何かが。
私の意見は既に答えたとおり、見分ける目の人は名乗ってほしいと思っているわ。
けど、小鳥遊さんがいう、名乗りでることで結果出る前に火みたいなのに狙われる可能性もないとも言い切れないし、近藤先生がいう意見の聞こえる人が先に出てもらう、意見もいいと思ってる。
コハルさんがいう本人の言いたいタイミング…がいいんだろうけど。
鬼さんを探さないといけないのよね?
こう、探すにしても何かほしいわ。
―回想―
[村瀬の答えにややほほが緩む。頼りなさげに思っていたが、こういう状況では逆に頼りになるのかもしれない]
まあでも、好奇心なんとやら、とも言うしな。気をつけていこうな。
[最後部まで行っても、予想通り車掌室の扉は開かない。落胆する同行者を横に、鍵穴などを調べると改めて来た道を戻り始めた]
二十両編成か・・・。えらい長いな。まあ、普通の電車じゃないんだろうけどさ。
[戻りながら、それぞれの車両を確認する。豪華な客車や食堂車などもあった。つくりは古めかしいのに、清潔でちりひとつ落ちていない車内・・・。しかしそこに、人がいないというだけで不気味さを演出していた]
―回想終―
[四両目に戻って、村瀬を一緒にレコーダーを聞きながら提案する]
とりあえずさ、二両後ろに食堂車があったんだ。みんなで話すのにも便利だし、そっちに移動しないか?・・・その後ろは、いい席の車両だったから、二宮はそこにおいてやればいいんじゃないかな。
[同意が得られれば、二宮の身体を運ぶのを手伝うだろう**]
-回想-
[鷹野の後ろから顔を出し、先輩2人の顔を確認する。
椎名の顔を見て、ニコリとする]
人が多いほうが楽しいですもんね。
オカルト話?
りぃは怖い話とかあんまり詳しくないなー。
[口に人指を当てながら、こてりと首を傾げる。彼女自身、周りから話を聞くことがあっても詳しくそのような話を収集するような趣味はもってはいなかった]
先輩の話も聞きたーい!
一緒に行くなら、りぃのことはりぃって呼んでくださいね。
[彼女自身顔を見たことあっても親しくない先輩だったため、名前をつげる]
……ん…ッ…
[短い間のうたた寝から目を覚ますと、目を瞬き周囲を見回す。
一瞬、列車の中でなければいいと考えたが、その願いは虚しく消える。
ボイスレコーダーを操作して、意識を飛ばしていた間の会話を振り返る。
列車の中を見まわりに出た事や、名乗り出る方法について意見が交わされている事を知る]
…自己紹介か。
遅くなりましたが、私は煌星学園の生物教師です。一、二年生の生物を受け持ってます。
[唯一初対面である近藤に向けて軽くお辞儀をしてから述べる]
[続けて]
声にまだバラ付きがある感じだな。
…で、何らかの情報を得る手段として、聞く者が先というのもいい手だな、って思った。
見る者は、聞く者を除いて調べる事ができる。
見る者が出ない事によって、鬼火から守る事ができる…思いつく利点はそのくらい、か。
先生が言った、投票で名乗り出るって方法は、票を揃える事前提だな。
思い思いに票を投じたら、万が一互いのいがみ合いが生じるかもしれん。その混乱こそが鬼の思うがまま、…と先生は考える。
[ズキリと痛みを訴えるこめかみに指を押し当て顔をしかめ]
票を揃える事については、事前にみんなと話し合わないといけないが、…先生ちょっと喉が痛むから、この後は皆の考えを聞いて、意見をまとめてから言うよ。
すまないな。
[申し訳なさそうに詫びると、チョコレートとマシュマロを一つずつ取って口に放り、再び瞑目した。**]
-回想-
[鷹野のつぶやきにえへっと笑う。彼女もそのつぶやきで大事な用事を思い出したようだ。さすがにもう目的地近くになって言い出すのは憚られた]
クレープはこのあと食べようね!
ヨッシーも忘れちゃだめだよ。
おごりなんだからー。
[駅前は思ったよりも雰囲気がある。鷹野の言葉にねーと同意しながら、辺りを見回すと大きな警笛ととも眩しい光に包まれた気がした。その光に本能は拒絶するもなんだかとても暖かく包むようであった]
なに・・・これ・・・?
[現在いる場所について吐かれた言葉だったが、長澤から庇われ後ろに回された時に感じた力強い腕からさらに現実が押し寄せてくる。彼女はただ長澤の服をギュとつかむしかできなかった]
[気づいたら、そこは車内で何人か見知った人間もいる。一緒にいた椎名が何やら騒いでいるようだが言葉が耳に入ってこない。椎名の話が合図のように興奮している男に彼女は不信感を抱いた。誰かに聞こえただろうか、それぐらいの大きさでつぶやいた]
気持ち悪ぅ。
[この状況を望んでいるかのような男-近藤と名乗った男に嫌悪感をいただかざるおえなかった。近藤とそれを中心のように話されている内容は信じたがたいものだったが目の前で起こった信じがたいことを考えると受け入れないとならない気がして涙が滲んだ]
りぅ…怖いよー。
成瀬りぅ…。
煌星学園1年だよ。
[置いてかれるのは嫌だったので流れにのって自己紹介をする。この中に須藤先生を見つけ少し、ほっとする。大人の存在というものは偉大なものだ]
[長澤に言われた通り、座席に座ると力あるものの話をする数人の言葉が少し気になる。みんな、何かの力に頼りたいのだろうか。彼女自身もそれはすごく同意できる気持ちだったが力あるものというものはそれだけ危険にさらされやすいんじゃないかと不安に思う]
あの…鬼火?とかが狙ってくるんじゃないかな。
力ある人がいるとしてそんな人って、鬼?の脅威とかになるんじゃないかな。
りぅは見える人?も聞こえる人?も一斉に出てきちゃったら心配だよ。
[須藤の話を聞いて、うーんと考える。彼女は須藤を先生として好いているからこそその意見が気になる]
さすが先生!
投票で名乗りでるっていいね。
りぅも投票するならみんな足並み揃えたいな。
いろいろ聞くと怖い話だと思ってたけど、そんなこと言ってられないよね。
聞こえる人を先にって話はりぅはいいとは思うけど、知らない間に彼女みたいに見える人がこんなことになったりしないかな。
それが心配だよ・・・。
見える人が先も考えてみたけど、どっちも良し悪しがあるよね。
[首をかしげながら、辺りを見回す。少し強がってでもしゃべらないと涙がでそうだった]
―回想―
[1両目から戻ってきたあたりで、椎名から単独行動は慎むようにと言われてしまう。]
ごめん、そこは気を付ける。
運転席の中、真っ暗でどうやってこいつを動かしてるのかさえ分からないんだよな…。
……?
[六花が近寄ってきたので何だろうと思っていたら――チョップされた。]
…っ!?
そ、そうだな。うん、課長の言う事は聞かないとだしね。
村瀬さんも一人でうろついちゃだめだぞ?
[少し冗談交じりに話せるのは六花の行動のお陰だと、心のどこかでほっとしていた。]
―回想:終―
[1年生達の自己紹介も済んだようで、新たに覚える名前を頭の中で反芻する。
そして、座席に座ったまま、各人が出す意見をじっと聞いていた。]
そうか…、伏せてしまうと反論が出来ない、か。
でも、話し合ったり、問いかけたりという事は出来ると思ったんだよ。
それに、投票した後で理由を話せばいいかなとね。
えと、櫻木さんが言ってた、こっそり合わせる事が出来そうっていうやつだけど――
ああ、近藤先生も言ってたか。組織票とか。
投票の結果は全員見るだろうし、むしろそうやって鬼ってのが合わせてくるなら、自分が鬼だって言う様なものじゃないのか…?
二宮さんをあんな風にしたやつらが言う事を、信じるっていうのも変な話だけど、鬼は2人しかいないみたいだし。
もし伏せたとした場合、鬼同士で投票し合う事はなさそうだと思うんだ。どこに票が集まるかの予測は出来ないだろうから。
こういうのは情報にならないのかな…。
[皆に向けられる視線には、やや困ったような顔をしてみせる。だが、自分の意見はしっかり伝えなければ。
誰が信用出来るのかは、まだ分からないのだから。
…そういう風に考えてしまう事に対して、大きく溜息をついた。]
そうだな…、僕が皆の意見を聞いてて思ったのは…
何かの力を持つ人を隠そうとした場合でも、誰か一人を選ばなきゃいけないんだろう?
そこで、鬼ってのが選ばれたら、力を持っていますって名乗って来そうな気がする。
すぐに名乗らない場合って、こういう事も考えられるよな…。
鬼達の言い訳の機会を奪うって意味でも、名乗った方がいいってのが、僕の意見。
見分ける事が出来るっていう人は、投票用紙に申告しておいて、後から判明するっていうやり方もあるみたいだけど…
鬼が、二宮さんをああいう風にしたように僕らを攻撃してくるなら、得ようとしていた情報ごと分からなくなるかもしれない事を考えると、あまり良くないような気がするんだよな。
[そこまで喋ったところで、車両の確認をしてきた椎名からの提案を聞いた。]
食堂車…そんなのがあったんだ。
分かった。二宮さんはその奥に移動させようか。
[椎名が手伝うよという態度を示して来たのだが、小柄な少女一人であれば、弓道で鍛えた力があれば一人で運べそうだ。
椎名には、寺崎が所持していた荷物―鞄と弓矢―を持ってもらうよう頼み、食堂車のその奥の車両へと向かった**]
―回想―
[うーんうーんと唸りながら、椎名と近藤の話を理解しようと眉間に皺を寄せていると、近藤が何やら話し始めたので思考を一旦中断させてそちらを見やる。
スケッチブックを手に要点を話し始めるその姿は、まるで授業をしているようにみえた。
――誰かが次にやられる。
その言葉に思わず身を強張らせ、隣にいるであろう成瀬の手をぎゅっと握る]
例の…声…。
[それだけ言うと、少し口を閉ざして口元に指を当てて考え込む。
……ダメ。
こんな状況に身を置いていても、やっぱり現実離れしていてこれを現実なんだと捕らえようとすると、どこかでそんな訳がない。なんて考えが浮かんでしまう。
だったらいっその事、今のこの状態をゲームとして考えてみようか。
自分達がここから出るには鬼を探さなくてはならない。
鬼は自分達を狙っていて、捕まったら負け。
そんな鬼に対抗出来る力が3つだけある。
どんな力なのかはよく分からないけど、多分この3つの力が自分達の切り札。
切り札を上手に使ってここから逃げ出す…みたいなそんな設定のゲームに参加した…とか?]
