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……あの犬は、どうなったんだったかな。
[沢山の犬が集まるドッグランは、楽しいだけの場所ではなかった。
飼い切れなくなった飼い主がドッグランで犬を遊ばせたまま迎えに来ない、なんてこともあったのだ。
餌も得られず、気付いた時にはよれよれで隅に伏せっているのを見かけたこともある。
その時はドッグランの管理者に伝えて対処してもらったのだが、どうなったのかまでは聞いていない]
獣医ではなく、動物達を助ける道……。
[ここは、男が目指そうとした道の切欠]
[モミジの具合が悪化しているとは露知らず、ドラッグストアでもないかなと街を歩いていく。
どの建物の扉も開かなかったが、どれほど歩いてからなのか、とあるガラス戸だけは違った]
開いた……
おじゃまします?
[足を踏み入れたそこは、かび臭い骨董品屋だった]
……まー、久しく顔合わせてねぇ、って言ってもいとこだし。
全然心配してねー、ってのはないけどさー。
[平坦な問いに、ぼやく調子のまま返す。
家を出る前だったら、もうちょっと違う反応があった……というのは、誰も知らない余談]
[雪の積もる商店街を歩く、あるく。
そういや昔、これと似たような状況になった事があったような気がした]
…………。
[あの時は、確か。
何か、探してて。
でも、中々見つからなくて、それから……それから?]
……いや、だから。
[幾度目か、足が止まる]
……兎の手伝いなんかしなくて良いって。
[何かがそう、ココロを侵蝕する。
見なくていいよ、雪に閉ざしてしまおうよ、と]
…………大体、たからもの、なんて…………。
[もう、ない、はず。
なんだから。
自分に言い聞かせるみたいに呟いて、また、歩き出した]
[鍵がかかった陳列ケースを割ることも考えたが、中にあるのはやたらレトロな風合いの人形ばかりで、役に立ちそうなものは見当たらない]
冷たくなっちゃったな。
[思わず拾ってきた焼き芋の袋が、鞄の中から覗く。
外に降る雪のひとつひとつが大きくなっている気がしてため息をついてしまった]
……?
[いいなあ、という言葉に瞬き一つ]
いた方が、いいもん……なのかなぁ。
心配する側って、きっついばっかでたまったもんじゃないんだけどなぁ。
[いとこたちの中では年長で、する側の方が長かったから。
心配と言うものに関しては、視点がだいぶ、ズレていた]
.........
うわっ!...す、すみません!
[ふいに、我に返った]
何か俺、すっごく失礼なこと...!すみません、急に子供の頃のこととか思い出しちゃって!
[わたわたとモミジの頬に触れていた指を引っ込めて、落ち着き無くに空中で握ったり開いたり......思いっ切り動揺している*]
そっか、そういう考え方もあるね。
[きついという言葉に目から鱗を落とした]
私は、なんかもう、ここにずっと居てもいいんじゃないかという気がしてきたよ。
[結局何も手に入れることは出来ずに骨董品屋から外に出る。
見上げた空から落ちてくる雪はとどまることを知らない。
すうと息を吸い込んで、おなかから声を出した]
ズイハラさーん!
マシロさんも消えちゃいました!
[何か知るところはないかと、当ても無く男の名を叫んでみた]
俺、いっつも心配する側だったからさー。
真白も、他のいとこどもも無茶ばっかしやがってさー。
[『今』はされる側にいたりするのだが、そこらの自覚はない。
つい愚痴っぽく呟いた後、気を取り直して]
……あー。
それも、悪くないかもなあ。
[ぽそ、と呟いた言葉は本心か、それとも、侵蝕してきた何かの影響か。
無自覚状態、判別不能]
んでも、帰んなくていーわけ?
[とはいえ。
自分はそれでいいけれど、他はどうなんだろう、と。
疑問に感じたのは、多分、素のココロ]
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