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[笹の下をくるくると回っていたギンが、短冊を咥えてきた。
"おなかいっぱい なでなで ひなたぼっこ しあわせ みんないっしょ ぎん"
たどたどしい、ひらがなばかりの誰のものか分からない文字。
たしたしと肉球で短冊を叩いている]
にゃあにゃあ!
[反射的にたしっとユウキの手の平に右手をのせた]
にゃ?
[一瞬不思議そうに首をかしげて、はっと我に返ると、短冊を咥えて手の平にのせた]
>>*5
うん。おいらはギンの友達なんだ。
ユウキにーさんよろしく。
あの世ってねいいところなんだよ……確か。
おいらね、みんなをそこに送らないといけない……ううん。送りたいんだ、と思う。
みんなに幸せになって欲しいんだよ。でも、なんでだろう。
[考え込むが、ユウキの取り出した貨幣を見て目の色を変えた]
あ。それネギヤにーさんに渡そうよ。
それがあれば、あの世の入口に行ける筈なんだ。
ネギヤにーさんもう満足するほど食べつくしていると思うしね。
[屈託なく笑った]
にゃーん!
[短冊を飾ってもらって嬉しそうにくるくるとユウキの周りを回っていたが、抱き上げられて頭にのせられる。
びっくりして少し爪を立てたかもしれない]
にゃ!?
[煮干と聞いておとなしくなった]
あの世に送るってことは命を奪うってことか、
いや、違うような気がするな。
幸せになって欲しいというのは、もっと、あたたかい。
[目をしばたかせる。
手のひらに容易く収まる貨幣を握り、ポケットに片手を突っ込む]
いつの間にか持っていたんだが、そういうものなのか、これは。
ネギヤ義兄さんはよく食うよな。
まるで、何かに取り憑かれたみたいに。
[短冊を飾り終え、なんとなしに天を仰いだ]
[が、爪がちくっと刺さって、痛い。
顔を上向きにして、落としかけたせいもあったかもしれない]
おぉおおお。
……俺は注射はするのは好きだが、されるのは嫌いなんだ。
[ぶつぶつ呟きながら、ポケットから取り出した煮干を手のひらに乗せて、頭上のにゃんこに差し出す。
色々と入っているようだった]
にゃむにゃむー。
[煮干をにゃごにゃごいいながら食べ始める。混ざっていたアーモンドはぽいとユウキの髪に残した]
にゃーーん。
[煮干を食べ終え*幸せそうにひと鳴き*]
お母さんは、お着物汚しちゃうからご飯はいいのよぉ。
[お茶をすずずっと]
楽しそうねぇ。
[ギンとじゃれているユウキをほほえましく見ている]
いのちを奪うのは……奪ったのは、むかしのおいら。
食べたくなくても食べずにはいられなかった。
あったかくて苦くて、美味しくて、切ない。
だから、おいらは、この家のみんなに、あの世に行って、生まれ変わって、幸せになって欲しい。
[とつとつと言葉を紡いだ*]
もちろん、楽しいとも。
素敵な嫁さんに、娘に息子、祖父や居候……
たくさんの家族に囲まれて、楽しくないはずがない。
食事かー、父さん肉は大好きだぞー。
[タレをつけずに口に放り込んだ。もぐもぐごくん]
ギンちゃんいらっしゃい。
[立ち上がり、ユウキの頭上からギンをおろして抱え込んだ]
あら、いやだ。
[残されたアーモンドや、煮干しの頭に気付くと笑みを零したが、教えない]
[一心不乱に肉を焼いて食べている]
ヌイちゃん、それおいしいの?
[ヌイの作ったソースを分けてもらい、焼けたばかりの肉にべったりとつけてふーふーして、口へ運ぶ]
・・・ぅぅ・・・。
[目の端にじんわりと涙が浮かんでくる。
どうやらちかにはピリ辛過ぎたらしい。
それでもにっこり笑って]
おいしい。
猫缶はじいじのなつかしい味?
じいじは猫缶が大好きなのね。
[みんなの真似をして短冊を一枚手に取るけれど、文が書けるほど文字を知らない。
ちらりとユウキの短冊を見て]
おうまさんだ。
絵でもいいのね。
[ペンをぎこちない手つきで握って、色んな大きさの丸を次々と描いていく]
このいちばんおおきいまるが、じいじ。
次のへこんだまるが、ととさま。
へこんだまるにちょっととんがってるのが、かかさま。
[丸に髪らしきぐしゃぐしゃの線と目鼻口らしい点が、絶妙に崩れたバランスで描きこまれて行く]
さいごに、ギンちゃん。
ほら、みんな描けた!
[伸びきった輪ゴムみたいなギンを描き加えて、全部で10個の丸が短冊の中でひしめき合っている]
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