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「知っている?」
[無邪気に笑う少女の姿が見える。]
――なにを?
[問い返す声も、また幼い]
「うふふ、知らないのなら。
まだ、教えられない」
[まず視えたのは、振り被るように上げられた、右手。
それを何とか交わそうと自らも腕を上げる。]
五十年前の音楽室の次は、
理由なく襲われる映像かい?
強ち噂は噂じゃなかったとか、
言うクチかね? これは。
[耳を劈くようなサイレンに、頭を振るう。]
まぁ、あたしとしては、この状況、逆に好都合だね。
[瞳を貸した右目と、左目で辺りを見渡す。
血のように赤く、そして紫色に染まった視界の中で、
握り締めた古びた新聞紙がくしゃりと音を立てて。
自らの存在の意義をアピールした。]
[しかし何故、この村は未だ存在するのだろう?
握り締められた新聞は、三十五年前のもの。
古い地方紙にも一面に大きく躍る文字は、
四辻村と呼ばれる村が事実上、
姿を消した事を告げていた。]
そしてあたしは五十年前、この世には居ない。
[一瞬にして消え去った音楽室。
跡地にはただの草むらが広がる。]
――…この地に伝わる密教と、
何らかの係わり合いが有るのかね?
この、赤い視界は。
[貸していない左目を軽く手で覆う。
また、誰かの視界であろう。
ノイズ交じりの映像が、紛れ込んできた。]
教会、とやらを探してみようかね?
――…その前に、この生き永らえた者に
捕まえられないように、逃げる方が先かね?
[くっと喉で押し殺した哂い声が、跳ねる。
一度も訪れた事が無い土地。
しかし記憶には存在する道標。
息を殺して地を蹴る。
そうすべきだと教えてくれるのは――]
「――手…みが…き…の。
招待…み…い。
結…す…みた…
あ…な奴、死…え…い…のに」
[綺麗に折りたたまれた便箋。
封書の中には、華やかに飾られた一通の招待状。]
「盛大に祝福されている最中に、
土砂でも隕石でも落ちてきて、
皆死ねばいいのにっ!」
[呪いの言葉を綴る女の声と泣き崩れて霞む、視界。]
[塩昆布にジャムを乗せたお茶請けを、
美味しそうに口にする家族を、
低い位置から眺めている。]
――……。
「みけも食べたい? 美味しいよ?」
[家族のひとりが、楽しげに塩昆布を差し出した。
ふい、と拒絶するように視線を逸らす。]
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あと2発言ぶんくらいあるんだけど、
眠いし仕事忙しいしで、おあずけしてねる。
でも共鳴あわせると300位は使ってるよ。
なに、この巻き返し
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