これ…ならいいかもしれない。うん。
[現実逃避でしかない考えであるのは頭の片隅では分かっているものの、この状況をゲームだと置き換える事によって少しだけ
物事を考える余裕が出来た気がした。
自分がそんな風に心の整理をしている間にも、周りの人々は各々の考えを述べていた。
自分も何か言わなくては…と、そう思い口を開く]
なんとなく…だけど、鬼的に一番邪魔なのは鬼を見つけれる力がある人じゃないかなって思う。
そんで、その一番の邪魔者が誰なのか分からないってのは鬼に焦りみたいなのを感じさせれないかなぁとか。
見つけれる力を持っている人は隠れてた方がよさそうに思う…けど、ずっと隠れてられると隣の車両に行ってくださーいって言われた時に、
自分の力の告白をして隣行きをキャンセルする事は出来るけど…その、鬼に狙われちゃった場合…?は、
ちょっとあたし達的には不利なのかなと何となく思ったので、タイミングを見て出てきて貰えると有難い感じかもしれないです。
でも皆が皆隠れたままだと、あたし達は何のとっかかりもなく鬼を探さなくちゃいけないという無理ゲー臭がするような気がする。
なので、何かの声が聞こえる人…でしたっけ。
その人には出てきて貰ってもいいんじゃないかなーとは思う。
そしたらあたし達の中に変装して紛れ……っと、何でもないです。とにかく鬼。
鬼候補が少しでも減った方が見つけれる人も見つけやすいのかなとか思ったり。
……と、名乗り出るかどうかについての考えはこんな感じです。
頭あんま回らない方なんで、何かを勘違いして喋ってるところがあったり、分かりにくかったらしたらごめんなさい。
[ここまで言うとふぅっと一息入れる。
何だか上手にまとまらない考えをそのままうだうだ話してしまったような気もする…。なんて少し落ち込んでいたところに、村瀬からチョコレートの差し入れを貰った]
あ…ありがとうございますっ!
えへへ、あたしチョコ大好きなんです。嬉しいなっ。
[礼の言葉と共に、汽車に収容されてから初めてぎこちないながらも笑みを浮かべる。
早速貰った個装を破り、チョコを口に放り投げると、
甘い味が口内で広がって少しだけ幸せな気持ちになれた]
―回想―
え、ええ。
先生だもの、ちゃんと生徒のことは見守らなきゃ。ねぇ?
[そう言いながら椎名達と探索に向かったはいいものの。
数歩動く度にびくりと身を震わせる様子は、とてもではないが頼りになるものではなかったことだろう。
笑顔もどこかひきつっていた。]
―回想終了―
[探索から戻って来てすぐ、ボイスレコーダーの再生ボタンを押して録音内容を聞き始めた。
聞き終えた後、口を開く。]
鬼とかいうのが指名されて、力を持つと嘘をつく可能性。
その可能性を考えていないわけではないのよぅ。
その可能性も折り込みながらの提案よ?
少しの間だけ隠れるのは見える目とは違う調べる力?があるらしい人にという提案について。
その、指名された誰かが見える目だと申告した場合。
先入観が入りかねないかしらと思ったから。
見極める側からすれば非常に面倒かしら、って。
見える目とは違う識別能力?の場合は…。
複数出た場合、最悪順番に隣の車両に…もありかしら、なんて。
少しひどいこと言ってるかしら。ごめんなさいねぇ。
…と、それから自己紹介…でしたよね。
あたし1年の鷹野クルミって言います。
ソフト部に所属してます。
…って、う〜…。
いつもならもうちょい何か肉付け出来るんですけど、何か今はこれくらいしか思い浮かばなくて…。
[簡単すぎる自己紹介を述べてから、とりあえず軽く会釈をしてみせ]
それから隣の車両に行って貰う人をどうやって決めるか…ですよね。
そこだけで見れば、個人で希望言っちゃってもいいんじゃないかなって思います。
鬼が狙おうと思ってた人が、隣の車両に避難しちゃったらどうなるんだろうってちょっと興味があったり。
…まぁそんな確率低いかもですけど。
でも、見える人に隠れてて貰いたいなーって気持ちがありますので、皆で話し合って決める方がいいかな。
ケン先輩が言ってた鬼が多数の意見に合わせてくるかもって心配もありますが、それも考えるとっかかりの一つになるかもですし。
……まぁどうやって決めるにしろ、あたしはまだこの中の誰に隣に行って貰いたいって目星とか全く全然ついてないんですけどね…。
どうしよ…。
[長澤に勧められるがままに座席に腰を下ろすと、辺りを見回している成瀬の肩に頭を預け]
…早く帰りたいねー。
[なんて気の抜けた感じで言ってみる。しかし口調とは打って変わり、手は小刻みに震えていた。
ゲームに参加しているのだと自分自身を騙しているつもりなものの、やはり怖いモノは怖い。
自分自身を騙しきれなくなる前に帰れたらいいのだけど。そんな風にぼんやりと考えながら窓を眺めていた。
窓の外は真っ暗で何も見えない。まるで地下鉄に乗っているような気分だった]
―回想終了―
あとは…理由を言わずに思い思いに指差すのは、後からいらぬ疑惑も招きかねないとも思うのよぅ。
鬼とかいうのは仲間同士で指差す先を合わせないとしても、指差す理由を言わなくていいのは好都合じゃないかしらぁ。
後付けで理由を言う時間も与えられるでしょう?
勿論、先に先生が言った紙に書き残す案は指差す先を揃える前提の話であることは付け加えておくわねぇ。
[此処まで喋った後、軽く咳き込む。
そして先程の席に戻ってから茶を飲み始めた。**]
[座席に腰掛け、皆の話を聞いていた。
少しの間、考えを巡らせると切り出した]
えーと、鬼に対抗する力が3つあって、そのうち鬼を探すヒントになりそうな力が見る力と聞く力。
で、その2つの能力を持つ奴がどう名乗り出るのがいいか?ってことだよな。
話聞いてたら、見る力を持つ奴は名乗り出て、聞く力を持つ奴は投票のときに申告って案と、
見る力を持つ奴も聞く力を持つ奴も両方とも名乗り出ろって案と、
聞く力を持つ奴は名乗り出て、見る力を持つ奴は投票のときに申告って案と、3つ出てる感じか?
んーどれも一長一短はあると思うんだよなー
両方とも名乗り出させるのは、どうしたってどっちかは守られねーし危険ってことにならねーか?って思うんだよな。
ただいざ投票決定のときになって、鬼に力がありますって嘘つかれても困るから、そこを考えると先に両方名乗り出ろよってのも理解できるし…
どっちかだけ名乗り出させるってのは、片方は鬼に見つかりにくいのが利点だよな。
力を持つ奴を守ることを優先させるか、鬼に嘘つく隙を与えないほうを取るか、だよな…
俺としては、見る力を持つ奴だけが名乗り出て、隠れてる聞く力を持つ奴を見ちゃうのが無駄な気がするから、片方名乗り出させて片方投票のとき申告する案なら、
聞く力持つ奴だけ名乗り出て、見る力持つ奴は投票の時に申告案かな。
もちろん、投票決定になりそうなら名乗り出てほしいが。
もし見る力を持つ奴が先に名乗り出たら、鬼に嘘つく隙を与えないためと隠れてる聞く力を持つ奴を見ないために、両方名乗り出てほしい感じがするな。
それから投票を揃えるかどうか、ってのは、その前提がないと片方隠しとく案がつかえねーってことだから揃えるほうに賛成しとくぜ。
[ここまで一気に話し、ふぅーっと一息つく]
[意見を言い終え、ふと目線を下げると、隣に座るクルミの手が小刻みに震えている。
クルミの耳元に唇を寄せ、小声で囁く]
守る、から。俺…
[決意が伝わるようクルミの手に自身の手を重ね、ぎゅっと握った。**]
―回想―
村瀬さん…無理はしちゃだめだよ?
