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[物音に、ニルスはゆっくりと顔を上げる。
手にはユノラフの首飾りを握ったまま。
屋敷の中へと足を踏み入れ、居間の惨状に眉を顰める村の青年たちに視線を向け、ニルスは血に汚れた手や服を隠そうともせずゆっくりと立ち上がる。
口許には、形だけの笑みを浮かべて。]
長老殿に、汚れ仕事は終わった、と伝えたまえ。
ああ、それと……自分の星詠みが如何に素晴らしいものであったか、御自身の目で確かめては如何です?とも、ね。
[精一杯の嫌味を含めて、ニルスは青年たちを笑っていない目で見据える。
怯む彼らに対して、ニルスは小さく溜息をついた。]
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先に挨拶しとこう。
nicoです。にこです。
エログロ薔薇村に6割、普通の薔薇村に3割、残り1割。
みたいな割り振りで、基本的にR18区域に生息している生き物です。
今回は人狼騒動やったことないしなー、うん、よし。
やりやすそうなキャラでいこう!
そして早く死ぬんだぜ!
と思ったら生存組でした。びっくり。
twitterやSNSにも生息してますが、ぽろっと普通に18禁トークをかましたり、アイドルトークばっかりしていたりするので万が一フォローしてみたい方などいらっしゃいましたら十二分に気を付けてください。
前回今回と2連続でホモでもエロでもグロでもない村を満喫させてもらって、むむさんに感謝でございます。
日程的に余裕のあるときはR18でない村にも入りたい気持ちはいっぱいあるので、また是非誘ってくだされ!
というわけで、エピロル書こう、そうしよう。
しかしフラグ回収すると微妙にすっきりしないエンドになるな……いいよね。うん。
[青年たちが屋敷の中を検分する間に血に汚れた身を清め、ニルスは屋敷の外へと踏み出す。
そこにいたのはたかだか数日のことだ。
しかし、随分と長い時間のように感じられた。靴底で踏む地面がやけに柔らかいような心地がする。
屋敷で眠る幾つもの死体や、恐らくはどれだけ磨いても取れないであろう血の跡をどうするのかは、ニルスの知るところではない。
ただ、手にしていた首飾りだけは自らの荷物であると嘘をつき、そのまま屋敷の外へと持ち出した。
ニルスは、首飾りの玉を通して青年たちを見る。当然、くすんだ玉は何を映し出すこともない。
少し向こうの通りに、色とりどりに飾られた町並みが見えている。それは、非日常から日常へと自分が帰ってきたことへの証だった。
しかし、非日常を経た自分は、日常にいた自分とは異なる。目には見えずとも、随分と背負うものが多くなってしまった。
自分にやや遅れて、屋敷から連れ出されるクレストに苦笑のようなものを浮かべ、ニルスは歩き出す。
向かう先は、数日ぶりに帰る自らの住処だった。]
[それからニルスは祭りに出ることも無く、白紙の冊子とペンを手に机へと向かった
合間に簡単な食事を摂り、時折眠る以外は他のことに手をつけず、ただ一心不乱にペンを動かし続けていた。
その傍らにあったのは……表紙の次から数頁が無理矢理破かれたように欠落し、古ぼけて紙が黄ばんでしまっている、一冊の書物だった。]
[それは、ニルスの生家に百年ほど前から遺されていたものだ。
ニルスの曽祖父が人狼騒動に関わった際に遺されたものだと、ニルスは祖父から聞かされていた。
書かれているのは、百年前の人狼騒動の一部始終である。しかし、その結末は今回と異なる。
人狼は生き延びたのだ。
ただ、村を犠牲にするより早く、この村を出たというだけで。
書物から破かれ抜け落ちているのは、長老の星詠みによって人狼に目覚める可能性がある者が集められたくだり。
何故、書物の最初だけが破かれていたのか。
何故、人狼騒動に関わった曽祖父が、大事な資料になるであろう書物を家から出さないように遺していたのか。ニルスが考え得る理由は、一つだけだ。
―――― つまり、生き残った人狼は、 ]
[そうして数日を費やし、ニルスは一冊の資料を書き上げる。今回の人狼騒動を顛末を記したものだ。
書き上がったばかりの資料を机の上に残し、ニルスは村から忽然と姿を消した。
それは冬が来る、少し前のこと。**]
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死にはしないけど、村にずっといることもなさそうだなぁ、って。
人狼の生態とかを研究しに、色んなところに行くんじゃないかなぁ、きっと。
自分の後始末はきっと全部、クレストに残していくよ!!www
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