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[夜が明ける。元々閉塞的な造りの建物にも、朝の光は薄らと入り込み]
……ん。
[閉じていた目を開き、椅子を揺らす。
小さな欠伸と、伸び。椅子ごと後ろに倒れかけて、はっと、何とか均衡を保ち]
[深呼吸をする。ぴくり、と指を強張らせ、すぐに弛緩させた。代わりに瞳へ浮かぶ、緊張のような、しかしどこか遠くを見るようでもある色が浮かび]
……。
[部屋をふらと歩く。アンの眠る部屋を開き、
それを、見た。]
[紅く染まったベッド、その上にいるのは。その上に、ある、のは。紛れもない、アンの死体。無残な様の、]
……ああ。成る程。
人狼に食べられたのかぁ。
[けれど男の口から出たのは、落ち着いた、状況を確認するような言葉だった]
窯神様のお呼び出し、ね。
はいはい、成る程。
あの眠気も、道理で、だ。
[窯神様の「力」のせいか、この部屋でもまだ眠っている姿を一瞥し]
ヒトを、捧げよ……
お告げ、ならもっとわかりやすく伝えてくれればいいのになぁ。
まー、お告げなんてそんなものかな?
十分わかりやすい、かもねー。
[声色は尚、冗談でも言うよう]
何にしても……
儀式なら、円滑に進めないと。
何より、「人狼」が狩り出したなら……
……わ、ないと。
[一部の言葉は溶けるように。紅い包みの飴を取り出しては、同じく紅い飴を摘み出し、ふとアンの口へ持っていこうとして]
……流石に疑われちゃうか。
[思い直し、自分の口へと運ぶ。口内でころりと飴を転がしながら、ベッドより数歩離れ]
[嫌な夢を見た、気がした。はっきりとは思い出せないけれど]
はあ。夢、か。
[ホッとして目を開く、けれど。ベッドの上の少女を確認すると、息をのんだ]
まだ、夢、見てるのかな。
[夢であったら良いのに……という思いをこめて、呟いた]
[どこまでが夢で、どこからが現実なのかわからぬまま、あくびをする]
うわ、化粧落としてない。
[やけに乾燥している肌に気付いて声を上げた]
……どうしたんですか?
[アンと自分の間にゼンジの姿を認め、一瞬びくつくも平静を装って尋ねた]
ゼンジさん?
[ふと、人影に気付いた。この部屋にいるのは、自分とゼンジと、あとは、ポルテだろうか?ともかく、この無残な姿の少女と二人きりでないことに息をつく]
どういうこと?これって……。
夢じゃないよ。
[起き出したバクに気付くと、其方に顔を向け、はっきりと、だが重い調子ではなく告げる]
「告げた」少女が殺されたんだ。
人狼の手によってね。
[ポルテの方も見ると、そう続けて]
殺された?人狼が……って。あの、御伽噺の!?
[そういえば。夢の中、誰かがアンを襲っていた。そんな曖昧な、記憶]
……でも。誰が?
[思い出そうとすると、頭の中が真っ赤に染まる気がした]
いってぇ……。
[こめかみを押さえた]
人狼は御伽噺の存在じゃない。
見てわかる通り、本当に存在するんだよ。
窯神様が保護した女児、人狼の始まり……
村が終わって十三年後の今、何故急に「人狼」の「狩り」が起こったのか?
こうして集められた事と、関係があるようだけど。
[半ば独り言のように連ね]
……「儀式」、なのかなぁ。
[ぽつりと呟き、物音に隣の部屋の方を見た]
――ヒトを捧げよ。
この少女が言った言葉が、窯神様の「お告げ」ならば。
窯神様は、何を望んでいるんだろうね?
わたしは直接儀式に出た事はないのだけど。
[ヂグの声に、其方を見つつ頷いて]
……え。
[声が聞こえた気がして後ろを向く。
あるのは煉瓦の壁のみ]
アンちゃん?
