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ネギヤと協力関係。
0thが鬼な可能性はネギヤはまったく考えていなかった
[いつもの癖で取るメモは、グリタへも伝わるページにかいている]
[もしもも仮定も何もない。
自分こそは、鬼。分かっている。]
……ん?
[右手首の端末が振動する。
その告げる内容に、僅か目を見開いた。]
近くにいるのか。
俺は今、食料品売り場で8thと対峙している。
[デンゴへ呼びかける声へと短く囁く。]
……っ、なあ、とりあえずその、「さん」って、なし!!
デンゴでいーって!
うう、背中がむずむずする…。
[何よりもまずセンジへ、そう主張して、]
へ? じゃあ、争ってるのって、
ゼンジのおっちゃんとヨシアキ?
じゃないのか、8th??
じゃあ、ゼンジのおっちゃんは傍にいるだけ?
[頭をハテナマークにして、
ぽそぽそと小声で絵日記に返す]
うん。オレ様も今、食料品売り場に来たんだけど。
――……ほう、
今、私もそれは働きかけてはいるんだけどね。
[カノウの言葉にはそう答えてから、デンゴが来ていることを確認する。]
今、やりあってるのは、一番と八番だ。
カノウさんと、八番の名前は…自分で確かめるといい。
[そば、というか見守っている立場なことはわかるだろう。]
出来るなら、そっちでも続けてくれ。
こっちが成功するかどうかは分からない。
[既に聞こえているのだろうと思いながら、ゼンジに返す。
目線は8thから離さないまま]
…、大人は信じられない。
騙すやつばっかりだ。
優しい顔して。
傲慢を隠して。
自分が世界のすべてだって鷹揚に主張しながら、
のんきに権力を振りかざすんだっ。
[ぎゅっと一度唇を強く噤む]
オレ様の世界は、オトナを拒絶した世界なんだ。
子供たちだけの安全な世界。
…でも、
この状況で、ひとりじゃ無理だってことくらい、
オレ様にだって分かる。
生き残るっ。
[其の声は、確かに、強く]
そのために手を組むなら…
なんにも知らない奴より、アンタたちの方がいい。
“鬼”という利害の一致もあるけどさっ。
あ。0thは…――
さっき4Fで見たぜっ。
なんか、12thから逃げてたっぽかったけど…。
下に降りてったけど、どこまで行ったかはわかんねーや。
[さくさく他と手を組んでいる二人に、
すげー…、と内心感心しながら。
自分が知り得る限りのささやかな情報を、伝えた]
連絡取れなくてすまない
女を口説くのに夢中だった
[相変わらずのメッセージを投げた後、]
俺ってそんなに魅力のない男かね?
[それが失敗に終わったような言葉を続けた。]
12thはこういったやり取りに
慣れているようだったからな、
うまくやったな
[子供を褒めるようなひと言をついつい加えつつ、]
0thの事が解ったら連絡頼む
[そういって、タブレットを鞄にしまおうとしたが、
その手を止め、指で文字を叩き打ち込んでいく。]
マシロ
[名で呼ぶのは、きっと初めてで]
おやすみ
[そう打ってから、タブレットの液晶を消した。]
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