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大丈夫。少しむせただけだ。
[心配げなリウに、首を縦に振って答え。続く問いに]
私は……
ん。それは、有難い話だけれど。
[言いかけたのをまた、忘れてしまったかのように止め。新しく人の気配や声があれば、ふと廊下の方を見やった*だろうか*]
[引き戸の前で、どこか懐かしさを覚える。
けれど、具体的な記憶には結びつかない。
首を横に振っると、なれた様子で引き戸に手を掛け、無造作にがらりと開けた]
ただいまー!
……あれ。オレんちじゃないよ……な。
[自分の言葉に首を傾げて、もう一度背後を確認し──]
わぁ!!!
[大きな荷物を引きずる女性に驚いて声を*上げた*]
[言いかけて言葉を止めるフユキに首をかしげ
引き戸が開く音を聞くと、緩慢に首を玄関の方に向けて]
……誰か来た
[立ち上がり、ゆっくりと玄関へと向かう]
何か?
[疲れきった様子で尋ねる声には、僅かな抑揚しかない]
隣村に行きたいのだけれど。
[言って、右手をひねり腕時計の*文字板を見遣った*]
それじゃあ、また明日ね。バイバイ。
[友達と別れて森の中を歩きます。
木の枝を拾い藪をかきわけて進みます]
近道近道。えいっ。
[草だらけの姿で日本家屋の玄関脇にひょいと出ます]
[冷静なソラに目を丸くする。
どうやら自分を追っている人ではないようだ]
あー。びっくりした。
何でもない……よ。たぶん。
[続いてやってくるリウに小さな悲鳴を上げる]
……隣町ってどこか知ってる?
[小さな声で尋ねた]
[服についた草を手で払います]
お母さんのお客さん?
お兄さん、お姉さん、こんばんは。
お姉さん、大きな荷物ね。
[ソラの荷物を目を丸くしてみつめ、引き戸の隙間に飛び込みました**]
迷子は大変。
二度と戻れないかも。
[レンの背後を見やる]
大きな荷物……家出?
このへん、村しかない。
町だと……歩くのは、無理。
隣村でも、歩いて2日はかかる。人の足なら。
大切なものなの。
[トランクについて、意にそぐわぬ与えられたセリフを諳んじるように言った]
バス停、探してたのに。
乗り遅れちゃった。
[笑う声もまた、嫌々の演技のように]
[視線をトランクに向けている合間に、気付かぬまま頭をなでられていた。
慌てて振り向く]
な……
[口を『に』の形に開いたまま茫然とレンを見つめ、表情を見て取ろうとした]
宿、ない。一番近くて、隣村。歩いたら、二日。
夜通し歩けば、宿要らず……
[手をぽんと叩いて、家の中を指差し]
今日から、宿屋。
開店記念で、宿賃サービス。
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