[少女の名を呼ぶけれど、返事などあるわけがない。
泣き出しそうな顔になる。
椅子の上、抱えた膝に顔を埋めて耳元を両手で塞いだ]
儀式とか、胡散臭いですよ。
[くぐもった声は誰に向けたものなのか。
指先が、ピアスに*触れた*]
……窯神様ぁ、駄目ですよ、そんなこと
[寝言は寝て言います。朝の目覚めはそれなりに快適。]
あ、そうだ。村について、それで。
昨日の子……どうしたかな。
[具合の悪かった少女の様子を見に行きます。]
大丈夫?
[ポルテの様子に、心配するような言葉をかけ。胡散臭い、というのには]
そうかもねー。
[言って小さく笑う。ビセが訪れれば、ひらと手を振り]
[バクとポルテの様子を、何とはなしに眺めている。]
ああ、ゼンジ君は初めてでしたか。
一度はあるのかと、勝手に思っていましたよ。
落ち着いていますねえ。
[心なしか口元には、安堵の笑みが見えた。]
[ポルテの呟きに、同じ様に単なる煉瓦の壁を見る。
壁以外に、何も見えない。
椅子の上で蹲ったポルテには、やはり首を竦めた。
タオルケットでもないかと部屋を見回しはするが。]
ぴ!
何、これ
[アンの姿を見て、その場に立ち尽くします。
冷静に手を振るゼンジに唖然とし、
部屋にいる人たちの顔を見渡します。
落ち着き払ったヂグの言葉を聞きながら]
儀式、なの……
[顔は青く染まりました。]
うん、そう。
父さんから話は聞いていたからね。
儀式は…… 一人か二人ずつ、「消えて」いくものだと。
[ヂグに答え、最後は曖昧に、呟くように。アンの方をふと見遣り、口端へ歪んだ笑みを浮かべたが、ほんの一瞬の事で、誰にも見られなかっただろう]
おはよう。そうだよ、そうらしい。
血なんかが苦手なら、あまり見ない方がいいかもねー。
[ビゼにかける言葉は、至極軽く。まるで普段通りのそれ。ぼりぼりと、飴を噛む音が*響き*]
[そしてゼンジへと向き直った。]
…で、窯神様の望みは何か、でしたっけ。
ううん……
[無意識に右手を耳元まで上げかけて、
ふと動きを替え上着の中を探る。
封筒を取り出し、眺めてぽつり。]
村……人狼の復興、でしょうか?
ああ、親父さんから。
そういえば、元気ですか?
君の甘党を嫌がっていたのは…親父さん、でしたっけ。違ったかな?
[他愛も無い会話は、ビゼの顔色が視界に入り止る。]
うーん、若い人には見慣れないから辛いんでしょうかね。
タオルケットでも、探してきましょうか。
血……苦手、ではないけど。
[鼓動が早くなるのを感じます。]
何でいまさら、人狼の復興なの?
……だって村はもう、寂れてしまったのに。
みんな、外の世界で普通に暮らしてるのに。
[ゼンジの間には、特に反応も無い。]
皆の呼び出しの手紙にでも他に何か、ヒントはありますかねえ。
[独り言のようにそう呟いた後、ビセの言葉にそちらを見た。]
…そういえば何故、村は寂れたんですかね?
私は何で、村を離れたんでしたっけねえ……
ううん、平気。ありがとう。
[ヂグの気遣いに感謝します。]
パパたちは詳しいことは何も教えてくれなかった。
その方が幸せに暮らせるって。でも……
[アンの姿を見て、きゅっと唇を噛みます。]
いつしかここに、こうして。逃れられない運命、なのかな。
平気ですか?なら良いのですが、
くれぐれも無理を為さらないようにして下さいね。
…知らない方が、幸せに。
[ビセの言葉をなぞる。
暫く首を捻っていたが、
やがて顔にうっすらと笑みを浮かべ、首を戻した。]
やはり何か掛ける物、探してきますね。
後ご飯は……ああ、カレーがありましたね。…レトルトの。
何か他に、要る物ってあります?
