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……お前、なんつーか、悟ってねぇ?
[淡々とした声に、思わず突っ込みが飛ぶ]
とはいえ……そうなるよ、なぁ。
まあ、やってみっか。
[他に戻る術も思いつかないし、と。
世界が回転した時に滑り込んできたそれに、意識を向ける。
それがどんな作用をするかは、全く未知数ではあるのだが]
……だよ、なぁ。
[拒否権がない、という言葉に、しみじみと頷いて。
力の使い方なんてわからないから、とりあえず念じるのにあわせてみる。
力が抜ける感触と、滑り込むイメージは同じもの]
…………大丈夫…………なんじゃ、ねぇ、の?
よく、わかんねぇけど。
だ、な。
もう、細かい事は気にしても仕方ねぇわ。
[こちらも強引に納得した。
実際、説明が足りなさ過ぎるのだから、仕方ない]
んー? 多少のチャージがいる、って事かね。
ま、焦らずやるとするかぁ……。
[連続では使えない、という言葉の通り、先ほどまでは感じられた力が今は希薄になっている。
面倒だな、というぼやきは、ループしそうなので心の奥に収めておいた]
ほんとにな……。
[そこはもう、悟るしかない、と思いながらぽそりと言って]
そうか……まあ、巻き込まれずにすんだなら、それでいいんじゃね?
とりあえず、海にはロッカたちしかいなかったっぽいし……一度、戻るかなぁ。**
こんな状況でこういうのもなんだけど、物事は前向きに考えとこーぜ。
[後ろ向きになってもどうしようもない、というか、後ろ向きになったら負けというか。
そんな思いに囚われつつ、軽く言って]
引き込まれるのに、なんか基準でもあったのかもだけど……ま、確かに今は人よりそれだな。
[『ワスレモノ』を探すこと。
それが、事態の解決の糸口なわけで]
そも、忘れてるってのに、だよなぁ。
……まあ、とりあえず、歩き回ってみっか。
─ 海辺の道 ─
[各自各様の様子に、ゆるく腕を組む。
目的地であった海に人がいない、というのであれば、そちらに行く事もないか、と思うわけで]
……とりあえず、俺は一回、街の方に戻るわ。
[『ココロのワスレモノ』というキーワード。
それと関わりのありそうなのは、と。
それを考えるのが先だと思ったから。
海へ向かうもの、他に目的地があるものがいるなら、そちらとは別れて。
先ほど後にしてきた駅前へ向けて、歩き出した]
……あー。
俺も、今、見た。
[重い空気を漂わせる声に返すのは、妙に低く響く声]
俺らが頼まれた『仕事』をやると、誰かがどっかに落ちる……ってこと、だよ、なぁ。
……だから最初に説明しろよなぁ、あの兎っ……。
[今は見えない白の姿に毒づいて、それから]
厄介は厄介だけど、やらねぇわけにもいかんだろうし……ったなぁ……。
[はあ、と。ため息ひとつ落として]
まあ、こーなりゃ、開き直るしかねぇだろ、マジで。
さくさくっと、終わりにするしかねーよ。
予想外なあ……まあ、なんも考えてなかったっぽいし。
[実際の所は知らないが、見た目は何か考えているようには見えなかったから、さらりと言って]
そこはまるっと同意するわ……ったく、面倒だったらねぇ。
[悪態めいた言葉には、こちらも似たような物言いで返し。
もう一度、息を吐いて気持ちを切り替えた]
そう、か……。
いや、今んとこ誰にも会ってねぇな。
[貢の問いに現状を答え、それから、しばし、思案の素振り]
……まあ、もしいるなら、ワスレモノのヒントでも、もらえるかもしれねぇけどな。
─ 海辺の道 ─
[呆然、と立ち尽くしていたのはどれほどの時間だったか。
がじがじ、と少し乱暴に頭を掻き、改めて周囲を見回して]
……あ。
[海の反対側に、古びた石段を見つけて瞬いた]
