情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了
―煌星学園・職員室―
あらあらまあまあ。
そうねえ。今しか出来ないことはいろいろあるかもしれないわね。
[にっこり笑いながら、バクの話を聞いている。]
でも。
出席日数の計算はきちんとしなきゃだめよぅ?
それから、椎名君。
私服姿が須藤先生に見つかったらお小言だと思うの。
学校を出るときは、裏口からこっそりね?
[うふふ、と口元に手を当てて笑う。
いつも笑顔だけれど、何を考えているかわからないと評判の教師である。]
…うふふ。
[バクが去った後も、笑顔は変わらず。]
そういえば、須藤先生はパトロールだとか言ってたわね。
わたしも付いていこうかしら。
受け持ちの生徒の管理は大事よね?
[誰も居ない職員室でこう嘯きはするが、実際のところはちょっとした好奇心。
訳ありな男子生徒の事情をひっそり垣間見るなんて、なかなか楽しそうな暇つぶしではないか、と。**]
…ええと。
彼の出席日数、かなりぎりぎりだったはずよぅ?
[須藤にバクの出席日数について聞かれ、思い出しながら答える。]
理由までは聞いていないけれどぉ。
気になるわよねえ。
[同意を求めるように首を傾げ]
いえ、今日はパトロールの予定ではありませんけれどぉ。
[言いながら、やはり笑顔は絶やさぬまま]
ちょっと椎名君の雰囲気が気になったんですよぅ。
…付いて行っても構いません?
ええ、帰りは送っていただけるならお言葉に甘えますねぇ。
[椎名が気になる理由については、さらりとはぐらかした。**]
─職員室─
ええ、また後程。
[ひらひらと手を振り、須藤を見送る。]
今から帰宅するには少し遅いし、どうしようかしらね。
困ったわねぇ。
[と口では言いながら、隣の給湯室をちゃっかり借りて自前の茶葉でジャスミン茶を沸かし、持ってきている水筒へ詰めていく心算。
借りるのは湯と薬缶とガスコンロなのだから構わないだろうと軽く考えている。]
─煌星学園・廊下─
[待ち合わせ時間を考えると、茶を淹れるにはまだ早い。
軽く荷物を纏めてから、暇つぶし半分に校内を見て回ることにした。
誰かと鉢合わせることはあるかもしれないが、さて。]
松柏駅…松柏駅。
確か噂があったわよねぇ…。
[廊下をぼんやり歩きながら、数日前に二宮が話していた内容を思い出す。
休憩時間、忘れ物を取りに行った時に小耳に挟んだのだった。]
ああ。偽汽車、だったわね。
でもああいうのって不思議よね。
警笛を聞いて、連れて行かれたらこっちに戻れない。
…じゃあ、なんで怪談として伝わるのかしら。
不思議だわぁ。うふふ。
[ひとりごちながら、忍び笑いを漏らす。
何人かはあの話に聞き入っていたことも思い出すが、彼等がどの程度本気にしていたかまでははっきり覚えていなかった。]
あらあらまあまあ。
椎名君、まだ残っていたのねぇ。
[一緒に、という言葉には少しだけ困ったように笑い]
ええと、そうね。
先生もその駅方面に用事があるし、ついでで寄るかもしれないわぁ。
それでいいかしら、椎名君。
[流石に須藤のパトロールに便乗するだとか、バクの個人事情に興味があるからついていく心算だと言う筈もなく。]
それにしても、椎名君がオカルト好きなのは意外ねぇ。
そういうの、女の子の専売特許だと思ってたわぁ?
うふふ。
[と、いつもの笑顔で。]
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了