ああ、お水でも持ってきましょうか。
[それから広間へ物色しに*向かう*]
ええ。ありがとう。
あたしは、今はご飯はいい。
ちょっと食欲ないから。
お水は……いただくね。お願い。
[力ない笑いを、広間に向かうヂグに*浮かべます*]
相も変わらず元気で頑固だよ。
うん、飴屋になると言った時はすごい剣幕で反対された。
最後は怒り疲れたのか、呆れたみたいに「勝手にしろ」と言われて。
[父親についてヂグに答えてから、村に関する話には]
神の心なんて人間には理解しきれないさ。
村が寂れたのは……
[ふ、と言葉を途切れさせ]
逃れられない運命。
……逃れなければならないもの、なのかなぁ。
[最後は微かに、独りごち]
[広間に着くと、椅子の下に置きっ放しにしていたスーツケースを取り、中から飴の袋や、板チョコ、チューイングガムなど出して近くの机の上に置き]
良かったら皆で食べてねー。
[ヂグに向けてかそう言いながら、自分用だろうチョコスナックの袋を取り出して]
わたしはちょっとその辺を散歩してくるよ。
[スーツケースを机の下に置き、唐突ながらも何気なく。それに視線や反応があれば]
大丈夫、別に逃げたりするわけじゃないから。
逃げようとしたって、逃げられないだろうけどねー。
[そんな事を言い残し。チョコスナックを食べつつ建物の外へ、散歩に*出かけた*]
―アンの部屋の前―
[寝坊したかのように、眼鏡の下の眼を擦る]
ああ…何かが、起きたんですね?
[ゼンジと似て動揺は少ない。
けれど、血に濡れたアンの姿に、そっと眉を顰めた]
こういう時はシーツをかけるべきなのでしょうけど…。
―――昨日抱き上げた時は温かかったんはずなんですけどね。
[アンの見開かれていた眼を閉じさせて、顔に付いた血を拭う。
眼を伏せて、両手を合わせ黙祷の形]
[ゼンジやヂグたちのやりとりが、遠い世界の出来事のように思われた]
どうして、みんな、そんなに落ち着いてるんですか?
これって……、さ……殺人でしょ。
[言葉にした途端、ざーっと血の気が引いた。足元がおぼつかない気がして、うずくまる]
[ふと。いつの間にか部屋に入って来たフユキの姿を認めて……。思わず、目を見張った]
お兄さん……、赤いよ。
[唇から出た声は、擦れていた。フユキの髪が目が、いやそれどころか、指の先から足の先まで全てが、返り血を浴びたように、真っ赤に、見える]
お兄さん、ヒト、だよね?ね?
[自分でも何を言っているのかわからなかったけれど、必死で声を出した。知らず瞑っていた目を、おそるおそる開けてみる]
[白いシャツにジーンズ。赤の色にはほど遠く]
……ああ、充血でもしていましたか?
さっき眼を擦ったばかりですし。
[ポルテにしがみつくバクを、眼鏡越しにきょとんと眺めた]
ソウ…僕はヒトではアリマセン。
[可笑しそうに、言葉は片言めいて]
―――…なんて、ね。
こんな状況で言うべきじゃありませんよね。
すみません。
[下げる頭はしおらしいもの]
[ポルテにしがみついていた手を緩めると、力なく返す]
こっちこそ、ごめんなさい。
何か、動転してたみたいで。
[あんまり凄惨なアンの姿を見たせいで、どこかおかしくなっているのかもしれない。……けれども、あの真っ赤なフユキの姿こそが真実なのかもしれないと、頭の中のどこかが警告を発していた]
[バクの謝罪に首を振り、もう一度、すみませんと謝罪を述べた]
ちょっと風に当たって、頭を冷やしてきます。
元々朝にはあまり強くないですし……目覚めの一服をしてきます。
これ以上、怯えさせても可哀相ですし。
[懐から出した煙草を振って扉の外へ]
―広間―
[棚を漁っていると、足音が聞こえて振り返る。
ゼンジが取り出し築いた菓子山に、感嘆の声を上げた。]
おお、流石。
あの親父さんを呆れさせるだけありますね、なんて。はは。
皆も喜ぶと思いますよ。
散歩ですか。いってらっ……
……逃げる?
