情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了
[1] [2] [3] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
─昨夜─
[そっと離れる体温を見送り、ユノラフの言付けを
伝えるためにマティアスの元へと向かう。
2階ではマティアスが一人、友が戻るのを待っていただろうか。]
ユノラフさん、シャワーを浴びに行かれましたよ。
[彼は頷いてそこで待つと言っただろうか。
…も、用が終わったので下に戻っても良かったが、
ふと、気になった事を口にする]
あの……失礼でしたらごめんなさい。
何も見えないというのは、どんな感じでしょう?
[盲目の世界とはどんなところだろう。
昏い、水底のような、そんな世界かしら。*]
─クレストが使っていた部屋─
[誰もいないがらんどう。
鍵がかけられていなかったのだろうか、
窓がキィキィと風に揺られて音を立てている。
降る雨がベッドを濡らしているから、
この部屋ではもう寝られないだろう。
部屋の隅に、ひとつ、置き去りの上着>>3:240。
ポケットから覗く紙を手に取ればそれは写真だった。]
ミハイルさんの、
[>>3:71今と寸分たがわぬミハイルの顔。
古い、旧い、とても昔の写真。
違うのは着ているものと、今よりも少し柔らかい表情だろうか。
もう一人映っている少年は、彼と共に逝った
青年にどこか似ているような。]
[必要が無いから置いていったのだろう写真を、
…は上着に戻す。
そして、もう一枚、写真とは違う紙が無造作に
押し込められていた。
その紙を取り出して何が書かれているのかを、見た]
『
Rusalkaがしあわせになれますように Vodyanoi.
』
[瞬間。
目の前が、真っ赤に染まる。]
[なんて言葉、なんて残酷、そして絶望、慟哭。]
私には、あなたのようにはなれない、
愛してくれる人も、愛した人もいないのに!!
[クレストと二人、幸せそうだった2人を思い出す。
ミハイルは仲間である…よりも、ただの人間を取った。
妬ましい、羨ましい。
自分には訪れることの無いだろう幸福。
それを二人に預けて、諦観したのに。]
いまさらこんな、ひどい、ひどいひどいひどい!!
[ぐしゃりと紙片を握って、その場にしゃがみこめば、
呼応するように雨音と風が一層強まり、空は悲鳴を上げる。
…の声は、ざぁ、と降る雨がそれを掻き消しただろうか]
おいていかないで ひとりにしないで
[苦しい、哀しい、怖い、寒い、切ない、辛い。
寂しい、寂しい、寂しい、さみしい──
ぐちゃぐちゃになった感情を曝け出す…は、
それこそ化け物の様に醜かっただろう。]**
[湖の底は、暗くて寂しいところ。
誰もいない水底で、遥か向こうの陽光を追いかけて。
水に溶けてしまうから、涙を流しても気づかない。
ずっと泣いている事に、気づけない]
[しゃがみこむ。視界に映る2本の足。
人の形をした白い足。
今、それは黒い皮膚に次第に変わり、
硬い鱗に覆われていく]
いや、いやよ、どうして、
わたしは──……!!
[人間だとでも思っているの?
違う、わたしは、ナッキで、でも、人と一緒に、
生きていて。]
[ナッキが人を湖に誘うのは、
人の生気を自身の力として蓄えるため。
…は人として生きた時間が長すぎた。
人になるための力は、昨夜の誘いで使い果たしたようで。
…は、もう人としての形を保てなくなっている。]
あ、あ、 ゃ、ア……
[ミハイルと違い、元が人ではない…は、
人に化けていただけだ。
力が失われればあとはもう──
硬い皮膚と鱗に覆われた化け物になるまで、
時間の問題だろう。]
[朝が来ても、…は広間に顔を出すことはない。
誰にも見せられない、こんな醜い姿。
息を潜めて、部屋に篭った*]
いや、いやよ……こんなの、いや……
[ぐずる声は、少ししわがれている。
罰が当たったのだ。
人を騙して、人を殺して、のうのうと生きている罰が]
…………
たすけて
[誰か。]
……だめ、よ。
こんなすがた、みせられない。
[浮かぶのは拒絶。
人間は、化け物を殺す。
今のわたしは、名実共に化け物と呼ぶに
相応しい悪魔の姿。
人じゃないから、躊躇う理由もないだろう。]
[1] [2] [3] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了