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[隅の席、目立たないような場所に腰掛けるレンを見かけると、柔い微笑み。]
こんにちは。
今日は暖かいね。
[帽子越しに覗く、まあるい瞳を見詰め。
マフラーを外した姿を指すように、自分の首許を『トントン』と叩いて。]
[メニューを眺めると見つけた『裏倉庫の春の思い出風ホットサンド』の名。
一体どんな思い出だろうと、ちらりとポルテを伺うように盗み見る。]
――…ケンカ番長?
[再びメニューに視線を落とす。
飲み物、食べ物、どれも美味しい。穏やかな店。居心地の良い。誰も咎めない、何も区別しない店。
それなのに、倫理委員会は何故、此処に通う人を狙うのだろう。]
うん、そうだねハツネ。今日来れないひとは…。
[耳許で響く、問い掛けた言葉に返る答え。
セイジは昨日レンが紡いでいた言葉を思い出して繰り返す。]
また″来られるように″すればいいんだよね?
―…それ位は僕等でも、出来るだろうから。
[拾ったネックレスは、モミジの物ではないかと語るナオに振り向き、]
そうなんだ。じゃあ何かの弾みで落としたのかな…?
[「でも落とすなんて不自然だよね?」と、首を傾げて]
あみだくじ? 懐かしいな…昔よくやってたけど。
でも僕等で何を決めるの?
[ペケレに呼ばれると素直に応じ、ひとつの数字を指差す。]
え? ごめん何の事か聞いてなかったんだけど…
[不意に問われた答え。
抑揚のない声のバクを、変わらぬ柔い視線で見つめ]
でも君は考えたこと、ある?
見えない真実ってどういう事があるか、を*
[掛ける言葉は問に問を重ねるもの。]
倫理委員会の正義?
そんなの知らないし、知りたくもないね。
[戸惑いは、幽かにも感じさせないバクへの返答。
まるで″関与″していないような口振りで。]
何を…見たかって?
[「僕の見た真実」。
正しくもあり、また侵略不可能の領域で物事を判断する。
それは当たり前の権利であり、時に暴力的でもある判断基準を、溜め息で受け止めて]
――大義名分と思い込みで作り上げた正義による、
……地獄だよ。
[微笑んだ。]
まだ注文してなかった。
[カウンター内に向き直り、メニューを見て、]
あ、マスター。イチゴと白桃のタルトと、コーヒー下さい。ミルクたっぷりで。
[注文する。]
あとこれ。
何か役に立つかと思うので、使って下さい。
[そっと渡したのは、倫理委員会の内部情報が綴られた、紙の束。]
――毎日美味しいコーヒーと、お菓子を出して貰ったお礼? です。
美人?
…それは、ハツネやナオさんや、マスターや、そこのお姉さんに言う言葉じゃないのかな?
[しばし考え込むように]
君は他人の地獄の話を聞いて楽しいと思う?
[縮まる距離。気付かず]
僕等はね、まだ地獄の中に居るんだよ。
だけどね、僕等は僕等の考えを、押し付けたくは無いんだ。
それに此処は、楽しむ場所でしょう?
[マスターをちらりと見て]
あ、あと。
マスター、ひとつお願いがあるけど良いですか?
[コーヒーを啜り、一息吐く。]
今日だけは、閉店まで。この店に居ても良いですか?
何故、君に?
[緩やかな歩みで近付くバクに、考えるようにまばたきを、ふたつ]
手、を?
[言われるまま、手を差し出した。
手のひらの端末は、抗議の電子文字が踊る。]
んー、じゃあ奢られるのは、バクくん…かぁ。
[少し羨ましそうに]
きっと今日で来られるのが最後だから、いっぱい食べたかったな…。
[ぽつりと呟き]
まあ、そうですよね。千三百円なら。
[ふむと頷き]
僕等で、止めるから。
此処に来られない人がもう、増えないように。
[ペケレの問いに、苦笑を漏らして]
そっか。
何となくそうしたかったのなら。
厚意は有り難く受け取ろうかな?
[戻る言葉。
輪になってくるくると巡り巡る]
――…ありがとう。
夢を食べる名を持つ君が言うのなら。
きっといい夢が見られると思うよ。
僕も。ハツネも。
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