[1] [2] [3] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
[警察から出て、やれやれと肩を叩く]
……もう少し考えて尾行する発想はないのかのう。
[ホームタウンなのだから。
ご丁寧に跡を着けずとも、警邏や監視カメラを使えばいいのに、生真面目と言うか、頭が固いと言うか]
まぁ。ハエ避けにはなるか。
[突っ込んできた車の寸前で足を止める。
窓から銃を突き出されても通行人の後ろに隠れる。追ってきた刑事が車を押さえようとしたが、車は嫌な音を立てて走り去った]
物騒な世の中を生きるには……鍛え方が足りんのう。
[刑事に嫌な顔をされながら、楽しそうに笑う。
思考は襲われかけたところにはない、ミル・シティに向かっている]
(ザクロとユウキ、どちらが先にブラック・キャットにたどり着くのかのう)
準備は万端、あとは誰かが「そこ」に行けばすべてが手に入るように準備してある。
逆に言えば「そこ」に行かなければ手に入らない]
頑張れ若者。
[のんびりと呟いた横を銃弾がかすめた。
あんまりのんびりしている隙は無いらしい]
……この街から出ようかと思うんじゃが。
ヘリコプターか何か借りられんかのう?
公共交通機関を使うと、世間のみなさんに迷惑がかかるんじゃないかと思うのだよ。
[この街の迷惑になりつつある人物は、のんびりとした笑顔のまま脅した*]
/*
一瞬だけ。
[タブレット端末を使って、暗号化されたメッセージを送る。
『そちらに行ったようだね』
『ひとあし早いが、頑張るといい、ウミ』
そして、かつてウミだった男は指を止めた]
…………と言うのを考えたけど、そうすれば「今朝」につくけれど、なんかイロイロそれはナシだろうって気がしました。
普通に一般的に、ヘリとかを使って追いかけることにしましょう。うん。
ラブロマンスからほど遠いランダムでござった。
道に迷ったは私もふいたわー。
それでは今日はおやすみなさい! よいブラック・キャットを**
─ ミル・シティのどこかのビルの屋上 ─
[ヘリコプターから耳を押さえながら降りてくる]
うるさくて苦手だのう。老体にはこたえるぞい。
ああ、いやしかし、助かった。思ったより早く着いた。
[パイロットにチップを渡そうとするが、受け取ったら負けな勢いで固持される]
……頑固だのう。
ありがとうな。もう二度と連絡など取らんから安心してくれ。
[ヘリコプターを見送った*]
─ ミル・シティ ─
[花火の音と光に住民が空を見上げた足元を、黒い影が舞う。
何匹も
何百匹も、何千、何万──
数えきれないほどの黒猫の幻影が街を飛び交う]
[黒猫に触れようと手を伸ばしても、手には触れた感触はない。
けれど、触れようとした人物の脳にほんのわずかな、ノイズほどの情報が残される。
違和感だけが残るので、ふたたび手を伸ばす。より多い情報が蓄積される。
ミル・シティのあちらこちらで、黒猫と追いかけっこをする姿が見られた]
[最後にひときわ大きな花火たちが上がった。
スターマイン。連続して上がる小さな花火。空が明るくなる。
花火の余韻が落ちる頃、まるで夢であったかのように、黒猫たちの姿は消えていた。
ほんのつかの間の夢]
[1] [2] [3] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