[言外にこの場に留まるように伝えたつもりであったが彼女はそれを突っぱね共に行くという。
ちらりと櫻木を見やるが軽く首を振り村瀬に向き直る。
まるで子供にするようにぽんと頭を撫でたのは彼女にどうとられただろうか。]
そうだね、そうかも。
その、出来る限り誰かの役に立ちたいんだ。
助けられっ放しだから…
恩返しがしたい。
[椎名の柄じゃないと言う発言にクスリと笑みを零す。
真っ暗闇の外を見つめ窓が開かないか確認しながら何処か譫言のように呟く。]
[一向に開く気配のない窓に焦燥感が募る。
反対の窓も調べようとした時、そばを歩いていた小鳥遊が震えているのに気付き]
小鳥遊先生、大丈夫です。
僕らがついてますから…
[何の根拠もないがただ小鳥遊が少しでも安心してくれればと声をかける。
寒気からくる震えではないと知りつつ自身のブレザーを彼女の肩にかけ]
元気になるおまじない、です。
…大したものじゃないですけど
[ころんと彼女の手に金平糖を転がせ、再び窓の確認へと戻る。
遂には何も得るものはなく肩を落とし元いた車両へと戻った。]
―回想終了―
[4号車へと戻り、誰かに結果を聞かれたならば他の皆と同じように静かに首を振っただろう。
ボイスレコーダーを聞くと言う村瀬と共に皆の声を聞くことにする。
先程出し損ねた金平糖をそっと隣に置き]
見事に意見が割れているね…
[思案顔で俯き先程までいた扉に戻り暫く思考に耽る。
そしてひとつため息を零せば意を決したように顔を上げ、渋い顔のまま]
どの意見が多いのは判らないけれど、これ以上この話をしても意味はないと思う。
[そこまで言い切り一度言葉を切る。]
僕は、鬼を見分ける事が出来る。
[皆の顔をぐるりと見渡し言い放つ。]
今は言うタイミングじゃなかったかも知れない。
でもいつまでも出るかどうかの話し合いをしている訳にはいかない。
皆、申し訳ない。
[徐々に語気が弱くなっていく。
自分勝手なことをしか自覚はあった為、皆に向けて一度頭を下げる。
先程言い放った時よりは随分と辿々しく言葉を継ぐ。]
と言っても、自覚したのはさっきなんだけどね。
星々が僕達を天命の元に運命を巡らせ、悪しき者を浄化へと導く。
僕は、その手助けが出来るらしい…
[胸元から小さな星を象ったネックレスを取り出し強く握り締める。**]
弓槻君が…?
先生に、そんな力はないわ。
役に立てなくてごめんなさいねぇ。
[弓槻の言葉を聞いた後、そっと近付いて]
金平糖ありがとうね。
ブレザーも、もう少し借りるわぁ。
[それだけ囁いて、元の席へ**]
[足をぶらぶらさせながら皆の話を聞いていたが、弓槻の言葉に顔を上げた]
シンヤくんが鬼さん見える人なのね?凄いのね。
六花はできないのね。
[言うと椅子から降り、マシュマロの袋に手を入れて{2}個取り出すと、元の席に着いた**]
ん、弓槻君が見える人ね。
私には出来ないから、凄いよ。
あ、村瀬さん。
[元の席へ向かう彼女へ向かって]
チョコありがとう。
[頭をなでなでしただろう**]
[シンヤの宣言に苦い表情をして]
見える者が出ちまったのか……。
いや、弓槻君の気持ちは解らないでもない。――君が本物であれ偽物であれ、な。
提案だ。前提として、今回車両を移る者は全員一致で投票する。その上でだ。
ひとつ、これ以降発言する者は、自分が見える者かどうか宣言しないこと。
ふたつ、我こそは本物の見える者だと言いたい者は、自分が占った者――今後「鬼かどうか判断すること」を、便宜的にそう言うぞ――に投票する。
みっつ、聞こえる者はシンヤに投票する。
もう「占い師ではない」と宣言してしまった者がいる以上、どこまで有効かわからんが……。俺は占い師を失いたくない。あくまでも提案だが、各自メリットとデメリットを考えてみてくれ。
[掠れた声で話し終えると、隣席のコハルに気遣わしげな視線を向け、スーツのポケットを探った]
[薬用喉飴をひとつ取り出し、コハルに手渡す]
良かったら食べな。……女の子が好みそうな味じゃないけどな、効き目は保証する。
[「医薬部外品」と明記されたそれに、苦笑いしつつ。]
[近藤の話を聞いてあっと声を上げる]
言っちゃってごめんなさいなのね。
六花、その案いいと思うのね。
あのね、どっちか片方出る案の、真ん中の案だと思ったのね。
[んーとと何度か言い、続けて言いたいことを纏める]
見たい人は見える…占い師さんに任せるってことでいいのね?
六花もそれでいいのね。
この案でやって、もしハッキリと決めちゃったら、その人の狙われやすいかもしれないのね。その人が耳の人とか、もし…もし、シンヤくんが偽者だったとして、本物だったりしたら大変なことになるのね。
だから六花は希望出すけど、占い師さんに任せたいのね。
[弓槻を偽者と仮定することを心苦しく感じ、もしを強調した]
まだ、誰を隣にバイバイするか決められないけど、オジさんとヨシアキくんは希望しないのね。
どっちも案の良い悪いの何を選んだのか分かりやすかったし、混乱しないよう対処も出してて鬼さんっぽくないと思ったのね。
今思ったのはこれくらいなのね。六花、ちょっと静かにしてるのね。
[喉を押さえて着席した**]
[弓槻の告白に、うなずきを返す]
そうか、お前が・・・。本物か偽物かわからないけど、どちらにせよよろしくな。
そして近藤のおっさんの考えもわからなくはないな。一応俺も、見えるとか見えないとか言うのは避けておくぜ。
ただなあ。こんな状況でみんな混乱しているのは当たり前だからわかるけど、なんか話のまとまりがないっていうか・・・。せめてまとめ役がいれば助かるんだけどな。
とりあえず一人は、さっさと閉じ込めて様子を見たいだろ?そうすれば聞こえるっていう力も役に立ちそうだしさ。
でもそのために、どう話すのかっていうのがまとまりがなくて、これって鬼の奴らにいい展開なんじゃないかって思っちまうよな。
なんでもし、この後投票まで名乗らないなら、暫定的に弓槻にまとめをお願いするってのはどうかな。弓槻には負担かけるし、もし弓槻が鬼だったり鬼に味方するやつだったりしたら困ったことになるけどさ。
[弓槻の言葉に驚き、顔をそちらに向ける。
弓槻の言葉に反応してしゃべり出す者の顔も見渡し、また弓槻に視線を戻す]
ふーん…。
あんたが見る力持ってる奴ねぇ
ま、俺は名乗り出ないほうがよかったんじゃないか?って思ってたから、近藤さんの意見に乗っとくよ。
でも聞く力持つ奴に関しては、隠れてて見る力をそいつに無駄に使うのはよくねーと思うから、隠れてられねーと思ったら、名乗り出るのもいいと思うぜ。
そのへん、本人がどっちがいいか考えればいいと思う。
[バクに向き直り]
まとめってどういうことする感じ?
意見のとりまとめ的なもんなら、誰がやっても同じだと思うから別に誰でもいいけど、弓槻さんの独断もありっつーなら反対しとくぜー。
[弓槻が見える人だという告白に彼女は少し安堵した。一番懸念していた知らない間にいなくなってしまう。その状況は少しでも回避できるそう思ったからだ。まだ弓槻が本物かどうかはわからないが、今は彼にすがるしかないだろう]
近藤…さん?に賛成!
りぃは隠れていることよりも守る力みたいのもあるならでてくることでも力を持つ人たちが守られるんじゃないかなとも思ったよ。
さっきも言ったけど、いつの間にかにいなくなっちゃうのは怖いからね。
出ていたらもしかしたら、守る人?がすごい感じで鬼を対峙しちゃうかもしれないし。
でも、見える人も聞こえる人も両方でてきちゃったら守る対象いっぱいでよくないとも思うよー。
なので、近藤さんに全面賛成ー!
だから、りぅが言うことはありませんー。
[無理やりテンションをあげるも空元気に終わってるような気がしてしかったなかった。力あるもの全員をだすのは不安だが少しならまだ守りようもあるだろう]
[そして、椎名の言葉に長澤同様の懸念を示す]
どういうまとまりが必要なのかによるなー。
りぅは今日はこのままで、他の車両に行ってもらいたい人の名前をみんなぐるっと言っていってある程度の時間で弓槻先輩がじゃあ、多数決でこの人って発表すればいいと思う。
[どうかなと周りを伺う。本人自体もどの方法がいいか決めかねていた]
[もぞりと身動ぎすると、ボイスレコーダーを再生してこれまでの会話を振り返る]
弓槻が見える者として名乗り出た、と
近藤さんの意見は、俺も賛同できるから乗っておくよ
各自希望を出した上で、見える者は見る先に投票、聞く者は弓槻に投票して名乗り出る、でいいんだな。
最悪、当人が鬼火に囲まれたとしても、意思表示はできる、と
[この中の誰かに潜んでいると言われても長澤と鷹野、それに須藤は疑う気にはなれなかった。気持ちとして疑いたくないと思う反面、本当に大丈夫な人なのか早く知りたいとも思う。疑う指針をどうすればいいか彼女は頭をふって考える]
見える人には…、意見がかぶってる人とかとそういう人をみてもらいたいかも。
鬼も隠れてるなら突拍子なことは言わないと思うよ。
木のを隠すなら森の中とか授業で習った気がするもん。
もしかしたら、2人いるなら1人は変なこと言ってるかもしれないけどそれってその人の行動でもわかりそうだし。
見える人の意見に沿うけど、りぅだったらそんな感じで探すかな。
[不安が言葉にでていただろう、最後のほうは少し消え入りそうな声であった。そして、長澤と鷹野の間に何かを感じ、少し寂しそうに2人を見るが弱々しく笑うしかできなかった。]
まとめの件は長澤や成瀬が言ってるんで割愛
そろそろ希望を出そうかと思ってるけど…村瀬と三枝は外すつもり
あ、先生のクラスだからって贔屓は入れてないつもりだぞ。
あと、近藤さんもな。
[ちらりと近藤を見る。
初対面かつ最初の雰囲気に警戒はしたが、彼の提案は吟味をした上でも不審な部分はない。
ポケットを探ると、たまたま持ち合わせていた飴に気づいて、近藤にそっと渡す]
どうぞ、サルミアッキですけど。**
[二宮を奥の車両へと移動させた後、再び皆の所へ。
居ない間に話が進んでしまっていたようで、須藤が用意してくれたボイスレコーダーを操作して確認していく。]
んー…、了解。
投票は揃えた方がいいっていう意見が多いのも把握したしね。
誰か一人を選ぶというのに賛成しておくよ。
シンヤが名乗り出た後に、力は無いという宣言をするのを止めた近藤先生は鬼っぽくないのかな…とか思う。
きちんと自分の意見を言ってるように思える人達も、投票からは外したいな。
もう一度聞き直してみるか…。
[そう言ってから、再びボイスレコーダーと向かいあった**]
[思い切って近藤の隣に腰を下ろしてみたものの、ぎこちなく身体は強ばっていて、視線が正面から反れることはなかった。
『しっかりしてるんだな』とかけられた言葉に、肩が震えて]
……っ、そ、…そんなこと、ないです……。
こわい、ばかりで……何か、考えていないと、……。
[力なく語尾が消える。 近藤の居る方向に身体を向けたものの、視線は彼の口元より上には上げられずにいた。
言葉を継ごうと口を開きかけた時、弓槻の『鬼を見分ける事が出来る』という告白が耳に飛び込んできて、弾かれたように彼を見る]
弓槻くん、……は。
どうやって、鬼を見分けるのかな。
……今すぐに、全員を鬼かどうか確かめてみることは、出来ない……?