[きょとんとし、目をぱちぱちと瞬かせる。]
…ははっ。まさか、そんな事。
―廊下―
お湯が冷めないし、お茶にしたんですが…
大丈夫でしょうか。
[フェイスタオルとお盆に乗せた湯飲みと急須を持って、
アンの寝る部屋の*入り口へ*]
[突然バクにしがみつかれ、悲鳴に近い声を上げた]
……あ、ごめん。
[人々の声は聞こえない。
ただ、さざ波のような音ばかりが頭骨の中で響く]
[ヂグに顔を見せぬよう俯いたまま会釈をし、井戸へ向かう]
何で。何で。
なん……
[井戸端にへたりこみ、両腕を抱え込んだ。
また、気配]
[振り向いても無人。
呼吸が荒くなってゆく]
[窓際で、ふ、と煙を吐く。
とんとんと携帯灰皿に灰を落とし、矢継ぎ早に次の煙草を手に取る]
不味……。
[ぼやきと行動は何処かちぐはぐ。
上がる煙は狼煙にも似て]
[ゆらゆら揺れる煙に、す、と眼を細めた]
そう言えば…バク君、様子が変だったけど、大丈夫でしょうか?
[零れた心配そうな声に、偽りはなく]
あまり変な事を言って、母のように窯に押し込められないと良いんですけど。
[ポルテが部屋を出て行くのを見ても、動く気にはなれなかった]
どうして……。
[何度目かの、意味の無い問いを繰り返す。ふと、死体となった少女と同室なのだと唐突に気付いて]
と、とりあえず、出よう。
[左手に数本の枝を抱えた状態で、バクに声を掛けられる。]
ええ。広間の机に置いてありますので、お好きに飲んで下さい。
[バクの様子に、少しは元気が出たのかなと、笑みが零れた。
それから、バクとは逆に部屋の中へ]
―アンの部屋―
[ビセが居たなら、バクと同じ様にお茶の事を告げ、
アンを一度見詰めた後に竈へと向かう。]
[煙草の箱が空になったのに気付き、溜息とともに歩み始める。
小さな声が聞こえた気がして、視線を向けた]
…ポルテさん?
[ゆったりとした足音で近付いていく]
― 外・建物の周辺 ―
[チョコスナックの空き袋を畳んで帯の隙間にしまう。手を重ねて腕を上に、うーんと一度伸びをして]
んー、……晴れてるなぁ。
雲一つない天気、とはいかないけど。
[空を見上げ、煉瓦の建物を振り向く。煙突から吐かれる黒い煙、目を細めて]
[枝を手にしたヂグを認めると、首を傾げて]
どこ、行くんですか?
[問う声が届いたかどうか?お茶の方へ向きなおると]
うぁあっっちぃ!
[フウフウいいつつ、お茶を啜る]
なんだか…バク君にも驚かれ、大島さんにも驚かれで…。
可笑しな事をしてるつもりはないんですけど。
…そこから、何か見えてたんですか?
[更に近寄り、先程までの視線の先を辿る]
[ほんの少しずつ、部屋の空気が竈へ向け流れ出す。
中に空気穴があるからか、竈が一声ひゅうと鳴いた。
それから手を合わせて、竈に一礼。
アンへと振り返ると、少し綺麗になった顔に目を瞬いた。]
…ああ。誰かがお世話、してくれたんですね。
[微笑みつつ、持ってきたフェイスタオルを、手持ち無沙汰にお手玉。]
では……失礼しました。
[そして、部屋を出た。]
>>67
何か、燃やしました?
[ベージュがかったネイルの指先で、立ち昇る煙を示した]
……誰かが居る気がするんです。
なのに、誰もいない。
[ふと、また後ろを振り返る]
―広間―
[机の上、使われた様子の湯飲みを見つけてふっと笑む。
急須からお茶を注いで、自分もお茶を飲んだ。]
お茶は熱いのに限りますねえ。
[外に出ると、微かに何かが燃える匂い]
あ、煙だ……。
[見上げれば、一筋の黒い煙がのぼっている。建物が、息をしてるみたいに見えて、何となくぞっとした]
>>71
やめて下さい。
[オバケとの言に、強い語気で返す。
睨むような目を向けた後、バツが悪そうに視線をそらした。
足音に気付いてまた別の方向へ顔を向けると、バクの姿]
何かあった?
