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──…おぉ、もしや。
君は歌を歌ってくれた、……あぁ、すまぬ、名前が思い出せぬのじゃ。
[件の日、名前も聞いているはずなのに、どうしても思い出せなくて。
申し訳なさそうにしながら少女に歩み寄った*]
/*
ただいま、毎度一撃くらいしかいられない狐です。
なんかこー、大人組はみんな、過去に恋愛関連でなんかある感じ?
俺も割とそっち方面で動いてるしなー
まあ、いっか。(あばうと
ハツネさんの過去が一番重そうで、どうなるかねえ、と思ってる今日この頃です。ところで霊はどこだろうね?
[海岸に人気は無い。シオマネキがのこのこ歩いてるだけだ。
砂浜に打ち寄せる波の音だけが静かに...えーと、静かに?]
あっちから、聞こえてくんだよなあ...
[知っているようで知らない歌、どこかで聞いたような歌声は、海の方から響いてくるのだと、俺はどこかで確信していた]
伊万里。イマリだよ、おじーちゃん。
ほら、あの子といっつも一緒だった──
[そう言いかけて、ふ、と声が詰まった。
あの子。そうだ、いつも一緒だった。
イマリちゃんって呼ばれて、アタシも名前を呼んで返して。
お嫁さんにしてねって、そんな約束もしていた──あの子は、──]
…おじーちゃんも、あのウサギに頼まれたの?
[何かを振り払うように頭を振った後、ウミに向ける笑顔は微か、強張っていた**]
……いや。
君の……ってか、君だけのせいとはいわんだろ、これ。
[そう思うのは、少なからぬ同調を引き起こしているが故か]
人が減れば、ってのは俺も思ったし。
連帯責任って事にならん?
[できるだけ、軽い口調で紡ぐのは。
一人で背負いこむ思考を嫌うが故の事。*]
[ご丁寧に海岸に落ちてる流木にまで朝顔が絡まって咲き乱れてる。
そういや、ここの朝顔って全然萎れないよな。時間も止まってるってか?
ああ、そういや「時計」が壊れてるとかなんだっけ?]
まあ、いいけど。
[流木に腰掛けて、海を眺めながら団扇で風を呼ぶ。
聞こえ続ける歌は、もう耳に馴染んで、うるさいとも感じなくなってきた]
[懐の手紙を読もうという気は失せていた。
心を急かすような朱の線を引いた手紙から目も心も逸らして。
俺はあおい波を眺めてる]
そらのあお うみのあお
あしたさくはな あおいはな...
[波間から聞こえる歌に合わせるように、無意識に声が零れる。
時が止まったこの場所でなら、俺もただ、留まっていられるだろうか?]
[どこかに、他に人がいるって気はしてる。
でも、それを探す気にもなれねえのは]
『見つけないで』
[そんな声が、歌と一緒に聞こえてくるような気がするから、かな?]
あぁ、あぁ、覚えているとも。
ばぁさんと二人で聴かせてもろうた。
[ウミは少女の言葉>>44に何度も頷き、懐かしげに笑みを浮かべる。
幼かったあの子の大きく成長した姿に胸が熱くなるのを感じた。
まるで孫の成長を喜ぶかのよう]
そう、そうじゃ。
伊万里ちゃんじゃ。
ほんに懐かしい…。
[名前を教えてもらい>>46、改めて言葉にすれば記憶も鮮明に甦ってくる。
幼いままの子供達の顔が次々と浮かんで来た]
もう随分と経つものなぁ…。
他の子達は元気かね?
[あの子、と示される言葉を受けて、共に歌ってくれた子達についてを問う。
けれど見れば少女 ── イマリは何かを振り払う仕草をして、別の問いを投げかけてきた]
[強張る笑みは現状の不安を思い出してのことと思い、案じる色を顔に浮かべながら、イマリの肩に手を添えようとする]
伊万里ちゃんも兎に会うたか。
わしも頼まれたでの、探してやることにしたのじゃが…。
どうもそこらに落ちてるのではなく、誰かが持っておるらしい。
[問いかけに答え、次いで自身が得た情報からの推測も口にした]
姿が見えなくなっとる者もおるようじゃし、早いところ探してやらんとの。
……あぁ、伊万里ちゃんは持ってはおらんかね?
[疑うと言う訳ではなく、拾ってはいないかと言う意味で口にしたが、相手にどう捉えられたかは分からない*]
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