[じっと弓槻見ながら、感情を込めぬ慎重な声色で訊ねた]
[横から近藤の苦い声が聞こえて、暫し黙考した後頷く]
……私は、近藤先生の案に乗ります。
そのためには、早く投票先を揃えなくちゃならない、ですよね……。
まとめについては、美空くんや、梨羽ちゃんの意見に、賛成。
テープレコーダー、少し借りてもいいですか。
[席を立ちかけた時、近藤から薬用喉飴を手渡されて]
……これ、……。
[思わず見上げ、目が合って、掌に指先が触れた感触に頬に軽く血が上る]
ありがとう、ございます……っ。
あの、私、お礼……こんなものしか持っていなく、て。
[先程出しそびれていたクッキーを、学生鞄から取り出す。
包装紙に店のタグやロゴ等はついておらず、手作りのものであることが伺える]
手作りの食べ物が、……嫌でなかったら。
[どうぞ、と手にしたものを近藤へと差し出した]
……あ、あの、えっと。 皆も、よかったら……!
[テープレコーダーの横へと置き、近くに居た須藤へも遠慮がちに薦めた]
…軽率な行動を取ってしまったみたいねぇ。改めてごめんなさい。
[と、すまなさそうに頭を下げてから]
諸々の提案は聞いたわぁ。反対する気はないとだけ。
あとは、そうねぇ…。
先生は受け身に見える人が気になってしまうの。
出された意見にさっと乗りはするけれど、自分からの考えはあまり出さないタイプね。
だから、調べたり隣の車両に向かってもらうのはそんな人の中から選ぶつもり。
それとは別に、寺崎君の提案は気になるの。
意見を伏せて指差す提案の件よ。
あまりわたしたちにとって利のあるものに思えないから判断に困るの。
誰の正体を知りたいか、誰に隣の車両へ行ってもらうかはもう少し考えるわねぇ。
[いつもと同じように間延びした声でそう言った後、須藤の座る席へ]
お腹は膨らまないかもしれないけれど、あげる。
ちょっとしかないから、これを持ってるのは内緒よぅ?
[ひっそりと耳元で囁いてから、菫の花の砂糖漬けを一つ。
須藤の手の平に落とした。**]
[須藤の手は暖かくで彼女に安心を与えた。少しの勇気ももらったのか彼女は口を開く。恐怖は感じていたこの一言でもしかしたら大変な失敗をおかしてしまうんではないかと。しかし、今の彼女にはこれ以上に思い浮かぶ人がいなかった。勢いよく立ち上がると下を見つめながら声を少しハリ話す]
りぅ、頭よくないから変なこと言ってるかもしれないけど決めたよ。
隣の車両に行ってもらいたい人。
櫻木先輩かな。
櫻木先輩の意見はりぅも同じで見える人先はいいと思うけど、波風立てないようにフォローもしてるのが気になったの。
どの意見で悩んでるって感じよりもこれがいいけど、それもいい、でも、やっぱりこれがいいって感じに聞こえてそれってなんか言う必要あったのかなって。
[他には鷹野の顔も一瞬浮かびはしたが、それはさすがになんだか妬いている気がして言い出せなかった。誰の顔も見れないまま椅子にどしりと崩れるように座った]
[クッキーやら内緒の砂糖漬けやらを口に含む。
甘党は隠していたつもりだが、もしかして透けていたのだろうか?なんて思いながら、喉の調子が回復していくのを自覚する]
成瀬、大丈夫か?
[意見を述べた後で、深く沈み込む成瀬の頭をもう一度ぽんと叩く]
ずっと声が聞けなくて心配したけど、よく頑張ったな。
先生な、お前が自分だったらこう探す、と言った辺りの所、よく考えているなって感心したんだ。
[あとは勇気を振り絞って最初に希望を口にするのも、あまりらしくないな、とちょっと思う]
[手を下ろし、周囲をもう一度ゆっくりと見回す]
ざっと振り返って、印象に残りにくいかな、と思ったのは椎名、櫻木、鷹野…かな。
あとは、寺崎の思い思いに投票するという提案が気になったかな。
鬼なら悪目立ちする、とは思うものの放置もしておけない気がする。
長澤は言ってる事が一番わかりやすくて、小鳥遊先生もご自身なりの提案をされているな、と
…隣の車両に移る者と見てほしい者は、先の四名から選ぶよ
[とは言ったものの、普段から顔を合わせている教え子たちの中から選べるかどうかは苦渋の選択で。
重い溜息を吐いた後、何度も繰り返したボイスレコーダーを再び頭から再生する]
ああ、そうだ、椎名。
[彼の方を見て問いかける]
まとめを弓槻に頼む件、弓槻が仮に鬼だったり補佐する者だったら困るといっているが、その辺りのリスクはどう回避しようとしていた?
何と言うか……、個性的な趣味をお持ちで。
[どうにか吐き出さずに食べ切った後、それでも少しばかり安らいだ自分の喉に人体の神秘を感じる。とはいえ、この後味をどうにかしたくてコハルのクッキーに手を伸ばした]
うん、美味しい。手作りなのか? 凄いな。俺、料理は全くできないからな。
あ、そうそう。成瀬の案にちょっと訂正
俺は弓槻には皆の意見を汲んだ上で占い先を決め、誰を占うかは明言しないで欲しいな。
万が一、占い先が鬼でなかった場合、鬼火に囲まれる可能性があるんじゃないかって思うんだ。
[須藤に叩かれた頭に手を持っていきなんだが、恐怖心がとれたように感じる。須藤の訂正に少し慌てて、付け加える]
りぅも見ようとしてる先は明言してもうらうつもりはなかったよ。
一応、見ようとする人を探す方法として一意見として参考にしてほしいなってだけ。
[近藤が食べているクッキーを見て、彼女も手を伸ばしながら、言う。言ったのが先か手を伸ばしたのが先か…]
りぅにもクッキーくださぁい!
[いくつかクッキーを食べ終えたころ、リウの意見が耳に入る]
ふむ。俺も隔離するのは櫻木さんかな、と思っていた。
さっきも言ったように、俺は占い師を失いたくない。その点、――皆の告白を途中で止めた俺が言うのは狡いかもしれないが、彼女は占い師ではないと自分で言ったからな。
小鳥遊先生とロッカちゃんもそうだが、この3人の中で選ぶなら、一番意見のはっきりしない彼女だと思った。
[そこまで言うと、ちらりとリウに目をやって付け加える。]
……君が喋ってくれていなければ、君だと言うつもりだったんだけどね。
占い師に見てもらいたいのは椎名君だ。君は俺と同様、あの事件については他の人より詳しいはずなのに、いまいち有用な意見が出てこない気がしてね。
次点で成瀬さん。話し出せるようになるまでに時間がかかってしまったのは仕方ないけれど、彼女らしい意見というのがまだ掴めていない。
あぁ、まとめ役についての意見が出ていたが、長澤君に全面的に同意しておく。皆、鞄の中にノートと筆記用具くらい入っているだろう。大事だと思うことは個人で書き留めておくように。
[言ってから、こういうのは職業病か、と独りごちる]
それから、全員に伝えたいことについては、俺のスケッチブックに書き残してくれても構わん。
[クッキーをパクリと食べて、首を傾げる]
違うよー。
発表するのは今日隣の車両に行ってもらう人の名前だよ!
