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ここに、呼ばれてしまったんだから
プレーチェは もう 死ぬ子だよ。
[コトン…]
――帰さない。
[コトン…]
嵐のなか、泥まみれで
のた打ち回って死ぬのはかわいそうだ。
それにしても。
ひつじ… ひつじね。
[いもうとの抱くぬいぐるみと、
カプセルから現れたひつじと――
何かを重ね、青年が漏らす声は]
いけにえのひつじ… ふふ、*傑作だなあ*。
お針子 ビセは、ここまで読んだつもりになった。[栞]
左様でございますか。
[サラダを作る手元へ視線を落とす。ダイニングから聞こえてくる、プレーチェの明るい声]
小さな、可愛い、羊さん。
カプセル、まだ開けてはおられないのですね。
[カウンターに転がったままのそれへ、ちらりと目を向けた]
もし……白い狼なら、レアアイテムでございますよ。
電話は、まだ繋がっておりますよ。
あまり早くに切ってしまうと、気づかれてしまいかねません。
携帯電話をお持ちの方もおられましょうが、ええ、対策は用意しておりますよ。
ちょっとしたおもちゃを、仕掛けてございます。
>>*9
屋敷の電話線を切る、っていうのはこの手の(?)話の定番だけど、今は携帯対策しなきゃならんのね。時代は変わったなあ。
――うん。
[赤くないドレッシングのかかった卯の花を、
零さないよう口元へ運び――一度止めて呟く。]
白い、…蜘蛛 だったら困るなあと思って。
レアアイテムなんてあるんだ。…狼だといいね?
お守り代わりに、もうしばらく持っておくよ。
ああそっか、電話線…まだ切ってないんだね。
プレーチェに、せめて父さんと母さんの声でも
聞かせてやりたいけど…さすがに後がまずいや。
蜘蛛は、ございませんよ。
可愛らしい動物ばかりのシリーズでございます。
モノクロは、レアでございまして。
幸運な方しか、手にできません。
……どうか、若様に幸運がありますように。
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