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いつの間にか浮かんでいた月は、青白い。手首に浮かぶ血管のような色だった。
追いかけてくるのは、不気味なその月。
どれだけ逃げても、どこまでもどこまでもついて来る。
足がもつれて、体が舞った。
「いやああぁ……!」
ポケットから飛び出して散らばったタロットカードが、月明かりに照らされている。
逆さの女帝に覆い被さるような、死神のカードが目に入り、ウェンディは眉間に深い皺を寄せ、地面に額が付かんばかりに顔を伏せて嗚咽を漏らした。
[メモの最後の方はミミズが這ったような文字。
ハーヴェイは、いつしか眠りへ]
/*
適当なサイトでボタン押したら出てきた2枚。
女帝逆位置じゃなかったけど。
というか、タロットとか何枚あるかも知らないので何かアレかもしれん。
前々から思っていたんだが、僕って句点の打ち方と語順が致命的に下手だなぁ。(しみじみ
日本語に見えない。
読み返さないと意味が取れない文は、SSでも人狼というゲームでもNGだぞ?
*/
サクラさん見っけ。
[校庭の片隅、すっかりシロネコになった猫に近づいて芝生に腰を下ろす]
[かつて桜柄があった辺りを撫でながら、ホワイトチョコレートをかじる]
今度は、白猫を連れた魔女と戦うのはどうだろう。
人狼VS猫。
……三味線にされるのがオチか。
[喉を鳴らす猫から手を離して手帳を開く。
万年筆をくるりと回しながら、ぼんやりと遠くを見つめる。
風が梅を散らしていて、やはりそれは雪のように見え]
千の風になって。
……。
なって、どうなるんだっけ。
[猫の微かな寝息が響き出す頃、...は手帳に文字を書き出して独りごちる]
君という読者を意識している限り、僕はいつまでもハッピーエンドが書けなさそうだ。
[めでたしめでたしという終わりであるデビュー作は、彼女に酷評された。登場人物を無理矢理に幸福にさせていると言われたのだ。
人狼側の悲哀を書いたつもりの二作目は、苦しみにリアリティがない。自己犠牲を美化しすぎ、との評]
僕が気にしてる所を指摘してくるんだもんな……。
確かにこの設定は、そういう事を書くにはそぐわない。
[何か寝言を零した猫に苦笑を漏らす。
その横に寝そべり空を見上げて]
ふちのないあおぞらなので。
[たどたどしく呟き、瞼を閉じた。
小さな占い師は、いつの間にか*走り出していた*]
―メモ―
目覚めると、目元が突っ張っていた。自室の天井が目の前に広がる。
ウェンディはそのことに違和感を覚え、ゆっくり起き上がる。西日がベッドまで差し込んで、影を作っていた。
枕元に揃えて置かれているタロットカードの枚数を確認し、シーツの上でシャッフルした。
何が夢で、何が現実なのかわからないまま。
父親を喰われた友達、赤子を喰われた姉、恋人を喰われた先生。次々浮かぶ顔を振り払い、数日前に見たばかりの男の顔を思い出す。
初めて占ったときのように覚束ない手つきでカードを並べていった。
―メモ―
ウェンディは生まれて初めて、占い結果に涙を流した。
「なぜ、いつまでも逃げずにいたの」
とめどなくあふれ続ける涙は、あたたかかった。
「皆殺しにしてでも逃げれば……」
泣きじゃくりながら何度も繰り返すが、カードの向こうにあの男の未来が見えることはなかった。
しゃくりあげる声をおさえようと、ウェンディは枕に顔を埋めた。
窓の外から、人狼退治の顛末を得意げに語るリックの声が微かに届く。子どもの歓声、犬の遠吠え、どこかで群れるカラスの鳴き声。
そのどれもが、ウェンディをたまらなく空虚にさせた。
/*
Do not stand at my grave and weep
I am not there, I do not sleep
I am in a thousand winds that blow
I am the softly falling snow
I am the gentle showers of rain
I am the fields of ripening grain
I am in the morning hush
I am in the graceful rush
Of beautiful birds in circling flight
I am the starshine of the night
I am in the flowers that bloom
I am in a quiet room
I am in the birds that sing
I am in the each lovely thing
Do not stand at my grave and cry
I am not there I do not die
*/
/*
韻がすごい!!
校歌は本当はこういうのがやりたかったんだよな。
日本語でラップっぽくて韻踏みまくりで時々英語とかけてるようなの。
*/
[元雑貨屋の前にたどり着いて扉を開けると、猫がそのまま足元をすり抜けた]
うおっ。
危ないってサクラさん。
[奥にはナサニエルが一人酒をしている姿]
うーっす。
中年サラリーマンみたいなことしてるのな。
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