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お幸せにね。
幸せを願うのは許されてるんじゃないかな。
夢見たいな幸せだって、なんだってね。
おいらは幸せを願うし、紙幣を送りたいんだ。
次にはもっと幸せなことがあると信じてるから。
[ネギヤが消えた辺りを見つめてぽつり]
おいらの過去は、何だったんだろう。
ユウキとーさんも辛かった?
……思い出さないほうが幸せなのかな。
[しばし考え込んだ後、話題を変えるかのように]
今日は誰を送るか悩むね。
おいら、みんなに聞いてみようかな。そろそろ出られそうな気がする。
おいら、今、幸せなんだ。
家族の誰も食べなくて済むっていうのが、すごく嬉しい。
だから、みんなを幸せに送りたいんだ。
とーさんはかーさんと一緒なんだね。仲良しでいいね。
[嬉しそうに微笑んだ]
−庭・スイ−
[庭に桜と笹のそばにひょろっとした少年が居た。
手に短冊を持ち、眉間に皺を寄せてなにやら唸っている]
よし。
[気合いを入れて鉛筆でぐりぐりと書き込むと、笹に飾り付けた。その手に白いもの落ちてくる。
見上げると雪が降り始めてきた。
薄手の白いシャツの両肩を寒そうに抱えて居間に入ってきた]
寒いね。この季節はこたつが無いとやってられないよね。
[背中を丸めてこたつにはいると、幸せそうに目を*細めた*]
-スイ-
[ユウキに話しかけられ、一瞬びくりと身を緊張させる]
たたた、ただいま……とうさん。
[しばしば間をおいて、頬を赤くしながら答える]
こたつ、いいよね。
みんなで暖まれるから、おいら、こたつ好きだよ。
[九九を口ずさむミナツにつられた]
ににんがし、にさんがろく、にしがぺち、にごじゅー……。
[最初は表情が強ばっていたが、だんだんとやわらぐ]
しちいちがいち、しちにじゅーし、しちさんにじゅーいち、しちしにじゅーはち、しちろくごじゅーし、しちくろくじゅーさん。
[ギンが九九に合わせてにゃあにゃあと鳴いた]
[ギンはみかん箱に突っ伏したミナツのまわりを心配そうにくるくる回り、背中をてしてしと叩いた。
スイは笑みを浮かべてそれを見ている]
[スイはいつの間にか、こたつに潜り込むように、膝を寄せて丸くなり身を縮込ませている。
額には汗。眉間には深い皺。目尻にはうっすらと涙が浮かんでいる。
わずかに開いた口から小さな言葉が漏れる]
ちが……好き……大好きなんだよ!
ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。
もう、誰にも近づかないから……だから……ごめ……。
[誰に向けたものか分からない、無数の謝罪が繰り返される*]
-居間・スイ-
え。あ?
[目が覚めれば、パオリンもミナツも眠っていて、ギンはしたり顔で毛繕いなどをしていて、ツキハナもベックも居る居間で自分がどうしたらいいか分からずあたふたとした。
5分位すれば落ち着き、ふぅとため息を付く。
わずかに違和感のある胃のあたりに手を置き、悲しげにほほえみ、夕ご飯の支度をすべく台所に消えた]
[スイは台所で手際よく米を研ぎ、菜を刻む。
──しばらくの後。
ちゃぶ台の上に大根の味噌汁、大根の青葉と胡麻を混ぜ込んだ色鮮やかな大根飯、きんぴらごぼう、ネギと茗荷と青葉の冷や奴、かぼちゃの煮付けが並んだ]
にゃああん!
[スイの足元でギンの抗議の声が響き、ミナツの買ってきた猫缶を一つ皿に空けた]
えっ!?
えっとあの……おいら、当番じゃないかもしれないけど、晩御飯作っちゃいました。
ごめんなさい。
[ひょろっとした体を縮込ませてスイは謝った]
え! あ。えーと。
あの、おいら……変かな?
[スイは困ったように笑うけれども、ご飯を褒められればふわりと笑う]
うん。頑張って作ったんだ。
あ、う、うん。
美味しい……?
[スグルに促されれば、おとなしくぱくりとご飯をつつき始める]
おおきく、なれるかなおいら。
スグルにいさんみたく……。
よ、嫁って!
おいら、アンねえちゃんとか、ちかとはちがうんだよ!
男だから、嫁には行かないよ!
[スイは真っ赤になって否定する。
けれどもきんぴらが美味しいといわれれば嬉しそうでもあり、表情は複雑だ]
とーさんの「役目」?
かーさんと一緒に居たいから、じゃダメなの?
一緒に居たいから、家族なんだよね? とーさんは役目だからなの?
あの……おいら、今日、パオリンならあっちに行っても幸せになれると思う。とーさんが別な人がいいなら反対しない。
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