何もないです。うん。
[ポルテの問いには、ゆるく首を振って]
ヂグさんが燃やしてるのかな?あれ。
何か、枝を抱えて歩いてたの見た気がしたから。
[煙を指してぽつりと言う]
食事でも作ってるのかな。
[言って、家に戻ろうと歩き出す]
カレー、食べますか?
[それしかないことを小さく笑い、しかしすぐに真顔になる。
足取りは軽いものとは言えないが、しっかりと地を踏みしめていた]
ヂグさん、ですか…。
[少し思案の表情を浮かべ]
そうですね…僕もお茶、頂いてこようかな?
話しを聞きたくもありますし。
[けれど、近付く気配の無いバクに気が付くと、立ち止まり視線を向ける]
全然食欲ないけどね。
[自嘲めいた表情はすぐに消え、家に入ると広間へ向かう]
何を燃やしてたんですか?
[ヂグの姿を見つけると、遠慮もなく尋ねた]
[湯飲みを机の上に置くと、外へ木の枝を取りに向か…
…おうとして、ポルテの声にぶつかった。
切り込んでくるような声に、
少し驚いた声で返す。]
燃やしてた?
ええと…木の枝、ですが。
ああ、前後してしまいましたが。
お帰りなさい。
大分落ち着けたようですね。
[言葉の後には何時もの笑みを浮かべた。]
こ……わいよ。お兄さん、真っ赤……。
どうして?
[頭の中がガンガンして、煩いくらい渦巻いている。これは声だろうか?でも誰の?]
え。お……おおかみって?なに?
[何を口にしたのか、自覚は無い。強烈な睡魔に襲われて、そのまま意識を*手放した*]
[取り乱すバクに向ける視線はいっそ冷ややか]
深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいている―――…多くを尋ねることは益になりませんし、また多くを知ることも同様ですよ。
[意識を手放し、地に伏せたバクを抱える事もせず]
夢の中でなら、教えて差し上げますが。
>>85
ああ、お湯を沸かす火種ですか。
[置かれた湯のみを見て、話を繋げる。
続いた言葉に目を丸くして]
時計屋さんは、落ち着きすぎじゃないですか。
女の子が一人、血まみれになってたんですよ?
[笑みが移るどころか、顔が歪む]
[ふ、と溜息を一つ吐く]
面倒臭い、ですね。
まあ…仕方の無い事でもありますが。
[眠ったバクを、丁寧に抱え上げる。
木の枝の折れる音に、振り向いて]
…ぜん兄?
>>90
ただの殺人じゃないって、何言って……。
[つ、と涙が頬を伝う。
自分の涙のはずなのに、驚いて指先で拭った]
あたしそんな子どもじゃありません。
[ジェネレーションギャップとの言に言い返すが、泣きながらでは説得力も何もない]
と……
[響いた音に足元を見下ろす。小石でてこのようになっていたのか、綺麗に折れた木の枝。
かけられる声に顔を上げ、フユキの姿と、その手に抱えられたバクの姿を認め]
おや。フユキ君。
おはよう……と、いうには遅いかな。
散歩かい?
[何気ない風の挨拶と、問いかけ。バクについては聞かず、ふ、と小さく笑い]
[ほんの一瞬浮かべた、困ったような表情をすぐに掻き消す]
散歩するつもりだったんですけど、彼が、ですね?
えっと…窯神様の影響ですかね。
眠ってしまったみたいなんです。
まだ…生きてますよ?
[ふ、と緩やかな微笑を作って]
先にそっちを聞かないのは…ぜん兄は、ヒトが悪くありませんか?
[ポルテの泣き顔に、やや慌ててタオルに手を伸ばし、差し出す。]
ああ…
そ、そんなにショックですか?
