情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了
― 診療所 ―
[戸を、叩く。
懐には、梟の彫りが施されたペーパーナイフ]
先生、いらっしゃいますか。
[いつもと変わらぬよう、表情を整えて、*待つ*]
私も、会わせていただいてもよろしいですか?
[>>26疲労の色濃い医師の表情をみて、息を吐く。許可があれば、ウェンディと同じように命を落とした看護師へ、黙祷を捧げるだろう]
ヴィンセント。
あなた、これからどうします?
[医師を振り返って、訪ねるのは、表情を落とした顔。
懐のペーパーナイフを取り出して*]
容疑者、あなたも私も。残りは少ない。
解決方法は、簡単だと思いませんか?
[>>30薄い光を鋭く反射するメスに目を細めて、口元に乗せたのは、ほんのりとはしていても、確かな笑み]
なるほど、同じ結論。
[容疑者。
容疑者としてアーヴァインにあげられた人物]
あるいはこの結末こそがアーヴァインの仕組んだことだとしても……そう、その結論は、おそらく正しい。
[ペーパーナイフを手で弄び、言う]
[>>31アドバイスに、目尻にしわを寄せて]
ありがとう、ヴィンセント。
あなたがそれを本心で言ってくれいてるのならば……私はもう、あなたを疑わなくてよいのでしょうけれど。
[目を離せずに、けれど少しだけ、目元をゆがませた]
私にはもう、この世を判断する『基準』がない。
あなた、私を死ぬ気で説得しなさい。そう、言うつもりでしたが。
[くるりと指先で回したペーパーナイフを相手に向ける*]
あなた、私に殺される前に、ニーナの仇をとるつもりが、ありますか?
ニーナの医師がWolFと同じで、あなたを殺すことであれば、私はあなたを殺しましょう。
あなたは、そう、思いますか。
[ペーパーナイフを構えたまま、ヴィンセントに問いかける]
ウェンディは、死にました。私の世界も色を失った。けれど……っ!
[ナイフを握りしめる。その手が震えた]
彼女が望まなくても。
私はこの『物語』を終わらせる。せめて……
[表情は、なにも映さない。ただ静かな声が、一瞬だけ揺らいだ。深く息をすって、吐く]
そうしなければ、私が『終われない』!
どのみち全員殺す。
あなたが言ったことです。容疑者全員排除する。
[ナイフを構えたまま、一歩、歩み寄る]
答えなさい。
ウェンディを殺したのは、あなたですか?
[振り絞るような声で、最後の問いを、する*]
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了