─ 海岸神社 ─
[石段をゆっくり上がり、たどり着いたのは古びた神社。
4年ほど前だったか、不審火で焼け落ちたと聞いたそれは、記憶にあるのと変わらぬ姿でそこにあった]
……こうやって、なくなった、って聞いたもんと出くわすと。
ほんとに、10年前なんだなあ、って思っちまうなぁ……。
[昔の遊び場の一つの変わらぬ姿に、ふと滲むのは、苦笑]
ヒントくらいあってもいいんじゃね、ってのはあるぜ……覚えてない、ってからには、なんかあるのかもしれんし。
[それこそ、精神的な要因が何か、と。
そんな事を考えつつ]
……ま、会ったら会ったで、フクザツっていうか、びみょーっていうか……な、気がするけど。
昔は、よくここに来たっけ
[神社を背に、海の方を向く。
海は静かに、青く、揺らめいていた]
やっぱ、ここから見える海が、一番いいいろしてるよなぁ……。
あー、それはあるわな。
見た目はだいぶ、変わってるわけだし。
[うんうん、と頷いて、それから]
……ってか、それは考えたくなかったぞ、俺。
10年前の自分に会うとか、びみょー通り越してるだろ。
……今、ここで絵、描いたら。
それ、持ってけんのかな。
[しばし海を見やった後、口をつくのはこんな呟き。
それから、軽く首を振る]
つか、描いてどーすんだよ。
大体、描いたって、見せる相手は……。
[いない、わけじゃ、ない。
貢も六花も見たいと言っていたし。
まあ、今ここで絵描きなどしていたら、貢には確実にイイ突っ込みをもらうだろうが]
…………。
[自分で言って、自分でつけたオチ。
何となく、それは引っかかって。
けれど、なにがどこに引っかかったのかが、今ひとつ掴めなかった]
……ワスレモノ……か。
[何となく、心の内側に生じたもやもや。
これが、ワスレモノに関わるのか、と。
そんな事を考えつつ、神社の方に向き直る。
ここは確か、海の安全を護る土地神か何かを祀っていた神社で。
伯父が神主をやっていたから、その縁で掃除やら何やらにかり出される事はよくあった。
その時は大抵、いとこたちも一緒にいて──]
……そういや、行ってねぇなぁ、墓参り。
[昔の事を思い返していて、ふと、ある事実に気づく。
同時、浮かぶのは苦笑。
一つ息を吐くと、さっき兎の登場で吸いそびれた煙草を改めてくわえて、火を点けた]
それができれば、もしかしたら一発解決かも知れんけどな?
[冗談めかした口調で言うものの。
続けて伝えられた、貢の遭遇した状況に軽さは失せて]
お前の、じーちゃん?
そっか……気づかれない、か……。
[気勢の落ちた声に、なんと言っていいかわからず。
続いた言葉は、やや、途切れがちになっていた]
[紫煙を燻らせ、ぼんやりと海を眺める。
昔よく、絵描きに来た場所。
ここで使い潰した色鉛筆の数は覚えていない。
特に、青と水色と白は、あっという間に使い潰していた]
……描いても描いても、ケチつけやがったよな、そーいや。
[ぽつり、呟く声は少しだけ不機嫌なもの]
あー……それもそうか。
[一発解決とはいかないか、と。
指摘されて、そう気がついた]
俺は別に、落ち込んでるわけじゃねーよ。
お前が沈むから、巻き込まれたんだろーが。
[苦笑の滲む気配に、わざと素っ気なく返した。
ここでしんみりするのは、色んな意味でガラじゃない]
……んでも。
[不機嫌に呟いてから、ふと、感じたのは疑問]
俺、なんであんなにムキになって描いてたんだっけ?
[10年前は、何枚も描いていた、絵。
それから2年後には、ほとんど描かなくなっていた。
その間にあったこと──あったこと?]
……そういや、10年前、って、ちょうど……。
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