子供じゃないといってもまだ、お若いですし。
うーん、仕方ないのかもしれませんねえ。
でも私が始めての時は……
どうでしたっけねえ……
[タオルを差し出しつつ、空いた手で頬を掻いた。]
>>94
ありがとうございます。
二度目なんですか……。こんな、こと。
[涙と汗で湿った右手を伸ばしてタオルを受け取る。
それに顔を埋めて、首を左右に振った]
聞こえるんです。
あの子の低い声が聞こえるんです。
そうなんだ。
まー、子供だし、結構ショック受けてたみたいだったからねー。
早めに眠っちゃっても仕方ないかなぁ。
[説明には改めてバクを見つつ]
ああ、うん。そうかもしれない。
これで割と白状な人間なだからねー。
[冗談のように返し。
まだ、という言葉に、何かを言う事はなく]
[子供だし、の声に頷いて]
そう……ですね。
ぜん兄は、ショックを受けなさすぎにも見えますが。
―――…そんな風では、他のヒトに窯にほうり込まれますよ?
カミサマのイケニエにでもなりたいんですか?
…僕は、ぜん兄がイケニエになるのは見たくありませんよ。
[言葉の響きは何処か甘やか。
家の中に入り、バクを部屋のベッドへ寝かしつける]
>>97
『ヒトを捧げよ』と言ったときみたいな、アンちゃんの声……。
胡散臭いですね。やだな。
やだなぁ……。
[涙を堪えて顔を上げる]
三度も、巻き込まれてるんですか。
[渇いた笑いが零れる。
こめかみを伝った嫌な汗を拭う気力はわかなかった]
それも白状な人間だからだよ。
多分、ね。
窯に放り込まれたら? ――それは、あまり芳しくないねー。
わたしは……生贄になるよりは、人狼に食べられる方がいいなぁ。
まー、それが「必要」な時なら、また別の話だけど。
[軽くも、含みを持った言葉。
フユキに続いて建物へ入り。ベッドに寝かされるバクを、少し離れたところから見]
>>101
『捧げよ、御霊を』
[言ってから、くすくすと笑う]
今日ですよ。
起きてからずっと。耳鳴りみたい。
[顔をしかめ、天井を仰ぐ。
お茶の言葉には小さく首を振り]
少し、一人にさせて下さい。
[渡されたタオルを手に、手近な一室へと向かう。
身体をベッドに投げ出して目を閉じても、*音は続く*]
―――…っふ、ふふ。食べられたい、ですか。
[咎めるでもなく可笑しそうに吹き出して]
ぜん兄は…食べたら甘い味がしそうですよね。
この味と同じ感じの。
[貰った棒付きの飴を取り出した]
…まあ、好きな物はなるべく取っておく主義なのでまだ口は付けていませんが。
ぜん兄はまだ眠くならないんですか?
[不思議そうに問い掛けて]
眠いなら、そろそろ部屋から出ましょうか。
一人の方が、何か、あった時に疑われずにすみますよ?
[微笑を浮かべ、別の部屋に移る*そぶり*を]
そうかな? 案外辛かったりするかもしれないよ?
……そうだったら、甘党としては名が廃る思いだけど。
うん、きっと甘いよ。
[取り出された飴を見遣り、紡がれる言葉に]
じゃあ、食べる気になったら――
[声は曖昧に、溶けるように途切れ。口元を押さえ、一つ欠伸をし]
…巻き込まれている…、と言えば、巻き込まれているんでしょうか。
[扉を眺めつつ、一つお茶を飲み干した。]
私もそろそろ…行きますかねえ。
昨日のように椅子で眠るのは、流石にちょっと。
ふふ、頼みますよ、窯神様。
[そして、二つ目を飲み干す。]
……そろそろ眠いみたい。
部屋から……そうだね、そうする事にしよう。
[促されるままに部屋を出てから、一度、フユキと、奥のベッドに眠るバクとを見]
お休み。
[一言を残し、別の人がいない部屋へと移動する。隅の椅子に腰を下ろすと、程無くして静かに寝息を*立て始めた*]
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