[甘いものもちょっと安心できる。クッキーはパクリパクリと食べる]
はい、お菓子を作るのも、好きで。
……お口に合ったなら、よかったです。
[頬を薄く染めて、近藤に微笑んだ。
須藤の提案に、あ、と小さく声をあげて]
明言しない方法を取るのでしたら、弓槻くんにも、調べる先を投票用紙に記入して欲しいです。
弓槻くんからお返事、まだ貰っていないですけど、一気に全員を調べるのは無理なんですよね?……たぶん。
……あの、もし。
弓槻くんが嘘を付いているのだとしたら、状況に合わせて、調べる先を好きに変えられてしまったらこわいなって、思うので。
投票について寺崎の意見に違和感を持った人が多いみたいだが、俺はそこまででもない。俺も組織票がどうのと言ったが、どちらかというと力を持つ者の告白に投票を利用したかったから票を揃えたかった、というのが大きい。
ただ、本当にバラバラに投票する気があるならもっとメリットを説明して欲しかったとは思うがな。
[コハルの遠慮がちな声に気づいて微笑みを返し]
うん。とても美味しかったよ。ありがとう。
[できればこんな物騒な場所じゃなくいつもの塾で食べたかった、という言葉は咄嗟に飲み込んで続ける]
あぁ、確かに、弓槻君も投票は調べる先にしてほしい。三枝の言うとおりだ。
隔離する人は発表する、という成瀬さんの意見にも賛成する。
あ、あと、あの。あの。
レコーダーを聞き直している途中で、まだ全員分のことを考えきれていないのですが。
櫻木さん、鬼っぽくないかなっていう気が……ちょっとしていて。
あの、彼女、『何か欲しい』って、繰り返し言ってたでしょう。『きっかけになる何かが』って。
あれが何となく、とっかかりを見つけて、鬼を見つけたいって焦れのように感じたんです。
嘘をついて場を動かせる立場っぽくなくて、当たり障りなく乗り切ろうって感じでもなくて、控えめながらもうずうずしている、ような。
力を持っている人に隠れてもらうって流れだから……そこも、加味しつつ。
どちらかというと、見える人が調べる先にする方が、いいと思い、ます。
[櫻木に希望が集まりそうなのを聞いて、口にした]
[寺崎の違和感について言及する近藤に、頷く]
はい、寺崎くん、まっすぐですね。
やりたいこと、分かります。
力を持っている人は全員出て欲しいと強く思っていて、その上での伏せ投票の提案は、食い違って、いません。 自由投票、前提の進め方ですよね?これ。
投票用紙には名前を書くから、組織票も情報だっていうのは分かります、よ。
私とはやりたいことが違いますが、彼なりの最善に基いて、話をしていると、思います。
周囲の意見に合わせる流れも、変に思えなかった、ので。
力を持っている人は全員出て欲しいと言っていたから、隣の車両に移ってもらう候補として考えていたのですが、今は優先順位が下がって、います。
皆がほっとけない、なら。 彼も、どちらかというと調べる先にする方が、いいような、気がするのです。
[こほん、と喉元を押さえて、クッキーの礼にはお辞儀を返した]
んー…三枝が言ってるのも一理あるな。
[なるほど、と頷いて]
占って欲しい者は寺崎を希望する。
希望を伏せての各自投票は思考が見えないっていうのと、互いに票を入れあって対立が生じた時の場の混乱が、共に鬼に有利な気がして。
違和感というか、リスクへの懸念かな。
ちょっとはっきりさせておきたい。櫻木も同じくらいはっきりさせておきたいけど、三枝が言った点に同意できるので、第二希望あたりで
隣の車両へ移ってもらう者は、現段階では椎名だと考えている。
[意見はするが用紙はまだ白紙のままだ]
この列車に乗って最初に違和感を感じたのが、椎名と近藤さんだったんだよな。
まあ、近藤さんはともかく、椎名は自己紹介や見回りの印象の方が強くて。
既に一度見回ってるなら、隣の車両に移るくらい問題ないかな…って、…ダメだな、俺。
[苦渋の決断を下して俯く。教え子の名を書くのは抵抗があった]
あと、鷹野は考えながら思い思いに話してる感じがあって、先に言った者よりは優先順位は下がるな。
以上。
[ボイスレコーダーに声を吹き込むと、再び押し黙った。**]
[成瀬から飴を受け取って、目を丸くし]
えっ……あの、あの、ありがとう。
でも私、人に貰ってばかりで悪い……ような。
あの、食べ物は貴重なので、たくさんたくさんはいらないんです。
他の人にも、平等に回るようにしてもらえれば、と。
……でも、喉を痛めているのを見て、気遣ってくれたんだよね……?
[ありがとう、と嬉しげに笑みを返した]
そうねぇ。寺崎君の正体を見極めるのは悪くないかしら、と先生も思ったわぁ。
隣の車両に向かってほしいかしらと思っているのは今のところ櫻木さん。
なんだか受身に見えるのだもの。
流れに身を任せてやり過ごしたい鬼なのかしら、なんて疑ってしまって。
成瀬さんも少し前の意見が出るまでは隣の車両に向かってもらう候補だったことは言っておくわぁ。
それでもなんだか動きが気になるところではあるから、正体を見極める候補に是非お願いしたいところねぇ。
それから、鷹野さんもそこまで積極的じゃない印象なのよねぇ。
考え事が多い所為なのかしら…?
[少し考え込む素振り。]
[コハルがクッキーを出したのを見て嬉しそうに声を上げて席を立った]
コハルちゃんのクッキー!いただきまーす!
[全部食べてしまわないように控えめにクッキーを頬張る]
纏めとかは皆が言ってるので賛成なのね。
後は考え纏めるからちょっと待ってなのね。
椎名君。
椎名君、かあ…。正直此処に来てからちょっと怖い、とは思ってるのよぅ。
そのせいか、まだ冷静に観察出来る気はしないわねぇ。ごめんなさい。
それから三枝さんの言ってた櫻木さんの言動について、なんだけど。
何か欲しい、と言っている割に行動を起こす様子がないのが気になってしまったの。
それが、目立った行動を取りたくない鬼なのかしら…なんて思った理由でもあるのよねぇ。
あ、寺崎君が気になる理由は何度かボイスレコーダーに吹き込んだ件を聞いてちょうだいね。先生喉が痛いの。
[けほ、と咳をした。]
んっとね、隣の車両にバイバイ希望するのはバクくんなのね。
一番自分の考えがわかんないのね。提案もちょっとしてるけど、そこからどうしたいとかさっぱりなのよ。
協力してここから出よー!っていうのがわかんないの。
[一緒に車両を見て回った時の笑顔を思い出してしゅんとする]
見てほしい人はね、ナオちゃんなのね。次がクルミちゃん。
ナオちゃんね、話しの流れに乗ってるともどっちでも問題無いっていう風にも見えて悩むのね。でも、一応自分は見える人に出て欲しいけど、って希望は強調してるのね。もしかしたら切欠が無いと何を言ったらいいのか分からないのかもしれないのね。
こう考えてぐるぐるしてるのね。鬼さんじゃなかったらいいなぁ…。
クルミちゃんはね、おかしなとこ無いけど、一番話しに紛れてるように見えたのね。
あと、ケンくん皆気にしてるけど、六花は違和感というより無防備って思ったのね。
一言で言うと、オジさんやコハルちゃんと同じー!
[友人と意見があったのが嬉しいのか、両手を上げて表現した]
ん…。
[知らず知らずに寝ていたようだ。
どうやら話し合いが進んでいたらしい。話が追いつかずに]
ん…、ごめん。
ボイスレコーダーちょっと触るよ。
[しばし聞き入ってる。]
やっぱり余計な事をしてしまったみたい、だね。
本当に申し訳ない…。
[皆の視線、意見に昔の自分が思い起こされ目線が下がり俯いてしまいそうになる。
しかし自身の役割を思い出し震えながらも大きく息を吐く。
再び顔を上げて皆の方を向き]
でも、出た以上皆の力になれるように頑張るよ。
まずはまとめ役の話かな?
出来るだけの事はするつもりだけれど、期待はしないで欲しい。
その…余り人の話を纏めるのは、苦手なんだ。
最終決定だけ皆に伝えられれば大丈夫かな?
勿論、私情は挟まない。絶対に。
[言いきってから三枝の方を向き直り]
三枝さん返事が遅れてすまない。
残念だけど時間を挟んで1人ずつしか見れないんだ。
一度に全員を見分けられればすぐにでも帰れるんだけどね…
本当に、ごめん。
[彼女に向け申し訳なさそうに頭を下げる。]
僕の考えは、述べてもいいのかな?
僕が気になったのは、やはり近藤さんと椎名君かな。
最初にこの状況を喜んでいたのは不思議というか、正直おかしいとしか思えない。
でも、色んな問いかけや提案をしてくれている。
ただそうであるからこそ彼らが鬼だったら怖いなとも思う。
それに少し気になったのが、皆が同意しているから言い出しづらいんだけど…
以後自身の能力の有無を伏せるという事。
僕は表に出るからには、鬼もしくはそれに連なる者を1人でも引き摺り出せたらと考えていた。
それ故かも知れないけれど、近藤さんの意見は鬼に逃げ道を与えたように見え…ました。
今後もし偽者が出てきた時に色眼鏡をかけられるのは僕としては、避けたいしね。
でも、隣の車両に移ってもらう程でもないんだよね。
逆にこれからも意見を聞いて判断させてもらいたいと思っています。
だから、希望としては近藤さんを見たい。
そして提案はしてくれているけど、これと言って決定打となる発言が見えてこない椎名君に移ってもらいたいかな…?
[見知った友人を希望先に挙げることはやはり抵抗があるのかチラリと椎名の方を見る。
]
あと、もしその2人を候補から外すとすれば他に希望は…
とにかく意見の見えにくい人から希望を出したい。
ただ…僕も人の事は言えないのだけれど。
ごめん、櫻木さん。
僕にも聞かせてくれないかな。
[他の名前を挙げようとするがそこで言い淀み、曖昧な表現を口にする。
誤魔化す様に苦笑いを零すとそそくさとボイスレコーダーの方に寄って行き]
先生達が言っているのはあくまで自分の希望。
弓槻君自身の考えも考慮に入れていいのよ?
ああ、調べる人は紙に書き残す形で明言は避けた方がとは先生も思うけれどね。
[お茶をもう一杯飲んでいる。]
[ボイスレコーダーを聞きつつ一度皆の方へと向き]
ああ、あと寺崎君の意見は僕的には怪しくは移ってないかな。
気になる所は言わせてもらったしね。
もし寺崎君が鬼だとするなれば少し悪目立ちする発言だと思った。
あと気になってるのは成瀬さんが一番に希望を言った所?
