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そそ、行方不明なのは俺達!
[あはは、と笑って]
さぁ、ちゃんとクリスマス来るのかな?
でも、来たら買ってやるよ。
博打で稼いだ金で悪いけどな?
[おどけてみせるが、足跡を見れば]
……行ってみる?
あはは、来なかったら来なかったでいいじゃん。
ずっと遊べそうだぜ、この世界で。
………冗談はいいとして、コンビニに行くかぁ。
誰もいなくても、食材調達はできるだろうし。
[そう言って、歩き出してみる]
あ、ああ………話しておいた方がいいかな………?
アンに会ったろう?
あいつ、もうすぐいなくなるって言ってた。
サヨナラだって言ってた。
俺が、サヨナラって言葉嫌いなの知ってて。
サヨナラって、言いやがったんだ。
[くすり、笑ってみせたつもりなんだけど。悲しそうな顔をしていたのかも知れなくて。]
えへへ………案外、そうかもしれねぇよ?
[冗談のように、誤魔化してみたけれど。]
みんな……忘れていくんだよな………
死んだ人の名前も、顔も、声も。
俺は覚えてる。ずっと覚えてる。
引きずって生きていくって意味じゃない。
出会えて良かったよって、ありがとって。
ずっとずっと、覚えてるんだ。
[わざとらしく、空を見上げて。今顔を見られるのは、はずかしいから。見られるかもしれないけれど。]
美夏ちゃんは……代わりとかじゃねぇから。
それだけは、本当だから。
あはは、許されないのは嫌だからな。
代わりになんてできませーん。
[手をひかれて、コンビニまでやって来て。その間に、涙はおさまったと思うから。二人で中に入ったなら]
あれ、ズイハラさん………と、子供………
まさか、隠し子!?
[物陰に二人で隠れて、しばらく観察していたが]
……美夏ちゃん、行こうか?
親子水入らずを邪魔しちゃ悪いし……
[誤解したままこそこそと、その場を立ち去った。]
あー、腹減ったなぁ。美夏ちゃん、飯ー!
[彼女はどんな表情をしていただろうか。それでも、繋いだ手は離さなかったと思うから。たまに無言になりながらも、俺か美夏ちゃんの家に移動したと思う。]
―家―
[簡単な料理を作ってくれるらしい美夏ちゃんはキッチンへ。俺は出来上がるまでリビングで待機していた。テレビをつけても何もやっていないし、ラジオをつけても雑音が流れるだけ。だから、あったCDを適当にかけてみた。]
お、この曲なつかしー。
こーとーしーさーいしょのーゆーきーのーはーなをー…
[流れてくる曲をそのまま口ずさみ、昇る雪を眺める。思い出されるのは、去年の事。ない勇気を振り絞って誘った、対して見たくもない映画。待ち合わせの時間を過ぎても、彼女は来なかった。昼過ぎに待ち合わせる約束をして、気がついた時には既に夜。駅前のベンチで座っていたら、不意に彼女の声が聞こえた気がしたんだ。その時も確か、雪が降っていた。携帯の着メロがメールの到来を知らせて、俺はそれを見た。あいつからの、最後のメールは一言。『サヨナラ』次の日、事故の事を聞いた。彼女が病院で息を引き取ったのは、メールの着信時間だった。]
[ぶんぶん首を振って、嫌な思い出を払拭する。とんとん、キッチンからは小気味いい音がする。そうだ、俺は今それどころではないのだ。何もなくても緊張するシチュエーションに俺は今いるのだ。現実逃避してちゃダメだ!]
やべぇ、誰もいないってやべぇ………
無駄にあがる………
[着メロが鳴る。ウィンターホールだ。]
まぁっしろなーとぉきぃーにぃー……ってね。
イマリの奴、寝てたのか?
[ぴこっと電話に出てみる。]
よーっす。お前、寝てたのか?
こらこら、馬鹿はねぇべ?
本当は寂しかったんじゃねぇのぉー?
[けらけら、明るく笑ってみて]
変な女って………アンか?長い黒髪の?
そうか、あいつを覚えてるのは俺だけか。
[少し寂しかったけれど、すぐにもちなおした。]
ん、多分間違いない。俺の名前、知ってたし。
[はぁ、と深いため息をついて]
今日、学校にもいた。少し話したけど。
やっぱりあいつはアンだよ。
………お化けなんて、信じたくもねーけど。
あぁ、聞いた。死者の願いがどーのだろ?
死者って誰だよ。アンじゃねぇ誰かか?
どうやって探すんだよ。わけわかんねぇっての。
[気を使わせているのがわかっているから、余計に悲しい。]
お前、今日誰かにあったか?
俺は今日、四人見たぜ。
マシロとズイハラさんと美夏ちゃん。
あと子供が一人。
[軽い言葉を紡いでみるものの、やはり少し寂しいから]
なぁ、もしお前の………いや、なんでもねぇ。
[言いたい言葉が言えない自分。成長してない。]
あぁ、どうしようもない。
………でも、俺はあいつ信じてっけどな。
[それは、俺の未練。失った日々からでしかないが。]
あぁ、四人いる。俺等合わせて六人だな。
[ここにいる人間の話は、それだけにしておくつもりで。]
……もし、だ。
お前の大好きだった男がいきなりいなくなって。
やっと忘れかけた頃に、そいつが帰って来たら。
お前、どうする?
俺の携帯に入ってる奴にはメール一斉送信したけど。
誰も返信くれなかったな。
連絡とれたのは、お前と美夏ちゃんだけ。
明日、また少し探してみるさ。
[と軽く答えてみて]
あはは!お前らしいや!蹴り倒すか!
いい女だねぇお前!あはは!
[爆笑……無理矢理してみた。]
いいなぁ。お前みたいな奴ばっかなら。
世の中もっと楽しいだろうな。
……わりぃ、変な事言ったよな。
[ひとしきり笑った後で、イマリにはそう謝って。]
俺さぁ、アンの事好きだったんだわ。
あいつが死んだ日、初デートだったんだ。
あいつが事故ったの、待ち合わせ場所に来る途中。
笑えるよな?俺が誘わなきゃ死ななかったんだぜあいつ。
好きだって言ってもなかった。
知らなかったから、病院にも行けなかった。
馬鹿だべ俺?忘れたつもりだったのに。
帰って来やがったんだよあいつ。
[自分でも、泣いているのか笑っているのかわからずに]
言ってろ、誰が引く手あまただ。
お前引っ張ったら、逆に引きずられちまうよ。
[軽い冗談を言ってみて]
蹴られる側の人間はビクビクしてんだろうなぁ。
俺も蹴り倒されないように気をつけにゃー。
[クスクス、彼女の笑い声に合わせて]
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