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まるで……あの時の……いや、あれは御伽噺だろう……?
[しばらく立ち尽くしていたが、やがて本物の冷気に体が耐え切れなくなる]
早く、助けに来い。
[風があちらの村まで吹いていれば、それ所ではないだろうし、またこの細い道では重機も入らないだろう]
[状況を理解したからこそ、弱々しく呟くことしかできず]
[大きく息を吐くと、きびすを返し、ハナミズキの咲き乱れる道を*歩き始めた*]
いかにも物分り良いですーって顔の男見るとこう、感覚的にイーってなるんですよなこれが。
しかも初対面でこっちの顔見てひそひそ内緒話までしてましたしな。
編集者になろうとした理由?
文字に関わる仕事が向いていたんでしょうな、多分。
…浪漫に満ち溢れた回答を期待していたようでしたら申し訳ありませんがね。
[そのまま、お茶が来るまでたわいもない話を続ける。**]
ええと。あまりよく聞こえないんですけど。
今聞こえたところだと、「幽霊」とか、「力をぉぉぉぉ……」って声が…
あと、何かが動いているのか、変な気配が…
[何かがぐるぐる回っている気配に少しおびえ]
ここ、怖いですわ…私、管理棟に戻ります…
お話、ありがとうございました。
[タカハルに向かい、頭を下げた]
幽霊に……力を。……霊、なんでしょうか。
宇宙とも現とも繋がり、同時に遮断された……
霊界。そこから他を覆い、他からそこを覆う脆い垣根は、時として破れ去る事がある。
[動いているという気配には、つられるように辺りへ目を向け。頭を下げるビセに、礼をし返し]
ええ、此方こそ有難う御座いました。
こうやってみると賑やかだったのね。
[湖の畔から眺めるのは、咲き誇った花水木の周辺で雪合戦をする姿、シーツを纏った少女、傘をさした少年エトセトラエトセトラ。ほんの気まぐれにその人々を写真に収めてみる]
たまには人を撮るのもいいかも。
[のほほんと独り言]
霊界…そうなのかもしれませんね。
この花水木も、現実のものではないのかもしれませんわ…
[そういうと、再び一礼しその場を去る。
後ろから何かがついてきていることには、*気がついていない*]
ハナミズキの花言葉ってなんだっけ…
そうだ気持ちを受け取ってって花言葉
チェロは何を私に伝えたいのだろう…
生け贄って言われてもピンと来ない
何を生け贄にするんだろう
私は花のためって言われてもよくわからないよ
ただ村からの道を塞いだのもあなたのせいなの?チェロ
リタさんらしいと言うか……僕もイーってされそうな部類でしょうかね。
まあ、話してみれば案外、打ち解けたりもするんじゃないでしょうか。
いえいえ。それも立派な浪漫だと思いますよ。
[苦笑を浮かべた後、うさぎを抱えた少女の方を向いて]
そうですね。
まあ、しばらくは休暇を貰ったと思ってのんびりすることにします。
んー…冷えた!
お茶でも貰いに行きましょう。
[散策を切り上げて、管理棟に向う。すでに暖を取っていた面々に挨拶をすると、ニキに手伝いを申し出る]
あなたも、管理人さんと同じ村の出身?
[もしそうならば、伝承について何か聞いたことがないだろうかと僅かな期待を持って*尋ねてみた*]
[ビセの言葉にハナミズキを一瞥し、また、とその姿を見送る。彼女の後を追う姿には、当然気が付かずに]
……さて。
[手にした定規で、ゆっくりと測定を*し始めた*]
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