ただただ一番になっただけならいいし、多分そうなんだろうけど
鬼が今後の主導権を握りに来たと邪推することも出来る。
一番に希望を言えばその意見に引きずられる人もいるだろうし。
すごく失礼な発言なのは自覚しているよ。
…ちょっと、いっぱいいっぱいなんだ。本当にごめん。
少しコレに集中するよ。
[申し訳なさそうな顔で前髪をかき上げ頭を抱える。
謝罪を口にすればボイスレコーダーを指さし暫し其方に集中し**]
―回想―
……っ!
み、耳元でそんなかっこいい事を囁くのはちょっとずるい、んじゃないかなぁ…!
[ぼんやりと窓を眺めていたが長澤に囁かれた瞬間、目が見開かれみるみる内に顔に熱が集まる。
バクバクと心臓が煩く鳴り響き、死んじゃうんじゃないかと思ったが、手をぎゅっと握られると少し冷静になって。
一呼吸置いてから伏せ目がちに恐る恐る口を開き]
…ヨシアキは…違うよね?鬼じゃ…ない、よね?
信じていいんだよね…?
[長澤にしか聞こえないであろう声量でそう呟くと、自分も重ねられた手にぎゅっと力を込め]
シンヤ先輩が見える人…ですか。
鬼側が嘘をついてるかもって部分を見ない振りしたら…うん、何か先輩神秘的な感じしますもんね。
それっぽい気がします。
それと近藤さんの提案はいいと思います。
えーっとメリットとデメリットを考えろ…ですか。
そうですね、メリットはシンヤ先輩しか名乗らない事によって、シンヤ先輩自身が狙われにくいかなって思いました。
皆の視線を独り占め状態ですから、先輩に何かあれば誰かが気付くでしょうし、鬼も狙いにくいんじゃないかなって。
あとは…もしも、の話ですが、シンヤ先輩が嘘をついていた場合…本物の見える人はとりあえずシンヤ先輩を抜かして
見る事が出来るのかなぁと。
その状態で本物の見える人と、声の聞こえる人が鬼に狙われなかったらちょっとおいしい展開だなぁなんて。
デメリットはまだ隠れてる声の聞こえる人の事を見てしまうかもしれない…って事と、
あとはシンヤ先輩が嘘をついていた場合、鬼にターゲットにされにくいポジションにいそうな感じがするので、
隠れてた本物の見える人か、声の聞こえる人がたまたま鬼のターゲットにされる可能性もあるのかな…程度です。
ぱっと思いつくメリットデメリットはこれくらい…ですかね。
あたし的に見比べてみてデメリットよりもメリットの方が魅力的に思えるので賛成です。
―回想終了―
[しばらくボーっとしていたようだ。
皆の話し声に我に返る]
あ。えーと…
見れる力に見てもらいたい奴と、車両移動してもらいたい奴だよなー
んー。このあとボイスレコーダー聞かしてもらって考えるけどー
須藤センセーと近藤さんは、今んとこいっかなーって感じ。
色々意見言って考えてるしなー。
まぁ、鬼が俺らの味方を演じてるってこともあり得んのかもしんねーけど、今考えることじゃねーと思うし。
[みんながごほごほ言ってるのに三枝さんからのお礼が少し気にかかってしょんぼりとした]
ごめんなさい。
でも、もう少し三枝先輩の意見聞きたかったの。
すごく興味深くて。
[後に言った弓槻の意見も同じようなことを言っているのかなと彼女は首を傾げる。早く何かをすることはいけなかったのだろうか。疲れているのかあまり頭は回らなかった]
あと次点で、リウ・クルミ・村瀬さん・三枝さん。
リウとクルミは、元々ダチだから印象に残りやすいってのはあるかもしんねーけど。
でもまー、今言った6人はとりあえず考えてねーわ。
あとの、バクさん・小鳥遊センセー・櫻木さん・寺崎さんからかなー
ちょっとレコーダー聞いてくるぜ
[声を聴いて顔を上げる。]
ん…。
[席をずらして場所を開けるだろうか。
弓槻にぽそり]
ん。弓槻君。
あまり自分を責めないで。
名乗らないまま…時間が進むよりまだいいと私は思うよ。
[小さくそう言った。]
ん・・・ああ、ちょっとうとうとしちまったか。こんな状況なのにな・・・。
[自分に苦笑いしながら、レコーダーを聞く。途中、気になった須藤の質問に答える]
ああ、今日だけだし、そこまで問題にならないんじゃないかって思ったけどな。変な誘導があれば、それはそれで考える材料になるだろ?よくよく見極めていけばいいだけさ。誰かが言ってたみたいに、決定を一任するんじゃいつもりだったしな。俺が心配してたのは、弓槻が名乗り出て、数人が自分は見えないって言って、やっぱり言うのを残りはやめようって言ったり、っていう流れが、な。
[続いて、レコーダーの声を聞きながら、誰に言うでもなくつぶやく]
・・・正直俺は、冷静なみんな全員おかしいんじゃないかって思うくらいだぜ?自己紹介もしないで投票のこと話し出したり・・・。普通こういうオカルトに遭遇したら、もっと取り乱すもんだろ?俺がおかしいのか、みんながおかしいのか、俺にはわからねえけどな・・・。
俺はお前らと違って、「隣に閉じ込める」なんてことで済まないことも知っているしよ、そりゃ立場が違うけどよ・・・。なんかみんな不気味だぜ・・・。頼もしいといえば頼もしいのかもしれないけど、さ・・・。
[みんなを責めるような口調になったことに気づいたのだろう。あわてて頭を振り、不自然な笑顔で改めて話す]
・・・なんて、な!冷静なのはいいことだよな!ホラーでも、取り乱したやつから死んでいくもんな。俺も自分の冷静に考えてみたことを話すよ。
まず、占ってほしいのは近藤さんかな。なんというか、方向を決めていっているのが気になる、って感じか?まあ俺と同じで前回の事件も知ってるし、誰も方向を決めないのは不安だから感謝もしてるんだけどな。気になる位置ではあるよな。
閉じ込める・・・あえてみんなに合わせてそういうけど・・・こっちは、正直に言うと誰も決めたくないよな。でも、無理やり決めるとしたら・・・。
リィ、すまん!俺は成瀬かと思う。なんか賛成ばかりで、いまいち意見が見えないというか・・・。オカルトとかでも、こういううまいことやってるやつが最後に裏切って・・・みたいな話も多いしよ。
[誰かの命を奪う選択をしなければならない。そのことに苦々しげな顔になる。だが自分は、目的のためなら知人の犠牲をもいとわないだろう。そう自分に言い聞かせるかのように、目を閉じた]
[目を閉じたあと、ポケットに手を入れると、そこにある何かに気がつく]
ああ・・・。こんなことになっていてすっかり忘れてた。きのこの山もあるから、たけのこ派以外は食うといいぜ。
[そういって、箱をレコーダーの横に並べた]
[座席に腰を預けながら、皆の言葉に耳を傾ける。そして聞こえてきた近藤の言葉に対して]
んー…
近藤先生、提案内容のメリットなら僕は話してるはずですよ。
伝わりにくかったなら僕の言い方が悪いんだけど…
[もう一度、という感じで周囲を見回してから]
僕らの中に鬼が居るなんて信じたくないですけど…
これから、あの火の玉達が言ってたような事が起こるかもしれないってのは、怖くない人なんか居ないと思う。
だけど、鬼はこの中にいて、やり過ごそうとしてるわけだろ?
だったら、鬼が恐れる様な一手を、と考えた結果だったよ。
一番多く票が集まった所とした場合、もし、鬼に票が集まらない事が分かったなら鬼同士で投票し合って、僕らの目をくらますことが出来そうだなと思った。
だから、あえて伏せることで、そういう撹乱は起きないんじゃないかと考えたんだ。
あとは…すでに説明済みだけど、票を伏せたら鬼が鬼に投票ってのはしにくそうなのと、票を合わせて他の誰かを貶めるっていうのは、鬼が露見するかもしれないからやらないと思ったな。
鬼は二人しかいないし、票が集まるかもしれないっていうプレッシャーを与えたかったんだよ。
残念ながら賛同してくれる人はいなかったけどね。
[さて…、と一呼吸を挟んでから]
僕は皆と違う意見を出したし、気になると言われるのも仕方無いかなとは思うんだけど、
一番最初に指摘してきた、小鳥遊先生からの疑い方が少し納得しにくいように感じるかな。
えっと、僕が最初に提案したその直後の小鳥遊先生の言葉で、
「疑われる側からしたらとても怖い事」だって言っているのが、疑われてはいけない立場の人っぽく聞こえちゃって。
あと、最初に出した意見って、力のある人は隠れててほしいっていうものでしたよね。
それって手がかりのない状態になるんだけど、全く逆の意見を出した僕から見たら、どうやって鬼を探すつもりだったのかなって疑問が…。
[一通り聞いて]
近藤先生と、椎名君へ、集まっているみたいなのだけど、私も分からないでもないなと思うよ。
近藤先生は回り状況を察するの早いなと思うのよね。
椎名君も、気遣いしてると思うよ、
…気になるのは、最初の、二宮さんが倒れた時のは…異常に見えたわね。
けど、2人を隣の車両へ行ってほしいとは思わないわ。
誰を隣の車両へとだけど…ボイスレコーダーを聞いて今の所、皆よりあまり意見が出てこないのが成瀬さんで、考えているわ。
…って、小鳥遊先生は優しいし、英語の授業も分かりやすいから好きなんですが…うーん、ごめんなさい。
僕は、小鳥遊先生に他の車両に行ってもらいたい。
他に気になると言ったら、椎名だな。
名乗り出るかどうかという事について、あまり詳しい意見を話してる印象が無かったように思うから。
行動力あるやつだし、積極的に話すのかなと思ってたけど、他の車両見に行ったりしててさ…まあ、僕も単独で1号車まで行っちゃったんだけど…。
[そこまで話し終えると、はぁと溜息をつく。
糖分補給して落ちつこうと思い、ボイスレコーダーの近くに置かれているお菓子に手を伸ばした。]
[レコーダーを聞き終えるとぽつぽつ話し出す]
まずバクさん。
最初からこの状況を喜んでやる気満々な感じだったけど、車両見回りくれーしか…
力持つ奴がどう名乗り出るのがいいかって意見とかあんま言ってねーのな。
そんで櫻木さん。
とっかかりに、見える力持つ奴に名乗り出てほしーって考えてたのはわかった。
でも、出たほうがメリットがあるっていう説明とかは特にない感じ?
