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[通りの向こうにいるズイハラに気がついたデンゴが声をあげた後に視界から消える。
デンゴの様子を見てぷっと噴き出し]
あはは。大丈夫?
怪我してない?
[それでも繋いだままの手に縋るデンゴを引っ張り起こし、デンゴの服についた雪をはらう。
苦笑いをしながら、2人の元へと手を引くデンゴの後を追えば、少し離れたところにある人影。]
あ…。マシロさん…?
[当の本人には聞こえたかどうかわからないけれど手を引くデンゴに]
ちょっと先に行ってて?
すぐ戻るから。
[そう言ってマシロの方へと駆けて行った。**]
−回想−
[マシロに気づき駆けて行けば、イマリもこちらへとやってきて。
言いづらそうに行き先を告げられれば]
私も行きます。寒いし。
[イマリの顔を真っ直ぐ見る事はできなくて、それでも誘いに乗る。
少しマシロとその場で話したかもしれない。マシロも行くと言えば5人で目的の場所へと向かった。]
→喫茶『snow』
[先に店に入ったイマリがいらっしゃいませと皆を招き入れるのにくすりと笑う。
椅子に座ったデンゴが「またでたっ」と言うのに]
さっき言ってたもやもやしたやつ?
[こてり首を傾げれば、イマリがパフェを作ってくれると厨房の中へ入っていくのが見える。
その間、ズイハラと他愛ない事を離したかもしれない。
厨房の中にいるイマリとデンゴの騒がしい姿に微笑みながらぷらりと足を揺らしながら2人が戻ってくるのを待った。]
−回想:終−
[パフェを二つお盆に載せて戻ってきたイマリにアイスがなくなちゃったと言われれば]
ううん。大丈夫ですよ。
何か飲み物でも淹れましょうか?
[イマリが苦笑いするのに自分もくすりと笑う。そこにデンゴの声が聞こえれば厨房へ。]
ん?何?
[そこに見た文字は雪が天から降り始めるのと同時に消えてしまった彼の名前。]
ジュンタ…?
[そう呟き、その文字から目をそらせずにいた。]
[隣にいるデンゴがまた何かを見ているのに気づき]
さっき言ってたもやもや…そこにいるの?
ポッキー折ったり…アイス食べたり…。
ジュンタってそんなことするっけ…?
[こてり首を傾げ、ううんと悩む。
そこにズイハラが厨房に入ってくるのに気づいて]
あ。ズイハラさん、これ。
[そのアイスの文字を指し示す。]
[ズイハラがジュンタに向けていった言葉にくすりと笑う。
デンゴが指を差し、何かを言いかけた時に話しかける言葉に]
そこにいるの?
え…?どっかいっちゃった?
[デンゴの視線が出口へ注がれるのを見て自分も目を凝らすも彼の姿は見えなかった。]
[ふと時間が気になって携帯を見てみれば、雪が天へ戻っていくのもあと少し。
時が0時を刻めば雪が天から降り積もるだろう。
隣にいるデンゴが雪と呟くのを聞けば]
雪が天に還るのもあと少しだね。
次に雪が降る時は元の世界だといいね…。
[隣にいる少年の頭をそっと撫でにこり微笑む。]
[イマリがズイハラへと声をかけるのが聞こえてくる。
ふいに彼女に名を呼ばれ、首を傾げる。]
お願い…?
[その前にズイハラにありがとうと伝えたイマリ。その後にズイハラへと伝える言葉。
そしてズイハラの姿がはらりとほどけていくのを見て]
ズイハラさん…。
[イマリのお願いが何を意味しているのか察しがついて。
こくりと小さく頷き、自分も携帯を手に取った。]
[携帯を手に取り初めてあのメールを送った時と同じように内容には
「雪に願いを」]
………。
[少しためらって件名には目の前で次第に姿がほどけていく彼の名前を。
送信ボタンに手をかけるもなかなか押すことができなくて。
目の前でズイハラがイマリに伝える言葉に涙が溢れ出そうになる。
自分と同じ思いをさせてもいいものなのかと。
それでもズイハラに残された時間は短いのは察しがついて。
ズイハラにもイマリにも何も言葉をかける事ができず、心の中で「ごめんなさい…」そう小さく呟き、そのまま送信ボタンを目をぎゅっと瞑り押した。]
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