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お、落としてみた!
気弱に加工写真って案も出したんだぜ……。
誰にも拾ってもらえなかったら、ただのストーカー写真なのかしら。あるいは加工マニア。それもまた良し。
[ゲームというのは何なのか。
最初にいわれた時から現れて消える気配のない疑問。どこか胸がざわめくような感覚を持ちながら、歩いていく、私の足はどこに向かおうとしているのだろうか]
せか、い。
せかい…
世界……。
ミナツの見た世界。描いた世界。
繋がってる。結びついている。
もっと……もっと見たい。
世界をもっと見たい。
ミナツが、生命の息吹に溢れる世界と、再び結びつきを持てる事を。
……願い。
いや―――祈る。
俺は、祈る。世界との結びつきを。
[ミナツと涙するレンとへカメラを向けるペケレの傍に、
僅か歪んだ空間がある。彼女へルリが声をかけると…
空間は揺れて、墨色に透ける亡霊の姿が大気へ滲み出す。]
――…、と…
[零れ落ちるカメラを、咄嗟に支えようと差し伸べる手は
やはり透ける。ペケレの胸元へとぶら下がるカメラ――
亡霊は、諦観の滲む笑みを漏らしルリへ肩を竦めて見せる。]
とっておいた瞬間は…其方の「写真」のようですよ。
[ふたりの会話を補佐する態で、少女へと告げた。]
世界。
ミナツの世界。
獏の世界。
俺の、世界。
世界と結びつきを…。
「ほんとう」が、見つかるように……願う。
俺は、還ることで再び結びつくのも構わないと思っていたけれど。でも……
…もう一度、世界との結びつきを。
みんなで見よう。ミナツと獏、どっちが欠けても嫌だ。
世界を、見よう。一緒に…。
うん。写真。
どんな写真が撮れたのか。現像するのが楽しみ。
──あ。
アン──。
アンていう子がおいしいってカナメがいってる。
[ルリがペケレの差し出す写真へ見入っている間、
亡霊は階下の被写体たちへと眠たげな視線を向ける。
どうやらふたりは記憶について話していたようか――]
……。
「望んで忘れた」方も、お出でかもしれませんね。
[失われた記憶を思い、模索する様子のミナツへか呟く。]
あぁ、楽しみだな。
俺は?とってくれないのか?
二人で写る写真もあるって、アルバムを見て知った。
あん?
アン……そうか、おかしいのか。
喰うか?アン。
(絵を描きなさい。ここにいる誰かのことを思いながら)
[カナメは言う]
そうすれば……何か分かるの?
(分かります。貴方の望むことではないかもしれませんが)
それなら……
[思い浮かべたのは、先ほど話したレン。
自分の絵と、世界を褒めてくれた帽子の男。
深い緑色をした鉛筆を手に取り、思うままに描いた]
箱入り娘 プレーチェは、ここまで読んだつもりになった。[栞]
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