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――ピーヒャラと音を鳴らしながら、私は手綱を操作している。
私立探偵がなぜ大きな駅の前で猿回しをしているかの経緯は明かすことは出来ないが、指令のためには必要なプロセスであるとは言っておこう。
与えられた猿は非常に賢く、私が芸の指示を細かく与えることなく動いてくれるため、ソロバン4級の私でも路上パフォーマーの猿芸人として遜色なく振る舞えているだろう。
――それなりの密度の拍手がわく。
「阿会喃システム」の芸名が有名になりすぎるのも困り者だが、客が集まってくれなければ群衆に紛れてもらえない。
年老いた母親(役)がお捻りをもらうため、私の愛用するダークグレーのソフトキャップを手に群集に寄っている。
私の寂しがり屋な懐事情から言えば小銭も重要な収入だが、あの帽子に入れられるべきは別のもの。
そう、本部との伝達である。
ここに潜伏しているらしい幹部、それも大物との調整のため、あの帽子の中でエージェントとメモのやりとりをするのだ。{1}
蛇の道は蛇、情報化社会だからこそアナログである。
――北京・自宅――
[窓を叩く音がして、端末から顔を上げる。
伝書鳩>>3を招き入れた]
へえ、一桁の人がピンチなんて珍しいね。
面白くなりそ。
……上手く行ったら、ボスも褒めてくれるかな。
ああ、それとも。
[思惑は胸に留めたまま、鳩の首筋をす、と撫でる。
"了解。詳細を"とだけ暗号で書いたメモを、脚にくくりつけて飛ばした{1}]
一桁の人が見つかるほどの重大な案件と、一桁の人を危機に陥らせるほどの力の入れ方。
どう動こっかなー。
[出立の準備を始めた]
[ウルスラ物語
兄の婚約者であるドロテアこと003は見た目は若作りしているが、実のところ40歳を超えている。それでも、兄とは10歳以上離れていた。
表だっては愛想を振りまく0099ではあったが、心の中では葛藤の毎日。
ようやく任務が開始となり、003とも会う機会が減り、ようやく清々していたところに、救助命令が下ったのだ]
なんで、わたしが、あんな女を助けなきゃならないの…。
[0099の葛藤がまた始まった...]
[昨夜にいまるの送ってきた画像の解析結果が本部より送られてきた。結果は、[気がついたときにはキノコを手にしていた]ということだった]
どういう意味かしら…?
[何かの暗号なのか…。0099も初めてみる暗号...]
キノコ…キノコ…英語では、"mushroom"
mush...たわごと, ほら話っていう俗語ね。
room...部屋…。
あの部屋になにかあるのかしら…?**
にいまると合流できる時間まではまだあるわね…。
先に下調べしておこうかしら…。
[にいまるからの報告を基に幽霊屋敷に向かう]
[幽霊屋敷からは<52>m離れた路地裏に着いた。
屋敷に人影は、[×]
○ならある、
×ならない。
いるなら、<<07>>人程度だろう。]
〜ナレーション〜
【本日の本部からの情報についての真偽】(>>#2)
[Mr.Xは{1}に潜伏しているらしい][×]
[ミセスグリーンは{1}に潜伏しているらしい][×]
[幹部Aは{5}に潜伏しているらしい][×]
[幹部Bは{2}に潜伏しているらしい][○]
[幹部Cは{3}に潜伏しているらしい][○]
×の情報はガセネタだった…。
各メンバーに伝わるのは今晩のこと…。
[鏡で耳を確認する。痕になっている。]
傷跡があると覚えられたりして面倒なんですがね……
[髪で耳を隠すと、今日は[上空一万メートル]へ行って見ようかと考え中]
上空一万メートル……
空中要塞でもあるのでしょうかね……
[巨大な飛行機の要塞なんて欠陥だらけの気がしてならない。]
……これはガセネタのような気もしますね……
[あれからドロテアには連絡がつかない。もしかすると、すでに敵に手の中にあるのかも知れない…。捕獲されているとしたら、あの屋敷かも知れない…]
ふ…。
[思わず0099の口から笑みがこぼれる]
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