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[『癒すべきは…――』
消え入る声の続きを、蛇遣いは引き取らない。
死因はヘイノを見つけたレイヨにわからないのなら、
まだ見ていない蛇遣いに確とわかる道理もなくて。
ただ目の前に在る記録と自身が知ることを照らし
病でなければ安心するとだけ曖昧に添えて置いた。]
…まじない師… あれがかね?
なるほど、それで――『初めからいらないし』か。
[ドロテアへ「この世に不必要なものなんてない」と
声をかけておいて、自らは守りの菓子をいらないと
吐き捨てた夜警の様子>>1:22を思い起こしつつ零す]
…聞きたくない報せばかり、耳に入る。
[独り言めいて吐息を落とすと、場を離れるらしき
レイヨの言にそうだなと頷く。自らも、凭れていた
机から身を離してもう一度ウルスラを視線で撫で…]
あたしは、イェンニのところへ。
[病の件を問われると、…ぐず、と鼻先へ啜る音を
立てる。それが応え。飾り杖を確と受け取って――]
若先生。
互いに、殺す機をはかるなら今だと思うよ。
[大蛇のとぐろで盛り上がった首周りへ、
顎先を埋めながらレイヨを見遣ったとき――
片手で開けた扉の外から、>>73
遠くなにものかの咆哮が上がるのが*聞こえた*]
あんたは、「変わらない」のだったな。
――さて… どうしたものかね…
[男がカウコであった塊の脇に居たのは
短くもあり 長くもある、時間だった。
手で解凍された赤を ちろと出した舌で舐め取ると、肩に背負ったラウリを背負い直し、ゆらりと足を踏みだした]
…――どうにも…――
[見えぬ眼が、熱い。
男の歩と杖の模様は、長老のテントへとゆっくりとしかし確実に、向かう]
― 長老のテント ―
…――村の外れに、これが。
あと、森の方に…――
[多分、カウコが。
消してはならぬ語尾も癖で消し、
男は一度唾を飲み込んでから声を出した。
手に、足に、融けた赤が付着したままに]
…――もう、俺には、
――長老、あんたの大事な村を護る方法は、ひとつしか、浮かばない…
…最初に浮かんだ、だが、実行するなら最後の…
[呟くように告げる男に、
長老は皺刻む顔に何を浮かべるか、見る事が出来ないのは幸いだと、思った]
そう…
ヘイノの奴が、病で死んだのでないといい。
骨鈴の―― お前は、違うよな。
どちらかと言えば、寒さには鈍いほうだった。
[死と滅びとに魅せられて、寒空に立ち尽くす
片割れの姿を思い起こしながら遣い手はつぶやく。]
[狼の遠吠えが遠くに、近くに。
血なまぐささはどこからともなく。
風に靡くままに任せる髪は乱れたまま。
それでもふわついた視線は何も変わらず]
…ねぇ姉様。姉様はホントに潔白?
また誰か、死んだ?また誰かが、殺した?
あぁ、皆ずるいわ……
私も、殺したいのに。
…ひとに取っては、
死病でもないと思ってたんだけどもな。
[突然の死を招くほどに重篤化するものなら。
トナカイたちに広まればやはり滅びは近いかと、
いまは自らのことは置くこととして蛇遣いは想う。]
[ふらり。赤い色が見えないから。
誰が死んだのかも見えないから。
この村を守るほど、愛着があるわけでもなし。しかし居場所を自分から潰すほど、愚かでもなし]
……。
[村長のテントの向こう、出てくる人のアクセサリは見慣れた大きな「49」]
[男の体から、血の臭いはきっとする。
男の体に、赤はいくつも付着しているから。
男はテントから出て、ひとの気配に顔を向ける。
カラリ、耳元でプレートが鳴る]
…――、
[杖はやや無造作に歩く先の雪を掻く。
イェンニの方へと、ざくり、雪を踏む足は進め]
血のにおい…。貴方、誰か殺しなさった?
いい香り。うらやましいこと。
村長にご報告でもしていたの?
[杖を持つ手に軽く触れる。
自分の位置を教えるために。
すん、と香るものに、表情はいたくうっとりと]
…――、
――いや、殺して居ない…
[イェンニの手が、ごつごつした自身の手に触れる。
うっとりとした表情は見えぬけれど
その声に いくらかの想像は出来て]
報告は、別だ。
ラウリとカウコが、死んだ。
そして…――
…此れから、殺す心算では居る。
――と、言ったら…?
[自身の手に触れるイェンニの細い手首を
左手で ぎゅっと 握った]
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