寺崎さんは、投票を伏せるって意見が印象のすべてなんだよなぁ…
ただ寺崎さんの前提が、力持つ奴みんな出ろだから、考えとしてはありじゃねーの?とは。
小鳥遊センセーは、俺があんまかかわりねーから印象薄かっただけでけっこう色々言ってたな。
[ と り あ え ず ]
小鳥遊先生ー、お話したいですー。
女の子同士お話しません?
あ、椎名君。キノコの山少しもらうわね。
[鞄を漁ってお茶が入った水筒とキノコの山を手に持って小鳥遊の所へ向かうだろう。]
ええ、そうね。
皆隠れている状態なら、手がかりのない状態から手探りでどうにか考えるしかなかったと思うわ。
相当難しいだろうけど、それも力のある人間を隠すための代償かしら、とも。
…その後先生が意見を変えた理由は、ちょっと見える目を持つ人間ではないと言外に示しちゃってる人が結構いるように思えたからなのよぅ。
[と、寺崎に返事を返した。]
んー。
一番、態度と話し内容にちぐはぐさを感じたのはバクさんかなー
俺は、バクさんに車両移動してほしいかな…
見てほしいのは、櫻木さん。
でも、寺崎さんをそのままにしてみんなの疑いがそのままになるようなら見てもらってもいいかなと思う。
[そこまで話すと、ポケットにあったミントを口に放り込んだ]
[椎名の答えを受けて]
んー…椎名がそこまで考えているんだったら、弓槻が偽者でも困らないんじゃないか?
何だか今受けた理由と、さっき困るって言った部分が繋がらなくて…難癖つけてるように聞こえたらごめんな。
[詫びつつ、そっと手を出しきのこをいただく。きのことたけのこに差は付けない派だった]
自己紹介についても分かった。
その考えも確かに一理ある。むしろ先生が気を利かせるべきだった。
だが、二宮が既に犠牲になっている以上、事態は深刻だ。
椎名には、こうなる事がある程度わかっていたから…とも思うが、やっぱり周囲よりは少しのんびりしているな、と思ったな。
[と、重い溜息を吐く。数時間前までは、こんな状況に置かれるとは思ってもみなかった]
[小春は目を伏せたままテープレコーダーから流れる議論を繰り返し聞いていた。
暫くして、手で隠すようにしながら開いた手帳に何事かを書き込み出す。 文字は細かく、傍から読み取ること困難なはず。
途中、のど飴に纏わる刺激の強すぎるやり取りがあった気がしたが、見ないふり]
……考えて、みたのですが。
隣の車両に移ってもらうのも、見える人の調べ先も、椎名くんと、小鳥遊先生を推します。
……ん、と。まず、懸念したのが鬼が注目を集めた時に、嘘をついて逃げたりすることで。
発言を聞いて、そういう嘘はつかなさそうな人を、選びました。
消去法なども使ったのですが、詳しい説明は、避けますね。
[暫く意見が出るのを聞いた後、手元のメモを見つつ]
今のところ、俺のメモでは隔離する人は櫻木さん3票、椎名君3票、成瀬さん2票、小鳥遊先生1票。希望を言ってないのが、長澤君と鷹野さんと……三枝か。
そろそろ決めてしまいたいと思うんだが、まだ希望を言っていない人はお願いしたい。
[シャープペンシルを下ろすと、かつん、と芯が手帳に黒い点をつくり]
椎名くんは、皆が話しているようなことを否定して、信じられると思える強い要素がなかったこと。
小鳥遊先生は、誰がこわい、誰が気になるって話はたくさんしてくれたのに、誰は大丈夫そうって話がなくて、疑惑を撒いているのかもしれないなんて、……不安になったことも、理由です。
どちらかというと、見える力はない、とはっきり明言している小鳥遊先生に、隣の車両を確かめてみてほしい、と……思って、います。
[長澤の言葉に自分の名前呼ばれた気がしたのでそちらに振り向く。]
ん。
んー出た方がメリットがあるという説明とか考えはなかったわね。
出てこないまま、次の車両へ向かう人がもし力がある人のになったら、という不安と、分からないままなので、分かるところから、ということから、ね。
先生とお話したいことって何かしら、櫻木さん。
そして先生はたけのこ派なのよぅ…。
お話はするけれどね。
[自分の水筒を軽く振りながら、首を傾げる。]
[緩く、首を傾げ]
……小鳥遊先生。
『見える目を持つ人間ではないと言外に示しちゃってる人が結構いる』って思ったなら、近藤先生の『自分が見える者かどうか宣言しないこと』という提案に、反対しなかったのは何故ですか。
先生、先に疑わしい人を探すことから始めるタイプなのよ。
はっきり信じられる人を見つけられるまでは、疑わしい人が誰か考えられる方が楽なのよぅ。心理的に。
[三枝の方へ顔を向け、そう告げる。]
[伏せて投票するやり方について、寺崎の考えを聞きながら]
なるほど、ようやく言わんとしている事が分かった気がする。
考え方の違い、なんかな…受け入れがたいのは、さっき先生が言った通りだが。
[難しい顔をして黙りこむ]
[続く三枝の質問に]
それねぇ。
どちらかと言えば、あの提案に乗って隠したいのは目よりも、もう一方の方なのよぅ。存在はあまり信じていないのだけど。
見える見えないの話しでうっかり言っちゃった先生も悪いとは思うけどねぇ。
俺が、力ほしいやつにどうしてほしいかがなかった、って意見結構あるなあ。正直言うと、一番の理由はタイミングを逃がしたからなんだよな。気づいたら弓槻が名乗り出て、近藤さんがこれ以上言うなって言ってた、って感じだ。
一応、その辺がなかった場合俺がどう考えてたかを言うと・・・まあ今日見えるやつは出てきてもらえればって思ってたな。投票をそろえるとか、現実的じゃないんじゃないかと思ってたし・・・。ただまあ、こういう流れでも別に違和感はないよ。
言い訳ってわけじゃないけど、一応こう考えてたってのは後々にも有用だと思うし一応書いておくよ。
…キノコも愛してください…
[残念そうにしょんぼりしてキノコをぽりぽり。]
で…、えっと。
[頭で思いかえしながらゆっくりしゃべる。]
レコーダーで聞いてたのですが、先生は受け身に見える人が気になるのですよね。
私が、受け身に見える、流れに身を任せてる感じだから以外に何か気になるのはありますか?
受け身な人は成瀬さんもですね。
私もそう思う。受け身だなと思うわ。
もう一つ。
攻め身にみえる人は気にならないのですか?
…変な質問かもしれない、かな…。
近藤さん、わざわざすみません。
どうも皆の意見が他の話に紛れてしまって…
明確な希望だけもう一度簡潔に言ってもらえると嬉しい、かな。
[ボイスレコーダーから顔をあげ、皆から少し離れた扉の前に戻る。
少し咳を零しつつ手帳を取り出すと複数名の名を書き連ね]
出来れば僕が見るべき先の希望もお願いしたい、です。
[常のように話していたが相手に先生や近藤がいる事を思い出し、慌てて敬語を付け足す。]
ん?あれ?
三枝さん。
[手を上げて、ここだよと、手を振る]
小鳥遊先生って誰こわいって言ってたっけ?
…先生いってましたっけ?
[本人に聞いた方が早い気がした]
[集計を発表する近藤に気づき、遅くなってごめんなさい、と頭を下げる。
小鳥遊の方へ振り返り]
はい、こんな状況なので……疑心暗鬼にも、なりますよね。
あの、でも私、さっき質問したみたいに、先生の主張ってチグハグなように思えて……。
『見える目とは違う識別能力?の場合は…。
複数出た場合、最悪順番に隣の車両に…もありかしら』とも、言ってらっしゃいました、よね。
それが、あんまりもう一方の方の人?…を、大事にしているように思えないんです。
……えっと、頭のなかで、整理しきれなくって。
あとはそうね…。
ちょっと、状況が進んでいるのだけどあまり思考が進んでいなさそうに見えたところ、かしら。
櫻木さんの言ってたきっかけ、転がってきたと思うのよぅ。
それでも、あまり動いている感じがしない。
今の状況でもそう思うわぁ。
それから攻めていく人が気にならないか、ね。
気にならないわけじゃない、けれど現状では受身側の面々がより気になる。というのが答えね。
[と、水筒から茶を入れて啜る。]
答えになったかしら?
[耳まで真っ赤になりながら、勢いよく座席を立ち上がると一直線にレコーダーがある場所へ向かい、録音内容をを聞いては撒き戻しを一心不乱に繰り返していたが、キリッとした顔で皆の方を向き]
見てもらいたいなって思う人はロッカ先輩です。
先輩は人ともよくコミュニケーションを取っていて、自分の意見もしっかり出されているように思いました。
何となくですけど、人の中に紛れるのであればこういうタイプが向いてるんじゃないかななんて…。
頼りになりそうだから見てもらって安心したいって気持ちも強いですね。
…隣に避難して貰う人に関してはバク先輩とナオ先輩で揺れてます…。
もうちょっと待ってて貰っていいですか…!
