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[報告を受信]
…。003…。
了解。
[基地に灯油を捲き、火を付けた]
ばいばい。
[0099は、本部に向かう飛行機に向かった**]
-あの幽霊屋敷を出る前-
[0099を呼び止める声がした。振り返ると、見覚えのない男。咄嗟にコルトを取り出すと、相手も銃を取り出す]
『おっと。下手な真似はしない方がいいぜ』
[男の言葉は中国語だった。中国人…?]
『俺は、あの幹部Aの手下だったんだが…。もう、あいついねーから、関係ないけどよ…』
なに、わたしに何の用?
『へへへ。取引しようってんだよ』
取引?あんたなんかに取引する材料はないわよ。
『あんたになくても、俺にあるんだよ』
『さっき、あんた、味方を撃ったろう?』
[0099の引き金に入れる力が入る]
『おっと。今、俺を撃つと、本部にバレるぜ。いいのか?』
撃たないと、バレるでしょうが。
[にごちない笑いで、睨みをきかせる]
『いや、俺の手下が、まだあの、廃屋で待機してるんだ。俺が帰らなければ、バラすように言ってある』
何?何が望み?
『だから、取引しようってんだ』
何の取引?
『じゃあ、まず、銃を下げなよ』
『それにさ、あの、003ての?あの女調べたら、あんたの弾だって、バレちゃうんじゃないの?』
あ…。
[そこまで考えていなかった。衝動での行動だっただけに、後先の事を考えて居なかった。スパイ失格である]
わかったわ。
[0099は、しぶしぶ銃をおろした。ある意味観念していたのかも知れない。撃ったところを見られては、どうしようもない。しかも、物証まで残してきてしまった]
『そうそう、物わかりの良い人で良かったよ』
[相手も銃をおろした]
[その後、その男は、部下に指示をして、現場に火を放った]
『これで、003の証拠はなくなったぜ。ただし、記録写真は撮らせてもらったがな。こっちの保険としてな』
…。
一体、あなたは、わたしに何をさせたいの?
『まあ、その話はゆっくり…。とりあえず、あんた、本部に戻らなきゃならないんだろ?行けよ。後で連絡するからよ』
[そう言われ、0099は後ろ髪をひかれる思いをしながら、現場を去った]
本部に向かう途中、メールであの男からと思われる連絡が入った。
『003殺害の犯人を誰かになすりつけろ』
[たった一言だけの指示。しかし、どちらにしても、そうするつもりではあったのだが…]
[本部に到着した。ボスに報告に向かう]
ボス…。003のことは…。
すみません…。
[暗い表情のボスに向かって開口一番謝罪を]
あの後、現場を調査しに行きましたら、すでに火を放たれた後でした。
あの場に居たのは、0011、0020、0026、0043の名でした。多分、あの中に逆スパイがいたのかも知れません。但し、0011はすでにわたしの独自の調査で、白が確定しております。
0020、0026、0043の内の、誰かかと思われます。
…0020が…?
[少し考えるように頭をかしげ]
確かに、あの現場を発見したのは0020ですし、現場にも足を入れていますが…。0020が逆スパイだとは、あまり思えませんが…。
かと言って、0026、0043も、不審な動きがありませんでしたが…。
[しかし、ボスからの0020の抹殺指令を受け]
分かりました。では、その任務は[0011 山猫 カウコ]にやらせましょう。指示します。
[本部を出て、NYに向かった。NYに着くと、まるで待っていたかのように、潜伏先予定になっていた自宅の前にあの男がいた]
『よぉ。遅かったな』
どうやって調べたの?
『なあにね、簡単なことさ…。あんた連絡役だろ?ちょっと受信傍受してやれば、どこにいるかを探すなんて、ちょろいもんさ。あと、あんたの素性も調べさせてもらったぜ。いろいろとな…』
[男は意味深な言い方をした]
で、どうするの?
『まあ、焦りなさんな、とりあえず、部屋に入ろうぜ。ここは寒い』
[二人は、部屋の中に入って行った]
『あんたが003を殺害した理由がようやく分かったよ…』
[0099は、はっと、顔を上げた]
あなた…組織の人間?
『ああ…。元…ね。あんたの兄さんの部下だったんだ…』
[男は「李」と名乗った。もちろん偽名だろう。元兄(現ボス)の部下で、彼を裏切って、サル・カイーダに寝返ったのだという]
『だから、あんたと、俺は、同じ種類の人間だってことだよ…』
違うわよ…。
[すぐさま否定する]
『違わないね…。実際、兄の婚約者を殺した』
[一番指摘されたくないことを言われ、ぐうの音も出ない]
『分かるよ。俺も、あんたの兄さんに裏切られたんだ…だから、裏切った…』
え…?
『ドロテアは、俺の恋人だったんだ…。それを寝取ったのは、あいつだ…』
[0099は口手でを覆った]
ま、まさか、兄さんは、そんなこと…!
『あんた、あいつを好きだったんだろ…いや、今でも愛してる…だから、ドロテアを殺した。だろ?』
う…。
『あんたをそこまでさせたのは、あいつだ。ドロテアに直接手を下したのは、あんただが、そうさせたのは、あいつだ…。
だから、あいつは、俺たちにとって、共通の敵ってことだよ…。な、そうだろ?』
[違う、違う…。そう心の中で叫んだ。しかし、どこか抗えない感情も同時に発生していた]
『俺たちは、仲間同士だ。そして…
俺は、あんたに惚れちまったんだよな…』
[パチン!李の顔に平手打ちが飛んだ。と、思ったが、実際には李が0099の手をしっかりと握りしめていた]
は、離して!
[0099は叫んだ]
『悪くはしねーよ』
[そう言って、李は、0099を押し倒した]
やめてー!
[男の相手は、慣れていたはずだった。任務のために、何度も何度も…好きでもない相手に、好きなように振る舞って…。
だが、それは、いつも、「兄のため」であって、相手のためではなかった。ましてや自分のためでもなかった。
しかし、兄への信頼度がすでになくなりつつある今、慰み者にされるのが辛かった…。しかし、何故か李の行為に快感を感じる。それがさらに恥辱となって0099を更なる高まりにもっていった…]
[行為を終えると、李はそのまま立ち上がり]
『行くぜ』
[と言って、服を着始めた]
え…。どこへ…?
[白んだ頭で、問いかける]
『どこって、任務あるんだろ?』
…。こんな状態で、どうしろと…?
『俺のために、働けよ』
[そう言って、李は、0099に口づけた]
え…?
[それは、まるで魔法の様だった。そして、0099は立ち上がり、言われたとおりに自宅を出た]
[兄(ボス)への信頼度がさらに(06)%下がった]
これ、持って行けよ。
[そう言って、李は0099にブローチを渡した。多分盗聴器だろう]
『近くで聞いてるから。頼んだぜ』
[0099は、黙ってブローチを胸元につけた]
『似合ってるよ』
[李は、そう言って、にやりと笑った。そして、闇の中に消えていった]
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