ごめんなさい。
[そして再びレコーダーに向き直り]
ん。
そうね。きっかけは転がってきてるわね。
鬼の隠れる場所が減ったなって思う。
んー、動いてないですか…。
動いてるつもりではあるのけど。
受け身側の面々は私と成瀬さんだけでしょうか?
なんかたくさんいるよ、と思ったのですが。
他はいないですか?
隣の車両にって…ああそれ。
脅しよぅ。鬼側の面子に対する。
もし信用を取りに来る形で偽者を出すなら、鬼側の犠牲も覚悟してねってこと。
…言っちゃってもよかったのかしらね、これ。
[三枝の質問に答えを返すものの、少々困ったような笑顔で]
[みんなの意見を聞いていて、自分が見るべき先を言っていないことに気がついた。鷹野も気になるが寺崎の意見も気になる。でも、寺崎は意見が見えるような気がしてまだ意見から何か拾えるんじゃないかと思った]
友だちだからこそ…、りぅはクルミのことが気になるかな。
結構意見が多い、寺崎先輩とか椎名先輩も気になるけどおしゃべりしたらなんかわかる気がしたよー。
[誰を信じていいのか考えれば考えるほど、わからなくなっていった。須藤も長澤も意見としては明確ですごく頼りになる。でも、その2人だって、そう考え始めると自然と彼女の顔は暗くなっていく]
ん、鷹野さんも比較的受身には見えているわぁ。
彼女自身から提案を発するところを見ていない気はするもの。
…言わなかったかしらぁ?
[と、櫻木に向かって首を傾げる。]
あー。鷹野さんがそう言うなら、悪いが俺は椎名君に票を移す。
これで椎名君5票、櫻木さん2票、成瀬さん2票、小鳥遊先生2票。
君がどっちに投票しようが、隔離されるのは多数決で椎名君だ。
……恨んでくれていいよ。俺には解る、もう時間がないんだ。
弓槻君の告白から、対抗する者や聞こえる者の投票による告白を提案して、流れを作ったのは俺だ。最後まで流れを整える責務がある、と思う。
[そのまま、すっと目を閉じて黙り込んだ**]
あ、近藤さん、意見遅くなってさっせん!
ふー…色々考えてもわかんねーこと多すぎだよな…
[ぽつりとつぶやくと脱力して座席に身を沈める]
そういやー…
[しばらく前のリウと須藤のやり取りを思い出してぼけっと考えていた。
リウ、あいつ…―須藤センセーのこと好きだったりすんのか?と]
…いきなり椎名君が感極まってオカルトじみたこと言い出したら怖いに決まってるじゃない…。
先生、おばけとかオカルトこわ…。
[不自然な咳払いをした。]
[近藤の言葉に頷いた]
私も、椎名くんに票を合わせました。
もう随分長い間話し合っているので、決めるとき、だと思います。
えええ、ちょっと待ってくれよ。それは作為的過ぎないか!
俺は、俺は死にたくない!!せっかくここにこれたんだ、まだやることがあるんだよ・・・!
[咳き込みながら]
ほんとにバクくんでいいのかって考えてたけど、変えたら混乱させちゃうし、なんで変えたか説明できなさそうなのね。
ごめんね。
[椎名の様子にオロオロしている]
[声を努めて大きくした]
投票で、調査先や、自分に力があることを告白するには、他の全員が票を合わせないと成り立ちません。
ばたばた、していますが、椎名くんへの投票に合わせることが最善と思います。
椎名くん、力を持っているかどうかの告白をお願いします。
……私は、あなたは力を持っていないと思って、推薦しました。
えっと…?椎名、君?
票の件は先生もあれ?って思ったけど、隣の車両に行くだけ、なのよね…?
[椎名の様子に困惑顔。]
あたしが隣の車両にちょっと避難してて貰いたいなと思ったのはバク先輩です。
最初は、皆がこの電車に乗ってしまった時にバク先輩が見せたいきのいいテンションと、それ以降の温度差が気になったんです。
同じ状態だった近藤さんがアグレッシブ過ぎたせいでしょうか。
だけど何度も撒き戻して聞いてる内に、避難せずにここに留まらなきゃいけない鬼…っていう感じの雰囲気があまり感じ取れなかったというか…。
ですが、ナオ先輩の情報が欲しいっていう姿勢と、情報があればあるだけ鬼が見つけやすくなると思うって部分に共感出来てしまったというか。
という流れでバク先輩を希望したいです。
なんでこの二人の二択になったのかの説明はもうちょっと待って下さい。
ん、すみません、聞き逃してましたね。…言ってますね。
鷹野さんは『そこまで積極的じゃない印象』って。
成瀬さん、鷹野さんは動いてますか?
[三枝さんに向かって]
はーい、聞こえたよ。
ありがとう。
あ、三枝さんは椎名君怖いって思う?
私は椎名君、怖いと思わなかったよ。
椎名君、ごめん。
怖いとは思わなかったけど、変だとは思ったわ。
椎名の意見は把握したんだが…
[うつむいていた顔を上げて腕時計を見る。これから何が起きるか分からない、が何かが起きそうな気はする]
なんか、ここへ来て櫻木が気になってきたんだけどな…向けられた疑いが納得いかなくて食い下がっている、のか…?
[難しい顔をして唸ると、重くなった頭をゆっくり振った。追えば追うほど巻かれそうで]
だけど変更はしないでおくよ。
今かき回したら混乱させそうだしな…ゴメン
そ、そりゃ俺は力なんてないさ!本当なら嘘でもあるって言ったほうがいいかもしれないけど・・・!でも!
[そこで小鳥遊の困惑顔をみて]
・・・やっぱり、やっぱりみんなおかしいぜ!本当はみんなして鬼なのか・・・!?お前らに閉じ込められるなんて、ごめんだ!
[そういって、隣の車両に駆け出そうとし]
・・・ウミ・・・!
[と、言葉を残した**]
[椎名の言葉に、閉じていた目を開け低い声で]
そうだ、作為だ。俺は俺が正しいと思ったことを貫く。……誰かの命に代えても。
全員、対抗したい者と聞こえる者の票は、わかってるな?
[そして、また目を閉じた。**]
[自分が希望を言う前に既に椎名で決定していた状態に申し訳なさそうにし]
…死にたくない…?
何言ってるんですか、隣の車両に避難するだけですよ?
[と、椎名の様子を見て不思議そうにしている]
喉が痛いから手短に。
成瀬さんは希望絡みで少しだけ動いたように思ったわぁ。鷹野さんは…そうね、少し動きが鈍い気がする…。
話の途中だったらすまない。
今日、隣の車両に行ってもらうのは…椎名君でいいんだよね。
そして僕が皆の意見から鬼を探る。
椎名君、ごめん。
もう少し話が聞けたら良かったんだけど。
…隣の車両にいてもらうだけだから。
[椎名に向け言い辛そうに言葉を放つ。
先程から仄暗い嫌な予感が頭から離れない。
どうか何も起きませんようにと胸元を強く握り締めた。**]
票、書いたのね…。
[バクを追うべきか悩んだが、彼を推した自分が追ってもどうしようもないだろうと思い、見送るしか出来なかった]
[紙に書いて、須藤先生の声にその通りだと頷いて]
えぇ、納得いかないから、食い下がってるの。
受け身なのはまぁ…友達にたまに言われてましたし…。
受け身受け身と言われてはい、そうですと納得できると思いますか…?
先生まで言われると…、うん。
納得できないので。
…椎名か。
見る先候補でもあったから…文句はないよ。
[彼の死にたくないという言葉に、妙なざわつきがあるのは気のせいだろうか。
椎名の様子に悲痛な表情を見せた後、ペンを走らせた**]
あたしの中で、大丈夫そうかなぁ?って今のところ思ってるのが、ケン先輩、近藤さんの二人でしょうか。
まずケン先輩は、コハル先輩が、力を持つ人はすぐに出た方がいいって言ってた人からお願いするかもみたいな事を言ってる上で、自分の考えを貫いてました。
これはちょっと隠れてる鬼って感じがしなかったというか…。
近藤さんは、鬼側が有利になりそうな展開に気がつくと策を練ってくれている印象があります。
リウ、ヨシアキの二人については疑いたくないなって言う私情がある事を正直に言っちゃいます。
それを抜きにしても、ヨシアキの考え方は分かりやすいし、リウもちゃんと意見を言ってるなぁと。
モミジ先生の考え方はふむふむと思いますが、少しケン先輩を気にしすぎてるって印象もあります。
でも先生も考えてる事を結構曝け出してる感じがするので今はいいかななんて。
コハル先輩はナオ先輩に希望が集まってるのかなっていう状態でフォローみたいな感じのを入れてたのが印象ありました。
あとはシンヤ先輩にも投票用紙に記入をして欲しいっていってたと思うんですけど、そこがいいなって思いました。
今のとこ、こんな感じで皆の事を見ていて、バク先輩かナオ先輩のどちらかに…という考えになりました。
あっ……!
[走り去る椎名に向けて手を伸ばしかけ、力なく下ろす。
胸騒ぎがする、と胸元を押さえ、櫻木に答えた]
怖い、とは違う気がする。
……分からない、が近いか、な。
[何故だか時計ばかり気になりながら、投票用紙に記入を行った**]
…死にたくないって、どういうことかしら?
[椎名の言葉にふと疑問に思って口にした。
隣の車両へ移動するだけのはずだが?]
んー…。
動きってそこのことなら、私動いてないと見えたのかもしれないですね。
小鳥遊先生、お話、ありがとうございました。
[ぺこり]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了